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49(ジョーン視点)

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私の願いの通りメリーはアムルリアお嬢様の専属メイドに。
私は表では庭師に、裏では大公家の護衛騎士になった。


旦那様に極秘に大公家の裏の仕事を教えて頂いた時には驚いた。


大公家は代々バルワーク国に害の有る者、事柄などを秘密裏に処理している、
グレンツェンクストーデ裏の世界では恐れられている王家でも逆えない影の番人だったのだ。


何故ピリオ皇子が大公家に頼れと言った意味がやっと分かった、
これ以上頼りになる何処はない。


旦那様と奥様はアムルリアお嬢様を養女に迎え環境の変化に気付かれない用にお嬢様を迎え入れた。


幸いな事にお嬢様はまだ幼いそれにこう言っては悪いが、
大公家にも兄となるスクイズお坊っちゃまがいて、
お坊ちゃまもアムルリアお嬢様を迎え入れて下さった。


本当にピリオ皇子はこの事も分かっていたのかも知れない。


時々お嬢様が違和感に感じている時が有るみたいだが日々平和に暮らせている。


庭師の仕事にも慣れ、
余り乗り気ではなかったがスクイズお坊ちゃまとカイル皇子に剣を指導している。
アムルリアお嬢様もラルクリム様の愛しい者になられたみたいだが平和に過ごしている。


ピリオ皇子の事は旦那様が色々と動いていて下さっていて報告会に参加させて頂いている。


私の協力はまだ必要とされていない、
私の情報以上に大公家の裏の情報員は色々情報を掴んでくるからだ。


夜も私がいなくても大公家の警備は万全なので安心していられるし、
メリーからアムルリアお嬢様の事も色々と聞ける。


「メリーお嬢様は楽しく過ごされているか?」


「ええ私の知る限りお嬢様は楽しく過ごされていると思うけど、、、ねぇジョーン、
 ジョーンはどう思っているのか聞いてもいいかしら」


「ん?何の事だい?」


「私はジョーンの思うままにすれば良いと思ってるわ、
 でも聞いてもいいかしらペンダントをどうしたいのか」


私はドキッとした。
もしかしたらペンダントの事をお嬢様があの日の事を思い出しているのかも知れないと。


「今日お嬢様にペンダントの事を聞かれたの、
 お嬢様は私がジョーンにあげた物と思っているかも知れないけどでも本当はお嬢様に渡さないと、
 本当の事をお教えしてあげた方がいいのかも知れないと、、、このまま黙っていた方がいいのか、、、」


私もメリーの言いたい事は分かるだが今では無い。


「すまんメリーお前にも苦労をかけてしまっているな、だがもう少し暫くは時間が欲しい。
 お嬢様が安心出来る危険が及ばない環境になるまでは本当の事はお教えする事は出来ない。
 いつかは本当の事をお教えしないといけない時が来ると思うが、、、」


「分かったわ、ジョーン私は何時迄も旦那様に付いて行くわ駄目って言わないでね、ふふっ」


「駄目何て言わないさ、奥様」


私もメリーもおそらくお嬢様を知る者は誰もがお嬢様の幸せを願っているだろう。


お嬢様にいつかは話さないといけないがその時のお嬢様を思うと、、、
ピリオ皇子私は間違っているでしょうか、、、


だがこれもピリオ皇子の命令に入っているのかも知れないと思うのであった。











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