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「…って事でよろしくぅ~…」
「待て!お前よろしくじゃ無いだろ!?」
「…お願い~毎回断ってたら来ないとリヴィアともう会えなくするぞって脅されたんだもん…リヴィア~…」
「はぁ?んだそれ?!………まぁ…わかったよ今回だけな?……」
「やった~」
……
…
。
「…ってな感じで夜会のパートナーになったと…?」
「……そう…」
「だははは!!団長~!団長馬鹿ですか?!!お人好し過ぎる!!ぶはは!!」
「うるさい!!」
そう、あれだけ熱心に説得されていたのはシュンの夜会、パートナー俺にしたい問題。めんどくさがり屋のシュンが行かなきゃ行けない夜会に一人参戦はキツイだろうから渋々の承諾だった。
俺はそもそも夜会が好きじゃない、平民だから機会もなかったし、マナーがなんだの礼儀がなんだの…
「あ、そういえば団長、エスコートされんのは初めてじゃないですか?」
「え?俺エスコートされんの?」
「そりゃ…勇者様と団長じゃ…」
「…お前遠回しにチビって言いたいだけだろ……」
何せ俺は歴代団長でも割と小さい方の171cm、これでも平均的だし筋肉だってある……ハズ…
「あ~…決めたジェイク、お前も夜会に来い」
「はぁ?!俺もですか?団長居ない間は俺が代理で団長するハズじゃ!」
「団長命令」
「うぇ職権乱用…わかりましたよぉ~…」
副団長のジェイクが赤い髪を掻き回しながら返事をする。
ほんとに…ちょっとは上司を敬え!
「待て…俺夜会用の服持ってねぇんだけど…やば…」
「団長~…それマズイですよ…貴方仮にでも団長なんだから…」
「うぜぇ…お前の貸して…は無理だもんな体格差的に…」
「勇者様なら団長の服くらい用意してくれてんじゃないですか?」
「それは無いだろ…」
家に帰ってうーんうーんと頭をひねる。
夜会なんて団長昇任の時に1度しか俺としては出ていない、団長として護衛目的で出た事なら沢山あるが…
まぁ騎士団の礼服で良いか…とそんな当たり前の事を考えて眠りについた……
……が、俺の想像の上を行くシュンはこの後俺用に服を何故か手渡してきた。
アイツ本当に読めない奴だよ……
「なんと言うか…全体的に黒いな…」
「…最近の流行りだよ…」
「…へぇ~…」
俺も歳を取ってきたのか…
「待て!お前よろしくじゃ無いだろ!?」
「…お願い~毎回断ってたら来ないとリヴィアともう会えなくするぞって脅されたんだもん…リヴィア~…」
「はぁ?んだそれ?!………まぁ…わかったよ今回だけな?……」
「やった~」
……
…
。
「…ってな感じで夜会のパートナーになったと…?」
「……そう…」
「だははは!!団長~!団長馬鹿ですか?!!お人好し過ぎる!!ぶはは!!」
「うるさい!!」
そう、あれだけ熱心に説得されていたのはシュンの夜会、パートナー俺にしたい問題。めんどくさがり屋のシュンが行かなきゃ行けない夜会に一人参戦はキツイだろうから渋々の承諾だった。
俺はそもそも夜会が好きじゃない、平民だから機会もなかったし、マナーがなんだの礼儀がなんだの…
「あ、そういえば団長、エスコートされんのは初めてじゃないですか?」
「え?俺エスコートされんの?」
「そりゃ…勇者様と団長じゃ…」
「…お前遠回しにチビって言いたいだけだろ……」
何せ俺は歴代団長でも割と小さい方の171cm、これでも平均的だし筋肉だってある……ハズ…
「あ~…決めたジェイク、お前も夜会に来い」
「はぁ?!俺もですか?団長居ない間は俺が代理で団長するハズじゃ!」
「団長命令」
「うぇ職権乱用…わかりましたよぉ~…」
副団長のジェイクが赤い髪を掻き回しながら返事をする。
ほんとに…ちょっとは上司を敬え!
「待て…俺夜会用の服持ってねぇんだけど…やば…」
「団長~…それマズイですよ…貴方仮にでも団長なんだから…」
「うぜぇ…お前の貸して…は無理だもんな体格差的に…」
「勇者様なら団長の服くらい用意してくれてんじゃないですか?」
「それは無いだろ…」
家に帰ってうーんうーんと頭をひねる。
夜会なんて団長昇任の時に1度しか俺としては出ていない、団長として護衛目的で出た事なら沢山あるが…
まぁ騎士団の礼服で良いか…とそんな当たり前の事を考えて眠りについた……
……が、俺の想像の上を行くシュンはこの後俺用に服を何故か手渡してきた。
アイツ本当に読めない奴だよ……
「なんと言うか…全体的に黒いな…」
「…最近の流行りだよ…」
「…へぇ~…」
俺も歳を取ってきたのか…
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