【完結】異世界転生して美形になれたんだから全力で好きな事するけど

福の島

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閑話 とある護衛の愚痴

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(sideギルバート)





フランシス・ロベール、この国の第2王子で俺の護衛対象は朝からずっとイライラしていた。
ここまで来ると俺までイライラしてしまうから早く学園を卒業したい。

学園寮の一室、平民に当てられた部屋で荷物を下ろし風呂にも入らずベットに潜る。

「…っはぁぁぁ~…」

誰にも知られずにため息をつける場所は学園でここだけ、第1、俺のように平民でも貴族学校に通えるほどの人材はいるのだがこの学園に合わなくて辞めてしまうものが多い。

剣、魔法、政治平民に求められるのは剣と魔法のみ、政治なんて動かすことは一生無い、それに職人に雇われれば自ずと技は身に付くし学園にわざわざ通わなくてもいいと途中で気が付くのだ。

お貴族様社会もドロドロしてて性にあわないし、喋るのすら疲れる。
というか、喋ったら平民としてのボロが出るだから喋れないのだ。
本当に全くだ、Sランク冒険者の俺は腕を王家に買われてる。だから学園を辞めれない。
第2王子の護衛、本気で辞めたい、あの怠慢王子がこれから国を動かすんだと考えたらすぐさまにでもこの国を出る気だ。

あと少し…あと少しと心の中で唱えながら1日1日をたんたんと過ごす。

リクリエイツ様も可哀想だな、あんな王子と結婚する予定とか、でも今日の魔法実践授業で言ってた事が本当なら面白いと思う。
リクリエイツ様は強いからな、俺の一つ下か俺と同じレベルにはなれるだろう、だから馬鹿なヤツだとは思わない。

最終的に判断材料になるのは実績と経験。
過程などいらないのだ欲しいのは結果、努力したから認めてください!だけでは生きていけない世の中だからな。

「…はぁぁ…明日は生徒会…あと剣か…」

気が滅入る…生徒会長の第2王子は俺に職を任せて男爵家の女と出ていってしまうし…俺が数字に強くなったところで後々の影響にはならないんだよ。

「誰か俺と変わってくれ…」

冒険者時代共に戦った仲間たちの顔が頭の右から左へ流れていく…あと少し…お貴族様ではなく早くモンスターと戦いたい。
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