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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)
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ユウヤが何を言っているのか本当にななえには理解不能だった。4P?!犯されている時もそんなようなことを言っていたような気もするが、まさか正気だったとは…それに直樹というのはあの先輩のことではないか…
1番初めにレイプしてななえの処女膜を無理矢理に破った相手とどうして…ななえが再び会わないといけないのか分からない。言葉を選ばないのであれば、これから先の人生において1番会いたくないのが先輩こと直樹だった。
ユウコの彼氏だと名乗る人は彼女の友人をレイプするような非道で残酷で鬼畜な人だ。そんな直樹という人物にもう二度と会いたくないと思っていたななえに対して、”みんなで4Pしない?”とはどういうことなのか…
ななえは顔面蒼白になりながら「い、意味が本当に分かりません…な、何を言ってるのか…」と振り絞って声に出すのが精一杯だった。
ユウヤは「意味なんてないよ。さっきも言ったけど、楽しいからみんなで共有する。楽しいこと、好きなことはみんなでやった方が楽しいでしょ?それと同じだよ。それでやらないの?やるの?ななえちゃんも一緒にしようよ~楽しいよ?」
と一貫して自分のスタイルは変えようとしない。『ななえちゃん”も”一緒にしよう』のもが気になるがそれはとりあえず気にしないことにしてななえは
「お…お断りします。」
と至極真っ当に返答するとユウヤは「え~それは残念だな」と本当に残念そうに発言した。
ズーズーズーとオレンジジュースを何口か飲みユウヤは、「ななえちゃんのためにも良いと思ったんだけどね。セックスは自分自身で楽しまないと損だよ。このままずっとレイプされたことを根に持っていくつもり?始まりは最悪だったとしても直樹との関係も克服してした方がこのあとの人生が楽になるよ。だって過去を忘れて直樹と楽しくセックスできるようになればレイプされた記憶は和らぐんじゃない?」といっきに話してきた。
「……………か、帰りますっ!」と言ってななえは立ち上がり「ななえちゃんまたね。これだけは覚えておいて、俺はまたななえちゃんとセックスしたいってことをね。」というやりとりを終えてななえはユウヤを残して1人喫茶店を後にした。
喫茶店から出て自分の家に向かう帰路の途中…ユウヤに言われたことを何度か反芻はんすうする。反芻してもユウヤ、の理論は到底受け入れられなかったし、やっぱり何を言われているのか分からなかった。まったくもってどうかしてるいると思わざるおえない。
犯罪をするかしないかは法律に基づく倫理観ではなく”罪悪感”に起因すると本で昔、読んだ記憶がある。人が罪を犯すか犯さないかはその人のもっている罪悪感の重さで決まると…
犯罪に手を染める人は罪悪感が薄いという話しだったが、ユウヤはまさにそれで、自分が仕組んだレイプという酷い行為に対してどこまでも無責任でゲーム感覚なのかもしれないなと考えながら、自宅に着いた。
ーーーーーーーーーー
翌日の学校は大変だった。ななえが登校するといつもの友人たち、クラスの女子、学年が上のお姉さま方などなど、色々な所属の女子から質問攻めにあった。
「彼氏って言ってたけど何かの間違いでしょ?」
「どこであったの?出会いは?」
「なんで?!なんで?!どーしてよ?!」
「あんなカッコイイ彼氏いたら心配じゃない?」
などなど沢山の質問や小言を言われながら、その都度、ななえは「彼氏じゃないです」と訂正していくはめになった。
丸一日ところどころでユウヤについての質問を投げかけられ、ななえはドッと疲れがたまってしまった。友人たちとの下校中に再び校門が賑わっていることに気づいて、ななえは再び警戒する…また来たのか?…もしかしてまだ4Pを諦めてないのか?…と身構えるななえだったが、
今回の賑わいは男子からの声のものだった。その時点でななえは本日の来訪者が誰なのか確証した。ユウコに違い。ユウコはななえのことをどこまで知っているのだろうか?今日の目的はなんだろうか?アルバイトを無断欠勤したのに辞めたことで心配になったからだろうか?
「おまえ声かけろよ」
「うわぁめっちゃ可愛い子じゃん」
「あれどこ高?」
「すんげぇ可愛い。手足も長くてモデルか何かかあれ?」という男子の囁きの中を校門と同時にくぐり、門を出た付近で優雅に佇んでいたユウコと目が合った。
「ななえちゃん…突然ごめんね。どうしても会わないといけないと思って、この後2人で、2人きりになれるカラオケ行かない?別に歌わなくていいから。ななえちゃんのお話きかせてくれないかな?」とユウコに近づかれそう言われたななえは警戒のあまり、
「別に話すことなんてないです。カラオケなんて行きません。」と冷たい態度をとるがユウコは「これでも?」と言って手に持っていたスマホをななえに見せる。
ななえはユウコの見せてきたスマホ画像をみて天地がひっくり返ったような衝撃をうけた。
そこには直樹にレイプされているななえの動画が一時停止した状態で映されてきた。
「な!ちょっと!それは!!!」とななえは声を張り上げ、ユウコは「ここで爆音で再生ボタンを押す?それとも私と一緒にカラオケに行く?」と言ってななえを脅すのだった。
1番初めにレイプしてななえの処女膜を無理矢理に破った相手とどうして…ななえが再び会わないといけないのか分からない。言葉を選ばないのであれば、これから先の人生において1番会いたくないのが先輩こと直樹だった。
ユウコの彼氏だと名乗る人は彼女の友人をレイプするような非道で残酷で鬼畜な人だ。そんな直樹という人物にもう二度と会いたくないと思っていたななえに対して、”みんなで4Pしない?”とはどういうことなのか…
ななえは顔面蒼白になりながら「い、意味が本当に分かりません…な、何を言ってるのか…」と振り絞って声に出すのが精一杯だった。
ユウヤは「意味なんてないよ。さっきも言ったけど、楽しいからみんなで共有する。楽しいこと、好きなことはみんなでやった方が楽しいでしょ?それと同じだよ。それでやらないの?やるの?ななえちゃんも一緒にしようよ~楽しいよ?」
と一貫して自分のスタイルは変えようとしない。『ななえちゃん”も”一緒にしよう』のもが気になるがそれはとりあえず気にしないことにしてななえは
「お…お断りします。」
と至極真っ当に返答するとユウヤは「え~それは残念だな」と本当に残念そうに発言した。
ズーズーズーとオレンジジュースを何口か飲みユウヤは、「ななえちゃんのためにも良いと思ったんだけどね。セックスは自分自身で楽しまないと損だよ。このままずっとレイプされたことを根に持っていくつもり?始まりは最悪だったとしても直樹との関係も克服してした方がこのあとの人生が楽になるよ。だって過去を忘れて直樹と楽しくセックスできるようになればレイプされた記憶は和らぐんじゃない?」といっきに話してきた。
「……………か、帰りますっ!」と言ってななえは立ち上がり「ななえちゃんまたね。これだけは覚えておいて、俺はまたななえちゃんとセックスしたいってことをね。」というやりとりを終えてななえはユウヤを残して1人喫茶店を後にした。
喫茶店から出て自分の家に向かう帰路の途中…ユウヤに言われたことを何度か反芻はんすうする。反芻してもユウヤ、の理論は到底受け入れられなかったし、やっぱり何を言われているのか分からなかった。まったくもってどうかしてるいると思わざるおえない。
犯罪をするかしないかは法律に基づく倫理観ではなく”罪悪感”に起因すると本で昔、読んだ記憶がある。人が罪を犯すか犯さないかはその人のもっている罪悪感の重さで決まると…
犯罪に手を染める人は罪悪感が薄いという話しだったが、ユウヤはまさにそれで、自分が仕組んだレイプという酷い行為に対してどこまでも無責任でゲーム感覚なのかもしれないなと考えながら、自宅に着いた。
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翌日の学校は大変だった。ななえが登校するといつもの友人たち、クラスの女子、学年が上のお姉さま方などなど、色々な所属の女子から質問攻めにあった。
「彼氏って言ってたけど何かの間違いでしょ?」
「どこであったの?出会いは?」
「なんで?!なんで?!どーしてよ?!」
「あんなカッコイイ彼氏いたら心配じゃない?」
などなど沢山の質問や小言を言われながら、その都度、ななえは「彼氏じゃないです」と訂正していくはめになった。
丸一日ところどころでユウヤについての質問を投げかけられ、ななえはドッと疲れがたまってしまった。友人たちとの下校中に再び校門が賑わっていることに気づいて、ななえは再び警戒する…また来たのか?…もしかしてまだ4Pを諦めてないのか?…と身構えるななえだったが、
今回の賑わいは男子からの声のものだった。その時点でななえは本日の来訪者が誰なのか確証した。ユウコに違い。ユウコはななえのことをどこまで知っているのだろうか?今日の目的はなんだろうか?アルバイトを無断欠勤したのに辞めたことで心配になったからだろうか?
「おまえ声かけろよ」
「うわぁめっちゃ可愛い子じゃん」
「あれどこ高?」
「すんげぇ可愛い。手足も長くてモデルか何かかあれ?」という男子の囁きの中を校門と同時にくぐり、門を出た付近で優雅に佇んでいたユウコと目が合った。
「ななえちゃん…突然ごめんね。どうしても会わないといけないと思って、この後2人で、2人きりになれるカラオケ行かない?別に歌わなくていいから。ななえちゃんのお話きかせてくれないかな?」とユウコに近づかれそう言われたななえは警戒のあまり、
「別に話すことなんてないです。カラオケなんて行きません。」と冷たい態度をとるがユウコは「これでも?」と言って手に持っていたスマホをななえに見せる。
ななえはユウコの見せてきたスマホ画像をみて天地がひっくり返ったような衝撃をうけた。
そこには直樹にレイプされているななえの動画が一時停止した状態で映されてきた。
「な!ちょっと!それは!!!」とななえは声を張り上げ、ユウコは「ここで爆音で再生ボタンを押す?それとも私と一緒にカラオケに行く?」と言ってななえを脅すのだった。
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