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第10話:レミティアの事情
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「……アリウス殿はどちらに向かわれる予定なのですかな?」
「俺ですか? 一応、隣領のラクスウェイン領に向かっています。そこで冒険者になろうかと思って」
「ラクスウェイン領ですか……申し訳ありませんが、少しだけお待ちいただけませんでしょうか?」
「……構いませんけど?」
俺がそう返すと、バズズ様はレミティア様に何やら耳打ちを始めてしまった。
何を話しているのかはなんとなく察することはできたものの、構わないと言ってしまった手前この場から離れることができない。それに、リディア様がニコニコと笑いながらずっとこちらを見ているのだ。
しばらくすると話し合いが終わったのか、レミティア様が何か決意を秘めたような瞳をこちらに向けながら口を開いた。
「あ、あの、アリウス様! ラクスウェイン領には、私たちも同行して構わないでしょうか!」
「……へ? ど、同行、ですか?」
「はい! 馬車で一緒に移動することもできますし、ラクスウェイン領には何度か足を運んだこともありますので、アリウス様をご案内することができます!」
俺はてっきり護衛をお願いされると思っていたが、レミティア様は俺の都合に合わせるつもりなのか同行と口にしてきた。
意図が読めずにバズズ様に視線を向けると、彼はニコリと笑って理由を教えてくれた。
「私たちも目的地を決めかねております。当初の目的地だったナリゴサ村はゴタゴタの最中でしょうし、であれば助けていただいたアリウス殿にご助力できる何かを提供できればと思ったのです」
飛行スキルを持っている俺からすると馬車移動は逆に移動が遅くなるのだが、土地勘のない場所へ向かうので案内があるというのは正直ありがたい。
急ぎの旅でもなく、俺はレミティア様の申し出を受けることにした。
「分かりました。では、同伴させていただきます」
「こちらからお頼みしたことですよ、アリウス様」
「いやはや。良かったですな、レミティア様」
こうして、俺は思いもよらないところから同行者を得ることになった。
直したばかりの馬車に乗り込む。同乗者はレミティア様とリディア様、バズズ様は御者を務めるようだ。
それにしても、この馬は本当にすごいな。本来であれば二頭引きのはずの馬車を一頭で引いてしまっている。
きっと、一頭だけで逃がしても生き残り戻ってきてくれると信頼していたのだろう。
「あ、あの、アリウス様?」
「なんですか?」
「アリウス様は本当に勘当されてしまったのですか?」
「そうですよ。信じていなかったのですか?」
ちゃんと伝えたはずなのだが、疑われているのだろうか。
「あ、いえ、信じてはいるのですが、先ほどの実力を目の当たりにしますと、とても信じられないと言いますか……」
「そういえば、勘当された理由をはっきりと聞いていませんでしたね」
「そうですよ! 天職が騎士職ではなかったとはいえあれだけの実力です。それにもかかわらず勘当されるなんて、ガゼルヴィード騎士爵は何を考えているのでしょうか!」
どうやら俺に起きた出来事が信じられないようだ。
事実、俺は親父に実力を隠して生きてきたわけで、本来の実力を知っていれば勘当されることはなかったかもしれない。
……いいや、それはないか。
親父は、ガゼルヴィード家が代々授かって来た騎士職という天職に固執している。
いくら実力があったとしても、モノマネ士という天職であることに変わりがない俺が親父に認められることなんて、絶対にないだろうな。
「……俺が、モノマネ士だからですよ」
「……それだけ、ですか?」
「はい。騎士職じゃない者は誰であれ、ガゼルヴィードを名乗ることが許されないんです」
「……まさか、そんな」
……優しいお方なんだな。
レミティア様は向かいの席で沈痛な面持ちとなり、俺の境遇を悲しんでくれている。
俺としては日常の光景だったので当然だと受け止めていたのだが、他のところからすると普通ではないのかもしれないな。
「アリウス殿よ。お主が勘当された事実をユセフは知っているのか?」
「知っています。むしろ、家を追い出されてからすぐにお爺ちゃんの家へ向かいましたから」
「ほほう。ということは、お主とユセフは良い関係を築けていたということだな?」
「はい。この魔法鞄もお爺ちゃんから貰いました」
「おぉっ、やはりか! 見たことのある魔法鞄だと思っていたのだよ!」
御者席の方からは、バズズ様が懐かしむように笑い声をあげた。
どれくらいの容量なのかは聞いたことがないけど、魔獣を大量に突っ込んでもいっぱいになったことがないんだよなぁ、これ。
もしかすると、ものすごく高価な魔法鞄なんじゃないだろうか。
「そういえば、レミティア様は貴族様なのですか?」
「いいえ、違いますよ。どうしてですか?」
「え? ……ち、違うんですか?」
「はい、違います」
……え、マジで? 見た目には分からない頑丈な造りの馬車に乗って、元騎士団で活躍していただろうバズズ様とその孫であるリディア様が護衛騎士として付き従っているのに、貴族ではない?
「……えっと、伺ってもよろしいですか?」
「もちろんです。私は聖女として戦場の最前線や王城で治癒魔法を使っていました。ですが、毎日のようにこき使われることに嫌気が差しまして、逃げてきたのです」
………………あれ? 俺、ちゃんと聞いたよね? 伺ってもよろしいですかって。
これ、伺ったらダメな内容じゃないのか?
「……に、逃げてきたのですか?」
「はい!」
「……聖女様が?」
「はい! あ、今の私は聖女ではなくただのレミティア・ラステールなので、様付けとか止めてください。敬語もなしでお願いします」
「……リディア様?」
「間違いありません!」
「……バズズ様?」
「いやまあ、そういうことですな」
……これ、バズズ様はこうなることを知っていたな。なんだろう、ものすごくはめられた感が強いんだけど。
いや待て、俺はまだ単に同じ馬車に乗っているだけじゃないか。助けたのだって聖女を助けただけで、別に取って食おうだなんて考えてはいない。
「あ、あの、レミティア様?」
「レミティアですよ、アリウス様」
「……えっと、レミティア? やっぱり俺は一人でラクスウェイン領に向かおうと――」
「言い忘れておりましたが、他領に入るには身分が確かでなければ領境にいる兵士に止められてしまいます。儂らは逃げてきましたが、他領の視察ということで信頼できる者に話を通しておりまして、一緒であれば安全にラクスウェイン領に入ることができますぞ」
……飛行スキルで勝手に入ることが、俺にはできる!
「ちなみに、検問では入領したという証がその場で発行されます。それがないと冒険者として登録することもできませんぞ?」
…………確定だ。バズズ様は全部知ってて俺を誘わせたのか!
「悪い話ではないと思いますが、いかがでしょうか?」
悪い話ではないが、俺に選択肢はないだろう。
それに、バズズ様と話をしている間のレミティアが不安そうにこちらを見ている。
おそらくレミティアはバズズ様の言葉をそのまま伝えただけで、彼の意図に気づいていないのだろう。
……まあ、ラクスウェイン領に入って冒険者になれば、あとは自由にさせてもらえればいいか。
あちらが俺を利用するのなら、俺もあちらを利用すればいいだけの話だ。
「……分かりました」
「あ、ありがとうございます、アリウス様!」
「あー、それとですね、レミティア様」
「レミティアです」
「……レミティア。俺に対しても様付けはいらないし、敬語もいらないよ」
「分かりました! それじゃあ、これからよろしくね、アリウス!」
この時にレミティアの笑顔を見た瞬間から、俺はさっきまであった怒りの感情がどこかに吹き飛んでいたのだった。
「俺ですか? 一応、隣領のラクスウェイン領に向かっています。そこで冒険者になろうかと思って」
「ラクスウェイン領ですか……申し訳ありませんが、少しだけお待ちいただけませんでしょうか?」
「……構いませんけど?」
俺がそう返すと、バズズ様はレミティア様に何やら耳打ちを始めてしまった。
何を話しているのかはなんとなく察することはできたものの、構わないと言ってしまった手前この場から離れることができない。それに、リディア様がニコニコと笑いながらずっとこちらを見ているのだ。
しばらくすると話し合いが終わったのか、レミティア様が何か決意を秘めたような瞳をこちらに向けながら口を開いた。
「あ、あの、アリウス様! ラクスウェイン領には、私たちも同行して構わないでしょうか!」
「……へ? ど、同行、ですか?」
「はい! 馬車で一緒に移動することもできますし、ラクスウェイン領には何度か足を運んだこともありますので、アリウス様をご案内することができます!」
俺はてっきり護衛をお願いされると思っていたが、レミティア様は俺の都合に合わせるつもりなのか同行と口にしてきた。
意図が読めずにバズズ様に視線を向けると、彼はニコリと笑って理由を教えてくれた。
「私たちも目的地を決めかねております。当初の目的地だったナリゴサ村はゴタゴタの最中でしょうし、であれば助けていただいたアリウス殿にご助力できる何かを提供できればと思ったのです」
飛行スキルを持っている俺からすると馬車移動は逆に移動が遅くなるのだが、土地勘のない場所へ向かうので案内があるというのは正直ありがたい。
急ぎの旅でもなく、俺はレミティア様の申し出を受けることにした。
「分かりました。では、同伴させていただきます」
「こちらからお頼みしたことですよ、アリウス様」
「いやはや。良かったですな、レミティア様」
こうして、俺は思いもよらないところから同行者を得ることになった。
直したばかりの馬車に乗り込む。同乗者はレミティア様とリディア様、バズズ様は御者を務めるようだ。
それにしても、この馬は本当にすごいな。本来であれば二頭引きのはずの馬車を一頭で引いてしまっている。
きっと、一頭だけで逃がしても生き残り戻ってきてくれると信頼していたのだろう。
「あ、あの、アリウス様?」
「なんですか?」
「アリウス様は本当に勘当されてしまったのですか?」
「そうですよ。信じていなかったのですか?」
ちゃんと伝えたはずなのだが、疑われているのだろうか。
「あ、いえ、信じてはいるのですが、先ほどの実力を目の当たりにしますと、とても信じられないと言いますか……」
「そういえば、勘当された理由をはっきりと聞いていませんでしたね」
「そうですよ! 天職が騎士職ではなかったとはいえあれだけの実力です。それにもかかわらず勘当されるなんて、ガゼルヴィード騎士爵は何を考えているのでしょうか!」
どうやら俺に起きた出来事が信じられないようだ。
事実、俺は親父に実力を隠して生きてきたわけで、本来の実力を知っていれば勘当されることはなかったかもしれない。
……いいや、それはないか。
親父は、ガゼルヴィード家が代々授かって来た騎士職という天職に固執している。
いくら実力があったとしても、モノマネ士という天職であることに変わりがない俺が親父に認められることなんて、絶対にないだろうな。
「……俺が、モノマネ士だからですよ」
「……それだけ、ですか?」
「はい。騎士職じゃない者は誰であれ、ガゼルヴィードを名乗ることが許されないんです」
「……まさか、そんな」
……優しいお方なんだな。
レミティア様は向かいの席で沈痛な面持ちとなり、俺の境遇を悲しんでくれている。
俺としては日常の光景だったので当然だと受け止めていたのだが、他のところからすると普通ではないのかもしれないな。
「アリウス殿よ。お主が勘当された事実をユセフは知っているのか?」
「知っています。むしろ、家を追い出されてからすぐにお爺ちゃんの家へ向かいましたから」
「ほほう。ということは、お主とユセフは良い関係を築けていたということだな?」
「はい。この魔法鞄もお爺ちゃんから貰いました」
「おぉっ、やはりか! 見たことのある魔法鞄だと思っていたのだよ!」
御者席の方からは、バズズ様が懐かしむように笑い声をあげた。
どれくらいの容量なのかは聞いたことがないけど、魔獣を大量に突っ込んでもいっぱいになったことがないんだよなぁ、これ。
もしかすると、ものすごく高価な魔法鞄なんじゃないだろうか。
「そういえば、レミティア様は貴族様なのですか?」
「いいえ、違いますよ。どうしてですか?」
「え? ……ち、違うんですか?」
「はい、違います」
……え、マジで? 見た目には分からない頑丈な造りの馬車に乗って、元騎士団で活躍していただろうバズズ様とその孫であるリディア様が護衛騎士として付き従っているのに、貴族ではない?
「……えっと、伺ってもよろしいですか?」
「もちろんです。私は聖女として戦場の最前線や王城で治癒魔法を使っていました。ですが、毎日のようにこき使われることに嫌気が差しまして、逃げてきたのです」
………………あれ? 俺、ちゃんと聞いたよね? 伺ってもよろしいですかって。
これ、伺ったらダメな内容じゃないのか?
「……に、逃げてきたのですか?」
「はい!」
「……聖女様が?」
「はい! あ、今の私は聖女ではなくただのレミティア・ラステールなので、様付けとか止めてください。敬語もなしでお願いします」
「……リディア様?」
「間違いありません!」
「……バズズ様?」
「いやまあ、そういうことですな」
……これ、バズズ様はこうなることを知っていたな。なんだろう、ものすごくはめられた感が強いんだけど。
いや待て、俺はまだ単に同じ馬車に乗っているだけじゃないか。助けたのだって聖女を助けただけで、別に取って食おうだなんて考えてはいない。
「あ、あの、レミティア様?」
「レミティアですよ、アリウス様」
「……えっと、レミティア? やっぱり俺は一人でラクスウェイン領に向かおうと――」
「言い忘れておりましたが、他領に入るには身分が確かでなければ領境にいる兵士に止められてしまいます。儂らは逃げてきましたが、他領の視察ということで信頼できる者に話を通しておりまして、一緒であれば安全にラクスウェイン領に入ることができますぞ」
……飛行スキルで勝手に入ることが、俺にはできる!
「ちなみに、検問では入領したという証がその場で発行されます。それがないと冒険者として登録することもできませんぞ?」
…………確定だ。バズズ様は全部知ってて俺を誘わせたのか!
「悪い話ではないと思いますが、いかがでしょうか?」
悪い話ではないが、俺に選択肢はないだろう。
それに、バズズ様と話をしている間のレミティアが不安そうにこちらを見ている。
おそらくレミティアはバズズ様の言葉をそのまま伝えただけで、彼の意図に気づいていないのだろう。
……まあ、ラクスウェイン領に入って冒険者になれば、あとは自由にさせてもらえればいいか。
あちらが俺を利用するのなら、俺もあちらを利用すればいいだけの話だ。
「……分かりました」
「あ、ありがとうございます、アリウス様!」
「あー、それとですね、レミティア様」
「レミティアです」
「……レミティア。俺に対しても様付けはいらないし、敬語もいらないよ」
「分かりました! それじゃあ、これからよろしくね、アリウス!」
この時にレミティアの笑顔を見た瞬間から、俺はさっきまであった怒りの感情がどこかに吹き飛んでいたのだった。
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