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「明日で卒業だぁ~い!!!」
公爵家に帰ってマリーにカバンとかその他諸々を任せて、デカいベットにダイブする。
今3年生の俺たちは明日を持って卒業出来ることとなるのだ。
卒業パーティーが終われば俺の婚約者人生は終わりを迎えるしクソ第2王子ともおさらばグッパイ!!
「でも…長いようで早かったなぁ…」
俺が転生して一時期はどうなるのか不安でいっぱいだったけど、エミリに出会って、生徒会の手伝いして、キースと他の下級生と出会って、マリーの弟マークを助けて感謝されて。
最初はよく分からなかったギルと仲良くなって。
「……明日でさいご…」
エミリはともかく、ギルとは会えなくなったりするのかな……ギルはフランシス様の護衛を続けたとしても、俺はもう婚約者じゃないからタイミング無いだろうなぁ……それはちょっと…いや結構、嫌かも。
「……寝よう」
しんみりしてしまった時には寝るに限る、あ~あ…俺の婚約者がフランシス様じゃなくてギルだったらな…ってバカバカ!何言ってんだよ俺!!
………
……
…
「眠れなかった…」
「リクリエイツ様!?大丈夫ですか!?」
わ~っと慌てたマリーを何とか抑えて俺と言えば久しぶりに化粧をすることになった、簡単に言えばクマが酷いのだ。
「う…俺とした事が…!」
「リクリエイツ様…なにかお悩みでも…?」
「いや…そんな大した事じゃないんだよ…」
1回抱いてしまった感情は…こう…揉み消すのに時間がかかる。
最終日に自覚するとか…遅ォ…
「…よし行くとしますか!!」
馬車に乗り学園へ向かう、体感いつもより早い道のりも最後だと思うと…しんみり…
「リクリエイツ様!!おはようございます!!」
「エミリ!!おはよ!」
エミリと並んで学園を歩くのもこれで最後か…
「なんか考え深いなぁ~…エミリと仲良くなったのも最後の方だったのに、ちょっと寂しくなるんだ。」
「本当ですか!?リクリエイツ様の心にほんの少しでも私がいるならば幸せです!!それに、リクリエイツ様の行く末には私もお供すると……」
「エミリ…お前良い奴だな……」
わぁ~お…良い奴だな締めだ…
「……ギル…」
フランシス様の隣…少し遠い所にいるギルがこちらを見て手を振りながら優しく微笑んだ。
うわぁ…やだなぁ…この前までなんとも思わなかったのに…顔が熱い…
軽く手を振って卒業式が行われる大講堂に向かう。
……わお…卒業式いつの間にか終わってた
って言ってもこの後パーティーがあるからこの式は前菜レベルなんだけどさ。
「リク!」
「…ギル!フランシス様は良いの?」
「あぁそれより、リクと一緒にいたい。」
「……や…やめろ恥ずかしい…!」
俺とフランシス様の婚約に関しては俺が後味悪くしたく無かったから円満解消という事になってる。
だから今日のフランシス様は堂々と令嬢をエスコートしていた、まぁ…幸せになれよな。
「……なぁリク、俺と来ないか?」
「……ギル?」
「…俺は真剣だ…お前が好きだ…リクの全てが欲しい。」
「……でも俺…冒険者に……!」
「俺がSランク冒険者だって言ったら…?」
好き…?告白…なのかこれは…え…?ギルは俺が好き……?Sランク…冒険者……?
「俺は…お前のそばに居たい。」
「ふぇ…ぇ…」
「…真っ赤じゃないか…その反応はどっちだ…?」
「……バカ野郎…んなもんイエスに…決まってる…」
……異世界に来て半年、バンドマンとは真逆のSランク冒険者…堅物クーデレ彼氏が出来ました…いや属性がもりもり…
公爵家に帰ってマリーにカバンとかその他諸々を任せて、デカいベットにダイブする。
今3年生の俺たちは明日を持って卒業出来ることとなるのだ。
卒業パーティーが終われば俺の婚約者人生は終わりを迎えるしクソ第2王子ともおさらばグッパイ!!
「でも…長いようで早かったなぁ…」
俺が転生して一時期はどうなるのか不安でいっぱいだったけど、エミリに出会って、生徒会の手伝いして、キースと他の下級生と出会って、マリーの弟マークを助けて感謝されて。
最初はよく分からなかったギルと仲良くなって。
「……明日でさいご…」
エミリはともかく、ギルとは会えなくなったりするのかな……ギルはフランシス様の護衛を続けたとしても、俺はもう婚約者じゃないからタイミング無いだろうなぁ……それはちょっと…いや結構、嫌かも。
「……寝よう」
しんみりしてしまった時には寝るに限る、あ~あ…俺の婚約者がフランシス様じゃなくてギルだったらな…ってバカバカ!何言ってんだよ俺!!
………
……
…
「眠れなかった…」
「リクリエイツ様!?大丈夫ですか!?」
わ~っと慌てたマリーを何とか抑えて俺と言えば久しぶりに化粧をすることになった、簡単に言えばクマが酷いのだ。
「う…俺とした事が…!」
「リクリエイツ様…なにかお悩みでも…?」
「いや…そんな大した事じゃないんだよ…」
1回抱いてしまった感情は…こう…揉み消すのに時間がかかる。
最終日に自覚するとか…遅ォ…
「…よし行くとしますか!!」
馬車に乗り学園へ向かう、体感いつもより早い道のりも最後だと思うと…しんみり…
「リクリエイツ様!!おはようございます!!」
「エミリ!!おはよ!」
エミリと並んで学園を歩くのもこれで最後か…
「なんか考え深いなぁ~…エミリと仲良くなったのも最後の方だったのに、ちょっと寂しくなるんだ。」
「本当ですか!?リクリエイツ様の心にほんの少しでも私がいるならば幸せです!!それに、リクリエイツ様の行く末には私もお供すると……」
「エミリ…お前良い奴だな……」
わぁ~お…良い奴だな締めだ…
「……ギル…」
フランシス様の隣…少し遠い所にいるギルがこちらを見て手を振りながら優しく微笑んだ。
うわぁ…やだなぁ…この前までなんとも思わなかったのに…顔が熱い…
軽く手を振って卒業式が行われる大講堂に向かう。
……わお…卒業式いつの間にか終わってた
って言ってもこの後パーティーがあるからこの式は前菜レベルなんだけどさ。
「リク!」
「…ギル!フランシス様は良いの?」
「あぁそれより、リクと一緒にいたい。」
「……や…やめろ恥ずかしい…!」
俺とフランシス様の婚約に関しては俺が後味悪くしたく無かったから円満解消という事になってる。
だから今日のフランシス様は堂々と令嬢をエスコートしていた、まぁ…幸せになれよな。
「……なぁリク、俺と来ないか?」
「……ギル?」
「…俺は真剣だ…お前が好きだ…リクの全てが欲しい。」
「……でも俺…冒険者に……!」
「俺がSランク冒険者だって言ったら…?」
好き…?告白…なのかこれは…え…?ギルは俺が好き……?Sランク…冒険者……?
「俺は…お前のそばに居たい。」
「ふぇ…ぇ…」
「…真っ赤じゃないか…その反応はどっちだ…?」
「……バカ野郎…んなもんイエスに…決まってる…」
……異世界に来て半年、バンドマンとは真逆のSランク冒険者…堅物クーデレ彼氏が出来ました…いや属性がもりもり…
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