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第二章:集落誕生?
気持ちを切り替えるために
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夜風に当たりながら通りを歩き、俺は光り輝く外灯を眺めている。
これだけ大きな都市なのだから外灯があるのは当然だが、これらを取り付けるのにどれだけのお金と技術が必要になるのだろうか。
「ブレイレッジでは、ランプを使っているからなぁ」
外灯だけではない。
大きな屋敷には似たような光源――魔法道具が当然のように置いてあるはずだ。
いくら勇者だとはいえ、俺にそれらの知識は何一つないし、作るために必要なスキルもない……と思う。
そもそも、どういったスキルが必要なのかも分からないのだ。
「商売も大事だけど、生活をより良くする人材も必要だよなぁ」
それに、ルリエやリリルが人族のNや魔族のRを集めてくるとなると、まだまだ人口が増える可能性は高い。
大工仕事ができる人材だって必要だし、ブレイレッジが大きくなれば俺だけで対処できなくなることもあるだろう。
戦力という面で見れば二人もいるしツヴァイルだっているしなんとかなるだろうが、それ以外の部分が全く揃っていないのだ。
「……あれ? でも、それって必要なものなのか?」
ブレイレッジを大きくする必要はないし、俺が目指すべきはスローライフのはずだった。
こんなスローライフも悪くないと思ったのも事実だけど、色々と考え過ぎではないだろうか。
「ブレイレッジを代わりに発展させてくれる人を見つけた方が、早いんじゃないのか?」
俺があれやこれを考えるのも悪くはないが、それでは俺のスローライフが遠のくばかり。
ならば、俺という人間はブレイレッジの奥でのんべんだらりと生活し、魔獣が現れた時にその力を発揮する、という形の方が理にかなっている気がする。
「でも、そんな人物がそうそう簡単に見つかるわけないよなぁ」
都市の運営に精通したN、もしくはNに理解を示しているR以上の人物だなんて、いるはずがない。
人界とは、そういうところなのだ。
「……待てよ? 人族にいなくても、魔族にならいるんじゃないのか?」
俺自身が人界にいるからすぐには思いつかなかったが、ブレイレッジには人族だけではなく、魔族も暮らしている。
そもそも、リリルの親父さんが魔界を治めていた時はRも大切に扱われていたと聞いている。
ならば、魔族の最下層に当たるRの中に、都市運営に詳しい者がいるかもしれない。
「その辺りは、ブレイレッジに戻ってからリリルに確認してみるか」
色々と考えがまとまってきたタイミングで、俺は別のことを考える。
それは、直近の移住者についてだ。
シルクさんの移住はほぼ確定と思っていいだろう。シェリカさんも同じだ。
後は、教会の神父様や子供たち、そしてシルクさんが声を掛ける人たちだな。
家はまだまだ空いているけど、教会はどうしようかな。
「魔族と人族で、教会は二つ必要かな?」
インプさんご家族の父親、イゴーさんは十字魔会の牧師さんだ。
ラクサス神父も同行するとなれば、宗教の違いも出てくるだろう。
もしどちらか一方にするとしても、しばらくは子供たちの面倒をラクサス神父にお願いすることになるだろうから、住む場所は同じ方がいいに決まっている。
他に気になる点は、プラスでどれだけの人数が移住するかというところかな。
人数如何によっては、一度の移動ではなく、数回に分けて移動をお願いする必要も出てくるかもしれない。
いきなりNが一気にいなくなれば、疑いを持たれる可能性も高くなるからな。
「シルクさんを移住させるためとはいえ、ちょっと無茶をし過ぎたかな?」
今さらなのでどうしようもないが、少しだけ後悔してしまう。
「……よし、人数が多くなったら、シルクさんとルリエに丸投げしてしまおう。うん、そうしよう」
なるべく少ない人数であれと、俺は願いながら近場をぐるりと回り、再び宿屋へと戻ってきた。
このまま部屋に戻った時に、ルリエがどのような状態になっているのか。
寝てくれていればありがたいのだが、もし起きていたら……部屋を出た時と似たような状況だったら……俺だって、覚悟を決めようと思う。
「男、スウェイン。今日は、一皮むける! ……かもしれない!」
わずかな緊張を感じつつ階段を上り、部屋の前に立つ。
ごくりとつばを飲み込んでから、ドアを開ける。
明かりは消えているが、ベッドの上には人ひとり分の盛り上がりが確認できる。
布団を被っており、耳をすませば寝息のようなものも聞こえてきた。
「……よかった。寝てる――」
「スウェイン」
ビクッ!
「……すぅー……すぅー……」
「……ね、寝言か?」
早鐘を打つ鼓動に、右手が自然と左胸を押さえている。
ルリエが動かないことをしばらくドアの前から確認し、ホッと一息ついてから中に入りドアを閉める。
俺はそそくさとベッドから離れた床に空間庫から取り出した何かしら魔獣の毛皮を敷くと、すぐに横になって天井を見つめる。
「……はぁ。早く、明日にならないかなぁ」
そんな事を考えながら、俺は静かに眠りについたのだった。
これだけ大きな都市なのだから外灯があるのは当然だが、これらを取り付けるのにどれだけのお金と技術が必要になるのだろうか。
「ブレイレッジでは、ランプを使っているからなぁ」
外灯だけではない。
大きな屋敷には似たような光源――魔法道具が当然のように置いてあるはずだ。
いくら勇者だとはいえ、俺にそれらの知識は何一つないし、作るために必要なスキルもない……と思う。
そもそも、どういったスキルが必要なのかも分からないのだ。
「商売も大事だけど、生活をより良くする人材も必要だよなぁ」
それに、ルリエやリリルが人族のNや魔族のRを集めてくるとなると、まだまだ人口が増える可能性は高い。
大工仕事ができる人材だって必要だし、ブレイレッジが大きくなれば俺だけで対処できなくなることもあるだろう。
戦力という面で見れば二人もいるしツヴァイルだっているしなんとかなるだろうが、それ以外の部分が全く揃っていないのだ。
「……あれ? でも、それって必要なものなのか?」
ブレイレッジを大きくする必要はないし、俺が目指すべきはスローライフのはずだった。
こんなスローライフも悪くないと思ったのも事実だけど、色々と考え過ぎではないだろうか。
「ブレイレッジを代わりに発展させてくれる人を見つけた方が、早いんじゃないのか?」
俺があれやこれを考えるのも悪くはないが、それでは俺のスローライフが遠のくばかり。
ならば、俺という人間はブレイレッジの奥でのんべんだらりと生活し、魔獣が現れた時にその力を発揮する、という形の方が理にかなっている気がする。
「でも、そんな人物がそうそう簡単に見つかるわけないよなぁ」
都市の運営に精通したN、もしくはNに理解を示しているR以上の人物だなんて、いるはずがない。
人界とは、そういうところなのだ。
「……待てよ? 人族にいなくても、魔族にならいるんじゃないのか?」
俺自身が人界にいるからすぐには思いつかなかったが、ブレイレッジには人族だけではなく、魔族も暮らしている。
そもそも、リリルの親父さんが魔界を治めていた時はRも大切に扱われていたと聞いている。
ならば、魔族の最下層に当たるRの中に、都市運営に詳しい者がいるかもしれない。
「その辺りは、ブレイレッジに戻ってからリリルに確認してみるか」
色々と考えがまとまってきたタイミングで、俺は別のことを考える。
それは、直近の移住者についてだ。
シルクさんの移住はほぼ確定と思っていいだろう。シェリカさんも同じだ。
後は、教会の神父様や子供たち、そしてシルクさんが声を掛ける人たちだな。
家はまだまだ空いているけど、教会はどうしようかな。
「魔族と人族で、教会は二つ必要かな?」
インプさんご家族の父親、イゴーさんは十字魔会の牧師さんだ。
ラクサス神父も同行するとなれば、宗教の違いも出てくるだろう。
もしどちらか一方にするとしても、しばらくは子供たちの面倒をラクサス神父にお願いすることになるだろうから、住む場所は同じ方がいいに決まっている。
他に気になる点は、プラスでどれだけの人数が移住するかというところかな。
人数如何によっては、一度の移動ではなく、数回に分けて移動をお願いする必要も出てくるかもしれない。
いきなりNが一気にいなくなれば、疑いを持たれる可能性も高くなるからな。
「シルクさんを移住させるためとはいえ、ちょっと無茶をし過ぎたかな?」
今さらなのでどうしようもないが、少しだけ後悔してしまう。
「……よし、人数が多くなったら、シルクさんとルリエに丸投げしてしまおう。うん、そうしよう」
なるべく少ない人数であれと、俺は願いながら近場をぐるりと回り、再び宿屋へと戻ってきた。
このまま部屋に戻った時に、ルリエがどのような状態になっているのか。
寝てくれていればありがたいのだが、もし起きていたら……部屋を出た時と似たような状況だったら……俺だって、覚悟を決めようと思う。
「男、スウェイン。今日は、一皮むける! ……かもしれない!」
わずかな緊張を感じつつ階段を上り、部屋の前に立つ。
ごくりとつばを飲み込んでから、ドアを開ける。
明かりは消えているが、ベッドの上には人ひとり分の盛り上がりが確認できる。
布団を被っており、耳をすませば寝息のようなものも聞こえてきた。
「……よかった。寝てる――」
「スウェイン」
ビクッ!
「……すぅー……すぅー……」
「……ね、寝言か?」
早鐘を打つ鼓動に、右手が自然と左胸を押さえている。
ルリエが動かないことをしばらくドアの前から確認し、ホッと一息ついてから中に入りドアを閉める。
俺はそそくさとベッドから離れた床に空間庫から取り出した何かしら魔獣の毛皮を敷くと、すぐに横になって天井を見つめる。
「……はぁ。早く、明日にならないかなぁ」
そんな事を考えながら、俺は静かに眠りについたのだった。
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