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第三章

リザードマン

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 あれから、更に半年をかけてやっと50階のボス前までたどり着いた。
 45階から難易度が一気に上がったんじゃないかと思うくらいにモンスターが強かった。

 全体的にスピード、スタミナも上がっていたし。
 特に【バイリザードマン】だと【ディーリザードマン】だとのリザードの、上位モンスターだ。

 二足歩行のトカゲじゃん。と、30階に出ていたリザードマンは倒していたが、ただのトカゲじゃなくなっていた。

 皮膚が固いからか、防御ガン無視して【バイリザードマン】は、両手剣をブンブン振り回してくるし。

【ディーリザードマン】は盾がでかくてなかなかダメージ与えられず、時間をかけると【バイリザードマン】とかが参戦してくるから嫌になる。

 以前にユキに提案をしたことがある。

「あと、二人くらいパーティーに加えた方が安定するし、探さないか?」
「やめた方が良いと思いますよ⋯⋯」
「なんで?」
「なんでもです!」

 と、却下された。何か理由があるんだろう。


 そんなわけで今も二人である程度の安全マージンを取りながら、進んでやっとのことでボスまでたどり着いた。

 今回のボスは、塔の半分ということもあって、かなり強くなっているそうだ。
 それもあって、49階でレベルを上げを、あわよくばスキルを覚えないかなと、1ヶ月戦いに明け暮れたがスキルは覚えられなかった。

 お陰で苦戦すること無くリザードマン系モンスターは倒すことが出来るようになっていた。

「そろそろ、ボスにチャレンジしましょう。多分勝てます」
「多分で大丈夫?」
 ジト目でユキに問いかける。

「過小評価で多分なので大丈夫です!ボスの特徴は覚えました?」
「あぁ、でっかいリザードなんだろ。【リザードマンヒーロー】とかいう。周りに他のリザードマンが5体いるんだっけ?」
「そうです。なのでボスに意識を切らさず、先に周りのリザードマンを倒す流れですが、どれだけ早く倒せるかがカギですね」

 そのために散々リザードマンを、倒し続けたんだ。いけるはずだ。

 アイテムを補給し、1日ゆっくり休み、明日へと備えて今日は早く寝よう。
 おやすみなさいZzz⋯⋯
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