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白雛

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メン限的な見たい人だけギャグなし話

特別第五回(第四十二.五回)『信仰と影響力について』

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「アホほどさ、教訓を解きたがるよね」
「たぶん今、神がハラワタぐしゃぐしゃでのたうち回ってると思うから、やめてあげて」
「こう、上手い人の特徴はこう! だけならまだいいの。下手な人はこう! だから、こうな人は未熟っていう人格否定含んでるようなのって、結局お前がそれらの人種を見下して、私は違いますよ? って悦に浸りたいだけだろっつー。しかも具体的なことは言わない。めっちゃふわっふわっしたことで有識者ぶるX利用者の、一応なんか書籍とかだしてるらしいけど、全然知らん! 聞いたこともない! ってくらいの人たち」
「煽りすぎだろ。お前はそれらの人種を見下して悦に浸りたいだけじゃねーか」
「そうだよ? 私は自分の悪徳だって否定しない。世間は間違ってると思うけど、私だって間違いまくってると思う。だけどコイツらはなんか自分が教祖にでもなってさも正しいかのように言うから胡散臭いし、煙たいんだよ」
「開き直りやがった……」
「でも人間そんなもんでしょ。人間なんか高尚じゃないんだよ初めから。汚い話だけど毎日排便もすれば、オナニーもするし、チンコもしゃぶる。それが、なんていうのかな、上述した人たちは、自分は違う! みたいな顔して言うの。それが鼻について嫌」
「あー。そこまで言われると、まぁ、わかってきました。それは確かにある。Xは、そんなんの集いみたいなとこありません?」
「私は短歌いいなーと思っていいね! 押したの。したら、そんな訳分からんこと言ってる人たちのくだらない合わせ合いみたいなタイムラインまで混じってきて、はぁ? ってなるの。私は短歌がいいなーって思ったわけ。そいつらの具にもつかないべちゃべちゃしたしゃべくりなんぞ、目に入れるつもりもなければ、入れたくなかったわけ」
「でもそれがXですわ。Xを使う以上、避けては通れん現象の一つ。まぁXあるあるの一つですよ。あ、そっか。まだ始めたばかりなんでしたっけね」
「うん。世には胡散臭い捕まってないだけの詐欺師みたいな奴らって思った以上にいんだなーってのが改めて身に染みたよ。ここで敬愛してやまない上岡龍太郎氏の話していい?」
「うん」
「あの人、霊とかそういう眠たい類の話が本当に嫌いだったみたいなの。で、事あるごとに討論番組とかやってて、毎度のごとくやりあうわけさ。自称霊が見える人とか、その話を持ってきた人と」
「はいはい」
「でもね、私がめちゃくちゃ印象に残った言い分は、霊がいるかいないかは別問題として、あなた方はこれを放送してどうしようって言うんですか? って解くのよ」
「お。それは霊が見える人たちに?」 
「よく分からんけど、私が見たのは、霊のお話をしてた人に。番組として結論はこの世に霊はいますって伝えたいのか? そうじゃなく、霊はいないって言いたいのか? って」
「おお。切り込みますね」
「で、その人、私はただ面白いからそれでいいかなって。答えたら、上岡龍太郎氏が激怒して、面白ければ良いってことじゃないでしょ? って。それを信じさせたら、それが元でまた世間で壺が売られたり、そういう詐欺の足がかりになるんだから、我々は必ず霊はいません! で終わらせなければならないんですよ! って風に言うわけ」
「はぁー……すごいですね」
「格好良くない? 本当に。ちょっと前の統一教会の話でさ、宮根さんの株が上がったじゃん」
「本人も喜んでたらしいですね、あれ。可愛い」
「今、上岡さんが生きて、番組に出てたら、同じようなことが毎日起こると思うよ。たぶんジャニタレは共演NGにするだろうけどね苦笑」
「絶対突っ込まれるでしょうからね」
「だから、転生でもちらっと話したことだけど、影響力とか責任っての、きちんと考えなきゃダメだよねって話でした。自分の発言とか行いとか全てにそうだよ。で、SNSなんかは何でもないような個人が突然そういう宗教的な力を得てしまえたりする場所だから。で実際、ひろゆきっずみたいな弊害も産まれてるわけで」
「あーインフルエンサーとか言いますよね。パイセンは当然のごとく嫌ってそうだけど」
「嫌うも何もしらんけど。自分さえ良ければって人が増えすぎて、自己愛のためにいい格好強いなこと言ったりするのが当たり前みたいな、でもそれ普通に詐欺だけどね。そんな世の中だからこそ、改めて人間は試されてる気もする」
「なんか壮大になってきた」
「歴史的にほら、山賊とか盗賊や落武者みたいなのが当たり前にいてさ、危険だったりした時代もあったわけじゃん。今も変わらんよ。誰かが気持ちのいいこと言うんだけど、一度、深呼吸して考えてみてよ。本当にそいつは信じるに足る人物か? 発言と行動に矛盾がないか? とか。そういう自衛。心の自衛的なものも大切だと思うな」
「根は純粋ですからねーパイセン」
「よし。以上。寝るぞー。大晦日だー!」
 ミカはカメラのスイッチを切るのだった。





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