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パスポートよりキャッシュカード
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常○銀行を知ってるだろうか?
茨城県民なら必ず口座を作る銀行だ。茨城に住んでいて常○銀行を持ってないのはご法度らしい。
海外に行くときのパスポートと同じレベルの身分証明書と言っても過言では無く。
逆に栃○銀行しか持ってないと分かれば末代まで祟られても文句は言えないと上田さんが教えてくれた。
⋯⋯茨城のローカルルールブックが必要なレベルの恐怖だ。もちろん、この茨城に来たときに渡された300万のお金持ち常○銀行に貯金されていた。
ちなみにインターネットで調べたところ、常○銀行は、茨城県を構成する旧2国のうち旧国の全域が茨城県となっている旧常陸国の「常」の文字に、明るいという意味をこめて「陽」を付けた事らしい。
何はともあれ、窓から差し込む光りは眩しく、今日はとても陽気な天気だ。
と、感じているのも全身筋肉痛のせいで身動きが取れず、仕事を休んでソファーの上でゴロゴロしているから、天気を強く感じているんだ。
職場には、
「申し訳ございません。昨日急激な運動をしてしまい体が動きません。今後は過度な運動は控えまます。本日はご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません」
と、誠心誠意謝罪したところ休暇をもらえた。東京でそんなことを言ったら、洒落にならないくらい怒られただろが、茨城はとても寛大な心を持っていると実感した。
上田さんマジ神だよ。
と、言うことで久しぶりにアニメを見よう。レンタルビデオ屋は近くには無いためオンデマンドTVを契約している。オンデマンドTVは今放送してるアニメから、昔のアニメまで見放題だ。
アイツは「暇だから久しぶりに巡回でもしてこよー」と、さっき着替えを済ませて出掛けていった。毎日ゴロゴロしてるだけなんだから、毎日行けよ。
ここ最近の休みと言えば、今までの俺の休日の過ごし方とは正反対のドライブしたり悪魔を退治しに行ったりとアクティブに動いていたので、久しぶりにゆっくりと趣味に没頭できる。
寝巻きとして着ているスウェットのまま、ジュースとお菓子を手元に用意して、のんびり見る。これが至福の極みと言わず何というのか。
***
五時間ほど見ただろうか、1クール分のアニメを見終わった頃には太陽が頂点から落ち時計を見ると二時過ぎ。
区切りもいいしポカポカした気温も心地よくうつらうつらし始めたので、ベッドまで行くのもしんどいので、このまま寝よう。今なら良い夢が見れそうだ。そんな事を思いながら目をつぶるとあっという間に眠りについた――
***
どれくらい寝ただろう。人の話し声で目が覚めた。うっすらと目を引き始めると、部屋に明かりがついているので、アイツが帰ってきたんだろう。俺の耳に届く声はアイツの声のようだし、誰か家に呼んだのか? と、思いながら声のする方へ目線を移すと眠気がぶっ飛んだ。
さっきまで見ていたかもしれない夢は思い出せないが、起きてから悪夢を見た⋯⋯俺は何を言っているんだろう。
アイツが話しをしているのは上田さんだった。上田さんと目が合いガバッと体を起こす。あっ、体の筋肉痛は随分と和らいだな、通常の筋肉痛とは違うんだな。と変に冷静になっている。
「おはようございます。赤城さん。お邪魔しています」
床にちょこんと座っている上田さんが挨拶をしてくるので、俺も挨拶しなければと思い、
「おはようございます。⋯⋯えっ?」
声を出したからか、やっと意識が覚醒する。なぜ上田さんがこの部屋にいるんだ? 住所教えた記憶ないぞ。どういうことだ? とアイツに問いかけるように思い目線を送る。
「ん? あぁ、送ってもらったから家に上げた~」
上田さんとは逆の位置に座っているコイツと目が合うと、意思疏通が出来たのか答えが返ってきた。
俺達、ば~っちり気持ちが通じあったよな! と、頭の中でカメさんが喋ってくる。まだ軽く混乱しているんだろうな⋯⋯
茨城県民なら必ず口座を作る銀行だ。茨城に住んでいて常○銀行を持ってないのはご法度らしい。
海外に行くときのパスポートと同じレベルの身分証明書と言っても過言では無く。
逆に栃○銀行しか持ってないと分かれば末代まで祟られても文句は言えないと上田さんが教えてくれた。
⋯⋯茨城のローカルルールブックが必要なレベルの恐怖だ。もちろん、この茨城に来たときに渡された300万のお金持ち常○銀行に貯金されていた。
ちなみにインターネットで調べたところ、常○銀行は、茨城県を構成する旧2国のうち旧国の全域が茨城県となっている旧常陸国の「常」の文字に、明るいという意味をこめて「陽」を付けた事らしい。
何はともあれ、窓から差し込む光りは眩しく、今日はとても陽気な天気だ。
と、感じているのも全身筋肉痛のせいで身動きが取れず、仕事を休んでソファーの上でゴロゴロしているから、天気を強く感じているんだ。
職場には、
「申し訳ございません。昨日急激な運動をしてしまい体が動きません。今後は過度な運動は控えまます。本日はご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません」
と、誠心誠意謝罪したところ休暇をもらえた。東京でそんなことを言ったら、洒落にならないくらい怒られただろが、茨城はとても寛大な心を持っていると実感した。
上田さんマジ神だよ。
と、言うことで久しぶりにアニメを見よう。レンタルビデオ屋は近くには無いためオンデマンドTVを契約している。オンデマンドTVは今放送してるアニメから、昔のアニメまで見放題だ。
アイツは「暇だから久しぶりに巡回でもしてこよー」と、さっき着替えを済ませて出掛けていった。毎日ゴロゴロしてるだけなんだから、毎日行けよ。
ここ最近の休みと言えば、今までの俺の休日の過ごし方とは正反対のドライブしたり悪魔を退治しに行ったりとアクティブに動いていたので、久しぶりにゆっくりと趣味に没頭できる。
寝巻きとして着ているスウェットのまま、ジュースとお菓子を手元に用意して、のんびり見る。これが至福の極みと言わず何というのか。
***
五時間ほど見ただろうか、1クール分のアニメを見終わった頃には太陽が頂点から落ち時計を見ると二時過ぎ。
区切りもいいしポカポカした気温も心地よくうつらうつらし始めたので、ベッドまで行くのもしんどいので、このまま寝よう。今なら良い夢が見れそうだ。そんな事を思いながら目をつぶるとあっという間に眠りについた――
***
どれくらい寝ただろう。人の話し声で目が覚めた。うっすらと目を引き始めると、部屋に明かりがついているので、アイツが帰ってきたんだろう。俺の耳に届く声はアイツの声のようだし、誰か家に呼んだのか? と、思いながら声のする方へ目線を移すと眠気がぶっ飛んだ。
さっきまで見ていたかもしれない夢は思い出せないが、起きてから悪夢を見た⋯⋯俺は何を言っているんだろう。
アイツが話しをしているのは上田さんだった。上田さんと目が合いガバッと体を起こす。あっ、体の筋肉痛は随分と和らいだな、通常の筋肉痛とは違うんだな。と変に冷静になっている。
「おはようございます。赤城さん。お邪魔しています」
床にちょこんと座っている上田さんが挨拶をしてくるので、俺も挨拶しなければと思い、
「おはようございます。⋯⋯えっ?」
声を出したからか、やっと意識が覚醒する。なぜ上田さんがこの部屋にいるんだ? 住所教えた記憶ないぞ。どういうことだ? とアイツに問いかけるように思い目線を送る。
「ん? あぁ、送ってもらったから家に上げた~」
上田さんとは逆の位置に座っているコイツと目が合うと、意思疏通が出来たのか答えが返ってきた。
俺達、ば~っちり気持ちが通じあったよな! と、頭の中でカメさんが喋ってくる。まだ軽く混乱しているんだろうな⋯⋯
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