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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)
あの日のレイプ
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「ななえちゃんは何か頼む?」と声をかけられ、ななえは「な…何もいらないです」と答えても「じゃあ、オレンジジュースを2つお願いします」と勝手に人の注文をしてしまうユウヤ。
校門で待ち伏せしていたユウヤを見て、思考停止してしまったななえをよそに、ユウヤは”彼氏です”と友人たちに自己紹介を済ませると、ななえの腕を引いてズルズルと歩かされ、気づくとななえとユウヤは駅前の喫茶店に入店していた。
下校時刻過ぎの15時30分過ぎの喫茶店には、丁度、ティータイムということもあってか、買い物帰りの主婦だったり、同じく学校帰りの女子高校生だったり、井戸端会議のママさんグループだったりと、店内はそこそこ混んでいた。
そこでもユウヤの美しさは人目を惹きつけて、女性比率が高い喫茶店の中で少し浮いていたし、ななえにも女性陣たちの視線が突き刺さった。「あの人、彼女?」「え~?可愛いけどさ。わりと普通じゃない?」「そこら辺にいる可愛い女の子の方がイケメンくんの好感度あがるってもんよ~」と言ったことをコソコソと言われていた。
落ち着かない雰囲気の中、入店したが、しばらくすると興味は各自が注文したケーキや紅茶にうつったようで、ななえにもユウヤにもみな関心を抱かなくなっていった。
ユウヤが勝手に注文したオレンジジュースが運ばれてくるまでユウヤもななえも何も話さなかった。ななえは何を話していいか分からなかった。何を話していいか分からなかったし、ユウヤの目的が何か分からないのも怖かった。もしかして謝罪にでも来たのだろうか?と思うななえだったが、注文したオレンジジュースが運ばれて店員が立ち去ると、ユウヤはおもむろに、
「ななえちゃん。生理きた?」と突拍子もないことを切り出してきた。「なっ…」とななえは絶句してしまった。
「直樹も朔真さくまも中出ししなかったって聞いたよ。俺しかななえちゃんに中出ししてないから、妊娠してたら俺の子だなと思って。」
ズーズーズーとオレンジジュースを飲みながら、ユウヤはそう発言するがななえの思考はユウヤの発言に追いつかない。
あの日の夜のことをなんでもなかったかのように話して欲しくはなかった。3人にレイプされたのだ。輪姦されたのだ。あんなに怖い思いをしたのに…この目の前にいる人は…なんの話をしてるんだろうか…生理の有無?妊娠の確認?罪の発覚を恐れているだけで、最初から最後まで自分のことしか考えてないのではないか?
そう思うとななえの目頭に涙が滲み出てきた。悲しみではなく憤りを感じていた。なんなんだこの人はと…
「な…なんなんですか?!いい加減にして下さい!自分たちが私に何をしたか…分かってるんですか?…私がどれだけ傷付いたか…分からないんですか?…もうやめて下さい…私に関わらないで下さい!!」
と語尾を少し荒げて発言し、店内にいる人たちがななえの方に視線を向けていた。ななえは構うものかと思う。手の震えは止まらないけど、もう気持ちを抑えることが出来なかった。
ユウヤは悪びれる様子は微塵もなく、ななえの目を真っ直ぐに見て「ななえちゃんのことが好きだよ」と言い、再びななえの逆鱗に触れる。
「す、好きだなんて…そんなのでごまかさないで下さいっ!好きな子にあんなことしますか?!他の男性に無理矢理、抱かせますか?意味が分かりませんっ!」と発してもユウヤは変わらない。
「何一つとして自分のしたことに後悔はしてないよ。好きだから犯す。楽しいからみんなで共有する。理解してもらうのは難しいけどそういう”性癖”なんだ。ななえちゃんは俺の性癖に巻き込まれた。それは不運なことかもしれないね。でもレイプしたことでななえちゃんを手に入れた。ただそれだけの話だよ。」
「な…何を言っているのかさっぱり分かりません…なんのために会いにきたんですか??せ、生理の確認は結局、自分の保身のためですよね?!妊娠してたらどうしようと思ってわざわざ、来たんですよね?最低だという自覚はないんですか?!」
「最低だという自覚はないね。まったくね。それにそんなに俺とのセックス嫌だった?イったよね?ななえちゃん。朔真にクンニされてからバックで犯されててもイったて聞いてるよ。そんなに嫌だった?」
「…………。」ななえは今度こそ絶句した。
確かにななえはあのレイプの中で2回もオーガズムに達してしまった。だからといってあの無理矢理の行為を正当化できると本当にこの人は思ってるんだろうか?それに先輩の友達でのレイプは半ば無理矢理にイかされたに近い。
3人が3人ともななえとの合意の上でのセックスではなく、レイプだった。そうだ。そのはずだ…とななえは自分に言い聞かせる…そのはずなのに…どうしてもユウヤとのセックスだけは思い出すたびに性的な興奮を感じてしまい、
自分でオナニーしてしまっているななえがいることもまた事実だった。今日、ユウヤに再び会うまでは、ユウヤとのセックスだけはレイプではないと…レイプだと思いたくない自分が確かにいたではないか…と思い直す。
目の前の美しい青年の発するセリフの意図はまったく分からない、分からないが…他の2人は恐ろしく感じても…ユウヤだけはやはり心の底から憎みきれなかった。
ななえはユウヤに言われたセリフに憤る心を抑えつつも、極めて冷静に自分を分析した。そして…
「ユウヤさんとは…い、嫌じゃなかった…です。」と小声で伝える。その発言をしてしまってから私はなんてことを言ってしまったんだ…と後悔するも時はすでに遅かった。
「そうでしょ?だってななえちゃん。あの時、めちゃくちゃ可愛かったもん。そう思ってくれてよかったよ。」と目をキラキラと輝かせて本当に安堵したようなそぶりをみせるユウヤに
「聞きたかったのはそれだけですか?」とななえは質問してユウヤは「生理の話だよ?大丈夫だった?俺の子はお腹の中にいるの?」と冷静に聞いてくる。
レイプしてから1ヶ月、月日をおいて今日わざわざ確認したのは本当にそのためなのか…いまいち目的が分からないが…ななえはもうあれこれ考えるのが面倒になって
「生理はレイプされた1週間後にきちんときましたよ。予定通りでした。」とななえは答えると、ユウヤはとてもあからさまに喜んでじゃあさ…と前置きをつけてから
「今度、ユウコと直樹と
ななえちゃんと俺で4Pしようよ!」
と屈託のない笑顔でそう告げるのだった。
校門で待ち伏せしていたユウヤを見て、思考停止してしまったななえをよそに、ユウヤは”彼氏です”と友人たちに自己紹介を済ませると、ななえの腕を引いてズルズルと歩かされ、気づくとななえとユウヤは駅前の喫茶店に入店していた。
下校時刻過ぎの15時30分過ぎの喫茶店には、丁度、ティータイムということもあってか、買い物帰りの主婦だったり、同じく学校帰りの女子高校生だったり、井戸端会議のママさんグループだったりと、店内はそこそこ混んでいた。
そこでもユウヤの美しさは人目を惹きつけて、女性比率が高い喫茶店の中で少し浮いていたし、ななえにも女性陣たちの視線が突き刺さった。「あの人、彼女?」「え~?可愛いけどさ。わりと普通じゃない?」「そこら辺にいる可愛い女の子の方がイケメンくんの好感度あがるってもんよ~」と言ったことをコソコソと言われていた。
落ち着かない雰囲気の中、入店したが、しばらくすると興味は各自が注文したケーキや紅茶にうつったようで、ななえにもユウヤにもみな関心を抱かなくなっていった。
ユウヤが勝手に注文したオレンジジュースが運ばれてくるまでユウヤもななえも何も話さなかった。ななえは何を話していいか分からなかった。何を話していいか分からなかったし、ユウヤの目的が何か分からないのも怖かった。もしかして謝罪にでも来たのだろうか?と思うななえだったが、注文したオレンジジュースが運ばれて店員が立ち去ると、ユウヤはおもむろに、
「ななえちゃん。生理きた?」と突拍子もないことを切り出してきた。「なっ…」とななえは絶句してしまった。
「直樹も朔真さくまも中出ししなかったって聞いたよ。俺しかななえちゃんに中出ししてないから、妊娠してたら俺の子だなと思って。」
ズーズーズーとオレンジジュースを飲みながら、ユウヤはそう発言するがななえの思考はユウヤの発言に追いつかない。
あの日の夜のことをなんでもなかったかのように話して欲しくはなかった。3人にレイプされたのだ。輪姦されたのだ。あんなに怖い思いをしたのに…この目の前にいる人は…なんの話をしてるんだろうか…生理の有無?妊娠の確認?罪の発覚を恐れているだけで、最初から最後まで自分のことしか考えてないのではないか?
そう思うとななえの目頭に涙が滲み出てきた。悲しみではなく憤りを感じていた。なんなんだこの人はと…
「な…なんなんですか?!いい加減にして下さい!自分たちが私に何をしたか…分かってるんですか?…私がどれだけ傷付いたか…分からないんですか?…もうやめて下さい…私に関わらないで下さい!!」
と語尾を少し荒げて発言し、店内にいる人たちがななえの方に視線を向けていた。ななえは構うものかと思う。手の震えは止まらないけど、もう気持ちを抑えることが出来なかった。
ユウヤは悪びれる様子は微塵もなく、ななえの目を真っ直ぐに見て「ななえちゃんのことが好きだよ」と言い、再びななえの逆鱗に触れる。
「す、好きだなんて…そんなのでごまかさないで下さいっ!好きな子にあんなことしますか?!他の男性に無理矢理、抱かせますか?意味が分かりませんっ!」と発してもユウヤは変わらない。
「何一つとして自分のしたことに後悔はしてないよ。好きだから犯す。楽しいからみんなで共有する。理解してもらうのは難しいけどそういう”性癖”なんだ。ななえちゃんは俺の性癖に巻き込まれた。それは不運なことかもしれないね。でもレイプしたことでななえちゃんを手に入れた。ただそれだけの話だよ。」
「な…何を言っているのかさっぱり分かりません…なんのために会いにきたんですか??せ、生理の確認は結局、自分の保身のためですよね?!妊娠してたらどうしようと思ってわざわざ、来たんですよね?最低だという自覚はないんですか?!」
「最低だという自覚はないね。まったくね。それにそんなに俺とのセックス嫌だった?イったよね?ななえちゃん。朔真にクンニされてからバックで犯されててもイったて聞いてるよ。そんなに嫌だった?」
「…………。」ななえは今度こそ絶句した。
確かにななえはあのレイプの中で2回もオーガズムに達してしまった。だからといってあの無理矢理の行為を正当化できると本当にこの人は思ってるんだろうか?それに先輩の友達でのレイプは半ば無理矢理にイかされたに近い。
3人が3人ともななえとの合意の上でのセックスではなく、レイプだった。そうだ。そのはずだ…とななえは自分に言い聞かせる…そのはずなのに…どうしてもユウヤとのセックスだけは思い出すたびに性的な興奮を感じてしまい、
自分でオナニーしてしまっているななえがいることもまた事実だった。今日、ユウヤに再び会うまでは、ユウヤとのセックスだけはレイプではないと…レイプだと思いたくない自分が確かにいたではないか…と思い直す。
目の前の美しい青年の発するセリフの意図はまったく分からない、分からないが…他の2人は恐ろしく感じても…ユウヤだけはやはり心の底から憎みきれなかった。
ななえはユウヤに言われたセリフに憤る心を抑えつつも、極めて冷静に自分を分析した。そして…
「ユウヤさんとは…い、嫌じゃなかった…です。」と小声で伝える。その発言をしてしまってから私はなんてことを言ってしまったんだ…と後悔するも時はすでに遅かった。
「そうでしょ?だってななえちゃん。あの時、めちゃくちゃ可愛かったもん。そう思ってくれてよかったよ。」と目をキラキラと輝かせて本当に安堵したようなそぶりをみせるユウヤに
「聞きたかったのはそれだけですか?」とななえは質問してユウヤは「生理の話だよ?大丈夫だった?俺の子はお腹の中にいるの?」と冷静に聞いてくる。
レイプしてから1ヶ月、月日をおいて今日わざわざ確認したのは本当にそのためなのか…いまいち目的が分からないが…ななえはもうあれこれ考えるのが面倒になって
「生理はレイプされた1週間後にきちんときましたよ。予定通りでした。」とななえは答えると、ユウヤはとてもあからさまに喜んでじゃあさ…と前置きをつけてから
「今度、ユウコと直樹と
ななえちゃんと俺で4Pしようよ!」
と屈託のない笑顔でそう告げるのだった。
1
【登場人物】
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
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