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チュートリアル
この世界と他のダンジョン
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仮眠をとった廻はニャルバンと一緒に晩ご飯を食べた後、この世界について詳しく聞くことにした。
「この世界の名前ってなんて言うの?」
「アセッド大陸にゃ!」
「大陸なんだね。広いのかな?」
「とても広いにゃ! ちょっと待つにゃ……えっと……これじゃなくて……あったにゃ!」
ニャルバンが取り出したのは大きな一枚の紙切れ。それを机の上に広げると、紙の上にホログラムのように立体的な地図が浮かび上がった。
「うわー! すごい技術ね!」
「えっへんにゃ! それでそれで、メグルのダンジョンがある場所はここにゃ!」
指差された場所はアセッド大陸の南端に位置する荒野のど真ん中、周囲に目を伸ばしても何もない、本当に何もない場所だった。
「それでここが王都で、ここが──」
「ちょっと待てーい!」
「な、何事にゃ?」
「何事もクソもないわよ! こんなところにダンジョンなんて、誰も来るわけないじゃないの!」
「そ、そんなことはないのにゃ! ダンジョンができる場所はほとんどが荒野とか山の中とかなのにゃ! そこが発展して大きな都市になるのにゃ!」
「……他のダンジョンも本当にそうなの?」
「そ、そうにゃ! ここを見るにゃ!」
ニャルバンが次に指差したのは西寄りに位置する大きな都市だった。
周囲には森が広がっているが近場に湖があり、荒野の雰囲気はどこにも見当たらない。
「これのどこが荒野なのよ?」
「元々はここも荒野だったのにゃ。ここにできたダンジョンの経営者が開拓して大きな都市に成長したのにゃ!」
「荒野を緑豊かな都市にねぇ……本当なの?」
「ほ、本当にゃ! 嘘はついてないにゃ!」
疑いの眼差しを向ける廻に、ニャルバンは必死に訴える。
「ダンジョンは生活をするのに困難な場所にしか現れないにゃ! 荒野や深い森の中、険しい山の頂とかにゃ!」
「山の頂って、そんなところにできたら厳しくない?」
「そうにゃ。だから荒野はラッキーなのにゃ!」
真偽を確かめることはできないものの、もしそうならば荒野のダンジョンもプラスに考えることができるかもしれない。
「私以外にも最近アセッド大陸に来た人っているの?」
今日来たばかりの廻がおそらく一番の底辺だろう。その前に来た人が最初の目標になるので確認をしておきたかった。
「他の経営者の情報は詳しくは分からないにゃ。だけど、最近解放されたダンジョンなら分かるにゃ!」
「それでいいから教えてくれる?」
「でもでも、最近来た人でメグルみたいにまだ解放してない人のダンジョンはないけどいいにゃ?」
「分からないものをねだっても仕方ないもんね、大丈夫だよ」
笑顔のニャルバンがメニューを開くとランキングの項目を選択、最初はトップ30が表示されたが並び替えが行われて最下位のダンジョンから順番に表示された。
最下位の順位は──1018位。
「……せ、1000以上もダンジョンってあるのね」
「メグルの他にもまだまだ増えるにゃ!」
「この中でトップを目指すなんて、先が遠すぎるわよ」
「人生は長いのにゃ! まずは1000位を目指してみるにゃ! ダンジョンの詳細を見てみるにゃ?」
「お、お願い」
頭を抱えながらも頷いた廻を見て、ニャルバンは1000位のダンジョン──オレノオキニイリを選択する。
「…………何この名前?」
「これは経営者が付けたダンジョンの名前にゃ。なんか変なのかにゃ?」
「どう考えても変よ! 俺のお気に入りって、絶対何も考えずに決めてるわよね!」
盛大に溜め息を漏らしながらも、名前より中身が大事だと考えて気を取り直し詳細に目を通していく。
「えーっと、階層は一五階層、最近集落から村に変わったのね」
詳細の中にはダンジョンの階層、都市の発展具合、施設情報が記載されている、そして──
「経営者、二杉礼央?」
経営者名を見て、まさかの日本名に驚きを隠せなかった。
「経営者はみんなメグルと同じ世界から来てるにゃ!」
「それは聞いてたけど、まさかいきなり日本人の名前を見ることになるとはね」
「ニホンジン? メグルと同じなのかにゃ?」
「まあ、同じといえば同じかな」
ダンジョン名のセンスはさておき、廻はとりあえず1000位のダンジョン、オレノオキニイリを目標にする。
「それじゃあ気を取り直して、中身を見ていきましょうか」
二杉のダンジョンは宿屋や道具屋、換金所などのニャルバンが言っていた最低限必要なものに加えて、鍛冶屋や武具屋など冒険者に必要な建物が揃っている。
しかし気になる点が一つあった。
「住居が少なくないかしら?」
「住居にゃ? ……あれ、そうだにゃ」
宿屋や道具屋、鍛冶屋や武具屋がやたらに多い中、住居が極端に少ない。村としては非常にアンバランスだ。
「もしかして、村長と各お店で働いている人達しか暮らしていないんじゃないの?」
「でもでも、それだと発展していかないにゃ。冒険者の為の施設も大事だけど、暮らす人達がいなければ更なる発展はないのにゃ」
「それは私も分かるけど、この二杉って人は何を考えているんだろう」
考えてもその意図が分からない廻だったが、唯一分かったことがある。
「……この人なら、意外と早く抜けるんじゃないのかな?」
二杉がダンジョンを解放した日付は二ヶ月前。廻が一ヶ月後に解放するとして、およそ三ヶ月のハンデがあるにも関わらずそう断言した。
「やる気になったにゃ?」
「やらなきゃいけないんだもん、そりゃやるわよ」
他にもおかしなところがないか見てみたのだが、住居が少ない以外でおかしなところはなかった。
そこで廻が都市を作るならどんな都市を作りたいのか、という話をすることにした。
「せっかくならみんなが笑って暮らせる都市にしたいわよね」
「笑顔は一番大事にゃ!」
「でも、人が多くなり過ぎるとどうしても軋轢が生まれちゃうのよね」
「ア、アツレキ?」
「それに自分の都市なのに自分が知らない人がいるのもあんまり好きじゃないんだよね」
「そ、そうなのにゃ?」
ニャルバンにとっては理解できない言葉が混じっている廻の発言。頭を傾げながらも相槌を打つニャルバンだったが、廻の次の言葉に驚愕を隠せなかった。
「だから、都市まで目指さなくてもよくない?」
「それはダメなのにゃー!」
声を大にして否定するニャルバンに驚きながら、廻は自身の考えを口にしていく。
「だって、都市になるくらい大きくしちゃったら分からないこととか出てきちゃうじゃない」
「それは人それぞれだから仕方ないのにゃ!」
「そうだけど、私好みの都市にしていいならそうならないようにしたいじゃない。そしてそうするなら、村や町で止めておくのも悪くないと思ってね」
「でもでも、大きく発展させないとランキングの上位にはなれないにゃ!」
「何だったら集落でもいいくらいに思ってるんだけど?」
「そ、それだけは止めてくれにゃー!」
何故そこまで都市に発展させることにこだわるのか、廻は首を傾げてしまう。
「何でそこまでして大きくさせなきゃいけないの?」
「そ、それは……」
言葉を濁すニャルバンに、廻はなおも突っ込んで聞いてみる。
「ニャルバン、何か隠してるでしょ?」
「にゃにゃ! ……隠してないにゃ」
「……分かりやすいんですけど」
「そんにゃ!」
「いや、そう言っちゃあバレるでしょ」
「だ、騙したのにゃ!」
「バレてるのは本当よ。それで、何を隠しているの?」
隠し事ができないと悟ったニャルバンは俯きながらしばらくは黙っていたものの、廻が引くつもりがないことにも気づいていたため、ゆっくりと話し始めた。
「この世界の名前ってなんて言うの?」
「アセッド大陸にゃ!」
「大陸なんだね。広いのかな?」
「とても広いにゃ! ちょっと待つにゃ……えっと……これじゃなくて……あったにゃ!」
ニャルバンが取り出したのは大きな一枚の紙切れ。それを机の上に広げると、紙の上にホログラムのように立体的な地図が浮かび上がった。
「うわー! すごい技術ね!」
「えっへんにゃ! それでそれで、メグルのダンジョンがある場所はここにゃ!」
指差された場所はアセッド大陸の南端に位置する荒野のど真ん中、周囲に目を伸ばしても何もない、本当に何もない場所だった。
「それでここが王都で、ここが──」
「ちょっと待てーい!」
「な、何事にゃ?」
「何事もクソもないわよ! こんなところにダンジョンなんて、誰も来るわけないじゃないの!」
「そ、そんなことはないのにゃ! ダンジョンができる場所はほとんどが荒野とか山の中とかなのにゃ! そこが発展して大きな都市になるのにゃ!」
「……他のダンジョンも本当にそうなの?」
「そ、そうにゃ! ここを見るにゃ!」
ニャルバンが次に指差したのは西寄りに位置する大きな都市だった。
周囲には森が広がっているが近場に湖があり、荒野の雰囲気はどこにも見当たらない。
「これのどこが荒野なのよ?」
「元々はここも荒野だったのにゃ。ここにできたダンジョンの経営者が開拓して大きな都市に成長したのにゃ!」
「荒野を緑豊かな都市にねぇ……本当なの?」
「ほ、本当にゃ! 嘘はついてないにゃ!」
疑いの眼差しを向ける廻に、ニャルバンは必死に訴える。
「ダンジョンは生活をするのに困難な場所にしか現れないにゃ! 荒野や深い森の中、険しい山の頂とかにゃ!」
「山の頂って、そんなところにできたら厳しくない?」
「そうにゃ。だから荒野はラッキーなのにゃ!」
真偽を確かめることはできないものの、もしそうならば荒野のダンジョンもプラスに考えることができるかもしれない。
「私以外にも最近アセッド大陸に来た人っているの?」
今日来たばかりの廻がおそらく一番の底辺だろう。その前に来た人が最初の目標になるので確認をしておきたかった。
「他の経営者の情報は詳しくは分からないにゃ。だけど、最近解放されたダンジョンなら分かるにゃ!」
「それでいいから教えてくれる?」
「でもでも、最近来た人でメグルみたいにまだ解放してない人のダンジョンはないけどいいにゃ?」
「分からないものをねだっても仕方ないもんね、大丈夫だよ」
笑顔のニャルバンがメニューを開くとランキングの項目を選択、最初はトップ30が表示されたが並び替えが行われて最下位のダンジョンから順番に表示された。
最下位の順位は──1018位。
「……せ、1000以上もダンジョンってあるのね」
「メグルの他にもまだまだ増えるにゃ!」
「この中でトップを目指すなんて、先が遠すぎるわよ」
「人生は長いのにゃ! まずは1000位を目指してみるにゃ! ダンジョンの詳細を見てみるにゃ?」
「お、お願い」
頭を抱えながらも頷いた廻を見て、ニャルバンは1000位のダンジョン──オレノオキニイリを選択する。
「…………何この名前?」
「これは経営者が付けたダンジョンの名前にゃ。なんか変なのかにゃ?」
「どう考えても変よ! 俺のお気に入りって、絶対何も考えずに決めてるわよね!」
盛大に溜め息を漏らしながらも、名前より中身が大事だと考えて気を取り直し詳細に目を通していく。
「えーっと、階層は一五階層、最近集落から村に変わったのね」
詳細の中にはダンジョンの階層、都市の発展具合、施設情報が記載されている、そして──
「経営者、二杉礼央?」
経営者名を見て、まさかの日本名に驚きを隠せなかった。
「経営者はみんなメグルと同じ世界から来てるにゃ!」
「それは聞いてたけど、まさかいきなり日本人の名前を見ることになるとはね」
「ニホンジン? メグルと同じなのかにゃ?」
「まあ、同じといえば同じかな」
ダンジョン名のセンスはさておき、廻はとりあえず1000位のダンジョン、オレノオキニイリを目標にする。
「それじゃあ気を取り直して、中身を見ていきましょうか」
二杉のダンジョンは宿屋や道具屋、換金所などのニャルバンが言っていた最低限必要なものに加えて、鍛冶屋や武具屋など冒険者に必要な建物が揃っている。
しかし気になる点が一つあった。
「住居が少なくないかしら?」
「住居にゃ? ……あれ、そうだにゃ」
宿屋や道具屋、鍛冶屋や武具屋がやたらに多い中、住居が極端に少ない。村としては非常にアンバランスだ。
「もしかして、村長と各お店で働いている人達しか暮らしていないんじゃないの?」
「でもでも、それだと発展していかないにゃ。冒険者の為の施設も大事だけど、暮らす人達がいなければ更なる発展はないのにゃ」
「それは私も分かるけど、この二杉って人は何を考えているんだろう」
考えてもその意図が分からない廻だったが、唯一分かったことがある。
「……この人なら、意外と早く抜けるんじゃないのかな?」
二杉がダンジョンを解放した日付は二ヶ月前。廻が一ヶ月後に解放するとして、およそ三ヶ月のハンデがあるにも関わらずそう断言した。
「やる気になったにゃ?」
「やらなきゃいけないんだもん、そりゃやるわよ」
他にもおかしなところがないか見てみたのだが、住居が少ない以外でおかしなところはなかった。
そこで廻が都市を作るならどんな都市を作りたいのか、という話をすることにした。
「せっかくならみんなが笑って暮らせる都市にしたいわよね」
「笑顔は一番大事にゃ!」
「でも、人が多くなり過ぎるとどうしても軋轢が生まれちゃうのよね」
「ア、アツレキ?」
「それに自分の都市なのに自分が知らない人がいるのもあんまり好きじゃないんだよね」
「そ、そうなのにゃ?」
ニャルバンにとっては理解できない言葉が混じっている廻の発言。頭を傾げながらも相槌を打つニャルバンだったが、廻の次の言葉に驚愕を隠せなかった。
「だから、都市まで目指さなくてもよくない?」
「それはダメなのにゃー!」
声を大にして否定するニャルバンに驚きながら、廻は自身の考えを口にしていく。
「だって、都市になるくらい大きくしちゃったら分からないこととか出てきちゃうじゃない」
「それは人それぞれだから仕方ないのにゃ!」
「そうだけど、私好みの都市にしていいならそうならないようにしたいじゃない。そしてそうするなら、村や町で止めておくのも悪くないと思ってね」
「でもでも、大きく発展させないとランキングの上位にはなれないにゃ!」
「何だったら集落でもいいくらいに思ってるんだけど?」
「そ、それだけは止めてくれにゃー!」
何故そこまで都市に発展させることにこだわるのか、廻は首を傾げてしまう。
「何でそこまでして大きくさせなきゃいけないの?」
「そ、それは……」
言葉を濁すニャルバンに、廻はなおも突っ込んで聞いてみる。
「ニャルバン、何か隠してるでしょ?」
「にゃにゃ! ……隠してないにゃ」
「……分かりやすいんですけど」
「そんにゃ!」
「いや、そう言っちゃあバレるでしょ」
「だ、騙したのにゃ!」
「バレてるのは本当よ。それで、何を隠しているの?」
隠し事ができないと悟ったニャルバンは俯きながらしばらくは黙っていたものの、廻が引くつもりがないことにも気づいていたため、ゆっくりと話し始めた。
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