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第5話:モノマネ士と定着の使い方
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晩ご飯までの時間は調合の本を読みながら時間を潰し、お婆ちゃんからお呼びが掛かったのでリビングへ下りていく。
テーブルにはお婆ちゃんが腕によりを掛けてくれた料理の数々が並んでおり、俺が持ってきたブルホーンの肉も、きれいな焼き目が入れられたステーキの状態で並んでいる。
香ばしい匂いが胃袋を刺激してきて、俺のお腹が『ぐぅ~』と鳴ってしまった。
「うふふ。では、早速いただきましょうか」
「はい!」
「今日は賑やかな食事になるな」
お爺ちゃんの言葉にも嬉しくなりながら、俺は椅子に座って二人に倣い両手を合わせる。
「「「今日を生きる糧に感謝して……いただきます」」」
自らの糧になってくれる食材に祈りの言葉を捧げた俺たちは、お婆ちゃんの手料理を食べ始めた。
お昼ご飯も美味しかったけど、晩ご飯はさらに美味しくなっている。お婆ちゃんが腕によりを掛けただけのことはあるな。
俺もここまでとは言わなくても、ある程度は料理ができるようにならないと。一人旅での食事が、俺の最大の問題になるかもしれない。
……体を鍛えるだけじゃなくて、料理も練習しておくべきだったよ。
「弁当も作っているから、明日はそれを持っていってちょうだいね」
「……ありがとう、お婆ちゃん」
「それと、簡単な料理のレシピを書いたメモ書きも作っているから、それも持っていってね」
「本当にありがとう!」
俺のことをよく分かってくれているよ、本当に。
さて、たくさんの料理を口に運んでいた俺だが、ついにブルホーンのステーキに手を伸ばす。
フォークとナイフがするりと入ってしまう柔らかさに驚きつつ、俺は切り分けたステーキを口に運ぶ。
「……あぁ……これは……美味いなぁ」
「うん、これは美味だな」
「うふふ。アリウスに感謝をしなければいけませんね、あなた」
「あぁ。ありがとう、アリウス」
「俺の方こそ、こんな美味しいご飯をありがとうございます」
お婆ちゃんの手料理とブルホーンのステーキを堪能したあとは、お茶を飲みながら一息つく。
そして、道具屋で話をしていた俺のスキルについて確認をすることにした。
「それじゃあ、これに手を置いてね」
「はい」
お婆ちゃんが持ってきてくれたのは、俺のこぶし大の大きさがある透明の水晶玉だ。
これは鑑定水晶と呼ばれるもので、手を置いた相手の天職とスキルを確認することができる。
普通であれば天職が一つ、スキルが一つだけ表示される。当然、俺の時もそうだった。
しかし、今は違う。
俺が右手を鑑定水晶の上に置くと、鑑定水晶から光が放たれ、その上の何もない空間に鑑定結果が文字として浮かび上がってきた。
その内容というのが――
名前:アリウス・ガゼルヴィード
天職:モノマネ士
後方スキル:定着5、遠見3、調合3、鑑定3、木工2、細工2、算術2、鉄工1
戦闘スキル:剣術2、槍術1、斧術1、武道1、剛剣1、柔剣1
魔法スキル:火魔法2、水魔法2、聖魔法1、闇魔法1
特殊スキル:怪力2、快速2、気配察知2、飛行2、鋼鉄1、気配遮断1
……あまりにも、スキルの数が多過ぎる。というか、一つじゃない時点で異常なのだ。
過去にモノマネ士と定着を授かった人はいなかったのだろうか。もしくは、いたとしても俺が見つけた可能性に辿り着くことができなかったのか。
どちらにしても、俺は有用な使い方を見つけてしまった。これがあれば、俺自身の努力によっては、戦闘職の天職を持つ者を上回る実力を付けることだってできるかもしれないのだ。
「全く、異常な数のスキルを持っているな」
「あはは。まあ、最初の頃は検証も含めて色々とやっていましたから」
「まさか、モノマネした相手のスキルを自らのスキルとして定着できるなどとは、誰も考えつかないだろうからな」
まさしくその通りだ。俺もまさかスキルを自らに定着できるとは、夢にも思わなかったのだから。
最初にスキルを定着させたのは、お婆ちゃんの調合スキルだった。
単に手伝いのつもりで一緒に調合作業をしていたのだが、その時にすりこぎを手に定着させてすり潰そうとスキルを使ってみると、まさかの調合スキルが定着されてしまったのだ。
完全に偶然だったのだが、俺はあまりに予想外の展開だったこともあって、その場でお婆ちゃんに相談した。
そして、お婆ちゃんも初めてのことだったのでお爺ちゃんに相談し、最終的には三人の秘密にしよう、ということになったのだ。
調合スキル以外のスキルに関しては、こっそりと家族や村民のスキルを定着させてもらった。
定着させる条件などがあるのか色々と検証した結果が、今のスキルの数なのだ。
「調合スキルはレベル3なのね」
「はい。まだまだですけど、お婆ちゃんのおかげでだいぶ上がったよ。もちろん、剣術もね」
「だが、まだレベル2ではないか」
「戦闘スキルは肉体の強化が追いつかないと、なかなかレベルが上がりませんからね。モノマネ士で肉体を鍛えるのは、なかなかに骨の折れる作業ですよ」
お爺ちゃんが少し拗ねた様子で口にしてきたので、俺は苦笑しながら理由を説明する。
もちろん、お爺ちゃんも理由を知っているのでそれ以上は何も言わなかった。
「まあ、天職に合わせて肉体の成長も偏るからな。モノマネ士であれば、他の戦闘職を持つ者の倍以上の努力が必要になるだろう」
「はい。ですから、俺はナリゴサ村を出てからも努力を怠るつもりはありません」
肉体の成長に関して言えば、天職が大事なのだと思わざるを得ない。
騎士なら騎士にふさわしい成長を遂げるし、魔導師なら魔導師にふさわしい成長を遂げる。それはモノマネ士でも同じだ。
モノマネ士だと特に秀でた部分というのはなく、平均的に成長してくれるのだが、それも戦闘職の平均以下という残念っぷりだ。
その状態の肉体で無理に剣を振っていけば、いずれは体を壊してしまう。
以前、初めて剛剣スキルを手に入れた時に試しに使ってみると、直後から肉体が悲鳴をあげてしまい、一週間ほど痛みが取れなかった。
だからこそ、六十歳を超えているお爺ちゃんの肉体はいまだに衰えを見せていない。現役の騎士である親父よりも圧倒的に強いしな。
「……アリウスよ」
「はい、お爺ちゃん」
「お前はこの先、どこを目指すつもりだ?」
スキルの確認を終えた直後、お爺ちゃんが真剣なまなざしで俺に問い掛けてきた。
テーブルにはお婆ちゃんが腕によりを掛けてくれた料理の数々が並んでおり、俺が持ってきたブルホーンの肉も、きれいな焼き目が入れられたステーキの状態で並んでいる。
香ばしい匂いが胃袋を刺激してきて、俺のお腹が『ぐぅ~』と鳴ってしまった。
「うふふ。では、早速いただきましょうか」
「はい!」
「今日は賑やかな食事になるな」
お爺ちゃんの言葉にも嬉しくなりながら、俺は椅子に座って二人に倣い両手を合わせる。
「「「今日を生きる糧に感謝して……いただきます」」」
自らの糧になってくれる食材に祈りの言葉を捧げた俺たちは、お婆ちゃんの手料理を食べ始めた。
お昼ご飯も美味しかったけど、晩ご飯はさらに美味しくなっている。お婆ちゃんが腕によりを掛けただけのことはあるな。
俺もここまでとは言わなくても、ある程度は料理ができるようにならないと。一人旅での食事が、俺の最大の問題になるかもしれない。
……体を鍛えるだけじゃなくて、料理も練習しておくべきだったよ。
「弁当も作っているから、明日はそれを持っていってちょうだいね」
「……ありがとう、お婆ちゃん」
「それと、簡単な料理のレシピを書いたメモ書きも作っているから、それも持っていってね」
「本当にありがとう!」
俺のことをよく分かってくれているよ、本当に。
さて、たくさんの料理を口に運んでいた俺だが、ついにブルホーンのステーキに手を伸ばす。
フォークとナイフがするりと入ってしまう柔らかさに驚きつつ、俺は切り分けたステーキを口に運ぶ。
「……あぁ……これは……美味いなぁ」
「うん、これは美味だな」
「うふふ。アリウスに感謝をしなければいけませんね、あなた」
「あぁ。ありがとう、アリウス」
「俺の方こそ、こんな美味しいご飯をありがとうございます」
お婆ちゃんの手料理とブルホーンのステーキを堪能したあとは、お茶を飲みながら一息つく。
そして、道具屋で話をしていた俺のスキルについて確認をすることにした。
「それじゃあ、これに手を置いてね」
「はい」
お婆ちゃんが持ってきてくれたのは、俺のこぶし大の大きさがある透明の水晶玉だ。
これは鑑定水晶と呼ばれるもので、手を置いた相手の天職とスキルを確認することができる。
普通であれば天職が一つ、スキルが一つだけ表示される。当然、俺の時もそうだった。
しかし、今は違う。
俺が右手を鑑定水晶の上に置くと、鑑定水晶から光が放たれ、その上の何もない空間に鑑定結果が文字として浮かび上がってきた。
その内容というのが――
名前:アリウス・ガゼルヴィード
天職:モノマネ士
後方スキル:定着5、遠見3、調合3、鑑定3、木工2、細工2、算術2、鉄工1
戦闘スキル:剣術2、槍術1、斧術1、武道1、剛剣1、柔剣1
魔法スキル:火魔法2、水魔法2、聖魔法1、闇魔法1
特殊スキル:怪力2、快速2、気配察知2、飛行2、鋼鉄1、気配遮断1
……あまりにも、スキルの数が多過ぎる。というか、一つじゃない時点で異常なのだ。
過去にモノマネ士と定着を授かった人はいなかったのだろうか。もしくは、いたとしても俺が見つけた可能性に辿り着くことができなかったのか。
どちらにしても、俺は有用な使い方を見つけてしまった。これがあれば、俺自身の努力によっては、戦闘職の天職を持つ者を上回る実力を付けることだってできるかもしれないのだ。
「全く、異常な数のスキルを持っているな」
「あはは。まあ、最初の頃は検証も含めて色々とやっていましたから」
「まさか、モノマネした相手のスキルを自らのスキルとして定着できるなどとは、誰も考えつかないだろうからな」
まさしくその通りだ。俺もまさかスキルを自らに定着できるとは、夢にも思わなかったのだから。
最初にスキルを定着させたのは、お婆ちゃんの調合スキルだった。
単に手伝いのつもりで一緒に調合作業をしていたのだが、その時にすりこぎを手に定着させてすり潰そうとスキルを使ってみると、まさかの調合スキルが定着されてしまったのだ。
完全に偶然だったのだが、俺はあまりに予想外の展開だったこともあって、その場でお婆ちゃんに相談した。
そして、お婆ちゃんも初めてのことだったのでお爺ちゃんに相談し、最終的には三人の秘密にしよう、ということになったのだ。
調合スキル以外のスキルに関しては、こっそりと家族や村民のスキルを定着させてもらった。
定着させる条件などがあるのか色々と検証した結果が、今のスキルの数なのだ。
「調合スキルはレベル3なのね」
「はい。まだまだですけど、お婆ちゃんのおかげでだいぶ上がったよ。もちろん、剣術もね」
「だが、まだレベル2ではないか」
「戦闘スキルは肉体の強化が追いつかないと、なかなかレベルが上がりませんからね。モノマネ士で肉体を鍛えるのは、なかなかに骨の折れる作業ですよ」
お爺ちゃんが少し拗ねた様子で口にしてきたので、俺は苦笑しながら理由を説明する。
もちろん、お爺ちゃんも理由を知っているのでそれ以上は何も言わなかった。
「まあ、天職に合わせて肉体の成長も偏るからな。モノマネ士であれば、他の戦闘職を持つ者の倍以上の努力が必要になるだろう」
「はい。ですから、俺はナリゴサ村を出てからも努力を怠るつもりはありません」
肉体の成長に関して言えば、天職が大事なのだと思わざるを得ない。
騎士なら騎士にふさわしい成長を遂げるし、魔導師なら魔導師にふさわしい成長を遂げる。それはモノマネ士でも同じだ。
モノマネ士だと特に秀でた部分というのはなく、平均的に成長してくれるのだが、それも戦闘職の平均以下という残念っぷりだ。
その状態の肉体で無理に剣を振っていけば、いずれは体を壊してしまう。
以前、初めて剛剣スキルを手に入れた時に試しに使ってみると、直後から肉体が悲鳴をあげてしまい、一週間ほど痛みが取れなかった。
だからこそ、六十歳を超えているお爺ちゃんの肉体はいまだに衰えを見せていない。現役の騎士である親父よりも圧倒的に強いしな。
「……アリウスよ」
「はい、お爺ちゃん」
「お前はこの先、どこを目指すつもりだ?」
スキルの確認を終えた直後、お爺ちゃんが真剣なまなざしで俺に問い掛けてきた。
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