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第二章

武器調達

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「やっぱ、10階はサクッと突破したいよな」



「どれだけのモンスターが出るのかわからないので、なんとも言えませんし。ボスと呼ばれるモンスターの強さにもよりますよ」



「でも、初心者レベルなんだろ? お姉さんも言ってたけどDランカーが二人なら行けるでしょ?」



「は~⋯⋯あ な た がちゃんと情報を聞いてくれたらそーかもですね! なにが、搭内のモンスター情報は要らない。ですか? かっこつけヤローなんですか?」



「いや、そーいうの無い方が冒険者ぽいじゃん」



 ゲームを、やるときに攻略サイトは見ない派なんだよ俺は。全部わかってると作業ゲーになるから飽きちゃうし。



 一応は納得してれて、ユキと相談して決めた事をまとめると10階層までは一気に行きたい。俺達はDランクだし、初心者レベルと言うのであればいけるはず。



 その為に、今日は回復アイテムと武器と保存食を少し用意し、明日の朝一で搭に向かう。

 二人とも身軽な格好の方が戦いやすいので防具はあまりカチカチにはしていない。



 ギルドで紹介された中レベルの武器屋に行き、予算から低レベルの武器のロングソードと、ダガーを購入した。低レベルの武器と言っても、サクラビで貰ったロングソードより全然軽いし切れ味も良い。ダガーも同様だ。低レベルの武器だからか特に名前もない。



 アイテムを購入しに行く際に、アイテムはよくわからないので二人で行っても無駄かと思い、ユキに任せ無茶しない程度のクエストを受け少しお金を増やしておく事となった。



「絶対だからね!」と釘を刺されたが、わかっているさ。『絶対に押すなよ! 絶対だぞ!』でしょ。



 ってなわけでギルドでクエストを考える。搭クエストは30階以上しかないので却下。となると報酬額で考えると、頑張って【ベアサンダー討伐三体】か、多分キツイ【オーク討伐三体】異世界に来て初めてオークの名前を見た。いるんだやっぱり。よし、ベアサンダーにしよう。オークでは死ぬかもしれんし⋯⋯



 カウンターでクエスト手続きすると、初回のみ【キュア石】を貰えるとの事だ。流石都会! こりゃー、もうワンランク上やれるやん! 武器を買ったし! クエスト変更して意気揚々と町の外に繰り出した――――







 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





 あ~あ、始まった⋯⋯



 異世界⋯⋯いや。この世界特有の洗礼が!

 クソッタレ!もう何度目だ。何がいけなかった。

 あれか? 思い込みか?

 あ~あ。またビンタだよ⋯⋯

 なにが【キュア石】だよ。使えねーな⋯⋯
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