【完結】伝説の勇者のお嫁さん!気だるげ勇者が選んだのはまさかの俺

福の島

文字の大きさ
上 下
3 / 9

2

しおりを挟む
「…って事でよろしくぅ~…」
「待て!お前よろしくじゃ無いだろ!?」
「…お願い~毎回断ってたら来ないとリヴィアともう会えなくするぞって脅されたんだもん…リヴィア~…」
「はぁ?んだそれ?!………まぁ…わかったよ今回だけな?……」
「やった~」

……



「…ってな感じで夜会のパートナーになったと…?」
「……そう…」
「だははは!!団長~!団長馬鹿ですか?!!お人好し過ぎる!!ぶはは!!」
「うるさい!!」

そう、あれだけ熱心に説得されていたのはシュンの夜会、パートナー俺にしたい問題。めんどくさがり屋のシュンが行かなきゃ行けない夜会に一人参戦はキツイだろうから渋々の承諾だった。
俺はそもそも夜会が好きじゃない、平民だから機会もなかったし、マナーがなんだの礼儀がなんだの…

「あ、そういえば団長、エスコートされんのは初めてじゃないですか?」
「え?俺エスコートされんの?」
「そりゃ…勇者様と団長じゃ…」
「…お前遠回しにチビって言いたいだけだろ……」

何せ俺は歴代団長でも割と小さい方の171cm、これでも平均的だし筋肉だってある……ハズ…

「あ~…決めたジェイク、お前も夜会に来い」
「はぁ?!俺もですか?団長居ない間は俺が代理で団長するハズじゃ!」
「団長命令」
「うぇ職権乱用…わかりましたよぉ~…」

副団長のジェイクが赤い髪を掻き回しながら返事をする。
ほんとに…ちょっとは上司を敬え!

「待て…俺夜会用の服持ってねぇんだけど…やば…」
「団長~…それマズイですよ…貴方仮にでも団長なんだから…」
「うぜぇ…お前の貸して…は無理だもんな体格差的に…」
「勇者様なら団長の服くらい用意してくれてんじゃないですか?」
「それは無いだろ…」

家に帰ってうーんうーんと頭をひねる。
夜会なんて団長昇任の時に1度しか俺としては出ていない、団長として護衛目的で出た事なら沢山あるが…

まぁ騎士団の礼服で良いか…とそんな当たり前の事を考えて眠りについた……

……が、俺の想像の上を行くシュンはこの後俺用に服を何故か手渡してきた。
アイツ本当に読めない奴だよ……

「なんと言うか…全体的に黒いな…」
「…最近の流行りだよ…」
「…へぇ~…」

俺も歳を取ってきたのか…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

神獣様の森にて。

しゅ
BL
どこ、ここ.......? 俺は橋本 俊。 残業終わり、会社のエレベーターに乗ったはずだった。 そう。そのはずである。 いつもの日常から、急に非日常になり、日常に変わる、そんなお話。 7話完結。完結後、別のペアの話を更新致します。

小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)

九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。 半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。 そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。 これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。 注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。 *ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)

鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?

桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。 前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。 ほんの少しの間お付き合い下さい。

【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています

八神紫音
BL
 魔道士はひ弱そうだからいらない。  そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。  そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、  ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。

柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。 そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。 すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。 「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」 そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。 魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。 甘々ハピエン。

とある美醜逆転世界の王子様

狼蝶
BL
とある美醜逆転世界には一風変わった王子がいた。容姿が悪くとも誰でも可愛がる様子にB専だという認識を持たれていた彼だが、実際のところは――??

動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする

拍羅
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。 前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち… でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ… 優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。

処理中です...