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ランキング対策
パーティ戦闘
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アウリーラウ討伐を終えて、ドロップアイテムを拾ったのは金髪のリサエラだった。
これはモンスターを討伐した者がドロップアイテムを手にするというルールからなるものだが、場合によっては異を唱える者も出てくる。
そして今回がその時だった。
「……リサエラが貰うのは違う気がする」
「ルエンに同意だな。俺もリサエラだけは違うと思うぞ」
異を唱えたのは紫髪のルエンと茶髪のアボットだった。
「私が止めを刺したんだから、私が貰うのは当然じゃないの。何よ、後衛だからって文句を言う気?」
対してリサエラも一切引く気はなく、三人が睨み合ってしまう。
「最初に突っ込んでピンチを招いておいて、よくそんなことが言えるわね」
「あ、あれは初見だったから仕方ないのよ! 最後はちゃんと戦えていたんだから問題ないの!」
「その割にはロンドってやつの指示に従っていたみたいだぜ?」
「私が指示を出していてもあれくらいできたわよ!」
三人の様子を遠目から眺めているのは残る四人とアルバス。
四人は互いに顔を見合わせて嘆息しており、アルバスは表情こそ変えないものの雰囲気から怒りを漂わせていることは感じ取れる。
そのことに全く気付いていない三人はさらにヒートアップしそうになっていた。
「……なあ、そろそろ止めた方がよくないか?」
「そうだな。他の冒険者にも迷惑になるし、何より……」
「う、うん。アルバス様が、怖い」
トーリ、カナタ、アリサがそれぞれ口にして三人の下に向かおうとしたが、それを止めたのはロンドである。
「いや、三人にはアルバス様の雷を落としてもらおう」
「……ロンドも意外と怒ってるのか?」
「僕? 怒ってはいないけど、パーティで戦うってことを教えてもらえるいい機会かなって思ったんだ」
恐る恐る訪ねていたカナタにロンドはさらっと答えてみせる。
ロンド自身はパーティでダンジョンに潜ったことはない。全て知識でしか知らないのだが、それでもパーティ戦闘で大事にしないといけないことは分かっていた。
カナタ達は三人でパーティを組んでいるので当然知っている。
三人はそれぞれがソロで活動していたのかもしれないと思い始めていた。
「…………」
そんなことを話していると、アルバスが無言のまま大股で三人に近づいていく。
最初に気がついたのはアルバスが立っていた方向を向いていたリサエラだった。
突然表情を青くしたリサエラを怪訝に思い二人も振り返ると、同じく顔を青くさせ、ルエンに至っては『ひっ!』と声を上げている。
アルバスの表情が三人にそうさせている──つまり、激怒しているということだ。
「てめえら、いい加減にしろおおおおっ!」
「「「すいませーん!」」」
アルバスの怒声にボスフロアが震えたように感じた。それだけ大きな声だったのだ。
「とりあえず、ドロップアイテムは順繰りになるから今回はトーリに渡せ!」
「そんな! それじゃあルールの意味が──」
「なんだ、今回のルールに従えないなら金髪は一人で上に帰れ、いいな?」
アルバスのひと睨みでリサエラは口を引き結び、激しく首を縦に振りだした。
「ロンド! お前達は安全地帯に戻って他の奴らに声を掛けてこい」
「あっ、分かりました!」
「貴族小僧はこっちに来い!」
「き、貴族小僧って……何ですか?」
呼び方に文句を言いながらも素直に従っているトーリ。
アルバスの横に並ぶと、リサエラが即座にドロップアイテムを差し出してきたので首を傾げながら受け取った。
「順番で貴族小僧が受け取れ」
「でも、いいんですか? 僕は支援魔法以外に何もしてませんけど?」
「これが今回の討伐に参加する為のルールだからな」
「……そういうことでしたら、ありがたく」
ドロップアイテムを腰袋に入れたトーリも、アルバスの指示で安全地帯へと戻って行く。
残された三人はアルバスの顔を見ることができずに下を向いたままだ。
「……てめえらはまずパーティで潜るということを覚えろ」
「……私達は、ちゃんとやっていました」
アルバスの言葉に反論したのはルエンである。
リサエラは明らかに自身の利益に走ったので何も言えないが、ルエンとアボットはロンドに指示に従ってパーティ戦闘をこなしていたからだ。
「その点でいえば紫髪と茶髪には三五点はつけられるな。だが、その後の行動はダメだ」
「それは、リサエラと口論になったから、ですか?」
恐る恐る口を開いたのはアボットである。
「俺がなんでこの場にいるのか、気にならなかったのか?」
「えっ? そ、それは、新人の俺達が危なくなった時に、助けてくれると思ってました」
「それもあるが、意見に食い違いがあった時に仲裁をする為でもある」
「……今みたいに、ですか?」
ルエンの質問にアルバスは無言で頷いた。
「パーティには必ずリーダーが存在する。そうでなければまとまらないからだが、今みたいな食い違いが生じた時にリーダーの意見を最優先させる為でもある。今回は金髪がドロップアイテムを貰うことに対して紫髪と茶髪が意見を口にして、それに金髪は納得しなかった。ならば、すぐに俺に声を掛けるべきだったんだよ」
「でも、そんなこと聞いていな──」
「だからパーティを知らないと言ってるんだよ」
ここでもリサエラの発言を途中からぶった切ったアルバス。
ここでルエンとアボットは、一番怒られているのはリサエラなのではないかと思い始めていた。
その予想は正しく、アルバスは一人の利益だけを優先させようとしたリサエラに激怒していたのだ。
「ちなみに、金髪に点数をつけるとしたら一点だな」
「なっ!」
「てめえ、最初だけじゃなく、最後も自分の利益を優先して最後の一撃だけを狙っていたな?」
アルバスの指摘にリサエラは何も言えなくなってしまう。
そのことに気づいていたのはアルバスだけであり、ルエンとアボットは話を聞いて、驚きとともにリサエラを睨んでいた。
「……あなた、そんなことを考えていたの?」
「……マジかよ、最低だな」
「そんなの、証拠なんてどこにもないじゃないの!」
反論するリサエラだったが、その時に安全地帯から他の冒険者が入ってきた。
アルバス達の様子を横目に見ながら、誰かが声を掛けるでもなく通り過ぎていく。
全員が下の階に降りた後、アルバスが再び口を開く。
「最初の特攻の時のような速度が最後の時にはなかったな。あれは明らかに速度を調整している証拠だ。それにてめえの獲物は長槍だろう。正面から突っ込んだ小僧が初手を加えるのは分かるが、二手目を加えるのは間合いの長いてめえになるのが常識なんだよ。それを行わずに朱髪が二手目を加えるのを待ってから加速したよな。それに対しての言い訳は考えてあるのか?」
「そ、それは……」
アルバスはしっかりと見ていた、ロンド達のパーティ戦闘を。
その中においてリサエラだけがパーティとしての行動を理解しておらず、最悪の場合には他の冒険者を危険に晒すような動きをしていた。
「……言い訳はないんだな?」
「……はい、すみません、でした」
最後には自身の非を認めて謝罪を口にする。
「金髪もまだ若い、動き自体は問題なかったから鍛えれば上に行けるだろう。だがパーティとしての動きができなければ、万が一の時に誰も助けてはくれない。それを肝に銘じておけ」
アルバスも叱るだけではない。最後にはこうしてフォローも入れてくれる。
「紫髪と茶髪もこいつのことを嫌うなよ。せっかく出会えた同期なんだからな。誰でもこれくらいのことは一回や二回はあるだろうからな」
「……仕方ない」
「……まあ、俺も言い過ぎたよ、すまん」
「……いや、私の方こそ、ごめんなさい」
素直に頭を下げたリサエラを許したルエンとアボット。
三人のやり取りを最後まで見届けたアルバスは四人で一五階層へと降りていった。
これはモンスターを討伐した者がドロップアイテムを手にするというルールからなるものだが、場合によっては異を唱える者も出てくる。
そして今回がその時だった。
「……リサエラが貰うのは違う気がする」
「ルエンに同意だな。俺もリサエラだけは違うと思うぞ」
異を唱えたのは紫髪のルエンと茶髪のアボットだった。
「私が止めを刺したんだから、私が貰うのは当然じゃないの。何よ、後衛だからって文句を言う気?」
対してリサエラも一切引く気はなく、三人が睨み合ってしまう。
「最初に突っ込んでピンチを招いておいて、よくそんなことが言えるわね」
「あ、あれは初見だったから仕方ないのよ! 最後はちゃんと戦えていたんだから問題ないの!」
「その割にはロンドってやつの指示に従っていたみたいだぜ?」
「私が指示を出していてもあれくらいできたわよ!」
三人の様子を遠目から眺めているのは残る四人とアルバス。
四人は互いに顔を見合わせて嘆息しており、アルバスは表情こそ変えないものの雰囲気から怒りを漂わせていることは感じ取れる。
そのことに全く気付いていない三人はさらにヒートアップしそうになっていた。
「……なあ、そろそろ止めた方がよくないか?」
「そうだな。他の冒険者にも迷惑になるし、何より……」
「う、うん。アルバス様が、怖い」
トーリ、カナタ、アリサがそれぞれ口にして三人の下に向かおうとしたが、それを止めたのはロンドである。
「いや、三人にはアルバス様の雷を落としてもらおう」
「……ロンドも意外と怒ってるのか?」
「僕? 怒ってはいないけど、パーティで戦うってことを教えてもらえるいい機会かなって思ったんだ」
恐る恐る訪ねていたカナタにロンドはさらっと答えてみせる。
ロンド自身はパーティでダンジョンに潜ったことはない。全て知識でしか知らないのだが、それでもパーティ戦闘で大事にしないといけないことは分かっていた。
カナタ達は三人でパーティを組んでいるので当然知っている。
三人はそれぞれがソロで活動していたのかもしれないと思い始めていた。
「…………」
そんなことを話していると、アルバスが無言のまま大股で三人に近づいていく。
最初に気がついたのはアルバスが立っていた方向を向いていたリサエラだった。
突然表情を青くしたリサエラを怪訝に思い二人も振り返ると、同じく顔を青くさせ、ルエンに至っては『ひっ!』と声を上げている。
アルバスの表情が三人にそうさせている──つまり、激怒しているということだ。
「てめえら、いい加減にしろおおおおっ!」
「「「すいませーん!」」」
アルバスの怒声にボスフロアが震えたように感じた。それだけ大きな声だったのだ。
「とりあえず、ドロップアイテムは順繰りになるから今回はトーリに渡せ!」
「そんな! それじゃあルールの意味が──」
「なんだ、今回のルールに従えないなら金髪は一人で上に帰れ、いいな?」
アルバスのひと睨みでリサエラは口を引き結び、激しく首を縦に振りだした。
「ロンド! お前達は安全地帯に戻って他の奴らに声を掛けてこい」
「あっ、分かりました!」
「貴族小僧はこっちに来い!」
「き、貴族小僧って……何ですか?」
呼び方に文句を言いながらも素直に従っているトーリ。
アルバスの横に並ぶと、リサエラが即座にドロップアイテムを差し出してきたので首を傾げながら受け取った。
「順番で貴族小僧が受け取れ」
「でも、いいんですか? 僕は支援魔法以外に何もしてませんけど?」
「これが今回の討伐に参加する為のルールだからな」
「……そういうことでしたら、ありがたく」
ドロップアイテムを腰袋に入れたトーリも、アルバスの指示で安全地帯へと戻って行く。
残された三人はアルバスの顔を見ることができずに下を向いたままだ。
「……てめえらはまずパーティで潜るということを覚えろ」
「……私達は、ちゃんとやっていました」
アルバスの言葉に反論したのはルエンである。
リサエラは明らかに自身の利益に走ったので何も言えないが、ルエンとアボットはロンドに指示に従ってパーティ戦闘をこなしていたからだ。
「その点でいえば紫髪と茶髪には三五点はつけられるな。だが、その後の行動はダメだ」
「それは、リサエラと口論になったから、ですか?」
恐る恐る口を開いたのはアボットである。
「俺がなんでこの場にいるのか、気にならなかったのか?」
「えっ? そ、それは、新人の俺達が危なくなった時に、助けてくれると思ってました」
「それもあるが、意見に食い違いがあった時に仲裁をする為でもある」
「……今みたいに、ですか?」
ルエンの質問にアルバスは無言で頷いた。
「パーティには必ずリーダーが存在する。そうでなければまとまらないからだが、今みたいな食い違いが生じた時にリーダーの意見を最優先させる為でもある。今回は金髪がドロップアイテムを貰うことに対して紫髪と茶髪が意見を口にして、それに金髪は納得しなかった。ならば、すぐに俺に声を掛けるべきだったんだよ」
「でも、そんなこと聞いていな──」
「だからパーティを知らないと言ってるんだよ」
ここでもリサエラの発言を途中からぶった切ったアルバス。
ここでルエンとアボットは、一番怒られているのはリサエラなのではないかと思い始めていた。
その予想は正しく、アルバスは一人の利益だけを優先させようとしたリサエラに激怒していたのだ。
「ちなみに、金髪に点数をつけるとしたら一点だな」
「なっ!」
「てめえ、最初だけじゃなく、最後も自分の利益を優先して最後の一撃だけを狙っていたな?」
アルバスの指摘にリサエラは何も言えなくなってしまう。
そのことに気づいていたのはアルバスだけであり、ルエンとアボットは話を聞いて、驚きとともにリサエラを睨んでいた。
「……あなた、そんなことを考えていたの?」
「……マジかよ、最低だな」
「そんなの、証拠なんてどこにもないじゃないの!」
反論するリサエラだったが、その時に安全地帯から他の冒険者が入ってきた。
アルバス達の様子を横目に見ながら、誰かが声を掛けるでもなく通り過ぎていく。
全員が下の階に降りた後、アルバスが再び口を開く。
「最初の特攻の時のような速度が最後の時にはなかったな。あれは明らかに速度を調整している証拠だ。それにてめえの獲物は長槍だろう。正面から突っ込んだ小僧が初手を加えるのは分かるが、二手目を加えるのは間合いの長いてめえになるのが常識なんだよ。それを行わずに朱髪が二手目を加えるのを待ってから加速したよな。それに対しての言い訳は考えてあるのか?」
「そ、それは……」
アルバスはしっかりと見ていた、ロンド達のパーティ戦闘を。
その中においてリサエラだけがパーティとしての行動を理解しておらず、最悪の場合には他の冒険者を危険に晒すような動きをしていた。
「……言い訳はないんだな?」
「……はい、すみません、でした」
最後には自身の非を認めて謝罪を口にする。
「金髪もまだ若い、動き自体は問題なかったから鍛えれば上に行けるだろう。だがパーティとしての動きができなければ、万が一の時に誰も助けてはくれない。それを肝に銘じておけ」
アルバスも叱るだけではない。最後にはこうしてフォローも入れてくれる。
「紫髪と茶髪もこいつのことを嫌うなよ。せっかく出会えた同期なんだからな。誰でもこれくらいのことは一回や二回はあるだろうからな」
「……仕方ない」
「……まあ、俺も言い過ぎたよ、すまん」
「……いや、私の方こそ、ごめんなさい」
素直に頭を下げたリサエラを許したルエンとアボット。
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