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第一章
プロローグ2
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頭が真っ白になった。受け入れるしかないこの状況⋯⋯
でも、ちょっと待てよ⋯⋯
【異世界にきたやつは俺TUEEE出来る!】って可能性も無くは無いのでないのか? アニメに影響されすぎかもしれない。
ズキン―――
まただ⋯⋯ここに来るときまでにどこかにぶつけたか?
やって後悔するか。やらずに後悔するか。だったらば俺は後者を選ぶ! 誰も見ていないんだチャレンジするなら今しかない。
《我の中に眠りしマナよ、大地を離れ空高く舞え、スカイ!》
⋯⋯しかし何も起こらない。どうやら空は飛べないようだ。
なるほど、なら次はどうする?
とりあえず、丁度良い長さの枝を拾い、気持ちを高めて素振りをやってみる。
《スラッーーシュ!!》
⋯⋯うん。これただの素振りだな。
ならばこれならどうだ。再度、枝を構える。
《我の中に眠りしマナよ、力を火へと変えよ、ファイアー!》
⋯⋯やはり、なにも起こらない。
なにはともあれ気持ちは落ち着いた。⋯⋯と、思いたがったが無理だ。余計に焦りが飛びしてくる。
何も無い事に焦りが止まらない。ロマンチックも止まらない。
いや最後の望みを忘れてはいないか?
昨晩のアニメの影響で、空を飛ぶとか、魔法や攻撃と連想してしまったが他にも可能性はある。
俗にいう『⋯⋯ん? 今なにかしたか?』ってやつだ。アニメの影響で毎日筋トレはかかさず行っている。どのスポーツでも通用するといった言葉に惚れたからだ。勿論、部活に加入する予定はなかった。
そうとなれば今度は意識を変え、辺りを見渡してみる。いるかどうかは不明だが、ここが異世界ならば、いるであろうモンスターを探さなくては辺りを見回した。
後で冷静に考えてみれば、まずは町を探し、情報収集と衣食住の確保が第一優先であるはず。
しかし、俺はこの時、初めて見る景色と状況。そして、昨晩の
アニメで頭がおかしかった⋯⋯これ以上でもそれ以下でもない。
モンスターといえば森や林だと思い、1時間ほどかけて木々の生い茂る方へと歩いていると、草むらの中でウサギらしき生物を発見した。
色は白く、俺の知ってるウサギより一回りほどの大きさ。おでこに緑色のコブがあるし目つきが悪い。
⋯⋯あ、これモンスターだわ。
多分だけど、角が生えていたけど折れたんじゃないかな。そんな感じのコブだった。
どう見ても雑魚モンスター。今の俺が試すには丁度良いと思えるモンスターだ。
俺はモンスターを探しながら考えていた。
1.スーパーパワーで殴るだけで超ダメージを与えられる。
2.スーパーパワーでダメージを受けない。
どっちもがいいけど、少なくともどちらかはあるなと。
とりあえず1を試そうと思う。
心の中で、『最初のターゲットにしまって申し訳ない!』と、一言伝え、俺はウサギにダッシュで近づき横腹にフックを入れるが、ウサギは1mほど飛んだが、そのままノータイムでこっちに突っ込んでくる。
マジかよ⋯⋯少しくらいはダメージあってもいいだろうが。
俺の思いとは関係なく目の前まで迫ってきているウサギ。避けれないほどの速さじゃないが、体に力を込めウサギの体当たりを正面から受けることにする。
腹筋だって毎日欠かさずやってきたんだ、スーパーパワーが無くてもどうにっ⋯⋯
《ズドン!》
⋯⋯嘘であろう?
かはっ⋯⋯息が出来ない。今までに経験の無い激痛がお腹を襲う。
耐えられず地面に膝を着く、『ウサギは?』それでもギリギリのところで視線を上げるが見当たらない。
《ズドン!》
うっ⋯⋯今度は脇腹に激痛が。地面に手を着き体を支える。
殺される! 何とか逃げようと思ったその時には顔面にめがけて体当たりしてくるウサギの姿が⋯⋯
『死』多分これがそういう事なんだろう。へへっ⋯⋯まだなんもしちゃいないぞ。
《ズダン!》
体を支えることが出来なくなり、地面に倒れこむ。
痛みの箇所に手を添えると、大量の血が。
ははっ⋯⋯終わったなこれ。もう動けねーよ。
そう思ったが次の攻撃はやってこなかった。運がいいのか、それとも倒したと思ったのかはわからないけど、ウサギはどこかへ行ったしまった。
ここで意識が飛んだら本当に死ぬ。本能でわかったのか、しばらくは痛みに悶絶しながらも、袖で血の出ている額を抑え続けた。
その後、何とか動けるようになり安全そうな木の下にたどり着き、痛みが消えるまで休む事にした⋯⋯
調子に乗りすぎた。何も分からない状況で戦闘するなんて馬鹿もいいところだ。
とりあえず整理しよう。空も飛べない・技も使えない・魔法も使えない・スーパーパワーもない。
この世界にいる理由も分からない⋯⋯。
あれだけ輝いていた二つの太陽は沈み初めているって事は夜があるのだろうな。
無茶したせいで全身が悲鳴をあげている。もう動きたくない、寝たい。
とはいえ、この状況下で寝たら終わりだ。町を探すしか生きる道はない⋯⋯
モンスターに遭遇しないように周りに意識を向けながら、今度は木々が無い方、無い方へと歩き続けやっと町らしき姿を目にした。
⋯⋯助かった。あとちょっとだ、もう少しだけ頑張らなければと気持ちに鞭をうち町へと向かった―――
でも、ちょっと待てよ⋯⋯
【異世界にきたやつは俺TUEEE出来る!】って可能性も無くは無いのでないのか? アニメに影響されすぎかもしれない。
ズキン―――
まただ⋯⋯ここに来るときまでにどこかにぶつけたか?
やって後悔するか。やらずに後悔するか。だったらば俺は後者を選ぶ! 誰も見ていないんだチャレンジするなら今しかない。
《我の中に眠りしマナよ、大地を離れ空高く舞え、スカイ!》
⋯⋯しかし何も起こらない。どうやら空は飛べないようだ。
なるほど、なら次はどうする?
とりあえず、丁度良い長さの枝を拾い、気持ちを高めて素振りをやってみる。
《スラッーーシュ!!》
⋯⋯うん。これただの素振りだな。
ならばこれならどうだ。再度、枝を構える。
《我の中に眠りしマナよ、力を火へと変えよ、ファイアー!》
⋯⋯やはり、なにも起こらない。
なにはともあれ気持ちは落ち着いた。⋯⋯と、思いたがったが無理だ。余計に焦りが飛びしてくる。
何も無い事に焦りが止まらない。ロマンチックも止まらない。
いや最後の望みを忘れてはいないか?
昨晩のアニメの影響で、空を飛ぶとか、魔法や攻撃と連想してしまったが他にも可能性はある。
俗にいう『⋯⋯ん? 今なにかしたか?』ってやつだ。アニメの影響で毎日筋トレはかかさず行っている。どのスポーツでも通用するといった言葉に惚れたからだ。勿論、部活に加入する予定はなかった。
そうとなれば今度は意識を変え、辺りを見渡してみる。いるかどうかは不明だが、ここが異世界ならば、いるであろうモンスターを探さなくては辺りを見回した。
後で冷静に考えてみれば、まずは町を探し、情報収集と衣食住の確保が第一優先であるはず。
しかし、俺はこの時、初めて見る景色と状況。そして、昨晩の
アニメで頭がおかしかった⋯⋯これ以上でもそれ以下でもない。
モンスターといえば森や林だと思い、1時間ほどかけて木々の生い茂る方へと歩いていると、草むらの中でウサギらしき生物を発見した。
色は白く、俺の知ってるウサギより一回りほどの大きさ。おでこに緑色のコブがあるし目つきが悪い。
⋯⋯あ、これモンスターだわ。
多分だけど、角が生えていたけど折れたんじゃないかな。そんな感じのコブだった。
どう見ても雑魚モンスター。今の俺が試すには丁度良いと思えるモンスターだ。
俺はモンスターを探しながら考えていた。
1.スーパーパワーで殴るだけで超ダメージを与えられる。
2.スーパーパワーでダメージを受けない。
どっちもがいいけど、少なくともどちらかはあるなと。
とりあえず1を試そうと思う。
心の中で、『最初のターゲットにしまって申し訳ない!』と、一言伝え、俺はウサギにダッシュで近づき横腹にフックを入れるが、ウサギは1mほど飛んだが、そのままノータイムでこっちに突っ込んでくる。
マジかよ⋯⋯少しくらいはダメージあってもいいだろうが。
俺の思いとは関係なく目の前まで迫ってきているウサギ。避けれないほどの速さじゃないが、体に力を込めウサギの体当たりを正面から受けることにする。
腹筋だって毎日欠かさずやってきたんだ、スーパーパワーが無くてもどうにっ⋯⋯
《ズドン!》
⋯⋯嘘であろう?
かはっ⋯⋯息が出来ない。今までに経験の無い激痛がお腹を襲う。
耐えられず地面に膝を着く、『ウサギは?』それでもギリギリのところで視線を上げるが見当たらない。
《ズドン!》
うっ⋯⋯今度は脇腹に激痛が。地面に手を着き体を支える。
殺される! 何とか逃げようと思ったその時には顔面にめがけて体当たりしてくるウサギの姿が⋯⋯
『死』多分これがそういう事なんだろう。へへっ⋯⋯まだなんもしちゃいないぞ。
《ズダン!》
体を支えることが出来なくなり、地面に倒れこむ。
痛みの箇所に手を添えると、大量の血が。
ははっ⋯⋯終わったなこれ。もう動けねーよ。
そう思ったが次の攻撃はやってこなかった。運がいいのか、それとも倒したと思ったのかはわからないけど、ウサギはどこかへ行ったしまった。
ここで意識が飛んだら本当に死ぬ。本能でわかったのか、しばらくは痛みに悶絶しながらも、袖で血の出ている額を抑え続けた。
その後、何とか動けるようになり安全そうな木の下にたどり着き、痛みが消えるまで休む事にした⋯⋯
調子に乗りすぎた。何も分からない状況で戦闘するなんて馬鹿もいいところだ。
とりあえず整理しよう。空も飛べない・技も使えない・魔法も使えない・スーパーパワーもない。
この世界にいる理由も分からない⋯⋯。
あれだけ輝いていた二つの太陽は沈み初めているって事は夜があるのだろうな。
無茶したせいで全身が悲鳴をあげている。もう動きたくない、寝たい。
とはいえ、この状況下で寝たら終わりだ。町を探すしか生きる道はない⋯⋯
モンスターに遭遇しないように周りに意識を向けながら、今度は木々が無い方、無い方へと歩き続けやっと町らしき姿を目にした。
⋯⋯助かった。あとちょっとだ、もう少しだけ頑張らなければと気持ちに鞭をうち町へと向かった―――
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ーーーーーーーーーーーーーー
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