俺TUEEE出来るって常識だよね？

第二章

【閑話】ユキ・ギア

　○ユキ視点○

　ビックリしました！　何がって、ヒデさんが【異世界人】とか良くわからない人だったとは。

　でもでもです！
　そんな事より、私の事を気に止めているじゃないですか！

『お前を置いては行けないだろ』キラッ

　ですって！　ま～恥ずかしいです。
　服を変えてもふざけた事しか言わないし、私に興味が無いのかと思ったりもしましたが、いえいえ。まさかまさかのでしたよ。

　これからはもうちょっとだけ、優しくしてもいいかもですね！
　ほんっとに素直じゃ無いんですからね。
　異世界の人ってそうなんでしょうかね？

　○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

　●ギア視点

　おいおいマジかよ！あいつやっぱり【異世界人】だったのかよ！

　多分⋯⋯。
　もしかしたら⋯⋯。
　可能性は0では無いけど⋯⋯。
　とは思ってたけどさ。

　あいつがディグナルドの向かう朝に、最後の確認として意味深に伝えてみたけど、全く理解してなかったから勘違いだと思っていたけど、まさかか！

　前から死にかける癖にタフだったし、アイテムの使い方は知らなかったし。

　思わず、よくわからないことを言って帰してしまったが、俺のプライドを守るためだ。これは仕方ないことだ！

　オロオロしてる姿を格下の冒険者になんて見せられないからな。今日はこれ以上酒を飲むの早めて明日のイメトレをしなくては。

　テーマはそうだな⋯⋯。

【俺くらいにもなれば、異世界人って言われたって何とも無い】

　だな。
　多分色々な事を聞かれるだろうから、先に一気に喋ってしまおう。聞かれた事を答えられなきゃ威厳に関わるからな。