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126(ラルクリム視点)
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カイルが机を叩くとさっき迄の威圧よりも強い威圧をかけられる。
うむ、中々だ、だが私には効かぬ。
「何故!その用になるのですか!何故!アムルを1人で行かせたのですか!」
「イヤ、私も一緒に行ったぞ?アムルが行きたそうだったのでな、連れて行ってあげたのだ」
「イヤ!1人で帰って来てるでは無いですか!あぁー、、、この2人を一緒にしとくのでは無かった
そう言えばスクイズに言われていた、、、」
カイルは頭を抱えて項垂れていた。
暫くブツブツと1人で呟いていると立ち直ったのかすくっと姿勢を正し話し出した。
「それでリアは無事なのは分かりました、奴とは誰ですか?本当に味方なのでしょうね?」
「奴が味方なのは本当だ、それでどうするのだ?このままカイルも神殿に連れて行ってやろうか」
「今直ぐにでも行きたいですが、準備をしないと行っても何も出来ません、
国王にも知らせなければいけないですし、ですが必ずリアを取り戻します」
力強い意志を感じた、此奴中々良い心を持っているなアムルには少し馴れ馴れしいが嫌いでは無い。
ラルクリムはカイルの強い意志、心を好ましく思っていた。
声に出しはしないがカイルにも思いは通じた感じがした。
「さて、カイルよ先ずはどうするのだ?」
「はいでは、、、」
こんな事が無くても色々と考えがあったみたいでカイルとこれからの予定を話しあった。
そして国王の前に事情を話す為にセラフィムとセフィーロと言う兄弟も加わったが、
話しをするとこの2人が酷く動揺していたのだが、、、何故そんなに動揺する?と首を傾げてしまった。
「ラルクリム様、この2人の今の態度は普通ですよ、ラルクリム様にはわかっていないのでしょうが、
それぐらいに今は大変な重要な事なのですよ」
カイルがクドクドと説明してくれるが、、、
「うむ、人と言うのは厄介なのだな、これではアムルが可哀想だ国に帰ったらアムルと何処かに行くか
フフッそれも良いな」
私はアムルには幸せになってもらいたいのだ、私の愛し子アムル。
などと顔を綻ばせながら幸せな考えをしていると
「「「止めて下さい!」」
と3人に言われてしまった、、、何故だ?
カイルが主導権を握り私+3人で話し合いは続き計画は出来た。
私は途中からウトウトとしてしまっていたが大丈夫だ、もう寝てしまおうかと思い始めるとカイルが声を掛けて来たが、、、
「ラルクリム様、お分かりになりましたか?」
失礼な事を言うでは無いか、、、
「大丈夫だ、で神殿には何時行くのだ?」
「それは、私も急ぎ行きたいのですが神殿の許可が降りなくては行けません、
ですのでもう少しお待ち下さい」
とカイルは両手を膝の上で握りしめ顔を歪ませていた。
ふっ、悔しそうだのー。
此処はカイルに任せてあげるとしよう。
人という者は本当に厄介だ。
仕方無いそれまではアムルを傷つけた者にはどう思い知らせてやるか、
じっくり考える時間にしようと私は思いほくそ笑んだのだった。
うむ、中々だ、だが私には効かぬ。
「何故!その用になるのですか!何故!アムルを1人で行かせたのですか!」
「イヤ、私も一緒に行ったぞ?アムルが行きたそうだったのでな、連れて行ってあげたのだ」
「イヤ!1人で帰って来てるでは無いですか!あぁー、、、この2人を一緒にしとくのでは無かった
そう言えばスクイズに言われていた、、、」
カイルは頭を抱えて項垂れていた。
暫くブツブツと1人で呟いていると立ち直ったのかすくっと姿勢を正し話し出した。
「それでリアは無事なのは分かりました、奴とは誰ですか?本当に味方なのでしょうね?」
「奴が味方なのは本当だ、それでどうするのだ?このままカイルも神殿に連れて行ってやろうか」
「今直ぐにでも行きたいですが、準備をしないと行っても何も出来ません、
国王にも知らせなければいけないですし、ですが必ずリアを取り戻します」
力強い意志を感じた、此奴中々良い心を持っているなアムルには少し馴れ馴れしいが嫌いでは無い。
ラルクリムはカイルの強い意志、心を好ましく思っていた。
声に出しはしないがカイルにも思いは通じた感じがした。
「さて、カイルよ先ずはどうするのだ?」
「はいでは、、、」
こんな事が無くても色々と考えがあったみたいでカイルとこれからの予定を話しあった。
そして国王の前に事情を話す為にセラフィムとセフィーロと言う兄弟も加わったが、
話しをするとこの2人が酷く動揺していたのだが、、、何故そんなに動揺する?と首を傾げてしまった。
「ラルクリム様、この2人の今の態度は普通ですよ、ラルクリム様にはわかっていないのでしょうが、
それぐらいに今は大変な重要な事なのですよ」
カイルがクドクドと説明してくれるが、、、
「うむ、人と言うのは厄介なのだな、これではアムルが可哀想だ国に帰ったらアムルと何処かに行くか
フフッそれも良いな」
私はアムルには幸せになってもらいたいのだ、私の愛し子アムル。
などと顔を綻ばせながら幸せな考えをしていると
「「「止めて下さい!」」
と3人に言われてしまった、、、何故だ?
カイルが主導権を握り私+3人で話し合いは続き計画は出来た。
私は途中からウトウトとしてしまっていたが大丈夫だ、もう寝てしまおうかと思い始めるとカイルが声を掛けて来たが、、、
「ラルクリム様、お分かりになりましたか?」
失礼な事を言うでは無いか、、、
「大丈夫だ、で神殿には何時行くのだ?」
「それは、私も急ぎ行きたいのですが神殿の許可が降りなくては行けません、
ですのでもう少しお待ち下さい」
とカイルは両手を膝の上で握りしめ顔を歪ませていた。
ふっ、悔しそうだのー。
此処はカイルに任せてあげるとしよう。
人という者は本当に厄介だ。
仕方無いそれまではアムルを傷つけた者にはどう思い知らせてやるか、
じっくり考える時間にしようと私は思いほくそ笑んだのだった。
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