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「まぁ!勇者様が夜会にご参加とは…!勇者様~私と1曲どうですか?」
「…誰?ヤダ他当たって」
「え…?」
シュンが他の人にこんな失礼な態度取ってても今の俺には関係がない。
それ以外のことで頭埋まってるから。
「リヴィア…?大丈夫疲れた?」
「…ん…大丈夫だけど…ぉ…お前…」
「…なぁに?可愛いね…」
「お前…楽しんでんだろ…?!俺の反応見て……!」
「…違うよホラ」
手を引かれてシュンの胸元に手を当てる。
「…好きな人エスコートしてるんだから、俺だってドキドキしてるよ」
「…ぁ…ぉバカ!…」
「……可愛い~…俺死んじゃうかも…」
シュンにエスコートされながら飲み物をとってテラスへ行くと少しだけ肌寒い風が吹いていて俺の熱すぎる頬を冷ましてくれた。
「…今日さ…本当はあんまり乗り気じゃなかったんだけど、隣に…リヴィアがいたから俺人生で1番楽しかったかも…」
「……シュン…お…俺も楽しかったし…お前の事…」
「リヴィア…?」
「…リュカ……?」
「…誰?…この人…」
熱で浮かれていた俺の心がヒュっと音を立てて冷たくなる。
今1番会いたくなかったのに……そうだ…リュカが居るから夜会は嫌だったんだ。
「……なんでここに…お前は…ルイの近くに居てやれよ……」
「リヴィア…すまなかった!お前に何も言わないままで!話を聞いてくれ!」
「…今更…話すことなんて無いだろ…お前は…俺みたいな奴を弄ぶクズだ…!」
もう終わったんだ…リュカとは…終わったはずだろ…
「……お前を…リヴィアを騙すつもりじゃなかったんだ。」
「ねぇアンタさっきからなんなの?…コレ見てからもの言ってよ。」
そう言いながらシュンが触ったのはシュンがくれた黒のブローチ。
「…リヴィア…なぁリヴィア…最後に一言教えてくれ…リヴィアは俺を愛してくれていたのか…?」
「……愛していたから…団長にまでなったんだろ…」
「……ありがとう…本当に…ごめん…」
このままでは…俺が本当に惨めだ…ダメだなぁ…もう吹っ切れたハズなのに…俺…ダサすぎる…
「…リヴィア…さっきの…元彼?…」
「……そう…じゃなかったのかもな…」
「何それ…」
リュカは俺の最初の護衛対象だった伯爵家の次男で、俺をよく気にかけてくれていた男だった。
まだまだウブだった俺は、気に入られて、恋に落ちて、デートして…付き合って。
でも俺は平民で、認められはしないだろう?だから頑張って団長にまでなったんだ。
その時まだ20歳、その時3年前に召喚された気の弱い勇者がいたんだ。
名前はルイ。俺より小さくて164cm位の可愛い男の子だった。
病弱で、健気で、国の為に頑張った。
こんな気の強い俺とは真逆のルイは、3年前からリュカの本命だった。
元々、リュカはその時荒れていたんだ他にも人は沢山居たハズで…それを見抜けなかった俺が悪い。
それを知った俺はキレたし、リュカに、当たった。
それを知ったルイは俺に謝ったんだ。
「ごめんなさい」その言葉が当時の俺からしたら煽りにしかならなくて、泣いて泣いて、やっと吹っ切れて。
でもリュカは違った、俺に会おうとしたし、ルイも同様。
平民でもあくまで騎士団長、伯爵家以上の地位があるし、そこら辺ビビったのかは知らないけどさ
「リヴィア…俺じゃダメ?」
「シュン…?」
正面にたっていたシュンが俺を優しく抱き寄せて言った。
「歳下だし、わがままも言うし、なんなら異世界から来た人間だけどさ…俺リヴィアが好きだよ、俺はリヴィアしか愛せない、だからさ…俺を貰ってよ……俺ならそんな顔させない…」
「…シュン…俺さ…27歳こんなナリでも、1人は嫌だし、隠し事も嫌だ、思ってるよりもずっと重いんだ…こんな俺でもお前は許してくれる?」
「……許すも何も…俺はずっと一緒に居るよ。好きも愛してるも、言葉だけじゃなく行動で示してみせる。」
「…そうかよ…いいぜ貰ってやる。」
思わず溢れた涙をシュンが拭ってくれる。
慣れない色恋沙汰も、シュンが教えてくれるなら良いのかなって心から思ったんだ。
「…誰?ヤダ他当たって」
「え…?」
シュンが他の人にこんな失礼な態度取ってても今の俺には関係がない。
それ以外のことで頭埋まってるから。
「リヴィア…?大丈夫疲れた?」
「…ん…大丈夫だけど…ぉ…お前…」
「…なぁに?可愛いね…」
「お前…楽しんでんだろ…?!俺の反応見て……!」
「…違うよホラ」
手を引かれてシュンの胸元に手を当てる。
「…好きな人エスコートしてるんだから、俺だってドキドキしてるよ」
「…ぁ…ぉバカ!…」
「……可愛い~…俺死んじゃうかも…」
シュンにエスコートされながら飲み物をとってテラスへ行くと少しだけ肌寒い風が吹いていて俺の熱すぎる頬を冷ましてくれた。
「…今日さ…本当はあんまり乗り気じゃなかったんだけど、隣に…リヴィアがいたから俺人生で1番楽しかったかも…」
「……シュン…お…俺も楽しかったし…お前の事…」
「リヴィア…?」
「…リュカ……?」
「…誰?…この人…」
熱で浮かれていた俺の心がヒュっと音を立てて冷たくなる。
今1番会いたくなかったのに……そうだ…リュカが居るから夜会は嫌だったんだ。
「……なんでここに…お前は…ルイの近くに居てやれよ……」
「リヴィア…すまなかった!お前に何も言わないままで!話を聞いてくれ!」
「…今更…話すことなんて無いだろ…お前は…俺みたいな奴を弄ぶクズだ…!」
もう終わったんだ…リュカとは…終わったはずだろ…
「……お前を…リヴィアを騙すつもりじゃなかったんだ。」
「ねぇアンタさっきからなんなの?…コレ見てからもの言ってよ。」
そう言いながらシュンが触ったのはシュンがくれた黒のブローチ。
「…リヴィア…なぁリヴィア…最後に一言教えてくれ…リヴィアは俺を愛してくれていたのか…?」
「……愛していたから…団長にまでなったんだろ…」
「……ありがとう…本当に…ごめん…」
このままでは…俺が本当に惨めだ…ダメだなぁ…もう吹っ切れたハズなのに…俺…ダサすぎる…
「…リヴィア…さっきの…元彼?…」
「……そう…じゃなかったのかもな…」
「何それ…」
リュカは俺の最初の護衛対象だった伯爵家の次男で、俺をよく気にかけてくれていた男だった。
まだまだウブだった俺は、気に入られて、恋に落ちて、デートして…付き合って。
でも俺は平民で、認められはしないだろう?だから頑張って団長にまでなったんだ。
その時まだ20歳、その時3年前に召喚された気の弱い勇者がいたんだ。
名前はルイ。俺より小さくて164cm位の可愛い男の子だった。
病弱で、健気で、国の為に頑張った。
こんな気の強い俺とは真逆のルイは、3年前からリュカの本命だった。
元々、リュカはその時荒れていたんだ他にも人は沢山居たハズで…それを見抜けなかった俺が悪い。
それを知った俺はキレたし、リュカに、当たった。
それを知ったルイは俺に謝ったんだ。
「ごめんなさい」その言葉が当時の俺からしたら煽りにしかならなくて、泣いて泣いて、やっと吹っ切れて。
でもリュカは違った、俺に会おうとしたし、ルイも同様。
平民でもあくまで騎士団長、伯爵家以上の地位があるし、そこら辺ビビったのかは知らないけどさ
「リヴィア…俺じゃダメ?」
「シュン…?」
正面にたっていたシュンが俺を優しく抱き寄せて言った。
「歳下だし、わがままも言うし、なんなら異世界から来た人間だけどさ…俺リヴィアが好きだよ、俺はリヴィアしか愛せない、だからさ…俺を貰ってよ……俺ならそんな顔させない…」
「…シュン…俺さ…27歳こんなナリでも、1人は嫌だし、隠し事も嫌だ、思ってるよりもずっと重いんだ…こんな俺でもお前は許してくれる?」
「……許すも何も…俺はずっと一緒に居るよ。好きも愛してるも、言葉だけじゃなく行動で示してみせる。」
「…そうかよ…いいぜ貰ってやる。」
思わず溢れた涙をシュンが拭ってくれる。
慣れない色恋沙汰も、シュンが教えてくれるなら良いのかなって心から思ったんだ。
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