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第48話:名物作物とギガントベアの素材
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それからすぐに、ご飯の準備を始めたのだが、ここでもガズンは申し訳なさそうに口を開く。
「リ、リドル殿が料理をするのか?」
「はい。これでも結構得意だったりするんですよ?」
「へぇー。領主自らが料理だなんて、珍しいもんだな」
「本当だよね。偉い人って、料理人を雇って作らせているイメージしかなかったよ」
それは俺も同意です。
それに、俺が前世の記憶もなく、ブリード家に可愛がられていたなら、料理なんてできていなかったと思うしね。
「俺は家でも立場が微妙でしたし、いずれ自立しなきゃいけないと思っていたので、勉強していたんですよ」
そんな話をしながらも、俺は料理を作り始めていく。
とはいえ、村で採れた作物は生で食べてもとても美味しいものしかない。
変に味を付けるよりも、簡単に調理して出す方がいいに決まっている。
というわけで俺は、カブの皮を剥いて薄くスライスしたものと、千切りにしたものとで触感を楽しんでもらおうと、お皿に盛りつけていく。
みずみずしいトマトは生で食べてもらおうと、くし切りにするだけだ。
ニンジンは軽く炒めて火を通し、レタスの葉の上に乗せ、包んでから盛りつけた。
今では他にも多くの野菜を育てており、それらも簡単な調理でお皿に盛りつけ、ガズンさんたちの前に出していった。
「豪華だな。これほどの食糧を出してもらって、本当にいいのか?」
「ゴンコが作る土のおかげで、作物の育ちがいいんですよ。だから、余るくらいにたくさんあるので構いませんよ」
「どれも生だったり、ただ火を通しただけのはずなのに……めっちゃ良い匂いだな!」
「ねえねえ、もう食べていいかな? 食べていいよね!」
「はい、もちろんですよ」
料理の香りに食欲をそそられたのか、オルフェンさんとミシャさんが我慢できなさそうにうずうずしている。
それが嬉しく、俺は笑顔で答えた。
「やったぜ!」
「早く食べようよ、ガズン!」
「そうだな。それではありがたくいただくとしよう」
それからガズンさんたちは料理を口に運んだ。
最初はゆっくりと咀嚼を繰り返していたのだが、途中からその勢いが加速し、三人とも無我夢中で食べ進めていく。
その様子を俺は満足気に眺めており、用意した料理はあっという間に三人の胃袋に入っていってしまった。
「あぁー! マジで美味かった!」
「ごちそうさまでーす!」
「こんなにも美味しい料理は初めてかもしれないな。ありがとう、リドル殿」
「いえいえ。皆さんの食べっぷりを見ていたら、こっちが嬉しくなっちゃいました」
俺だけではなく、三人もとても満足してくれたようだ。
しかし、三人が食事を終えたものの、ナイルさんたちはいまだ戻ってこない。
このままナイルさんの屋敷へ送り出すこともできたが、どうせなら冒険者である三人が満足できるものを見せてあげたい。
「腹ごしらえも終わりましたし、どうせならギガントベアの素材も見ていきますか?」
「「「な、なんだって!?」」」
「冒険者なら気になるかなと思いまして」
「「「き、気になります!!」」」
まったく同じリアクションを見せた三人に苦笑しながら、俺は立ち上がって外へ行こうと声を掛ける。
「素材を預けている人がいるので、そちらへいきましょう」
「「「ありがとうございます!!」」」
こうして俺たちは、屋敷を出てすぐ隣にあるアニータさんの屋敷へ向かう。
到着してすぐに扉をノックして声を掛けると、中から足音が近づいてきた。
「はいはーい! って、リドル君じゃない。それに……どちらさん?」
「こんにちは、アニータさん。こちらの方はルッツさん……って、会ったことなかったんでしたか。俺がお世話になった流れの商人の護衛で村まで来た、冒険者の方々です」
俺が三人をアニータさんに紹介すると、それぞれが軽く会釈を返した。
「ギガントベアの素材が気になるみたいで、見せてもらってもいいですか?」
「あー、そういうことね。いいわよ、ちょっと待っていてね」
そう口にしたアニータさんは一度屋敷の中へ戻ると、しばらくして魔法鞄を手に戻ってきた。
「ここに出しちゃっていいの?」
「お願いします」
「了解! それじゃあ出すわね――それ!」
アニータさんが魔法鞄に手を入れて、そのまま抜き取る。
すると、その手は巨大なギガントベアの素材を握っており、そのまま地面に広げられた。
「うおっ!?」
「ええええっ!? こ、こんなに大きいの!!」
「これは、すごいな!」
オルフェンさんとミシャさんが驚きの声を上げ、ガズンさんは感激したように声を絞り出す。
最初に取り出されたのはギガントベアの毛皮で、五メートル以上の長さを誇っている。
続けて牙や爪、骨までが取り出されていくと、三人は羨まし気にまじまじと素材を眺めていた。
「……よかったら、いくつかお譲りしましょうか?」
「はあ!? ちょっと、リドル君!!」
「え? どうしたんですか、アニータさん?」
俺が提案した内容に、何故かアニータさんが驚きの声を上げた。
どうしたのだろうと思っていたのだが、横目に見えたガズンさんたちの表情を見て、俺はコテンと首を横に倒してしまう。
「……え? ガズンさんたちも?」
「…………リ、リドル殿? もしかして、ギガントベアの素材の価値を、知らないのか?」
「まあ、Sランクに近いAランク上位の魔獣だから、価値は高そうだなー、くらいですかね」
「そんな認識なのかよ!」
「リドル君、それはほんっっっっとうにヤバいから! ガチで! マジで! 理解してほしい!」
「えっとー…………はい、なんかすみませんでした」
ミシャさんが顔をぐいっと近づけながら指摘してきたので、俺は体を仰け反らせながら謝罪する。
どうやらギガントベアの素材は、ものすごーく価値の高いもの……らしい。
「正直、喉から手が出る欲しい素材ではあるが、これを譲ってもらってしまったら、その恩を返し切るまで数年は掛かってしまうだろうな」
「そういうことよ! そう簡単に譲るとか言っちゃダメだからね!」
「分かりました。……あれ? でも、アニータさん。この前、レオとルナの素材を欲しいって言っていませんでしたっけ?」
「ガウ?」
「ミー?」
レオとルナは伝説級の魔獣で、素材の価値で言えばおそらくだけど、ギガントベアよりも価値があるのではないだろうか。
そして、急に名前を呼ばれたからか、レオとルナが鳴きながら俺を見たあと、そのままアニータさんへ視線を向けた。
「……」
「なんで目を逸らせるんですか!」
「あ、あれはみんなの命を救ったわけだし、いいかなー……って思ったのよ! でも出来心だから許してちょうだいよ~!」
この人、本当に魔導具研究のためならなんでもしそうだな。
でもまあ、みんなの命を救ってもらったのは事実だし、これからの研究でできる魔導具がまたさらにみんなを助けてくれることを考えたら、そこは全然問題にはならないけどな。
「分かってますよ」
「……そ、それなら今指摘しなくてもいいじゃないのよ!」
「えっと、なんかすみません」
アニータさんにジト目を向けられてしまい、俺は苦笑しながら謝罪した。
「リ、リドル殿が料理をするのか?」
「はい。これでも結構得意だったりするんですよ?」
「へぇー。領主自らが料理だなんて、珍しいもんだな」
「本当だよね。偉い人って、料理人を雇って作らせているイメージしかなかったよ」
それは俺も同意です。
それに、俺が前世の記憶もなく、ブリード家に可愛がられていたなら、料理なんてできていなかったと思うしね。
「俺は家でも立場が微妙でしたし、いずれ自立しなきゃいけないと思っていたので、勉強していたんですよ」
そんな話をしながらも、俺は料理を作り始めていく。
とはいえ、村で採れた作物は生で食べてもとても美味しいものしかない。
変に味を付けるよりも、簡単に調理して出す方がいいに決まっている。
というわけで俺は、カブの皮を剥いて薄くスライスしたものと、千切りにしたものとで触感を楽しんでもらおうと、お皿に盛りつけていく。
みずみずしいトマトは生で食べてもらおうと、くし切りにするだけだ。
ニンジンは軽く炒めて火を通し、レタスの葉の上に乗せ、包んでから盛りつけた。
今では他にも多くの野菜を育てており、それらも簡単な調理でお皿に盛りつけ、ガズンさんたちの前に出していった。
「豪華だな。これほどの食糧を出してもらって、本当にいいのか?」
「ゴンコが作る土のおかげで、作物の育ちがいいんですよ。だから、余るくらいにたくさんあるので構いませんよ」
「どれも生だったり、ただ火を通しただけのはずなのに……めっちゃ良い匂いだな!」
「ねえねえ、もう食べていいかな? 食べていいよね!」
「はい、もちろんですよ」
料理の香りに食欲をそそられたのか、オルフェンさんとミシャさんが我慢できなさそうにうずうずしている。
それが嬉しく、俺は笑顔で答えた。
「やったぜ!」
「早く食べようよ、ガズン!」
「そうだな。それではありがたくいただくとしよう」
それからガズンさんたちは料理を口に運んだ。
最初はゆっくりと咀嚼を繰り返していたのだが、途中からその勢いが加速し、三人とも無我夢中で食べ進めていく。
その様子を俺は満足気に眺めており、用意した料理はあっという間に三人の胃袋に入っていってしまった。
「あぁー! マジで美味かった!」
「ごちそうさまでーす!」
「こんなにも美味しい料理は初めてかもしれないな。ありがとう、リドル殿」
「いえいえ。皆さんの食べっぷりを見ていたら、こっちが嬉しくなっちゃいました」
俺だけではなく、三人もとても満足してくれたようだ。
しかし、三人が食事を終えたものの、ナイルさんたちはいまだ戻ってこない。
このままナイルさんの屋敷へ送り出すこともできたが、どうせなら冒険者である三人が満足できるものを見せてあげたい。
「腹ごしらえも終わりましたし、どうせならギガントベアの素材も見ていきますか?」
「「「な、なんだって!?」」」
「冒険者なら気になるかなと思いまして」
「「「き、気になります!!」」」
まったく同じリアクションを見せた三人に苦笑しながら、俺は立ち上がって外へ行こうと声を掛ける。
「素材を預けている人がいるので、そちらへいきましょう」
「「「ありがとうございます!!」」」
こうして俺たちは、屋敷を出てすぐ隣にあるアニータさんの屋敷へ向かう。
到着してすぐに扉をノックして声を掛けると、中から足音が近づいてきた。
「はいはーい! って、リドル君じゃない。それに……どちらさん?」
「こんにちは、アニータさん。こちらの方はルッツさん……って、会ったことなかったんでしたか。俺がお世話になった流れの商人の護衛で村まで来た、冒険者の方々です」
俺が三人をアニータさんに紹介すると、それぞれが軽く会釈を返した。
「ギガントベアの素材が気になるみたいで、見せてもらってもいいですか?」
「あー、そういうことね。いいわよ、ちょっと待っていてね」
そう口にしたアニータさんは一度屋敷の中へ戻ると、しばらくして魔法鞄を手に戻ってきた。
「ここに出しちゃっていいの?」
「お願いします」
「了解! それじゃあ出すわね――それ!」
アニータさんが魔法鞄に手を入れて、そのまま抜き取る。
すると、その手は巨大なギガントベアの素材を握っており、そのまま地面に広げられた。
「うおっ!?」
「ええええっ!? こ、こんなに大きいの!!」
「これは、すごいな!」
オルフェンさんとミシャさんが驚きの声を上げ、ガズンさんは感激したように声を絞り出す。
最初に取り出されたのはギガントベアの毛皮で、五メートル以上の長さを誇っている。
続けて牙や爪、骨までが取り出されていくと、三人は羨まし気にまじまじと素材を眺めていた。
「……よかったら、いくつかお譲りしましょうか?」
「はあ!? ちょっと、リドル君!!」
「え? どうしたんですか、アニータさん?」
俺が提案した内容に、何故かアニータさんが驚きの声を上げた。
どうしたのだろうと思っていたのだが、横目に見えたガズンさんたちの表情を見て、俺はコテンと首を横に倒してしまう。
「……え? ガズンさんたちも?」
「…………リ、リドル殿? もしかして、ギガントベアの素材の価値を、知らないのか?」
「まあ、Sランクに近いAランク上位の魔獣だから、価値は高そうだなー、くらいですかね」
「そんな認識なのかよ!」
「リドル君、それはほんっっっっとうにヤバいから! ガチで! マジで! 理解してほしい!」
「えっとー…………はい、なんかすみませんでした」
ミシャさんが顔をぐいっと近づけながら指摘してきたので、俺は体を仰け反らせながら謝罪する。
どうやらギガントベアの素材は、ものすごーく価値の高いもの……らしい。
「正直、喉から手が出る欲しい素材ではあるが、これを譲ってもらってしまったら、その恩を返し切るまで数年は掛かってしまうだろうな」
「そういうことよ! そう簡単に譲るとか言っちゃダメだからね!」
「分かりました。……あれ? でも、アニータさん。この前、レオとルナの素材を欲しいって言っていませんでしたっけ?」
「ガウ?」
「ミー?」
レオとルナは伝説級の魔獣で、素材の価値で言えばおそらくだけど、ギガントベアよりも価値があるのではないだろうか。
そして、急に名前を呼ばれたからか、レオとルナが鳴きながら俺を見たあと、そのままアニータさんへ視線を向けた。
「……」
「なんで目を逸らせるんですか!」
「あ、あれはみんなの命を救ったわけだし、いいかなー……って思ったのよ! でも出来心だから許してちょうだいよ~!」
この人、本当に魔導具研究のためならなんでもしそうだな。
でもまあ、みんなの命を救ってもらったのは事実だし、これからの研究でできる魔導具がまたさらにみんなを助けてくれることを考えたら、そこは全然問題にはならないけどな。
「分かってますよ」
「……そ、それなら今指摘しなくてもいいじゃないのよ!」
「えっと、なんかすみません」
アニータさんにジト目を向けられてしまい、俺は苦笑しながら謝罪した。
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