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ロラーナからスペジまでは俺の足で片道2週間。
それが3人だとどうなるかは分からないけど、ルーカス一行がロラーナを出てから早2ヶ月。
そろそろ内部侵攻も進んできた頃だろうか、結果的にどういう作戦で、どう攻略していくかは俺は聞いてなかったけど、今になって後悔しても遅い…
聞いときゃルーカスがいつ帰ってくるかもあらかた分かるだろ?
「はぁぁ…」
もう認めるよ…俺、ルーカスが好きだ。
男とか女とか人間とか獣人とか関係なくルーカスが好き。
でもなんて言うか…恋をすると乙女思考つーの?なんか女々しくなるからちょっと嫌だ…。
ルーカスの奴も全然帰る気配はねぇしさ?
「…秒で帰るって言ったのによぉ…?」
って、乙女な俺がまた出てきた…きもいきもい…男子高生の乙女姿とか誰も見たくねぇだろ…。
「はぁヤダヤダ…外行こ…」
気晴らしは大事だ、ルーカスに会う前も依頼をこなすので忙しかったからなかなか街をゆっくり見て回ることはしなかった。
前来たパン屋の当たりをぐるっと回ってみる、屋台も充実してて改めて異世界って感じ。
「おっちゃん!串焼き1本くれ」
「お~えらいべっぴんさんだなァ?…オマケしてやるよ、鉄貨2枚な!」
「べっぴんではないと思うけど…まぁさんきゅ!」
200円で串焼き2本はめちゃくちゃお得だな…しかもでけぇ…俺一人でおなかいっぱいになるやつだ…
街の人が多く集まるこの場所は情報の入り乱れる場所でもある。
「スペジで王交代だとよ…」
「は?それほんとかよ…まぁ良かったんじゃねぇか?国が混乱するんだ、それ程やばい王だったんだろ?」
スペジの話…どうやらルーカス達は上手くやれているみたいだ…
「第1王子が王座を受けて、ここの姫様を貰うんだとよ、あれだよあの可愛らしい…」
「あぁ…花の精霊様なぁ…あぁ羨ましいぜ…」
…第1王子が王様になって、可愛い姫を貰う…?
第1王子ってルーカスか…?
そんな…嘘だろ…アイツが?俺の事大好きなアイツが??
散々運命だのなんだの言ってたアイツがか?
じゃあ…ルーカスはもう帰ってこないのか…?
「…はは…ガチかよ…」
そっからはもー覚えてない…歩いて宿行って寝た。
1日経ったら隣にルーカスがいるかもなんて思って寝てみても隣には誰も居なかったし、俺は人生で初めて恋をしたのに、すぐ、呆気なく終わった初恋をじゃあ次の恋見つけようか~なんてスルーできる人間じゃなかった。
「また…旅でもしようかな…」
次は絶対ルーカスに出会わない南の方に。
何も持たずに外へ出る。
夕暮れが眩しくて、目が熱い…俺泣いてるんだ…
「ほんと…乙女かよ…」
乾いた笑いしか出ないけど、ふらっと歩いて見ると伊達に冒険者やってるだけはあって割と足は動く。
「……ユウト!!!!!」
「…ルーカス……?」
今1番会いたくない奴に会ってしまった。
いや、逆かも、会いたすぎて出てきた幻覚?
「ユウト…泣いてるのか…?…宿に荷物はあるけどユウトはいないし…なぜこんな所に…しかもそんな薄着で…」
今はいわゆる冬だ、雪が降らないだけで割と寒かったりする。あぁ今は寒かったのか…ルーカスが居ないとそれすら分からないんだなぁ…俺…
「ルーカス…」
「ユウト…?」
俺からルーカスを抱きしめるのは初めてだ、腕を回しても背中が広いからルーカスが俺にやってたようにはできない…
「俺…もう遅い?お前…俺の事もう好きじゃない…?」
「…何を言って…」
やっぱりもう遅いんだ…ルーカスはもう…可愛い姫の方が…
「俺…女の子じゃないし、体…柔らかくもないし…可愛くもない…けど…俺…おれさ…お前が好き。好きだよルーカス。」
「ユウト…!」
「お前がもう俺の事好きじゃなくても…俺がお前を思う事は許して欲しい…」
「待ってくれ…話が読めない…俺はユウトを愛してると言っただろう?」
まだ俺のことが好きなの…?じゃあなんだよ…俺は浮気相手か…?
「だって…お前結婚するんだろ…?」
「誰と誰がだ…?」
「第1王子と姫様が…」
「…ユウト…第1王子は俺じゃない…俺は前王の第1王子出会って、現王の第1王子ではない…」
え、じゃあ…第1王子って…
「俺の従兄弟、セザリオだ。」
「じゃあ…ルーカスは…俺の事ずっと好きなのか…?」
「…生涯ユウトだけだと言っただろう?ユウトが嫌がっても離さないと…」
「な…なんだよ…俺てっきり…」
「…ユウト…君を誰よりも幸せにすると誓う…俺と結婚してくれ。」
「……んなもんイエスに決まってんだろ…バカルーカス…」
その日俺らは初めてのキスをした。
それが3人だとどうなるかは分からないけど、ルーカス一行がロラーナを出てから早2ヶ月。
そろそろ内部侵攻も進んできた頃だろうか、結果的にどういう作戦で、どう攻略していくかは俺は聞いてなかったけど、今になって後悔しても遅い…
聞いときゃルーカスがいつ帰ってくるかもあらかた分かるだろ?
「はぁぁ…」
もう認めるよ…俺、ルーカスが好きだ。
男とか女とか人間とか獣人とか関係なくルーカスが好き。
でもなんて言うか…恋をすると乙女思考つーの?なんか女々しくなるからちょっと嫌だ…。
ルーカスの奴も全然帰る気配はねぇしさ?
「…秒で帰るって言ったのによぉ…?」
って、乙女な俺がまた出てきた…きもいきもい…男子高生の乙女姿とか誰も見たくねぇだろ…。
「はぁヤダヤダ…外行こ…」
気晴らしは大事だ、ルーカスに会う前も依頼をこなすので忙しかったからなかなか街をゆっくり見て回ることはしなかった。
前来たパン屋の当たりをぐるっと回ってみる、屋台も充実してて改めて異世界って感じ。
「おっちゃん!串焼き1本くれ」
「お~えらいべっぴんさんだなァ?…オマケしてやるよ、鉄貨2枚な!」
「べっぴんではないと思うけど…まぁさんきゅ!」
200円で串焼き2本はめちゃくちゃお得だな…しかもでけぇ…俺一人でおなかいっぱいになるやつだ…
街の人が多く集まるこの場所は情報の入り乱れる場所でもある。
「スペジで王交代だとよ…」
「は?それほんとかよ…まぁ良かったんじゃねぇか?国が混乱するんだ、それ程やばい王だったんだろ?」
スペジの話…どうやらルーカス達は上手くやれているみたいだ…
「第1王子が王座を受けて、ここの姫様を貰うんだとよ、あれだよあの可愛らしい…」
「あぁ…花の精霊様なぁ…あぁ羨ましいぜ…」
…第1王子が王様になって、可愛い姫を貰う…?
第1王子ってルーカスか…?
そんな…嘘だろ…アイツが?俺の事大好きなアイツが??
散々運命だのなんだの言ってたアイツがか?
じゃあ…ルーカスはもう帰ってこないのか…?
「…はは…ガチかよ…」
そっからはもー覚えてない…歩いて宿行って寝た。
1日経ったら隣にルーカスがいるかもなんて思って寝てみても隣には誰も居なかったし、俺は人生で初めて恋をしたのに、すぐ、呆気なく終わった初恋をじゃあ次の恋見つけようか~なんてスルーできる人間じゃなかった。
「また…旅でもしようかな…」
次は絶対ルーカスに出会わない南の方に。
何も持たずに外へ出る。
夕暮れが眩しくて、目が熱い…俺泣いてるんだ…
「ほんと…乙女かよ…」
乾いた笑いしか出ないけど、ふらっと歩いて見ると伊達に冒険者やってるだけはあって割と足は動く。
「……ユウト!!!!!」
「…ルーカス……?」
今1番会いたくない奴に会ってしまった。
いや、逆かも、会いたすぎて出てきた幻覚?
「ユウト…泣いてるのか…?…宿に荷物はあるけどユウトはいないし…なぜこんな所に…しかもそんな薄着で…」
今はいわゆる冬だ、雪が降らないだけで割と寒かったりする。あぁ今は寒かったのか…ルーカスが居ないとそれすら分からないんだなぁ…俺…
「ルーカス…」
「ユウト…?」
俺からルーカスを抱きしめるのは初めてだ、腕を回しても背中が広いからルーカスが俺にやってたようにはできない…
「俺…もう遅い?お前…俺の事もう好きじゃない…?」
「…何を言って…」
やっぱりもう遅いんだ…ルーカスはもう…可愛い姫の方が…
「俺…女の子じゃないし、体…柔らかくもないし…可愛くもない…けど…俺…おれさ…お前が好き。好きだよルーカス。」
「ユウト…!」
「お前がもう俺の事好きじゃなくても…俺がお前を思う事は許して欲しい…」
「待ってくれ…話が読めない…俺はユウトを愛してると言っただろう?」
まだ俺のことが好きなの…?じゃあなんだよ…俺は浮気相手か…?
「だって…お前結婚するんだろ…?」
「誰と誰がだ…?」
「第1王子と姫様が…」
「…ユウト…第1王子は俺じゃない…俺は前王の第1王子出会って、現王の第1王子ではない…」
え、じゃあ…第1王子って…
「俺の従兄弟、セザリオだ。」
「じゃあ…ルーカスは…俺の事ずっと好きなのか…?」
「…生涯ユウトだけだと言っただろう?ユウトが嫌がっても離さないと…」
「な…なんだよ…俺てっきり…」
「…ユウト…君を誰よりも幸せにすると誓う…俺と結婚してくれ。」
「……んなもんイエスに決まってんだろ…バカルーカス…」
その日俺らは初めてのキスをした。
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