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「んぅ…んまぁ…」
「ふふ…」
「んぁ?何だよ笑うなルーカス!」
「美味しい物を食べてる時、ユウトは眉が下がるんだ…それが可愛い。」
「んな!可愛…!?」
パン屋の一角を借りてパンを食ってた時にルーカスが爆弾発言しやがってそっからはほぼそれを意識してあんまり食えなかった…
「君たちさぁ~…本当に…お兄ちゃんは…本当に…」
「…あ?」
「いや…良いよ…弟ちゃん達は明日にはここ出るの?」
「あ~…一応そのつもり」
元々ロラーナに来たのもルーカスの紹介とギルドカード作る為だし…
「俺さ、せっかくだし君たちに渡したいものあってねぇ~?…っとまずギルドに帰ろっか、セリばぁちゃん!ありがとね!」
「はいはい…またおいでね~」
パン屋を出て昼時を過ぎたにも関わらずまだ活気のある街を歩く。
「ルーカス一旦離してくれ…手じゃダメか?…」
さすがに地元でイケメン狼獣人はべらせてるって話題にはなりたくねぇし…
「……ルーカス様!!!!!!!」
「……リオネル…?」
「ルーカス様ぁ…ルーカス様ぁ!!やはり…やはり生きていらしたんですね…!!うわぁぁぁん!!」
突然現れたリオネル…さん?は猫ちゃん…猫獣人さんだ…獣人はやっぱり背が高い…180cmくらいある…紺色の髪に紫の目…気難しそうな見た目だけど…めちゃくちゃ泣いてる…。
「ル…ルーカス…この人だれだ?」
「リオネル…ここでは迷惑になる…ユウト…ギルドを借りても良いだろうか…」
「それは俺が許可するよん!なぁ~んか楽しそーだしねぇ~」
「軽いな…ルアリドお前…」
ルーカス様ルーカス様と言って泣いたままのリオネルさんをルアリドがなだめながらギルドへ帰ると言うなんとも言えない光景…そんな俺らにジャンさんはめちゃくちゃびっくりしてたけど、ギルドの奥部屋を貸してくれた。
「…取り乱してしまい申し訳ありませんでした…私、ルーカス様の専属執事…リオネルと申します…」
「…ルーカス様の執事って…ルーカスお前…何者だったんだよ…」
「ユウト…頼むから聞いても嫌わないでくれないか…?」
「いや…嫌わねぇよ」
ルーカスがぽつりぽつり話したのは自分が王族しかも第1王子とかいうめちゃくちゃ高い身分だったこと。まぁ動揺はしたけど、異世界転移した俺からしたらへーくらいだったからついでに俺もリオネルさんに自己紹介をした。
「なんだ?…じゃあルーカス様の方が良いのか…?」
「ルーカスで良い頼む…」
耳を極限まで下げたわんちゃんを見て嫌がることは出来ないからそのままルーカスと呼ぶことにした。
「ユウト様は良いですが、そちらの軽薄そうな方はルーカス様に様をつけて頂きたいですね。」
「け…軽薄そうって俺ぇ?!ひっど~…可愛い顔してそんな事言うの~?俺将来的にはルーカスくんのお兄ちゃんになるのに~」
「お…お兄ちゃん!?ってまさか…ご兄弟なんですか!?」
「ルアリドが言い張ってるだけだ。」
リオネルさんは結構言うタイプなんだなぁ…
「…でも、リオネルさんはなんで急に来たんだ?ルーカスがロラーナに居るってことも知ってたっぽいし。」
「あぁ…それは、ルーカス様の魔力封じが壊れた事によってルーカス様の魔力が漏れたんですよ、私は魔力に敏感なのでそれを追ったって言うと正しいですね。」
「へぇ…リオネルさんすげぇ…」
「…俺もできる」
未だに俺の事を膝の上に載せたままのルーカスを撫でながらリオネルさんの話を聞く。
「私は、ルーカス様に革命を起こして頂きたいのです。」
「まぁ…手っ取り早く革命起こせるのは第1王子のルーカスくん位だしねぇ、スペジのことは知ってるよ~?内部ガラガラで取り返そうと思ったらできるし。」
「なぜ貴方が…っと…そうではなく…私はルーカス様以外の適任者は居ないと思うのです…。その為にルーカス様をずっと探しておりました。」
ん~…レベルが高ぇ…俺だけいまいちついていけねぇ…
「ふふ…」
「んぁ?何だよ笑うなルーカス!」
「美味しい物を食べてる時、ユウトは眉が下がるんだ…それが可愛い。」
「んな!可愛…!?」
パン屋の一角を借りてパンを食ってた時にルーカスが爆弾発言しやがってそっからはほぼそれを意識してあんまり食えなかった…
「君たちさぁ~…本当に…お兄ちゃんは…本当に…」
「…あ?」
「いや…良いよ…弟ちゃん達は明日にはここ出るの?」
「あ~…一応そのつもり」
元々ロラーナに来たのもルーカスの紹介とギルドカード作る為だし…
「俺さ、せっかくだし君たちに渡したいものあってねぇ~?…っとまずギルドに帰ろっか、セリばぁちゃん!ありがとね!」
「はいはい…またおいでね~」
パン屋を出て昼時を過ぎたにも関わらずまだ活気のある街を歩く。
「ルーカス一旦離してくれ…手じゃダメか?…」
さすがに地元でイケメン狼獣人はべらせてるって話題にはなりたくねぇし…
「……ルーカス様!!!!!!!」
「……リオネル…?」
「ルーカス様ぁ…ルーカス様ぁ!!やはり…やはり生きていらしたんですね…!!うわぁぁぁん!!」
突然現れたリオネル…さん?は猫ちゃん…猫獣人さんだ…獣人はやっぱり背が高い…180cmくらいある…紺色の髪に紫の目…気難しそうな見た目だけど…めちゃくちゃ泣いてる…。
「ル…ルーカス…この人だれだ?」
「リオネル…ここでは迷惑になる…ユウト…ギルドを借りても良いだろうか…」
「それは俺が許可するよん!なぁ~んか楽しそーだしねぇ~」
「軽いな…ルアリドお前…」
ルーカス様ルーカス様と言って泣いたままのリオネルさんをルアリドがなだめながらギルドへ帰ると言うなんとも言えない光景…そんな俺らにジャンさんはめちゃくちゃびっくりしてたけど、ギルドの奥部屋を貸してくれた。
「…取り乱してしまい申し訳ありませんでした…私、ルーカス様の専属執事…リオネルと申します…」
「…ルーカス様の執事って…ルーカスお前…何者だったんだよ…」
「ユウト…頼むから聞いても嫌わないでくれないか…?」
「いや…嫌わねぇよ」
ルーカスがぽつりぽつり話したのは自分が王族しかも第1王子とかいうめちゃくちゃ高い身分だったこと。まぁ動揺はしたけど、異世界転移した俺からしたらへーくらいだったからついでに俺もリオネルさんに自己紹介をした。
「なんだ?…じゃあルーカス様の方が良いのか…?」
「ルーカスで良い頼む…」
耳を極限まで下げたわんちゃんを見て嫌がることは出来ないからそのままルーカスと呼ぶことにした。
「ユウト様は良いですが、そちらの軽薄そうな方はルーカス様に様をつけて頂きたいですね。」
「け…軽薄そうって俺ぇ?!ひっど~…可愛い顔してそんな事言うの~?俺将来的にはルーカスくんのお兄ちゃんになるのに~」
「お…お兄ちゃん!?ってまさか…ご兄弟なんですか!?」
「ルアリドが言い張ってるだけだ。」
リオネルさんは結構言うタイプなんだなぁ…
「…でも、リオネルさんはなんで急に来たんだ?ルーカスがロラーナに居るってことも知ってたっぽいし。」
「あぁ…それは、ルーカス様の魔力封じが壊れた事によってルーカス様の魔力が漏れたんですよ、私は魔力に敏感なのでそれを追ったって言うと正しいですね。」
「へぇ…リオネルさんすげぇ…」
「…俺もできる」
未だに俺の事を膝の上に載せたままのルーカスを撫でながらリオネルさんの話を聞く。
「私は、ルーカス様に革命を起こして頂きたいのです。」
「まぁ…手っ取り早く革命起こせるのは第1王子のルーカスくん位だしねぇ、スペジのことは知ってるよ~?内部ガラガラで取り返そうと思ったらできるし。」
「なぜ貴方が…っと…そうではなく…私はルーカス様以外の適任者は居ないと思うのです…。その為にルーカス様をずっと探しておりました。」
ん~…レベルが高ぇ…俺だけいまいちついていけねぇ…
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