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今日の夜もラルクと又会える事を楽しみにしながら私もお父様にお話しをしないといけない。


話すタイミングを考えながら朝ご飯を食べていると、
王宮からの使いがいらしたみたいでお父様は急いで出掛けて行ってしまった。


お母様とお兄様は今日もお兄様のお誕生日会の用意で忙しいみたいで、
食事中も打ち合わせ状態で私は話すタイミングが無かった。


「アムル御免ね、もう直ぐ落ち着くと思うからそれまでは1人にしてしまうけど、
 終わったら又一緒に遊ぼうね」


「うん、おたんじょうびかいもたのしみにしているね」


「アムルちゃんの事は皆に頼んで有るから何か会ったら言うのよー、
 スクイズ行くわよ」


お母様とお兄様は忙しそうに食堂を出て行ってしまった。


私は食堂の大きな机で1人で食事をする事がこの頃は当たり前になって居るけど、
家族皆で楽しく食事をしていたので1人になるとやっぱり寂しくなってしまう。


1人で食事何て愛子の時は当たり前だったのに慣れっ子だったのに、
家族皆で楽しい食事を体験してしまって1人の食事に戻るだけなのに、
当たり前だった事が寂しい事だったんだと感じてしまった。


私も贅沢になってしまった、当たり前の事が本当は当たり前では無かったんだ、、、
皆が居なくなってしまったら食欲も無くなり私もお部屋に戻る事にした。


「せっかくいっぱいつくってくれたのにごめんなさい、
 もうおなかいっぱい、おへやにもどるね」


「もう宜しいのですか?スープしか飲んでいらっしゃらないですよ、
 もう少しお召し上がりになっては如何ですか?」


メリーが心配そうにスープ以外の物をすすめてきたけど、食欲がわかない。


「だいじょうぶ、のこしてごめんなさいって、
 いつもありがとうってダグラスりょうりちょうにつたえておいて、メリー」


「はい、足し困りました」


私は皆に心配をかけない用にメリーに送られて自分の部屋に戻った。


部屋に居ても特にやる事は無かったけど、
私のせいでこれ以上忙しい思いをさせては悪いと思って大人しく今日は本を読んで居ようと思う。


本を読むのは好きこの頃は字が読める用になったから難しい本も読める用になった。


本の世界は私が絶対に経験出来ない事がお話しになっていたりするので、
自分が主人公になったら、、、何て想像しながら夢見てしまう。


今読んでいる本は愛子の時に好きだった本の内容に似ている。


主人公のお姫様が家族に愛されていて色々と家族や恋人や友達に誤解されるけど、
最後には誤解が解けて幸せになるお話し辛いのは嫌だけど、
最後には幸せになる、、、良いよね。


「ふふ」


「お嬢様そちらの本は楽しかったですか?」
メリーがお茶のお代わりを入れてくれながら聞いてきた。


あっ、私思わす笑っちゃったんだ。


「うん、わたしこのおはなしすき、おひめさまがしあわせになるおはなし」


「お姫様ですか、お嬢様はお姫様になりたいのですか?」


「うぅ~んぅ~?、、、しあわせなおひめさまにはなりたいな」


「そうですか」


「うん」


メリーは少し複雑そうな顔になっていたみたいだけど私は気付かなかった。


それよりも早く夜にならないかなぁーと私は思っていた。







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