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「リヴィア!…」
「シュン!ごめん待ったか?」
「いや…大丈夫全然待ってないよ…」
「これ着るのちょっと難しくて…合ってんのか?」
「……うん大丈夫だよ似合う。」
今日は待ちに待ってはいない夜会の日、今回の夜会は第2王女であるイリアナ様のお誕生日記念らしい。
シュンに貰った服は礼服の上位互換的な服…なんだがこれ絶対高いやつだ。
黒いブローチまでご丁寧に付いてるし…
「あ、そうだシュン、貰ってばっかも悪いからこれ、王家のやつに比べたら全然大したやつじゃないけど…」
そう手渡したのは青いブローチ。
身に付けるものの事はよく分かってなくて、宝石屋で「大切な人に渡すんだ」とだけ言っておまかせして貰ったやつ。
割と綺麗で良いと思う…
「え…リヴィア本当に?ありがとう…嬉しい…やば…」
その反応にびっくりして見上げて見るとシュンがあんまり見ない表情をしててちょっと嬉しくなった。
「付けていい?」
「お前にあげたんだぞ?勿論だ、付けてやる屈め、」
「リヴィア…やばいにやける…」
「?」
騎士団の前で待ち合わせだったからこのまま2人で会場のホールに向かう、その途中で夜会慣れした副団長ならぬジェイクと合流する流れ。
「…2人だけが良かった……」
「こればっかりはダメだ、俺たちは2人して普段夜会に行かないんだから。何かあったらどうする?」
「……ちぇ…」
時折見せる子供っぽいところでデカいけどまだ18歳だったなこいつと認識する。
そういえば前の勇者も17だったな。
「……リヴィア?…どうしたの?」
「いや…なんでもないんだ。」
「団長~!!勇者様~!!こっちですよ~って…げっ…!」
「ジェイク、待たせたな。」
「だ…団長…おめでとうございます…」
「は?」
「…いえ…なんでもないデース…行きましょっか…」
2人とも初対面で緊張してるのかあんまり話さないけど…まぁ良いかと思って会場に入る。
勇者であるシュンは公爵並の高位貴族扱いになるから入場は遅め、呼ばれるからそれに合わせて入るって感じだ、一人で参加でもしたらご令嬢が群がって大変だろうなぁ…あ、そのための俺か…
「じゃ…じゃあ俺は先入ってるんでなんかあったら呼んでください…ごゆっくり~…」
そそくさと消えていったジェイク、なんだアイツ…
「…リヴィア…俺から離れないでね……?」
「そりゃ…離れるつもりは無いけど…」
「…ちゃんとエスコートしないとね、リヴィア手を出して…」
「手?」
ごくごく自然な流れで俺の手を取って歩き出すシュン。
「シュン…?」
「…ねぇ…リヴィア…今日は…今日だけはリヴィアは俺の婚約者ね…?」
「…こんやく…しゃ!?」
名前を呼ばれて大きい門が開く
「…じゃあ行こっか俺のリヴィア。」
「…ぉ…俺の…って…お前…」
ワッっと明るい光が目に入りシュパシュパする…。
護衛としてじゃなくて俺リヴィアとして…それにプラスしてシュンの婚約者だと…?
わけが分からない…どういう…
「リヴィア…?大丈夫?赤いよ…?顔」
「…ぅ…ぁ顔?」
「……ダメダメ…可愛い…そんな顔してくれるならもっと早く言うんだった…これって明らかな脈アリだよね……」
「…シュン?」
「ねぇリヴィア…俺リヴィアが好きだよ」
「……す…?」
「この意味…ちゃんと考えておいてね。」
すき…すき…好き?
好きぃ?!何考えてんだこいつ!??!
俺はもうキャパオーバーだよ!!!!!
「シュン!ごめん待ったか?」
「いや…大丈夫全然待ってないよ…」
「これ着るのちょっと難しくて…合ってんのか?」
「……うん大丈夫だよ似合う。」
今日は待ちに待ってはいない夜会の日、今回の夜会は第2王女であるイリアナ様のお誕生日記念らしい。
シュンに貰った服は礼服の上位互換的な服…なんだがこれ絶対高いやつだ。
黒いブローチまでご丁寧に付いてるし…
「あ、そうだシュン、貰ってばっかも悪いからこれ、王家のやつに比べたら全然大したやつじゃないけど…」
そう手渡したのは青いブローチ。
身に付けるものの事はよく分かってなくて、宝石屋で「大切な人に渡すんだ」とだけ言っておまかせして貰ったやつ。
割と綺麗で良いと思う…
「え…リヴィア本当に?ありがとう…嬉しい…やば…」
その反応にびっくりして見上げて見るとシュンがあんまり見ない表情をしててちょっと嬉しくなった。
「付けていい?」
「お前にあげたんだぞ?勿論だ、付けてやる屈め、」
「リヴィア…やばいにやける…」
「?」
騎士団の前で待ち合わせだったからこのまま2人で会場のホールに向かう、その途中で夜会慣れした副団長ならぬジェイクと合流する流れ。
「…2人だけが良かった……」
「こればっかりはダメだ、俺たちは2人して普段夜会に行かないんだから。何かあったらどうする?」
「……ちぇ…」
時折見せる子供っぽいところでデカいけどまだ18歳だったなこいつと認識する。
そういえば前の勇者も17だったな。
「……リヴィア?…どうしたの?」
「いや…なんでもないんだ。」
「団長~!!勇者様~!!こっちですよ~って…げっ…!」
「ジェイク、待たせたな。」
「だ…団長…おめでとうございます…」
「は?」
「…いえ…なんでもないデース…行きましょっか…」
2人とも初対面で緊張してるのかあんまり話さないけど…まぁ良いかと思って会場に入る。
勇者であるシュンは公爵並の高位貴族扱いになるから入場は遅め、呼ばれるからそれに合わせて入るって感じだ、一人で参加でもしたらご令嬢が群がって大変だろうなぁ…あ、そのための俺か…
「じゃ…じゃあ俺は先入ってるんでなんかあったら呼んでください…ごゆっくり~…」
そそくさと消えていったジェイク、なんだアイツ…
「…リヴィア…俺から離れないでね……?」
「そりゃ…離れるつもりは無いけど…」
「…ちゃんとエスコートしないとね、リヴィア手を出して…」
「手?」
ごくごく自然な流れで俺の手を取って歩き出すシュン。
「シュン…?」
「…ねぇ…リヴィア…今日は…今日だけはリヴィアは俺の婚約者ね…?」
「…こんやく…しゃ!?」
名前を呼ばれて大きい門が開く
「…じゃあ行こっか俺のリヴィア。」
「…ぉ…俺の…って…お前…」
ワッっと明るい光が目に入りシュパシュパする…。
護衛としてじゃなくて俺リヴィアとして…それにプラスしてシュンの婚約者だと…?
わけが分からない…どういう…
「リヴィア…?大丈夫?赤いよ…?顔」
「…ぅ…ぁ顔?」
「……ダメダメ…可愛い…そんな顔してくれるならもっと早く言うんだった…これって明らかな脈アリだよね……」
「…シュン?」
「ねぇリヴィア…俺リヴィアが好きだよ」
「……す…?」
「この意味…ちゃんと考えておいてね。」
すき…すき…好き?
好きぃ?!何考えてんだこいつ!??!
俺はもうキャパオーバーだよ!!!!!
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