俺TUEEE出来るって常識だよね？

第五章

【閑話】ユキ

　気になってが、気になるになって⋯⋯
　すっ、⋯⋯ッ！  いやいやいや！

　違います。違います。

　あれからもずっと一緒にいるから、当たり前になってるだけですね。

　自分勝手に突っ走って、迷惑かけられて、人をバカにして。ま、まぁ、たまには優しかったり、最近では便りになりますけど⋯⋯。

　そ、そうです！  憧れ⋯⋯いや、憧れと言うと無性に腹立たしく感じますね。

　最後の最後も何を迷ってるのか疑問でしたし。憧れは却下ですね―――

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　私は、武器屋の一人娘として生まれ、プライドは多少ですけど、高かったです。それが理由か、周りの影響かはわかりませんが、冒険者になりました。

　自分を見つめ直して率直に思ったのは、背が小さく、ひ弱⋯⋯。子供の頃なら周りより強いって自信はありましたけど、冒険者と比べるとその差は歴然。
　自分の長所は？  と聞かれれば、他の人が気付かないところに気付いたり、素早かったりですかね。

　その為、シーフとなることを決断するまでは一瞬でした。

　小さな事からコツコツと。無理はせずに着実に。

　が私のモットーでしかたが、ヒデさんに会ってからはそうも言ってられなくなりした。
　勝手に行動するので、追いかけるだけでも大変⋯⋯。

　でも、それが子供の頃とは違ってとても新鮮でした。

　はっ？  今の無し！  無しです！！

　振り回されるのでイライラしてます。

　ディグナルドに向かうと勝手に言い出したときもイラっと来ましたし⋯⋯。

　ま、まぁ。おかげで同世代の冒険者とは天地の差ですから。多少は感謝ですかね。なんか、納得出来ませんけど！


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　私の人生の中で一番イラっときたことは、

「⋯⋯えっ？何で？」って言いながらの、あのすっとぼけた顔です。

　考えるって事をしないのですかね？
　一緒にいたーーーーって、違います！  そんな話しはないです。この状況に戸惑っているのですよ。私の頭は⋯⋯。

　⋯⋯って、人が思い出に浸ってる時にあの人は何をしてるのですか！

　少し離れた所から、

「見た目からして初期ザコだぞ！」

　って笑顔で叫ぶ姿が⋯⋯。ヤレヤレと思いながらも無茶しないようにと願いながら私は走り出した
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