魔王と! 私と! ※!

白雛

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第四章『血染めの花嫁と敗北の遺伝子』

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 月夜の晩だった。
 朱夏しゅかの水気をたぶんに残しつつ、急に冷え込んだ空気が細胞の目をこじ開けるように満ちた山の中の道なき道。
 影が二組、息を切らして走っていた。
 落ち葉を踏みならし、面前に迫る雑草の、チガヤを時にかき分け、時に踏み潰して。
「待て!」
 誰かが叫ぶ声。そんな風に言われて律儀りちぎに待つものがどこにいるのか? なんて使い古された切り返しを思い浮かべながら、前方の影の組が人の声ならぬ魔族の声をあげて喚いた。
〈だから、やめとけって言ったんだ! ヒトに迷惑をかけちゃならねぇ! 紙一重なんだ、このご時世にあって尚、俺たちゃ一歩間違えばとたんに鼻つまみ者なんだっ! 危ういとこでバランスを保ってきてたのにっ!〉
〈ぐちぐちとさっきっからうるせぇぞ、アルっ! だったらてめぇは奴らに泣きついて、一人で干物にでもされてやがれっ!〉
〈違うんだ! 違う! だからこそ、俺たちゃ……〉
 風を切る音。
 ひゅっ、とそんな音にもならない周囲のまさしく環境音を切り裂いてかき消すような風が耳元を掠めて——気付くと会話が途切れている。
 目の前で今話してた奴が倒れていた。
 細い針金のような薄緑の脚に、これまた鋭利えいりな細い木の棒が突き立っている。
「やりぃ! 見ろよっ! 脚だ! 脚に当たった!」
 背後の声が一際盛り上がる。連中ときたらまるでシカ狩りにでも興じているような口振りだった。
 それを受けて繁みを振り返り、アルと呼ばれた小鬼の表情が苦悶くもんに歪む。連中はこちらを文字通り小鬼と呼ぶが、当のゴブリンからすれば人間たちのほうがよっぽど鬼だ。
 アルは板挟みにあったような懊悩おうのうに地団駄を踏みたい心境だった。
 敵意と好意が入り混じった、どちらにもベットできないジレンマ。
 それでも——……。
〈あっ……あぁっ……〉
 足元から声が漏れている。
 どちらの喘ぐ声かわからなかった。駆け寄る友人と倒れたソイツ。ソイツは恐怖に顔面をひきつらせ、ただでさえでかい目ん玉を一層大きくひん剥きながら、触れるとも見たくないとも思うような手つきで脚に手を伸ばしている一方、友人はそんなソイツの哀れな姿を、運が悪いことに確実に降りかかるだろう惨劇さんげきを、おもんぱかって目を背けている。
 脚に当たったというほぼ致命傷と同義な状況にも関わらず、皮肉のようにその時血はあまり流れ出ない。綺麗に貫かれたももからつーっと一本の筋が流れるだけ。魔女の秘薬のように地べたにぽたりと滴るだけだった。
 アルはぐっと堪えて、すがりつく友人の肩を掴んだ。
〈無理だっ! いくぞ!〉
〈で、でも……!〉
〈捕まったらお前もこうなるんだぞっ!〉
 その一喝に恐れおののくようにして、友人もまた足を、じり、じりとソイツから背けて走り出した。
〈悪い。ごめん〉
 どこへ向けての謝罪かもわからないうちに足元のソイツに言い残して、アルもまた走り出した。
 こんなときばかり冷静に合理的になってしまう自分と、感情的に現実に向かい合えない自分に腹を立てながら。
 悔しい。ああ、悔しい。
 なぜ? なぜだ。
 アルは千々ちぢに乱れる胸中を抱えながら走った。
 闇の王が倒れたことは魔族にとっては一時代の終焉しゅうえんであり、絶望的な状況だった。しかし一方でアルにとっては新しい時代の幕開けのように感じられた。吉兆だ。元旦に登る朝日のように、健やかな風が流れたように感じていた。
 なぜって、アルは弱かったから。
 戦いとか腕っぷしの方面で何も役に立てなかったから。今度はそうじゃない。平和になれば自分でも別の面で活躍していくことができるはずだ。
 いつか社員たちにした宣言が思い返された。
 戦後になってすぐ親父から事業を引き継いだ。あのクソな親父からってのがすこぶる気に食わなかったが、いざ始めてみるとやりがいも感じた。
「これからは共存の時代だ! 俺たちゴブリンは力はないが手先が器用で、人間たちはそんなところを見てくれる。鞄に靴に服に秘薬。俺たちの製品が人間の生活を支え、無くてはならなくなってくんだ。どうだ、ちょっと面白そうだろう? 弱い俺たちでもできることがあるんだぜ」
 あの頃に見た確かな希望。充実感。達成感。一歩ずつ出来ることが増え、そうなるたびに行動の範囲は広がって、忙しさも増したが、初めて誰かに認めてもらえたという気がして、ぜんぜん気にならなかった。
 今でも忘れちゃいない。
 けれど。なのに——どこまでいっても、現実は過酷なままだった。
 なぜ平和になったはずの世の中で、こんなことが起こる? 哀しみは絶え間なく、空気はよどんでいる。人は目に病みを宿して、狂気に悲劇を血を惨劇をもっとと叫んで、刺激的なアトラクションを求める。
 平和なんて、どこにもありはしないからだ。
 それこそ子供の描く絵空事えそらごとだからだ。
 そうではないと言える立派な大人になりたかった。
 夢は夢じゃない。必ず叶えられる未来だ。
 胸を張って子供たちにそう言って笑いかけ、世の中の残酷さを払いのけ、自由に夢を見せてやれる、そんな大人に——それなのに、俺はなぜ? なぜこんなことになっている……!
 山間を反響し、背後から追いすがるように届いた断末魔だんまつまがアルの意識を現実に戻した。
 耳に張り付くような叫び声だった。
 痛みに満ちた悲鳴とそれを無情に断ち切る果実でも潰したような音。
 吐きそうになる。
 恨み。憎しみ。裏切りに痛みに絶望に。
 腹の底は今にも吐き戻しかねないそんなものでいっぱいだった。
 未だこの手にあるのはそんなものばかりだ。ヒトの世は——。
(いや、違う……違う違うっ!)
 アルは浮かびかけた厭世えんせい感を否定するように瞬時にかぶりを振る。
(そんなこと考えてもならねぇ……! それでも、俺は……)
「あぶねぇっ!」
 そんな感傷に浸った一瞬の隙だった。
 突然前方の影から人間が飛び出し、大きな手を広げて迫った。——待ち伏せだ。回り込まれていた。
 それがアルの眼前まで近づき、視界を覆い尽くそうとしたその時もう一人の友人の声が聞こえて——肩先に強い衝撃が走ると共に、アルは地べたに弾き飛ばされていた。
 べっとりぬかるんだ地面から泥のついた顔を震わせながら起こして、すぐさま見上げると、人間の男はソイツの丸い頭を鷲掴わしづかみにして片手で持ち上げていた。
 冒険者たちだ。
 戦後、戦におもむく騎士がそこまで要らなくなって代わりとでもいうように急速に増え出した奴ら。
 冒険といえば聞こえはいいが、単にグループを組んで小遣い稼ぎに体良ていよく村や街の雑用をこなしてはそれをよく働いたといって酒場で呑んだくれているような人間の若者たち。
 ゴブリンにとっちゃ客層の一つでそんな人間界の世情のことなどどうでも良かったが、こんな風に天敵になるなら話は別だった。
 アルは叫んだ。
〈レオニダスっ!〉
「はぁい。捕まえた。ダメでしょ、手こずらせちゃ」
 冒険者の男は気味の悪い菌類のような髪型に口元をにやけさせて言った。
「お前らゴブリンなんてさ——俺たち冒険者のサンドバッグになってりゃいいんだからよっ!」
 言いながら、冒険者の男は持ち上げた友人の腹を蹴り飛ばした。
 友人はビリヤードの球みたいに吹き飛んで、近くのこずえにぐしゃっと音を立てながら激突した。震えながら立ち上がろうとする友人に近づくと続けてもう一発。二発、三発。転がすように蹴り飛ばしていく。
「おーい。捕まえたよー。早く来なよー」
「待て! 待てよ! 俺がやるっ! 殺すのは俺がやるっ!」
「だったら早くこいっつの」
 背後から聞こえ続けた足音が次第に大きくなると、雑草をかき分けて大柄な人間の男が現れた。後ろにもう三人。
 回り込んでいたのを含めて計五人。五人の冒険者が夜半の裏山で三匹のゴブリンを追っかけ回して精を出していたことになる。
「あぁはははぁ。いたぁ。二匹……二匹もいんじゃん」
 そう言って自分たちを見下ろす男の手には宝飾がついた直剣が握られている。
 それなりの逸品かと思いきや、アルには一目で解った。
 粗悪そあくな宝飾で見た目だけをそれっぽくつくろっただけのなまくら。
 冒険者を騙すために流行している粗悪品だ。見た目さえ整ってるように見せれば、それで人間たちは良いものだと信じて大金を出すから類似の品が後を絶たない。
 そんな安物の刃先に青い友人の鮮血がこびりついて滴っていた。
〈あぁ……タレス……〉
 友人の末期まつごを悟って目を背けたくなる間もなく、レオニダスの呻き声が大きくなった。
 レオニダスは先んじて餌食えじきになっていた。五人の男たちに囲まれたレオニダスは逃げ場もなく、抗うこともできずに、ひたすら暴力の限りを尽くされていた。
 ぐしゃぐしゃと子供が泥をこねまわすような音がする。
 それと共に友人の悲鳴が大きくなる。
「あひゃひゃひゃ。いたそー。まだ死ぬなよ、楽しみは——あ、とれちゃった。きったねーなぁ!」
 誰かが言ったそのセリフとともに、ばん、と地面を跳ねて何かが転がってくる。
 腕だった。
 ゴブリンの……レオニダスの棒切れみたいな細い腕が、節足せっそく動物から外した関節のように粘着性のある体液を流しながら目の前に転がっている。
〈ああああ……〉
 怒りは恐怖に変わっている。
 怖い。自分もじきにそうなるのだ。
 地獄のような痛みを味わいながら、バラバラにされながら、生きながら臓物を引っこ抜かれながら、ゴミみたいに殺される。
 それは友達だったのに。
 立ち向かうこともできずに、身体が震えだした。
 怖い。
 怖い……。
〈奴はもう無理だっ! いくぞっ!〉
 傍らで合理的な自分がそう叫んでいた。
 ついさっきレオニダスにもそうしたように。
〈ここで死んだら、それこそ何もかもが無意味になる〉
 生きろ。
 まず、生きるんだ。
 お前の目的はなんだ? こんなところで無意味に立ち向かって万歳ばんざい突撃でもかますことか? 違うだろ? 叶えたい夢があるんだろ?
 そのために今は堪えろ。今は堪えるんだ。
 生きるために、夢を叶えるために、そのために我慢して我慢して我慢して食いつなげ。皆そうやって夢を叶えてきた。偉人たちは苦しい時期をそうして乗り越えて、晩成したんだ。
 だから、今は逃げろ。
 アル自身も頷く。
 そうだ。それが賢い。死んでは何にもならねえ。それが正しい……。
〈……わけ、ねぇだろうっ!〉
 アルは震えながら、木立の先に向かおうとする足を踏みとどめていた。
 筆舌に尽くしがたい様々な映像が脳裏に流れた。
 産まれてからこれまでの。見てきたもの、出会ってきた人、哀しかったこと、嬉しかったこと。伝えたい想い……。
 それら全てが渾然一体こんぜんいったいとなって今に収束し、捨てきれない感情が大粒の涙になってこぼれ出る。
〈怖えだけじゃんか……俺は"今は"弱いから。いずれ強くなって見返してやりゃいいって……まだ死ぬわけにはいかないとか、叶えたい夢のためとか、全部! それを言い訳にしてっ! ダセェんだよ、お前っ!〉
 アルは木の棒を掴むと、振りかざした。人間たちに立ち向かっていた。ぶるぶると震えて今にも股を濡らしそうにしながら。
 木の棒を伝説の剣のように両手で握りしめ、人間たちに向けていた。
〈こんなときばかり合理的って——てめぇに今、戦う勇気がねぇだけだろうっ! 痛いのが怖いから、負けんのが怖いから! 怖いから逃げてるだけじゃねえかよっ!〉
「ねぇ、あれさ……」
 最初の、レオニダスの頭を掴んで持ち上げていた青年が気づいて、他の四人に周知するように指をひょいひょいとアルに向けていた。
「なんか言ってる……と思う」
〈セルフコントロールとかダッセェんだよ! 心を殺して生き永らえたって、その時一緒に俺も死ぬんだって! それが男なんだって!〉
「だはは、泣いてんじゃん——ゴブリンの泣き顔って超キメェ」
〈俺は——そうじゃない奴になる! バカでいい。今この瞬間に死んだって構わないっ! 自分の魂に! 嘘つかないでいいくらいの男になるんだ! 生き方じゃない、死に方で決まるんだっ! 男の人生はっ——!〉
 アルは細い肢体したいの隅々から魔力を絞り出すように木の棒に込めて、吠えた。
〈来いよっ! ゴブリンなめてっと痛いじゃ済まねえって教えてやらあっ!〉
「あ、はい」
 雄叫びをあげて突貫したアルだったが、次の瞬間には目の前にまた地べたがあった。見るも呆気なく——足をかけられて転ばされていたのだ。
 回転する視界に次いでぶつけた鼻っ柱に鈍い痛み。
 次いで鋭い痛みが、ついに自分の神経を貫いて、再三視界が右往左往して流れる。
〈あっ……がっ……〉
 人間の鋭い前足が自分の腹に突き刺さったのだ。と気がついた頃には宙を飛び、頭を向かいの幹にぶつけてまた地べた。
 打たれた箇所がじん……と熱かった。じわりと痺れが広がって、頭がガンガンする。意識とは無関係に涙だってでてきた。
 頭の上で人間どもの高笑いが響いていた。
 しかし、今度はアルも笑う。
 いてぇ。めっちゃいてぇ。
 けど——これでいい。
 俺は戦えている。
 俺は男になったんだ。
 もう恐怖はなかった。
 憎しみすらない。
 あえて言うなら感動していた。ある種の万能感に満たされていた。つまらない脂肪にり固まっていた頭が晴れやかで、すっと雲ひとつない青空が脳内に広がっている気がした。
 大柄な男の腕が持ち上がり、安物の直剣を振りかぶる。
 自分もあの安物のさびになる。
 アルはまぶたを閉じた。
 悔いはない……なんてそれは違うけれども。
 最後の最後に俺は戦えたんだ。
 俺だってやりゃできんだ、ばかやろう。
 誰よりも強かった。
 強く、在れた。
 あの世で二人に謝ろう。
 そして、また一緒に。
 ——その刹那。梢の隙間からチガヤをかきわけて、もう一人、人間が現れた。
 また人間か。どれだけ増えたって何も変わらない。下手くそな解剖かいぼう医の手が増えただけ。
 好きにすればいい。
 どうにでもなれ——と一方で思いつつも、アルの頭は一つの疑問でいっぱいだった。
 疑問。違和感。そして好奇心だ。
 不思議なことに、それはかき分けたというよりは自ずから道を空けているように見えたのだ。
 意思持たないはずの雑草が、周囲の木立が、ただその人のために。
 この場に導くかのように。
 そのため彼女を取り巻く自然にはあらゆるダメージがない。チガヤはその鋭い葉を一つとして折ることなく、艶やかなその皮膚をむしろ人目に触れない普段よりも色深く輝かせ、彼女を中心とした一枚の静止画に収まっている。
 今、現れた彼女——葡萄ぶどう酒色のやぼったい髪を流した女剣士を自然界の母とでも思っているように。
 不思議な魅力に満ちた人間の女だった。
 そう思って力無く流した視線の先で、女剣士はつまらなさそうなため息をこぼした。





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