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第74話:VS エルダー①
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『ほほう? 以前に感じた懐かしい気配は、そういうことか』
俺の魔力が抜けていくのに対して、レオとルナの体が段々と巨大化していき、成獣の姿に変化していく。
この変化にはガルオンも驚いており、レオにはまだまだ先があるのだと知れて武者震いをしているようにも見えた。
「……ガルルルルゥゥ」
「……グルルルルゥゥ」
「……ギルラアアッ!」
レオとルナはまだまだ大きさを変化させている。
そこで先手に打って出たのは、ガルオンだった。
『一匹で何ができるか、ブレイクチャンピオン!』
「ギルラッ!」
周囲の木々を蹴りながら跳び上がっていき、エルダーめがけて飛び蹴りを放つガルオン。
それをエルダーは軽く翼を羽ばたかせるだけで大きく上昇して回避した。
「ギルルルル」
『貴様の舞台でもある地上で戦ってやろうか? どちらにしても、我が負けるはずはないがな!』
「ギルラアアアアッ!」
唸り声を上げたガルオンに対して、挑発的な笑みを浮かべながら言い放つエルダー。
それでもガルオンは気合いと共に再び木々を蹴りながら跳び上がっていくと、エルダーめがけて攻撃を仕掛けていく。
『……なんなのだ、貴様? これでは全くつまらぬではないか!』
ここでもエルダーは上昇して回避したことで、全く同じやり取りが行われたことに腹を立て始めていた。
『このようなつまらぬ攻撃を仕掛けてくるような奴ではなかっただろう、ブレイクチャンピオン!』
「ギルラララ!」
『それでも構わんだと? ……くくくく、がははははははははっ! どうやら貴様は人間の従魔に成り下がったことで、つまらぬ魔獣に成り下がったようだな!』
エルダーは呵々大笑しながら、最後には鋭い視線をガルオンへ向ける。
『そういうことであれば……つまらぬ貴様を相手に遊んでやる義理もない。一瞬で片を付けてやろう!』
「ギルラ!?」
そう宣言したエルダーが上空でホバリングしていると、彼の周囲に巨大な炎がいくつも顕現する。
いくらガルオンが強くても、あれだけの炎を食らったらひとたまりもないんじゃないのか?
「ガルオン! 無茶だけはするな! 絶対にみんなで生きて帰るんだからな!」
「ギルルララ!」
『そんな余裕があると思うな! 消し飛べ、ブレイクチャンピオン!!』
俺が指示を出した直後、エルダーは顕現させた炎を全てガルオンへ放ち始めた。
左右だけではなく、木々を蹴りながらの立体軌道で巧みに回避していくガルオン。
それでも炎は次から次へと顕現されており、最初に作り出した以上の炎がガルオンへと襲い掛かっていく。
「ギルルルル!」
『どうした、ブレイクチャンピオン! その名に恥ずかしい戦い方をしているではないか!』
破壊の優勝者が、回避に専念している。
そのことが酷く苦しくて、俺はガルオンに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
ガルオンが回避に専念しているのは、俺たちのためだ。時間を稼いでくれているんだ。
レオとルナなら、エルダーを倒せると信じての行動なのだ。
俺はそんなガルオンの期待に――応えたい!
「ガルアアアアアアアアッ!!」
俺の思いが通じたのか、直後にはレオが雄叫びを上げた。
それと同時に周囲の気温が一気に下がり、ガルオンへ迫っていた巨大な炎が一瞬にして氷漬けになる。
『ほほう! やるではないか、アイスフェンリル!』
全ての炎が氷漬けとなり地面へ落下し、そのまま音を立てて砕けていく。
その様子を見たエルダーは嬉しそうに笑い、その獰猛な笑みをレオへ向ける。
「シャアアアアッ!!」
しかし、俺の魔力を吸収して聖獣の姿に変化したのはレオだけではない。
すでに動き出し、高速で駆け出していたルナがエルダーよりもはるか上空へと跳躍していた。
――ズバッ!
『くぅっ!?』
「ミイイッ!?」
傷を負わされたことで苦悶の声を漏らしたエルダーだったが、驚きの声を上げたルナに俺は意識を奪われてしまう。
「……はっ! ルナ、大丈夫か!」
「ミイイッ!」
確かにエルダーに傷を負わせたルナだったが、彼女の右前脚からも出血が確認できてしまった。
正確に言えば、爪が剥がれてしまっている。
エルダーの硬い鱗を砕いて傷を負わせることには成功したものの、それと同時にルナの爪が耐えきれず剥がれてしまったのだ。
「シャアアアアッ!」
「ガルアアアアッ!」
それでも今が好機だと判断したルナは再びエルダーへと襲い掛かり、同時にレオも駆け出していく。
二匹同時であれば倒すことも可能だと判断したに違いない。
『……舐めるなよ、赤子風情がああああっ!!』
直後、エルダーの体から炎が迸り、彼を守るようにして周囲を漂い始めた。
『撃ち落とせ、フレイムウィップ!』
炎は鞭のようにしなやかな動きを見せ、迫ってきたルナとレオを攻撃していく。
「シャアアッ!」
「ガルラアッ!」
瞬時に回避行動を取ったルナとレオだったが、炎の鞭は不規則な動きを見せており、二匹を追い掛け回していく。そして――
「ミイイイイッ!?」
「ガルアアアッ!?」
「ルナ! レオ!」
ついに避けきれなくなったルナとレオが、炎の鞭によって地面へと叩きと落とされてしまった。
「大丈夫か、ルナ、レオ!」
「……ミ、ミイイィィ」
「……ガルルゥゥ」
慌てて駆け寄り声を掛けると、ルナもレオも諦めないという気迫を見せて立ち上がろうとしてくれるものの、その体はよろめいている。
……これが、ドラゴン。これが、エルダーなのか。
『全く、つまらんな。赤子が聖獣となるまで待ってやろうと思ったが、人間の従魔に成り下がった奴等ではどうしようもないか。それならばいっそ、この場で殺してしまってもいいかもしれんな!』
……嘘だろ。あれは、マズい!
ドラゴンの最大攻撃と言えば、おそらくブレスに違いない。
そしてエルダーは間違いなく、ブレスを放つ準備に入ったはずだ!
「逃げろ! レオ、ルナ!」
『逃がすはずがないであろう! これで終わりじゃああああっ!!』
大口を開けたエルダーの口内が、奥から真っ赤に染まっていく。
その光景が不思議とゆっくりに映り、このまま殺されてしまうんじゃないかと思い始めた――その時だった。
「え?」
俺の体から、さらなる大量の魔力が一気に吸収され始めた。
※※※※
誠に勝手ながら、次の更新より頻度を減らさせていただきます。
《土日の12:10更新》
書籍化作業に加えて、プライベートも忙しくなってきており、更新頻度の変更を余儀なくされました。
本作を楽しみに読んでくれております読者様には申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
※※※※
俺の魔力が抜けていくのに対して、レオとルナの体が段々と巨大化していき、成獣の姿に変化していく。
この変化にはガルオンも驚いており、レオにはまだまだ先があるのだと知れて武者震いをしているようにも見えた。
「……ガルルルルゥゥ」
「……グルルルルゥゥ」
「……ギルラアアッ!」
レオとルナはまだまだ大きさを変化させている。
そこで先手に打って出たのは、ガルオンだった。
『一匹で何ができるか、ブレイクチャンピオン!』
「ギルラッ!」
周囲の木々を蹴りながら跳び上がっていき、エルダーめがけて飛び蹴りを放つガルオン。
それをエルダーは軽く翼を羽ばたかせるだけで大きく上昇して回避した。
「ギルルルル」
『貴様の舞台でもある地上で戦ってやろうか? どちらにしても、我が負けるはずはないがな!』
「ギルラアアアアッ!」
唸り声を上げたガルオンに対して、挑発的な笑みを浮かべながら言い放つエルダー。
それでもガルオンは気合いと共に再び木々を蹴りながら跳び上がっていくと、エルダーめがけて攻撃を仕掛けていく。
『……なんなのだ、貴様? これでは全くつまらぬではないか!』
ここでもエルダーは上昇して回避したことで、全く同じやり取りが行われたことに腹を立て始めていた。
『このようなつまらぬ攻撃を仕掛けてくるような奴ではなかっただろう、ブレイクチャンピオン!』
「ギルラララ!」
『それでも構わんだと? ……くくくく、がははははははははっ! どうやら貴様は人間の従魔に成り下がったことで、つまらぬ魔獣に成り下がったようだな!』
エルダーは呵々大笑しながら、最後には鋭い視線をガルオンへ向ける。
『そういうことであれば……つまらぬ貴様を相手に遊んでやる義理もない。一瞬で片を付けてやろう!』
「ギルラ!?」
そう宣言したエルダーが上空でホバリングしていると、彼の周囲に巨大な炎がいくつも顕現する。
いくらガルオンが強くても、あれだけの炎を食らったらひとたまりもないんじゃないのか?
「ガルオン! 無茶だけはするな! 絶対にみんなで生きて帰るんだからな!」
「ギルルララ!」
『そんな余裕があると思うな! 消し飛べ、ブレイクチャンピオン!!』
俺が指示を出した直後、エルダーは顕現させた炎を全てガルオンへ放ち始めた。
左右だけではなく、木々を蹴りながらの立体軌道で巧みに回避していくガルオン。
それでも炎は次から次へと顕現されており、最初に作り出した以上の炎がガルオンへと襲い掛かっていく。
「ギルルルル!」
『どうした、ブレイクチャンピオン! その名に恥ずかしい戦い方をしているではないか!』
破壊の優勝者が、回避に専念している。
そのことが酷く苦しくて、俺はガルオンに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
ガルオンが回避に専念しているのは、俺たちのためだ。時間を稼いでくれているんだ。
レオとルナなら、エルダーを倒せると信じての行動なのだ。
俺はそんなガルオンの期待に――応えたい!
「ガルアアアアアアアアッ!!」
俺の思いが通じたのか、直後にはレオが雄叫びを上げた。
それと同時に周囲の気温が一気に下がり、ガルオンへ迫っていた巨大な炎が一瞬にして氷漬けになる。
『ほほう! やるではないか、アイスフェンリル!』
全ての炎が氷漬けとなり地面へ落下し、そのまま音を立てて砕けていく。
その様子を見たエルダーは嬉しそうに笑い、その獰猛な笑みをレオへ向ける。
「シャアアアアッ!!」
しかし、俺の魔力を吸収して聖獣の姿に変化したのはレオだけではない。
すでに動き出し、高速で駆け出していたルナがエルダーよりもはるか上空へと跳躍していた。
――ズバッ!
『くぅっ!?』
「ミイイッ!?」
傷を負わされたことで苦悶の声を漏らしたエルダーだったが、驚きの声を上げたルナに俺は意識を奪われてしまう。
「……はっ! ルナ、大丈夫か!」
「ミイイッ!」
確かにエルダーに傷を負わせたルナだったが、彼女の右前脚からも出血が確認できてしまった。
正確に言えば、爪が剥がれてしまっている。
エルダーの硬い鱗を砕いて傷を負わせることには成功したものの、それと同時にルナの爪が耐えきれず剥がれてしまったのだ。
「シャアアアアッ!」
「ガルアアアアッ!」
それでも今が好機だと判断したルナは再びエルダーへと襲い掛かり、同時にレオも駆け出していく。
二匹同時であれば倒すことも可能だと判断したに違いない。
『……舐めるなよ、赤子風情がああああっ!!』
直後、エルダーの体から炎が迸り、彼を守るようにして周囲を漂い始めた。
『撃ち落とせ、フレイムウィップ!』
炎は鞭のようにしなやかな動きを見せ、迫ってきたルナとレオを攻撃していく。
「シャアアッ!」
「ガルラアッ!」
瞬時に回避行動を取ったルナとレオだったが、炎の鞭は不規則な動きを見せており、二匹を追い掛け回していく。そして――
「ミイイイイッ!?」
「ガルアアアッ!?」
「ルナ! レオ!」
ついに避けきれなくなったルナとレオが、炎の鞭によって地面へと叩きと落とされてしまった。
「大丈夫か、ルナ、レオ!」
「……ミ、ミイイィィ」
「……ガルルゥゥ」
慌てて駆け寄り声を掛けると、ルナもレオも諦めないという気迫を見せて立ち上がろうとしてくれるものの、その体はよろめいている。
……これが、ドラゴン。これが、エルダーなのか。
『全く、つまらんな。赤子が聖獣となるまで待ってやろうと思ったが、人間の従魔に成り下がった奴等ではどうしようもないか。それならばいっそ、この場で殺してしまってもいいかもしれんな!』
……嘘だろ。あれは、マズい!
ドラゴンの最大攻撃と言えば、おそらくブレスに違いない。
そしてエルダーは間違いなく、ブレスを放つ準備に入ったはずだ!
「逃げろ! レオ、ルナ!」
『逃がすはずがないであろう! これで終わりじゃああああっ!!』
大口を開けたエルダーの口内が、奥から真っ赤に染まっていく。
その光景が不思議とゆっくりに映り、このまま殺されてしまうんじゃないかと思い始めた――その時だった。
「え?」
俺の体から、さらなる大量の魔力が一気に吸収され始めた。
※※※※
誠に勝手ながら、次の更新より頻度を減らさせていただきます。
《土日の12:10更新》
書籍化作業に加えて、プライベートも忙しくなってきており、更新頻度の変更を余儀なくされました。
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