【完結】伝説の勇者のお嫁さん!気だるげ勇者が選んだのはまさかの俺

福の島

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異世界に召喚された。

いつも通りに学校行って帰って寝て、また学校に行こうとした時フワって足元が抜けて下に落ちる感覚。

ついに地獄にでも落ちるのかな~とか思ってたら目の前にはおっさんが立ってるし、教会っぽい所にいるし、足元魔法陣だしって…明らかにソレな場所で、

あ~こういう運命だったんだなぁ…と思ったよね、俺には家族いないし、日本に心残りは無い。

…あ、スマホとゲームは心残りかも…あと猫…。

俺の家に家族で来る猫が居たんだ。

その中でも子猫の1匹…丸って名前を付けた、猫が茶色くて…ツンツンしてて…青い目が綺麗で可愛かった。

だからこの世界に来て、だんちょーを初めて見た時、丸に似てるなぁと思ったんだ。

しばらくして丸は俺に引っ付いて何か話して帰って、また気まぐれに来て俺の顔を見ていく。
その様子すら丸に似てて…名前はなんて言ったかな……そうだリヴィアだ。

リヴィアは思ったよりずっと面白い人だった。現在27歳独身で、20の時には団長に選ばれた秀才で、騎士団で1番小さいらしい。

俺の決壊張りに着いてきてってわがまま言っても「仕方ないなぁ」の一言で着いてきてくれるし、お弁当はリヴィアの作ったやつが良いって言ったら「そうなのか」で次の日から持ってくるし、日本食が食べたいって言ったら「任せろ」で作ってくれる。

そんな健気な姿が可愛らしくてしょうが無いのだ。

可愛い?

今までそんなこと思ったのは丸だけだ…丸に似てるからリヴィアは可愛い?いや…そうじゃない……似てても違う…まず人と猫だし……

そう思うと、ますますリヴィアが可愛いくて、わがままを叶えてもらうとっていう感情が湧いてきて。

好き…好きなんだ…!

そう思うことに時間はあんまりかからなかった。

次に俺が考えたのはリヴィアと結婚する方法、こっちの世界では同性婚は了承されてるし、しようと思ったらできるけど…

リヴィアと一緒になる為にはまず王族と貴族が邪魔だ。

お城での生活は快適だけど、女共がウザイ無駄にでかい胸押し付けてやれ私と結婚するメリット~だの、一緒にどこか行きましょう~だの…イライラする。

日本でもバイトでモデルとかしてたからこういう事はあったにはあったけど、こっちの女はしつこいし、貴族だからプライドも高い。

そんな時に俺へ夜会の打診が来た。
もちろんもう何回も断ってるけど、リヴィアと俺の関係に確かな物を作るにはこの夜会は使えるんじゃ?

そう思って了承、すぐにリヴィアに許可を取ろうと騎士団に行ってこれも渋々ながらおっけーを貰った。

リヴィアの中で俺はなんだ

だからリヴィアには俺の色…特別な黒をプレゼントするわけ。

リヴィアはこういうことに疎いから、噂になってからじゃないと気が付かないと思うし、コレを渡す意味に気がついて、どんな顔をするのか…今からすっごく楽しみだったりする。

俺は思ったより執着するタイプみたいだ、リヴィアのいる世界にこれて良かった。
いつかリヴィアの青も俺が貰いたいと思うよ。
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