81 / 120
連載
第181話:トーヤ、助けられる
しおりを挟む
それからはいつも通りに仕事をこなしていった。
ただ、時折商業ギルドの中を窺い見る者がおり、彼らが最高品質のポーション作成者を探っていることは誰の目にも明らかだった。
ジェンナの部屋に向かう者をチェックしているのか、誰彼構わずメモを取っており、あとから声を掛ける算段なのだろうとトーヤは内心でため息を吐く。
そして、このような状況では他の職員に迷惑を掛けてしまうと不安を抱いてしまう。
(うーん、どうしたものでしょうか?)
自分が作成者だと名乗り出ることができればどれだけ楽だろうか。
しかし、それをしてしまえば自分を守ろうとしてくれているジェンナやブロンの気持ちを無下にしてしまうため、それだけはできない。
きちんと仕事をこなしながらも、頭の中ではどうしたらいいかと考えてしまう。
「あら? 今日も来てくださったんですね、ラディス様」
お昼を過ぎた頃、そう口にしたのはリリアーナだった。
「やあ、リリアーナちゃん。まだ姉さんと話をすることがあってね。部屋にいるかな?」
「待っていたわ、ラディス」
するとジェンナもラディスの来訪に気づいたからか、部屋から出てきてわざわざ二階から声を掛けた。
「まったく。人使いが荒いんだよ、姉さんは」
「相手があなただからよ。ほら、さっさと上がっていらっしゃい。注目の的なのだからね」
「あー……それもそうだね」
ジェンナはあえて大きな声で「注目の的」と口にし、ラディスもニヤリと笑いながら歩きだす。
商業ギルドを窺い見ている者たちは、最高品質のポーション作成者を見つけるために集まっており、魔導具作成者を探しているわけではない。
不思議に思ったトーヤだったが、ここでとある可能性に気がついた。
(……もしや、私という存在を隠すために、ラディス様も協力してくれたのでしょうか?)
もしもラディスが最高品質のポーションを持ち込んでいるとなれば、その制作者は王都にいると思うかもしれないと、トーヤは考えた。
何せラディスは王都商業ギルドのギルドマスターだからだ。
もしもそうなれば、制作者を見つけ出すには王都まで足を運ばなければならない。
さらに、見つけ出せたとしても相手は王都の人間であり、王都の大商会の人間かもしれない。
自らの商会に引き込むとなればそれなりの条件を提示しなければならなくなり、勧誘に失敗すれば完全なる無駄足となる。
損得で動くことがほとんどの商人にあって、そこまでして制作者を探し出すなど、トーヤには想像もつかない。
「――なんだよ、王都の調合師か」
「――俺たちが引き抜くなんて、無理無理」
「――諦めて今あるポーションを良くしましょう」
一人、また一人と、商業ギルドを窺い見ていた者が去っていく。
その姿を見て、トーヤは内心でホッと胸を撫で下ろしていた。
「なんか、静かになったわね」
「そ、そうですね、フェリ先輩」
そんなトーヤの横でフェリがそう口にし、彼はやや表情を引きつらせながら答えた。
(これは、ラディス様にもお礼を伝えなければなりませんね)
その後の商業ギルドはいつもの光景を取り戻し、穏やかな時間が過ぎていった。
そして、終業後。
トーヤは営業中、ラディスが姿を見せたらこっそりと声を掛けてお礼を伝えようと考えていたのだが、結局のところ二階に上がってから戻ってくることがなかった。
(ずっとジェンナ様のお部屋にいらっしゃるのでしょうか?)
そんな疑問を浮かべながら二階の踊り場を見つめていると、そこにジェンナが顔を出す。
「トーヤ、ちょっといいかしら?」
「は、はい!」
まさかいきなりジェンナが現れ、さらに声を掛けられるとは思わず、反射的に返事をしていたトーヤ。
終業後の書類整理はすでに終わっていたので、やや早足で二階へと上がり、ジェンナの部屋へ向かう。
「お、お待たせいたしました、ジェンナ様。それに、ラディス様も」
部屋の中には予想通り、ラディスも待っていた。
彼は笑顔を浮かべながら手を振ってくれ、トーヤは安堵の表情で会釈をする。
「お疲れ様、トーヤ君」
「お疲れ様です。あの、ラディス様。午前中はありがとうございました」
早速トーヤがお礼を口にすると、ラディスは顔の前で右手を左右に振りながら口を開く。
「あぁ、あれかい? 気にしないでくれ。あれは姉さんからの無茶ぶりだったんだからね」
「ですが、その無茶ぶりを快諾してくれたのはラディス様です。本当にありがとうございました」
ラディスが気にするなと口にしても、トーヤはお礼を伝えなければ気が済まない。
そんな彼を見たラディスは肩を竦めながら、横目にジェンナを見る。
「本当に、姉さんの言った通りの子なんだね」
「……と、言いますと?」
「トーヤ。ラディスには本当のことを伝えているかどうか、まだ定かではなかったでしょう?」
「……あー……えっと…………はい」
トーヤはてっきり、ジェンナからラディスにポーションの件で話がされていると思っていた。
しかし、それはあくまでもトーヤの推測であり、確証を得られて物ではなかった。
ジェンナはそのことでトーヤに呆れ顔を向けていたのだ。
「まあ、確かにラディスには協力してもらう手前、ある程度の話をしているわ。だけれど、そのことを確認もせずに話をするのは、どうかと思うわよ?」
「……仰る通りです、すみませんでした」
ジェンナも意地悪をしているわけではない。トーヤを守りたいからこそ、このように騙すようなことをしているのだ。
そのことをトーヤも理解しているからこそ、申し訳なく思ってしまう。
「まあまあ、姉さん。トーヤ君も分かっていることだろうし、そこまで怒らないでよ」
そこにラディスが口を挟み、ジェンナも小さく息を吐くだけでこの話は終わった。
(……私は本当に、守られているのですね。もっと気を引き締めなければなりません)
内心で落ち込みながらも、トーヤはそんなことを考えていた。
ただ、時折商業ギルドの中を窺い見る者がおり、彼らが最高品質のポーション作成者を探っていることは誰の目にも明らかだった。
ジェンナの部屋に向かう者をチェックしているのか、誰彼構わずメモを取っており、あとから声を掛ける算段なのだろうとトーヤは内心でため息を吐く。
そして、このような状況では他の職員に迷惑を掛けてしまうと不安を抱いてしまう。
(うーん、どうしたものでしょうか?)
自分が作成者だと名乗り出ることができればどれだけ楽だろうか。
しかし、それをしてしまえば自分を守ろうとしてくれているジェンナやブロンの気持ちを無下にしてしまうため、それだけはできない。
きちんと仕事をこなしながらも、頭の中ではどうしたらいいかと考えてしまう。
「あら? 今日も来てくださったんですね、ラディス様」
お昼を過ぎた頃、そう口にしたのはリリアーナだった。
「やあ、リリアーナちゃん。まだ姉さんと話をすることがあってね。部屋にいるかな?」
「待っていたわ、ラディス」
するとジェンナもラディスの来訪に気づいたからか、部屋から出てきてわざわざ二階から声を掛けた。
「まったく。人使いが荒いんだよ、姉さんは」
「相手があなただからよ。ほら、さっさと上がっていらっしゃい。注目の的なのだからね」
「あー……それもそうだね」
ジェンナはあえて大きな声で「注目の的」と口にし、ラディスもニヤリと笑いながら歩きだす。
商業ギルドを窺い見ている者たちは、最高品質のポーション作成者を見つけるために集まっており、魔導具作成者を探しているわけではない。
不思議に思ったトーヤだったが、ここでとある可能性に気がついた。
(……もしや、私という存在を隠すために、ラディス様も協力してくれたのでしょうか?)
もしもラディスが最高品質のポーションを持ち込んでいるとなれば、その制作者は王都にいると思うかもしれないと、トーヤは考えた。
何せラディスは王都商業ギルドのギルドマスターだからだ。
もしもそうなれば、制作者を見つけ出すには王都まで足を運ばなければならない。
さらに、見つけ出せたとしても相手は王都の人間であり、王都の大商会の人間かもしれない。
自らの商会に引き込むとなればそれなりの条件を提示しなければならなくなり、勧誘に失敗すれば完全なる無駄足となる。
損得で動くことがほとんどの商人にあって、そこまでして制作者を探し出すなど、トーヤには想像もつかない。
「――なんだよ、王都の調合師か」
「――俺たちが引き抜くなんて、無理無理」
「――諦めて今あるポーションを良くしましょう」
一人、また一人と、商業ギルドを窺い見ていた者が去っていく。
その姿を見て、トーヤは内心でホッと胸を撫で下ろしていた。
「なんか、静かになったわね」
「そ、そうですね、フェリ先輩」
そんなトーヤの横でフェリがそう口にし、彼はやや表情を引きつらせながら答えた。
(これは、ラディス様にもお礼を伝えなければなりませんね)
その後の商業ギルドはいつもの光景を取り戻し、穏やかな時間が過ぎていった。
そして、終業後。
トーヤは営業中、ラディスが姿を見せたらこっそりと声を掛けてお礼を伝えようと考えていたのだが、結局のところ二階に上がってから戻ってくることがなかった。
(ずっとジェンナ様のお部屋にいらっしゃるのでしょうか?)
そんな疑問を浮かべながら二階の踊り場を見つめていると、そこにジェンナが顔を出す。
「トーヤ、ちょっといいかしら?」
「は、はい!」
まさかいきなりジェンナが現れ、さらに声を掛けられるとは思わず、反射的に返事をしていたトーヤ。
終業後の書類整理はすでに終わっていたので、やや早足で二階へと上がり、ジェンナの部屋へ向かう。
「お、お待たせいたしました、ジェンナ様。それに、ラディス様も」
部屋の中には予想通り、ラディスも待っていた。
彼は笑顔を浮かべながら手を振ってくれ、トーヤは安堵の表情で会釈をする。
「お疲れ様、トーヤ君」
「お疲れ様です。あの、ラディス様。午前中はありがとうございました」
早速トーヤがお礼を口にすると、ラディスは顔の前で右手を左右に振りながら口を開く。
「あぁ、あれかい? 気にしないでくれ。あれは姉さんからの無茶ぶりだったんだからね」
「ですが、その無茶ぶりを快諾してくれたのはラディス様です。本当にありがとうございました」
ラディスが気にするなと口にしても、トーヤはお礼を伝えなければ気が済まない。
そんな彼を見たラディスは肩を竦めながら、横目にジェンナを見る。
「本当に、姉さんの言った通りの子なんだね」
「……と、言いますと?」
「トーヤ。ラディスには本当のことを伝えているかどうか、まだ定かではなかったでしょう?」
「……あー……えっと…………はい」
トーヤはてっきり、ジェンナからラディスにポーションの件で話がされていると思っていた。
しかし、それはあくまでもトーヤの推測であり、確証を得られて物ではなかった。
ジェンナはそのことでトーヤに呆れ顔を向けていたのだ。
「まあ、確かにラディスには協力してもらう手前、ある程度の話をしているわ。だけれど、そのことを確認もせずに話をするのは、どうかと思うわよ?」
「……仰る通りです、すみませんでした」
ジェンナも意地悪をしているわけではない。トーヤを守りたいからこそ、このように騙すようなことをしているのだ。
そのことをトーヤも理解しているからこそ、申し訳なく思ってしまう。
「まあまあ、姉さん。トーヤ君も分かっていることだろうし、そこまで怒らないでよ」
そこにラディスが口を挟み、ジェンナも小さく息を吐くだけでこの話は終わった。
(……私は本当に、守られているのですね。もっと気を引き締めなければなりません)
内心で落ち込みながらも、トーヤはそんなことを考えていた。
670
お気に入りに追加
6,023
あなたにおすすめの小説
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

婚約破棄を告げた瞬間に主神を祀る大聖堂が倒壊しました〜神様はお怒りのようです〜
和歌
ファンタジー
「アリシア・フィルハーリス、君の犯した罪はあまりに醜い。今日この場をもって私レオン・ウル・ゴルドとアリシア・フィルハーリスの婚約破棄を宣言する──」
王宮の夜会で王太子が声高に告げた直後に、凄まじい地響きと揺れが広間を襲った。
※恋愛要素が薄すぎる気がするので、恋愛→ファンタジーにカテゴリを変更しました(11/27)
※感想コメントありがとうございます。ネタバレせずに返信するのが難しい為、返信しておりませんが、色々予想しながら読んでいただけるのを励みにしております。

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
小型オンリーテイマーの辺境開拓スローライフ 小さいからって何もできないわけじゃない!
渡琉兎
ファンタジー
◆『第4回次世代ファンタジーカップ』にて優秀賞受賞!
◇2025年02月18日に1巻発売!
◆05/22 18:00 ~ 05/28 09:00 HOTランキングで1位になりました!5日間と15時間の維持、皆様の応援のおかげです!ありがとうございます!!
誰もが神から授かったスキルを活かして生活する世界。
スキルを尊重する、という教えなのだが、年々その教えは損なわれていき、いつしかスキルの強弱でその人を判断する者が多くなってきた。
テイマー一家のリドル・ブリードに転生した元日本人の六井吾郎(むついごろう)は、領主として名を馳せているブリード家の嫡男だった。
リドルもブリード家の例に漏れることなくテイマーのスキルを授かったのだが、その特性に問題があった。
小型オンリーテイム。
大型の魔獣が強い、役に立つと言われる時代となり、小型魔獣しかテイムできないリドルは、家族からも、領民からも、侮られる存在になってしまう。
嫡男でありながら次期当主にはなれないと宣言されたリドルは、それだけではなくブリード家の領地の中でも開拓が進んでいない辺境の地を開拓するよう言い渡されてしまう。
しかしリドルに不安はなかった。
「いこうか。レオ、ルナ」
「ガウ!」
「ミー!」
アイスフェンリルの赤ちゃん、レオ。
フレイムパンサーの赤ちゃん、ルナ。
実は伝説級の存在である二匹の赤ちゃん魔獣と共に、リドルは様々な小型魔獣と、前世で得た知識を駆使して、辺境の地を開拓していく!

押し付けられた仕事は致しません。
章槻雅希
ファンタジー
婚約者に自分の仕事を押し付けて遊びまくる王太子。王太子の婚約破棄茶番によって新たな婚約者となった大公令嬢はそれをきっぱり拒否する。『わたくしの仕事ではありませんので、お断りいたします』と。
書きたいことを書いたら、まとまりのない文章になってしまいました。勿体ない精神で投稿します。
『小説家になろう』『Pixiv』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。