98 / 183
オレノオキニイリ
アークスとオレノオキニイリ
しおりを挟む
ロンドの居場所がすぐには分からなかった廻はアークスの鍛冶屋へ向かうことにした。
とはいえ、案内できる場所が少ないジーエフなのでそのうち鍛冶屋にも顔を出すか、すでに出していればアークスにロンドとエルーカの場所を聞けばいいかとも考えている。
鍛冶屋の前まで来ると、ちょうど客が出ていくところだったので廻も会釈をしながら通り過ぎ中へと入る。
「あれ? メグルさん、フタスギ様はどうしたんですか?」
「そのことでアークスさんに確認したいことがあるんです」
「俺に確認、ですか?」
「あぁ、身構えないで! アークスさんが決めていいことの確認なんだから!」
やはりまだ二杉に対しては緊張してしまうのだろう、確認と聞いただけで体に力が入っていた。
「二杉さんが私をオレノオキニイリに招待したいって言ってくれているの。それで、アークスさんが師匠や知り合いに何も言わずに出ていった可能性もあるから、もしアークスさんがよければ一緒に行かないかって言いに来たのよ」
「……俺が行っていいんですか?」
「全然構わないわよ! 護衛としてロンド君を連れて行く予定なんだけど、二杉さんの都市で何かあるってことはないだろうしね」
「……メグルさんはフタスギ様を信用しているんですか?」
少しの疑問を抱きながらアークスが廻へ問い掛ける。
「最初は信用していると思っていたの。だけど心のどこかでは信用しきっていなかったんだと今日の話で感じたわ。でも、それも今日の会話の中で本当に信用していいんだと思えたの。だって、この提案を口にしたのは二杉さんなんだよ?」
「えっ! ふ、フタスギ様が?」
驚きの声をあげるアークスに廻は優しく微笑む。
過去にあったことをなかったことにはできない。それでも、これからをより良くすることはできる。
だが、それをするにはアークスの決断が必要なのだ。
「……メグルさんが良ければ、俺を連れて行ってくれませんか?」
「もちろんだよ! アークスさんにはやり残したことをしっかりとやってもらわないといけないんだからね!」
「……はい」
アークスは控えめな、それでいてとても嬉しそうな笑っていた。
その表情に廻も嬉しくなり屈託なく笑っている。
「それでね、一つだけアークスさんの意見も聞きたいことがあるんだ」
「なんですか?」
「鍛冶屋を閉めることなんだけど、アルバスさんは数日なら問題ない、冒険者が自分で手入れする。って言うんだけど、本当に大丈夫かな?」
アークスが何も言わずに同行したいと言ってくれたのだから問題はないと思っているが、やはり言葉にしてもらいたいというのが廻の本音だった。
「その点は大丈夫ですよ。フェロー様の言う通り、冒険者の方々も自分で手入れをするための道具を持っていますから。深い階層のダンジョンを攻略するときなんかで必要になるんですよね」
「そうなんだ。それなら安心かな」
「あっ! でも事前に知らせておかないといけないので、これから来る人に伝えて広めてもらいますね。もしかしたら駆け込みでやって来る人もいるかもしれませんし」
「忙しくさせちゃってごめんね」
「仕事ですから。それに突然のお誘いをしたのはフタスギ様ですからね」
出発は明日である。
二杉からの誘いだとはいえ、やはりアークスが忙しくすることに変わりはなく頭を下げた。
「それじゃあ次はロンド君にも声を掛けなきゃだな。あの後からこっちに来ましたか?」
「いや、来てないけど?」
「そうなんだ。今はお客さんを案内してるから、そのうちこっちに来るかな」
「そうでしょうね。ジーエフはまだ案内できるところが少ないですから」
アークスも同じことを考えたようで苦笑している。
そうしてしばらくすると鍛冶屋の扉が開かれて予想通りにロンドとエルーカがやって来た。
「あれ? メグル様まで、フタスギ様との話は終わったんですか?」
「その話の件でロンド君を探してたんだよ」
そしてアークスにも行った説明をすると、ロンドはすぐに了承した。
「ニーナさんの許可は貰ってるから、あとは誰に手伝いをお願いするかだね」
「みんなやってくれると思いますよ」
「トーリ君も?」
「はい」
ロンドは看板察知の時にトーリとダンジョンに潜っている。その時に感じた印象から変わろうとしているのだと感じていた。
貴族出身のトーリにとっては手伝うということ自体やったことがなかったかもしれない。
それでも冒険者となり、カナタやアリサと出会い、ダンジョンで冒険をしたことにより変わろうとしているのだと。
「……そっか。そうだよね、みんな優しい人ばかりだもんね!」
ロンドの想いとは少し異なる解釈をした廻だったが、これが廻なのだとロンドは何も言わなかった。信じた者をとことん信じる、それが廻なのだからと。
「エルーカさんはここで最後でしたか?」
「は、はい! 換金所と道具屋にも行ってきました!」
「何もないところでごめんねー」
「しょ、しょんなことありましぇん!」
「……メグルさん、謝るのはダメなんですってば」
「あっ! ご、ごめんなさい!」
「いえ、とてもしゅばらしいところでしゅ!」
「あうあう、えっと、その、が、頑張ります!」
「ひゃい!」
中々かみ合わない二人にロンドとアークスは顔を見合わせて大笑い。
当の二人は顔を赤くして下を向いている。
「このような方なので、本当に緊張しなくてもいいんですよ?」
「……は、はい」
「メグルさんは早く経営者の立場に慣れてくださいね」
「……善処します」
言いながら廻はエルーカに視線を向けてニコリと笑う。
エルーカはまだまだ硬いながらも笑顔を返してくれた。
「最後に宿屋に戻ろうと思っていたんです。ニーナさんの料理はジーエフの名物の一つですからね」
「今ならまだ二杉さん達もいると思うから一緒に戻ろうか」
「ご一緒しても、いいのですか?」
「もちろんだよ! アークスさんも何度もお邪魔してごめんねー」
「あはは、また謝ってますよ」
「あっ! ……ぜ、善処します」
「はいはい。エルーカさんもまた機会があれば寄ってくださいね。作品の紹介とかできなかったので」
「は、はい! またお邪魔します!」
鍛冶屋では会話をしただけになってしまったのでアークスがそのように提案すると、エルーカも快諾する。
実のところエルーカはオレノオキニイリから来たこともあり鍛冶屋に興味を持っており、アークスも短槍に興味を持っていた。
「それじゃあ行きましょう!」
「は、はい!」
「アークスさん、ありがとうございました」
三人は挨拶を終えるとそのまま宿屋へ向かって歩き出した。
とはいえ、案内できる場所が少ないジーエフなのでそのうち鍛冶屋にも顔を出すか、すでに出していればアークスにロンドとエルーカの場所を聞けばいいかとも考えている。
鍛冶屋の前まで来ると、ちょうど客が出ていくところだったので廻も会釈をしながら通り過ぎ中へと入る。
「あれ? メグルさん、フタスギ様はどうしたんですか?」
「そのことでアークスさんに確認したいことがあるんです」
「俺に確認、ですか?」
「あぁ、身構えないで! アークスさんが決めていいことの確認なんだから!」
やはりまだ二杉に対しては緊張してしまうのだろう、確認と聞いただけで体に力が入っていた。
「二杉さんが私をオレノオキニイリに招待したいって言ってくれているの。それで、アークスさんが師匠や知り合いに何も言わずに出ていった可能性もあるから、もしアークスさんがよければ一緒に行かないかって言いに来たのよ」
「……俺が行っていいんですか?」
「全然構わないわよ! 護衛としてロンド君を連れて行く予定なんだけど、二杉さんの都市で何かあるってことはないだろうしね」
「……メグルさんはフタスギ様を信用しているんですか?」
少しの疑問を抱きながらアークスが廻へ問い掛ける。
「最初は信用していると思っていたの。だけど心のどこかでは信用しきっていなかったんだと今日の話で感じたわ。でも、それも今日の会話の中で本当に信用していいんだと思えたの。だって、この提案を口にしたのは二杉さんなんだよ?」
「えっ! ふ、フタスギ様が?」
驚きの声をあげるアークスに廻は優しく微笑む。
過去にあったことをなかったことにはできない。それでも、これからをより良くすることはできる。
だが、それをするにはアークスの決断が必要なのだ。
「……メグルさんが良ければ、俺を連れて行ってくれませんか?」
「もちろんだよ! アークスさんにはやり残したことをしっかりとやってもらわないといけないんだからね!」
「……はい」
アークスは控えめな、それでいてとても嬉しそうな笑っていた。
その表情に廻も嬉しくなり屈託なく笑っている。
「それでね、一つだけアークスさんの意見も聞きたいことがあるんだ」
「なんですか?」
「鍛冶屋を閉めることなんだけど、アルバスさんは数日なら問題ない、冒険者が自分で手入れする。って言うんだけど、本当に大丈夫かな?」
アークスが何も言わずに同行したいと言ってくれたのだから問題はないと思っているが、やはり言葉にしてもらいたいというのが廻の本音だった。
「その点は大丈夫ですよ。フェロー様の言う通り、冒険者の方々も自分で手入れをするための道具を持っていますから。深い階層のダンジョンを攻略するときなんかで必要になるんですよね」
「そうなんだ。それなら安心かな」
「あっ! でも事前に知らせておかないといけないので、これから来る人に伝えて広めてもらいますね。もしかしたら駆け込みでやって来る人もいるかもしれませんし」
「忙しくさせちゃってごめんね」
「仕事ですから。それに突然のお誘いをしたのはフタスギ様ですからね」
出発は明日である。
二杉からの誘いだとはいえ、やはりアークスが忙しくすることに変わりはなく頭を下げた。
「それじゃあ次はロンド君にも声を掛けなきゃだな。あの後からこっちに来ましたか?」
「いや、来てないけど?」
「そうなんだ。今はお客さんを案内してるから、そのうちこっちに来るかな」
「そうでしょうね。ジーエフはまだ案内できるところが少ないですから」
アークスも同じことを考えたようで苦笑している。
そうしてしばらくすると鍛冶屋の扉が開かれて予想通りにロンドとエルーカがやって来た。
「あれ? メグル様まで、フタスギ様との話は終わったんですか?」
「その話の件でロンド君を探してたんだよ」
そしてアークスにも行った説明をすると、ロンドはすぐに了承した。
「ニーナさんの許可は貰ってるから、あとは誰に手伝いをお願いするかだね」
「みんなやってくれると思いますよ」
「トーリ君も?」
「はい」
ロンドは看板察知の時にトーリとダンジョンに潜っている。その時に感じた印象から変わろうとしているのだと感じていた。
貴族出身のトーリにとっては手伝うということ自体やったことがなかったかもしれない。
それでも冒険者となり、カナタやアリサと出会い、ダンジョンで冒険をしたことにより変わろうとしているのだと。
「……そっか。そうだよね、みんな優しい人ばかりだもんね!」
ロンドの想いとは少し異なる解釈をした廻だったが、これが廻なのだとロンドは何も言わなかった。信じた者をとことん信じる、それが廻なのだからと。
「エルーカさんはここで最後でしたか?」
「は、はい! 換金所と道具屋にも行ってきました!」
「何もないところでごめんねー」
「しょ、しょんなことありましぇん!」
「……メグルさん、謝るのはダメなんですってば」
「あっ! ご、ごめんなさい!」
「いえ、とてもしゅばらしいところでしゅ!」
「あうあう、えっと、その、が、頑張ります!」
「ひゃい!」
中々かみ合わない二人にロンドとアークスは顔を見合わせて大笑い。
当の二人は顔を赤くして下を向いている。
「このような方なので、本当に緊張しなくてもいいんですよ?」
「……は、はい」
「メグルさんは早く経営者の立場に慣れてくださいね」
「……善処します」
言いながら廻はエルーカに視線を向けてニコリと笑う。
エルーカはまだまだ硬いながらも笑顔を返してくれた。
「最後に宿屋に戻ろうと思っていたんです。ニーナさんの料理はジーエフの名物の一つですからね」
「今ならまだ二杉さん達もいると思うから一緒に戻ろうか」
「ご一緒しても、いいのですか?」
「もちろんだよ! アークスさんも何度もお邪魔してごめんねー」
「あはは、また謝ってますよ」
「あっ! ……ぜ、善処します」
「はいはい。エルーカさんもまた機会があれば寄ってくださいね。作品の紹介とかできなかったので」
「は、はい! またお邪魔します!」
鍛冶屋では会話をしただけになってしまったのでアークスがそのように提案すると、エルーカも快諾する。
実のところエルーカはオレノオキニイリから来たこともあり鍛冶屋に興味を持っており、アークスも短槍に興味を持っていた。
「それじゃあ行きましょう!」
「は、はい!」
「アークスさん、ありがとうございました」
三人は挨拶を終えるとそのまま宿屋へ向かって歩き出した。
10
お気に入りに追加
253
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
遥かなる物語
うなぎ太郎
ファンタジー
スラーレン帝国の首都、エラルトはこの世界最大の都市。この街に貴族の令息や令嬢達が通う学園、スラーレン中央学園があった。
この学園にある一人の男子生徒がいた。彼の名は、シャルル・ベルタン。ノア・ベルタン伯爵の息子だ。
彼と友人達はこの学園で、様々なことを学び、成長していく。
だが彼が帝国の歴史を変える英雄になろうとは、誰も想像もしていなかったのであった…彼は日々動き続ける世界で何を失い、何を手に入れるのか?
ーーーーーーーー
序盤はほのぼのとした学園小説にしようと思います。中盤以降は戦闘や魔法、政争がメインで異世界ファンタジー的要素も強いです。
※作者独自の世界観です。
※甘々ご都合主義では無いですが、一応ハッピーエンドです。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる