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「割と普通に暮らせてるね」
「……そ…うね…」

異世界転生?してから1日…俺たちは割と普通に暮らしていた。

あれからゆうまの目が覚めて、めちゃくちゃびっくりしたゆうまをなだめて、飯食って…で何にもなく寝た。

でも…異世界転生した感が全く無いとは言えない、たまぁに外から声が聞こえてくるんだ。

『何だこの建物!?』とか『こんな所に!?』とか…俺たちが聞きたいよそれ。

窓から見えるだけでも、この世界の住人は色が多い…赤とか緑とか黄色とか…ね?異世界転生した感あるでしょ?

「兄ちゃん、何してんの?」
「ゆうま…ほら見てみ…あのおっちゃん髪ピンクだよ。」
「んふふ…ホントだ…!」

「全く!アンタらもっと危機感持ちなさいよ…!」
「ほら…ねぇさんも…」
「……んぶッ!笑っちゃダメじゃない…んふ…人様に…ふふ…」
「姉ちゃんも笑ってんじゃん!」

なんともまぁ、のどかだ。異世界とはおもえなぁーい…

「…いっその事外出てみる?」
「…そうねぇ…食料が尽きるまで…後1週間待ちましょう。」
「わかった!」


……まぁ、そんなのどかな時間も長くは続かないよね。その日の夕方、俺らの家の扉が叩かれた。

「ロマーム国聖騎士団だ!!誰かいるか!!」

「ろまーむ…せいきし…」
「すっげぇマジで異世界じゃん!」
「私が出るわ!」
「俺もいく…」「俺も!」

異世界事情はよく知らないけど…近隣住民からの通報とかなのかな…騎士団って…お巡りさん的な感じでしょ…?多分……

扉をそろっと開けて、3人で外を確認する、外には人だかりができていて無駄に広い庭に溢れかえっていた。

その中の、まんま騎士な男3人と目が合う。

「黒髪黒目…!?巡り人だ!団長!!」

「「「巡り人……?」」」

緑髪の男が声を上げた途端、ギャラリーが沸く…うーん…わかんないな…この感じ

「巡り人、ようこそいらっしゃいました。我がロマーム国は貴女方を歓迎する。」

ザッっと道が開けて、やってきた男にびっくりする、2mは超える長身に男くさい顔…イケメンではある気がするけど…

「私は、ロマーム国聖騎士団、団長のランベルト・クレバー。」

短く切りそろえられた赤髪に…意志の強さかな…?が滲み出てる赤い目…俺とは真逆だな~…

「ねぇ…だんちょーさん、その巡り人ってなに?」
「巡り人とは、貴女方のように他の世界より来るきたる異世界人の事だ。」

ほう…凄いっすね…巡り人…
そっちからしたら、俺らが異世界人なんだもんなぁ……

「貴女方には1度王城へ行ってもらう事になるだろう、それまではこちらでの生活が良いだろうか?部屋を用意する事もできるが…」
「ここが良いわ。」
「承知した、それでは騒がしいのは嫌だろう、私達は1度報告のため帰る。また。」
「……じゃあね~…」

「なに挨拶してんのよ!?」
「いや…何となく?…でも良かったね、いい感じに暮らせそう。」
「…それは…そうだけど……」

異世界で初めて会っただんちょーさんは、思ったよりもいい感じの人だった。


=================

七瀬ななせ優馬ゆうま (12)

身長157cm
黒髪黒目でムードメーカー、クラスの中心になるタイプ、バスケ部に入部したけど異世界に来たため意味が無い。密かに女子人気が高い。

ランベルト・クレバー (24)

身長203cm
赤髪赤目、由緒正しい騎士家系出身で17歳で入団し、最年少で団長まで上り詰めた。男らしい筋肉で性格もいい為、婚約者になりたがる者が多い。
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