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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)
ユウコからの提案
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ユウコに脅され、ななえは駅前のカラオケ店に入店した。学校帰りの学生が数組利用していたが、カラオケ店は平日の夕方ということもあってガラガラだった。
お互いに気まずい空気が漂っていることを感じていた。あの悍おぞましい動画がユウコの手元にある以上、ユウコはななえがレイプされたのを知っていた。
しかしどこまで知ってるんだろうか?実の兄であるユウヤが首謀者であることまで知ってるのだろうか?あの日の恐怖の記憶を辿っていくとレイプを動画に撮られていたのは直樹とその友達のレイプだけだったように思う。ユウヤとのレイプ動画は取られていなかったはずだ。
ユウコの彼氏である直樹がななえをレイプしたことを偶然、動画を入手する形で知ってしまったんだろうか?それとも何かの目的があってあの動画はユウコの手に必然に渡ったのだろうか?
兎にも角にもななえにとってあの動画ほど恐ろしいものはない。ネットにでも晒されたら…と思うと生きた心地がしなかった。意を決してななえはユウコに話しかける。
「あの…あの動画を削除して下さい。私がどんな目にあったか知ってるんですよね?もう私に関わらないで下さい!」
「ななえちゃんの動画は削除するね。今日はね。ななえちゃんに伝えたいことがあってきたの。代わりにこっちの動画を見てくれる?」とユウコはななえに近づいて横に座り、スマホの画面をななえに見せた。再生のボタンをユウコが押す。
『あ!待って!やだ!やだ!やだ!
やだよ!お兄ちゃん!助けて!あ!!
待って!ダメ!ダメーーーーっ!』
『い、痛い!痛いよぉ!やめてよぉ!
抜いて!痛い!あっ!あっ!やだ!ああっ!
お兄ちゃん!助けて!どうして?!こんなこと!』
とユウコが見させた動画は今より少し幼いユウコが直樹にレイプされているものだった。ユウコの悲痛な助けを求める声は画面には映らないものの、部屋の一角に集中していたので、恐らく兄であるユウヤもいたのだ。
「…こ、これは?!」とななえは戸惑った。こんな動画を見させられどんな反応をしていいのか分からなかった。もしかして…もしかすると…ユウコもななえと同じでレイプされた被害者なのか?…と思いを巡らせているうちにユウコの方から
「そうなの。私も直樹と兄にレイプされたの」
とユウコは静かに発言した。
「驚かせてごめんね。ななえちゃん…ただ私も同じ目に遭ったのって伝えたかったの。私も凄く怖くて痛くて悔しくて…消えてしまいたいと思うこともあったから。今きっと苦しんでるななえちゃんを救いたいなと思ってきたのよ。」
とユウコはそっとななえの手を握ってきた。それは少し温かくほんの少しだけななえのざわざわした心を落ち着かせた。それでもななえの中に次々と疑問が湧いて来るのは止められなかった。
「レイプされたって…彼氏さんである直樹さんと、兄であるユウヤさんにですか?な、なんでそんなことに?!それに今は?今はみなさんとても普通の関係に見えます!レイプしてきた直樹さんやユウヤさんと仲良く見えます。そんなことってありますか?!…し…信じられません!」
「直樹は実は彼氏じゃないの。彼氏のフリをしてるだけ。直樹は兄に頼まれてね。他の男が近寄ってこないようにするためと、あとでレイプする目的があったから恋人同士の性的なトラブルになるように…レイプしてもそんなに大きな問題にならないようにするためだったってあとから兄に聞いたわ。
私は直樹と兄にレイプされて、初めは凄く怖くて辛かったけど、わりと早い段階で克服できたの。兄とは一緒に住んでるからレイプされたあとも、逃げ場なんてなかったからかもしれないけどね。ななえちゃんも自分の性的な快感に向き合って欲しくて今日、誘ったの。兄とのセックスは気持ちよかったんでしょう?なら大丈夫よ。ななえちゃんもきっと私と同じようになれるから。」
とユウコが話す内容のほとんどをななえは理解できないでいた。昨日のユウヤともそうだったが話す内容の次元が異なっているのだ。何を言わんとしているのかイマイチ分からない双子の美しい兄妹…自分の性的な快感に向き合うとはどういうことなのか?…ユウコと同じようになるはどういうことなのか?…
「言っていることが分からないのですが…どういうことですか?…ユウヤさんとは気持ち良かったと誰から聞いたんです?」
そんなのは兄のユウヤに決まっている。意気揚々とユウヤが”ななえちゃん、俺とのセックスは気持ちよかったってさ”みたいなセリフをユウコに言っていたとしたら…?…なんだか嫌な予感がするとななえは思った。
「レイプの記憶って怖いじゃない?私もそれは怖かったの。でもね。それを自分で”気持ちいい記憶として上書きするの”無理矢理やられたってなんだか悔しいでしょ?だから私はそんな怖い記憶や悔しい気持ちをなかったことにしたくて、レイプされたあとも直樹と何度もセックスして気持ちいい思い出に変換したの。だからななえちゃんもそうしよう?」
とユウコに言われ、握られていたユウコの手を払い除け、ななえは勢いよくカラオケ店のソファから立ち上がり個室のドアに向かって逃げた。
いや…逃げようとしたのだ。ななえが身の危険を感じて外に出ようと思ったが、それよりも先にすでにドアの前にスタンバイしていたのだ。ななえを逃がさないために…
スタンバイしていた相手はななえが個室から外に出ることを阻むように個室に入り、ななえの前に立ち塞がった。
「ななえちゃん元気してた?
初めての男の顔、忘れちゃった?」
と言ってニタニタとした顔をななえに向けながら、直樹がななえの前に再び現れたのだった。
お互いに気まずい空気が漂っていることを感じていた。あの悍おぞましい動画がユウコの手元にある以上、ユウコはななえがレイプされたのを知っていた。
しかしどこまで知ってるんだろうか?実の兄であるユウヤが首謀者であることまで知ってるのだろうか?あの日の恐怖の記憶を辿っていくとレイプを動画に撮られていたのは直樹とその友達のレイプだけだったように思う。ユウヤとのレイプ動画は取られていなかったはずだ。
ユウコの彼氏である直樹がななえをレイプしたことを偶然、動画を入手する形で知ってしまったんだろうか?それとも何かの目的があってあの動画はユウコの手に必然に渡ったのだろうか?
兎にも角にもななえにとってあの動画ほど恐ろしいものはない。ネットにでも晒されたら…と思うと生きた心地がしなかった。意を決してななえはユウコに話しかける。
「あの…あの動画を削除して下さい。私がどんな目にあったか知ってるんですよね?もう私に関わらないで下さい!」
「ななえちゃんの動画は削除するね。今日はね。ななえちゃんに伝えたいことがあってきたの。代わりにこっちの動画を見てくれる?」とユウコはななえに近づいて横に座り、スマホの画面をななえに見せた。再生のボタンをユウコが押す。
『あ!待って!やだ!やだ!やだ!
やだよ!お兄ちゃん!助けて!あ!!
待って!ダメ!ダメーーーーっ!』
『い、痛い!痛いよぉ!やめてよぉ!
抜いて!痛い!あっ!あっ!やだ!ああっ!
お兄ちゃん!助けて!どうして?!こんなこと!』
とユウコが見させた動画は今より少し幼いユウコが直樹にレイプされているものだった。ユウコの悲痛な助けを求める声は画面には映らないものの、部屋の一角に集中していたので、恐らく兄であるユウヤもいたのだ。
「…こ、これは?!」とななえは戸惑った。こんな動画を見させられどんな反応をしていいのか分からなかった。もしかして…もしかすると…ユウコもななえと同じでレイプされた被害者なのか?…と思いを巡らせているうちにユウコの方から
「そうなの。私も直樹と兄にレイプされたの」
とユウコは静かに発言した。
「驚かせてごめんね。ななえちゃん…ただ私も同じ目に遭ったのって伝えたかったの。私も凄く怖くて痛くて悔しくて…消えてしまいたいと思うこともあったから。今きっと苦しんでるななえちゃんを救いたいなと思ってきたのよ。」
とユウコはそっとななえの手を握ってきた。それは少し温かくほんの少しだけななえのざわざわした心を落ち着かせた。それでもななえの中に次々と疑問が湧いて来るのは止められなかった。
「レイプされたって…彼氏さんである直樹さんと、兄であるユウヤさんにですか?な、なんでそんなことに?!それに今は?今はみなさんとても普通の関係に見えます!レイプしてきた直樹さんやユウヤさんと仲良く見えます。そんなことってありますか?!…し…信じられません!」
「直樹は実は彼氏じゃないの。彼氏のフリをしてるだけ。直樹は兄に頼まれてね。他の男が近寄ってこないようにするためと、あとでレイプする目的があったから恋人同士の性的なトラブルになるように…レイプしてもそんなに大きな問題にならないようにするためだったってあとから兄に聞いたわ。
私は直樹と兄にレイプされて、初めは凄く怖くて辛かったけど、わりと早い段階で克服できたの。兄とは一緒に住んでるからレイプされたあとも、逃げ場なんてなかったからかもしれないけどね。ななえちゃんも自分の性的な快感に向き合って欲しくて今日、誘ったの。兄とのセックスは気持ちよかったんでしょう?なら大丈夫よ。ななえちゃんもきっと私と同じようになれるから。」
とユウコが話す内容のほとんどをななえは理解できないでいた。昨日のユウヤともそうだったが話す内容の次元が異なっているのだ。何を言わんとしているのかイマイチ分からない双子の美しい兄妹…自分の性的な快感に向き合うとはどういうことなのか?…ユウコと同じようになるはどういうことなのか?…
「言っていることが分からないのですが…どういうことですか?…ユウヤさんとは気持ち良かったと誰から聞いたんです?」
そんなのは兄のユウヤに決まっている。意気揚々とユウヤが”ななえちゃん、俺とのセックスは気持ちよかったってさ”みたいなセリフをユウコに言っていたとしたら…?…なんだか嫌な予感がするとななえは思った。
「レイプの記憶って怖いじゃない?私もそれは怖かったの。でもね。それを自分で”気持ちいい記憶として上書きするの”無理矢理やられたってなんだか悔しいでしょ?だから私はそんな怖い記憶や悔しい気持ちをなかったことにしたくて、レイプされたあとも直樹と何度もセックスして気持ちいい思い出に変換したの。だからななえちゃんもそうしよう?」
とユウコに言われ、握られていたユウコの手を払い除け、ななえは勢いよくカラオケ店のソファから立ち上がり個室のドアに向かって逃げた。
いや…逃げようとしたのだ。ななえが身の危険を感じて外に出ようと思ったが、それよりも先にすでにドアの前にスタンバイしていたのだ。ななえを逃がさないために…
スタンバイしていた相手はななえが個室から外に出ることを阻むように個室に入り、ななえの前に立ち塞がった。
「ななえちゃん元気してた?
初めての男の顔、忘れちゃった?」
と言ってニタニタとした顔をななえに向けながら、直樹がななえの前に再び現れたのだった。
1
【登場人物】
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
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