91 / 183
第3章:外の世界
ロンドの剣
しおりを挟む
翌日、廻はライガーの親爪と魔石を手に持ち経営者の部屋を後にする。
その足でまずはアークスのところに向かい、手の空く時間があるかを聞いてみた。
「ヤニッシュさんの剣ですか?」
「昨日のダンジョンで欠けちゃったみたいでさ」
「剣が欠けるって……ここにそんな強いモンスターがランドン以外にいるんですか?」
アークスの疑問に廻がモニター越しに見ていた光景を説明すると、とても大きな溜息を漏らしていた。
「そんなことをしたら、剣が欠けるのも当然ですよ」
「だよねー。作る方としたら溜まったもんじゃないよねー」
「大方、固定魔法の強さを確認したかったんだと思いますけど、ロンドの剣は安価な物だと思いますし、固定魔法を使ったのがリリーナさんじゃあ、結果は目に見えてますよ」
アークスが使う固定魔法ならロンドでも動かすことはできたかもしれない。だが、天職であるリリーナが使う固定魔法なら無理だとはっきりと口にした。
「アルバスさん、分かってたんじゃないかしら」
「ヤニッシュさんにとってはもらい事故でしたね」
苦笑しながら話を進める二人だったが、アークスは少し考えるような仕草を見せると、すぐに廻へ向き直る。
「開店準備も終わってますし、今からか……閉店してからなので、それだと夜になっちゃいますね」
「ロンド君も早い方がいいかもしれないから、すぐに確認してくるね! 素材は置いてていいかな?」
「構いませんよ。ところで素材は──」
「これだよ! それじゃあまた後でね!」
「あ、はあ。えっ、魔石! ちょっと、メグルさん! メグルさーん!」
驚くアークスの呼び掛けに笑顔で手を振りながら、廻はロンドの自宅へと走って行った。
「……これ、何の魔石だろう。それが分からないと、構想が立てられないんだよなぁ」
見た目だけではライガーの魔石だとは分からず、魔石を使った鍛冶の場合はモンスターのレア度に合わせて作らなければならない。
「……モンスター予想でもしながら待っとこうかな」
教えてもらってから構想を練るのであれば、開店に間に合わないかもしれない。
アークスは、ダンジョンのモンスターを思い出しながら、魔石のモンスター予想を始めるのだった。
※※※※
ロンドの家のドアをノックすると、すぐに返事が聞こえてきて開かれる。
すでに起きていたのだろう、寝癖がついている等はなく、普段の装いをしたロンドが出てきた。
「あれ? メグル様、おはようございます」
「おはよう! ロンド君は朝が早いんだね」
「朝稽古をしてますから。それで、今日は朝からどうしたんですか?」
「昨日話したじゃない。新しい剣だよ!」
「あー、そういえばそうでしたね」
テンションの高いメグルとは異なり、少し困った顔をしているロンド。
新しい剣が手に入るのにどうしたのだろうと、廻は首を傾げてしまう。
「その、貴重な素材を使ってもらうのは嬉しいんですが、お金か足りるか心配で。なんだったら、アークスさんが打った既製品でも──」
「お金? いらないいらない。プレゼントするわよ」
「ダ、ダメですよ! 換金した時の金額見ましたよね? 5000ゴルですよ? 給料五ヶ月分の価値があるんですよ!」
ロンドの言い分はもっともなのだが、廻はお金に頓着するつもりはない。むしろ、住民に還元したいと考えている。
「でも、私が持っていても意味がないし、誰かに使ってもらわないと素材もかわいそうじゃない。それに、ロンド君にはお世話になりっぱなしだから、これくらいわね」
「こ、これくらいって……」
「それに、私がケチったせいでロンド君に何かあったら、それこそ私の気が狂っちゃうわよ。今できる最高の装備をする、それが一番だわ」
ロンドは、最後の一言に何も言えなくなってしまった。
アルバスにも言われたことがある。最善の準備をしてダンジョンに挑むべきだ、と。
廻の言葉は最善の準備に通ずるものがあり、駆け出しとはいえ、やはり冒険者ならば今てにすることができる最高の装備を見逃すわけにはいかないと考え直した。
「……そ、それじゃあ、分割で払いま──」
「いりません! これは、私がロンド君に投資するんです!」
「……投資、ですか?」
「そう、投資。だから、ロンド君は新しい武器でジーエフのためにたくさん働いてもらうんだからね」
「……まあ、それならお返しできる、かな?」
お返し、という言葉に廻は苦笑したものの、納得してくれたのであればそれでよしとする。
「それじゃあ、アークスさんのところに行こうか」
「はい。……メグル様」
「どうしたの?」
「ありがとうございます」
「……こちらこそ」
面と向かって言われると照れ臭い。そう感じながらも、廻もロンドの目を見て笑顔で返す。
二人は少し早足で、アークスの鍛冶屋へ向かった。
※※※※
鍛冶屋に戻ってきたアークスは、開口一番質問を口にした。
「この魔石って、ライガーの魔石ですか?」
「そうだよ」
「えっ、伝えてなかったんですか?」
「うん。……えっ、伝えてた方がよかったの?」
それほど必要性を感じていなかったことを二人から聞かれたので、廻はたまらず不安になってしまう。
「えっと、できたら教えててほしかったです。モンスターの力が凝縮されたものなので、モンスターによっては適した形だったりがあるんですよ」
「そ、そうだったんだ。ごめんなさい」
素直に頭を下げる廻の姿に慣れてしまった二人は、そのまま話を進めていく。
「まあ、知ってたらよかった、くらいなので気にしないでください。それに、ライガーの親爪があったので予想はできましたし」
「……ありがとう」
顔を上げてお礼を言われたので、アークスは軽く微笑み視線をロンドに向ける。
「それじゃあ剣を打っていきたいんだけど、まずはヤニッシュさんの剣を見せてもらえますか?」
「僕の剣ですか? でもこれ、中古の安物ですよ?」
困惑しながらも、ロンドは剣を抜いてアークスに手渡す。
「武器は使い手のことを語ってくれるからね。言葉を重ねるのも大事だけど、こうして使い込まれた武器を見るのも大事なんだ」
切っ先を上に向けて刃、刀身、鍔から柄まで、前後左右、角度を変えながらじっくりと眺め、観察していく。
五分ほどが経過した時、アークスが息を吐き出しながら剣をロンドに返した。
「……うん、とても丁寧に使われているね。手入れもされているし、欠けなければあと一年は問題なく使えただろうね」
「へぇー。そんなことまで分かるんだね」
「鍛冶師ならこれくらいはみんなできますよ。……それと、ヤニッシュさん」
「なんですか?」
表情を引き締め直し、アークスがロンドに確信を持って質問を口にした。
「これ、だいぶ使い難かったんじゃないですか?」
「えっ? そうなの、ロンド君?」
何をどう判断したのか分からない廻の視線は、アークスとロンドを行き来している。
質問を投げ掛けられたロンドは、頬を掻きながら頷いた。
「……そうですね。僕にはちょっと長いかなって思ってました」
「やっぱり。刃の消耗に偏りが見られたから、そうじゃないかと思ったよ」
「偏りですか?」
「鍔に近い部分から中央付近、それと切っ先付近は消耗が激しいんだけだ、中央から切っ先に向けて少しだけなんだけど、刃を使えてない場所がある」
「えっ!」
「たぶん、ヤニッシュさんの使いにくい部分なんだろうね。そういった部分をなくして、無駄なく刃を使えるように打つのが僕の仕事だな」
たった一振りの剣を見ただけで、アークスはロンドに合った刃長を見極め、その通りに打つと宣言した。
「よ、よろしくお願いします!」
「任せてよ。混ぜる素材も考えているから、結構等級の高い武器に仕上がるはずだ」
笑顔のアークスは、ライガーの親爪と魔石とは別に、一つの鉱石をカウンターに載せた。
その足でまずはアークスのところに向かい、手の空く時間があるかを聞いてみた。
「ヤニッシュさんの剣ですか?」
「昨日のダンジョンで欠けちゃったみたいでさ」
「剣が欠けるって……ここにそんな強いモンスターがランドン以外にいるんですか?」
アークスの疑問に廻がモニター越しに見ていた光景を説明すると、とても大きな溜息を漏らしていた。
「そんなことをしたら、剣が欠けるのも当然ですよ」
「だよねー。作る方としたら溜まったもんじゃないよねー」
「大方、固定魔法の強さを確認したかったんだと思いますけど、ロンドの剣は安価な物だと思いますし、固定魔法を使ったのがリリーナさんじゃあ、結果は目に見えてますよ」
アークスが使う固定魔法ならロンドでも動かすことはできたかもしれない。だが、天職であるリリーナが使う固定魔法なら無理だとはっきりと口にした。
「アルバスさん、分かってたんじゃないかしら」
「ヤニッシュさんにとってはもらい事故でしたね」
苦笑しながら話を進める二人だったが、アークスは少し考えるような仕草を見せると、すぐに廻へ向き直る。
「開店準備も終わってますし、今からか……閉店してからなので、それだと夜になっちゃいますね」
「ロンド君も早い方がいいかもしれないから、すぐに確認してくるね! 素材は置いてていいかな?」
「構いませんよ。ところで素材は──」
「これだよ! それじゃあまた後でね!」
「あ、はあ。えっ、魔石! ちょっと、メグルさん! メグルさーん!」
驚くアークスの呼び掛けに笑顔で手を振りながら、廻はロンドの自宅へと走って行った。
「……これ、何の魔石だろう。それが分からないと、構想が立てられないんだよなぁ」
見た目だけではライガーの魔石だとは分からず、魔石を使った鍛冶の場合はモンスターのレア度に合わせて作らなければならない。
「……モンスター予想でもしながら待っとこうかな」
教えてもらってから構想を練るのであれば、開店に間に合わないかもしれない。
アークスは、ダンジョンのモンスターを思い出しながら、魔石のモンスター予想を始めるのだった。
※※※※
ロンドの家のドアをノックすると、すぐに返事が聞こえてきて開かれる。
すでに起きていたのだろう、寝癖がついている等はなく、普段の装いをしたロンドが出てきた。
「あれ? メグル様、おはようございます」
「おはよう! ロンド君は朝が早いんだね」
「朝稽古をしてますから。それで、今日は朝からどうしたんですか?」
「昨日話したじゃない。新しい剣だよ!」
「あー、そういえばそうでしたね」
テンションの高いメグルとは異なり、少し困った顔をしているロンド。
新しい剣が手に入るのにどうしたのだろうと、廻は首を傾げてしまう。
「その、貴重な素材を使ってもらうのは嬉しいんですが、お金か足りるか心配で。なんだったら、アークスさんが打った既製品でも──」
「お金? いらないいらない。プレゼントするわよ」
「ダ、ダメですよ! 換金した時の金額見ましたよね? 5000ゴルですよ? 給料五ヶ月分の価値があるんですよ!」
ロンドの言い分はもっともなのだが、廻はお金に頓着するつもりはない。むしろ、住民に還元したいと考えている。
「でも、私が持っていても意味がないし、誰かに使ってもらわないと素材もかわいそうじゃない。それに、ロンド君にはお世話になりっぱなしだから、これくらいわね」
「こ、これくらいって……」
「それに、私がケチったせいでロンド君に何かあったら、それこそ私の気が狂っちゃうわよ。今できる最高の装備をする、それが一番だわ」
ロンドは、最後の一言に何も言えなくなってしまった。
アルバスにも言われたことがある。最善の準備をしてダンジョンに挑むべきだ、と。
廻の言葉は最善の準備に通ずるものがあり、駆け出しとはいえ、やはり冒険者ならば今てにすることができる最高の装備を見逃すわけにはいかないと考え直した。
「……そ、それじゃあ、分割で払いま──」
「いりません! これは、私がロンド君に投資するんです!」
「……投資、ですか?」
「そう、投資。だから、ロンド君は新しい武器でジーエフのためにたくさん働いてもらうんだからね」
「……まあ、それならお返しできる、かな?」
お返し、という言葉に廻は苦笑したものの、納得してくれたのであればそれでよしとする。
「それじゃあ、アークスさんのところに行こうか」
「はい。……メグル様」
「どうしたの?」
「ありがとうございます」
「……こちらこそ」
面と向かって言われると照れ臭い。そう感じながらも、廻もロンドの目を見て笑顔で返す。
二人は少し早足で、アークスの鍛冶屋へ向かった。
※※※※
鍛冶屋に戻ってきたアークスは、開口一番質問を口にした。
「この魔石って、ライガーの魔石ですか?」
「そうだよ」
「えっ、伝えてなかったんですか?」
「うん。……えっ、伝えてた方がよかったの?」
それほど必要性を感じていなかったことを二人から聞かれたので、廻はたまらず不安になってしまう。
「えっと、できたら教えててほしかったです。モンスターの力が凝縮されたものなので、モンスターによっては適した形だったりがあるんですよ」
「そ、そうだったんだ。ごめんなさい」
素直に頭を下げる廻の姿に慣れてしまった二人は、そのまま話を進めていく。
「まあ、知ってたらよかった、くらいなので気にしないでください。それに、ライガーの親爪があったので予想はできましたし」
「……ありがとう」
顔を上げてお礼を言われたので、アークスは軽く微笑み視線をロンドに向ける。
「それじゃあ剣を打っていきたいんだけど、まずはヤニッシュさんの剣を見せてもらえますか?」
「僕の剣ですか? でもこれ、中古の安物ですよ?」
困惑しながらも、ロンドは剣を抜いてアークスに手渡す。
「武器は使い手のことを語ってくれるからね。言葉を重ねるのも大事だけど、こうして使い込まれた武器を見るのも大事なんだ」
切っ先を上に向けて刃、刀身、鍔から柄まで、前後左右、角度を変えながらじっくりと眺め、観察していく。
五分ほどが経過した時、アークスが息を吐き出しながら剣をロンドに返した。
「……うん、とても丁寧に使われているね。手入れもされているし、欠けなければあと一年は問題なく使えただろうね」
「へぇー。そんなことまで分かるんだね」
「鍛冶師ならこれくらいはみんなできますよ。……それと、ヤニッシュさん」
「なんですか?」
表情を引き締め直し、アークスがロンドに確信を持って質問を口にした。
「これ、だいぶ使い難かったんじゃないですか?」
「えっ? そうなの、ロンド君?」
何をどう判断したのか分からない廻の視線は、アークスとロンドを行き来している。
質問を投げ掛けられたロンドは、頬を掻きながら頷いた。
「……そうですね。僕にはちょっと長いかなって思ってました」
「やっぱり。刃の消耗に偏りが見られたから、そうじゃないかと思ったよ」
「偏りですか?」
「鍔に近い部分から中央付近、それと切っ先付近は消耗が激しいんだけだ、中央から切っ先に向けて少しだけなんだけど、刃を使えてない場所がある」
「えっ!」
「たぶん、ヤニッシュさんの使いにくい部分なんだろうね。そういった部分をなくして、無駄なく刃を使えるように打つのが僕の仕事だな」
たった一振りの剣を見ただけで、アークスはロンドに合った刃長を見極め、その通りに打つと宣言した。
「よ、よろしくお願いします!」
「任せてよ。混ぜる素材も考えているから、結構等級の高い武器に仕上がるはずだ」
笑顔のアークスは、ライガーの親爪と魔石とは別に、一つの鉱石をカウンターに載せた。
10
お気に入りに追加
253
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
【ダンジョン公社、求人のお知らせ】 勤務地、72号ダンジョン。 オープニングスタッフ募集中。 未経験OK、アットホームな職場です。
小倉ひろあき
ファンタジー
魔王軍の将軍としてキャリアを重ねてきたエドは、上のポストが空かないために魔王(ポンコツ美女)から転職を打診される。
新たな職場は新設されるダンジョン。
ダンジョンの役割とは、冒険者を集め、魔族の生活を支えるエネルギーを蓄えることだった。
スタッフは美人王女、元気なドワーフ女子、獣人の少女、モッフモフの猫……あとヤクザ面のドワーフ。
右も左も分からない中、試行錯誤を重ねながらも楽しいダンジョンライフが幕を開けた――かもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる