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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)
心の爪痕
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アルバイト先の先輩とその友達、そしてユウヤにレイプされてから1ヶ月間。ななえはなんとか平静を保ちながらも普段の日常を送っていた。
さすがにもう先輩とユウコがいるアルバイト先には顔を出す気には到底なれず、そしてわざわざ電話をする気力もなかったので無断欠勤を繰り返し、幾度かアルバイト先から電話がかかってくるものの、それらをすべて無視したのち連絡は途絶え、ななえはアルバイトを辞めた。
自分でも驚くことに普通に学校に行き、普通に勉強したり、普通にいつもの友達と楽しくおしゃべりしたりすることは普通に出来た。
抵抗があったのは男子生徒たちとの交流だ。ななえが通っていた高校は男女共学で、当たり前だがクラスの半分近くは男子が占める。
ななえはもともと明るい性格の持ち主なのでクラスの男子とも普通に会話していたし、取り止めもない冗談を言い合う仲の良かった男子も何人か存在した。
その男子たちと普通に会話をするのが、なかなかにして辛かった。どうしても先輩とその友達に体を取り押さえられたことが脳裏をよぎり、裸にされ、嫌がるななえに無理矢理…性器を挿入してきた残像と処女膜が破られた激痛が頭から離れなかった。クラスの男子を見るとななえは彼らの下半身が気になってしまった。
どれだけななえに気のないフリをしてる男子であっても裏の顔は分からないと思ってしまう。裸でななえが押さえつけられていたら、助けてくれる男子はいるのだろうか?みんなあの時の先輩や友達のように獣になってななえに襲いかかってくるのではないか?と思ってしまう。
女性は好きな人とでないと性的な何かをしようとは思わない人が多いと思うが、男性は必ずしもそうでないことをななえは身をもって体験させられてしまった。
男性は相手が好きな相手じゃなくても、相手が恐怖で体が震えて泣いていてもやめて下さいと懇願しても、無理矢理に強引に暴力的に、性的な関係を強要しようとする可能性があるとが分かってしまうと、もう純粋な気持ちでクラスの男子とは普通に会話することなどななえには難しかった。
しかしながら、多くの男子や男性に恐怖心や疑心暗鬼を感じながらも、ななえの心の中にはユウヤの存在がうっすらと残っていた。
ななえがレイプされている間、ユウヤは見張り役をしていた。しかもレイプして欲しいと先輩とその友達に頼んだ張本人だった。ななえが淡い恋心を抱いていた相手はとんだ黒幕だった。ユウヤにレイプされている間、ユウヤが1番、狂っていると感じるほどにはななえは冷静だった。
好きだから他人に襲わせる?処女が嫌だからレイプさせる?すべては理解不能で、美青年として生まれてきた彼のこれまでの人生がもたらしたであろう…ただの傲慢な勘違いの支配欲という産物に過ぎないのでは?とななえは思わずにはいられない。
そのはずなのに
そうでなければいけないはずなのに
ななえはレイプの主犯格であるユウヤを
憎むことが出来なかった。
そればかりではなくあの日、無理矢理抱かれた日のことを思い出してしまう。彼のキスや舌の感触、温かい肌の温もり、クリトリスを弄られた指の刺激やユウヤの性器の挿入…そして自分が激しくオーガズムに達してしまったことを…そのことを思い出しては…ななえは1人でこっそりと自室のベッドの上でオナニーしてしまうのだった。
ななえの人生の中であれほどの恐怖を味わったことはなかったし、レイプされた記憶は鮮明に残っていて、今でも思い出しては体がガクガクと震えることもある。
それでも、それなのに、それだから、その恐怖の記憶を払拭する何かを求めるようにユウヤという存在に縋すがりたいのかもしれなかった。あれはレイプなのではなく、愛し合う2人のセックスだったのだと。
そんなことを下校途中に考えているうちに、学校の校門がやにうるさいことに気がついた。一緒に下校していた友人立ちも「何だろうね?」「芸能人でも来たのかな?」と首をかしげた。
女子たちのキャーキャーする俗にいう”黄色い悲鳴”的なものが聞こえてきた。それと同じくらいに男子たちの「男は顔じゃねーし」「これだから女子は」「あんなん整形してるつーの!」の悪態に近いセリフもこそこそと聞こえてくる。
門に近づき、ななえは友人たちとその黄色い声と悪態をつかれている”渦中の人”を見たときに思わず、ななえは学生カバンを地面にドスっと落とした。
「何?!あの人?!めっちゃカッコイイんですけど?!」「誰?誰?モデル?なんでうちの高校に?」「あの高校隣り町の進学校じゃん?!顔もよくて頭もいいってチートかよ?!」と校門付近にいた下校途中の女子生徒たちを一瞬で魅了したその風貌の持ち主は
門を出るか出ないか微妙な位置で硬直してるななえを発見するやいなや、スッと近づいてきて、ななえの地面に落ちたカバンを拾うと(この間も女子たちのキャーキャーという声は鳴り止まない)
「ちょっといい?今からデートしよ?」と周囲の目線を一身に浴びているにも関わらず、高校1年生のななえに向かっていうものだから、高学年女子たちの2と3年生の女子たちの目が険しいものになっていった。
その少女漫画のような登場の仕方とは裏腹に
ななえはあの日、3人の男たちによって自分がレイプされたことをフラッシュバックしてしまった。
「ユ…ユウヤさん…」とかろうじてその名を発するななえ。あの日の思い出が恐怖と共にななえの全身を駆け巡る。頭が真っ白になり手は微かに震えていた。
ななえが硬直してて動けない僅かの間に周りの友人たちはキャーキャーしていた。ある友人が「ななな、ななえとはどういう関係ですか?!」とユウヤに向かって質問すると、
ユウヤはニコリと微笑むで「ななえの彼氏だよ。よろしくね」とななえの腕を引き寄せて自分に密着させながら、そう言うのであった。
さすがにもう先輩とユウコがいるアルバイト先には顔を出す気には到底なれず、そしてわざわざ電話をする気力もなかったので無断欠勤を繰り返し、幾度かアルバイト先から電話がかかってくるものの、それらをすべて無視したのち連絡は途絶え、ななえはアルバイトを辞めた。
自分でも驚くことに普通に学校に行き、普通に勉強したり、普通にいつもの友達と楽しくおしゃべりしたりすることは普通に出来た。
抵抗があったのは男子生徒たちとの交流だ。ななえが通っていた高校は男女共学で、当たり前だがクラスの半分近くは男子が占める。
ななえはもともと明るい性格の持ち主なのでクラスの男子とも普通に会話していたし、取り止めもない冗談を言い合う仲の良かった男子も何人か存在した。
その男子たちと普通に会話をするのが、なかなかにして辛かった。どうしても先輩とその友達に体を取り押さえられたことが脳裏をよぎり、裸にされ、嫌がるななえに無理矢理…性器を挿入してきた残像と処女膜が破られた激痛が頭から離れなかった。クラスの男子を見るとななえは彼らの下半身が気になってしまった。
どれだけななえに気のないフリをしてる男子であっても裏の顔は分からないと思ってしまう。裸でななえが押さえつけられていたら、助けてくれる男子はいるのだろうか?みんなあの時の先輩や友達のように獣になってななえに襲いかかってくるのではないか?と思ってしまう。
女性は好きな人とでないと性的な何かをしようとは思わない人が多いと思うが、男性は必ずしもそうでないことをななえは身をもって体験させられてしまった。
男性は相手が好きな相手じゃなくても、相手が恐怖で体が震えて泣いていてもやめて下さいと懇願しても、無理矢理に強引に暴力的に、性的な関係を強要しようとする可能性があるとが分かってしまうと、もう純粋な気持ちでクラスの男子とは普通に会話することなどななえには難しかった。
しかしながら、多くの男子や男性に恐怖心や疑心暗鬼を感じながらも、ななえの心の中にはユウヤの存在がうっすらと残っていた。
ななえがレイプされている間、ユウヤは見張り役をしていた。しかもレイプして欲しいと先輩とその友達に頼んだ張本人だった。ななえが淡い恋心を抱いていた相手はとんだ黒幕だった。ユウヤにレイプされている間、ユウヤが1番、狂っていると感じるほどにはななえは冷静だった。
好きだから他人に襲わせる?処女が嫌だからレイプさせる?すべては理解不能で、美青年として生まれてきた彼のこれまでの人生がもたらしたであろう…ただの傲慢な勘違いの支配欲という産物に過ぎないのでは?とななえは思わずにはいられない。
そのはずなのに
そうでなければいけないはずなのに
ななえはレイプの主犯格であるユウヤを
憎むことが出来なかった。
そればかりではなくあの日、無理矢理抱かれた日のことを思い出してしまう。彼のキスや舌の感触、温かい肌の温もり、クリトリスを弄られた指の刺激やユウヤの性器の挿入…そして自分が激しくオーガズムに達してしまったことを…そのことを思い出しては…ななえは1人でこっそりと自室のベッドの上でオナニーしてしまうのだった。
ななえの人生の中であれほどの恐怖を味わったことはなかったし、レイプされた記憶は鮮明に残っていて、今でも思い出しては体がガクガクと震えることもある。
それでも、それなのに、それだから、その恐怖の記憶を払拭する何かを求めるようにユウヤという存在に縋すがりたいのかもしれなかった。あれはレイプなのではなく、愛し合う2人のセックスだったのだと。
そんなことを下校途中に考えているうちに、学校の校門がやにうるさいことに気がついた。一緒に下校していた友人立ちも「何だろうね?」「芸能人でも来たのかな?」と首をかしげた。
女子たちのキャーキャーする俗にいう”黄色い悲鳴”的なものが聞こえてきた。それと同じくらいに男子たちの「男は顔じゃねーし」「これだから女子は」「あんなん整形してるつーの!」の悪態に近いセリフもこそこそと聞こえてくる。
門に近づき、ななえは友人たちとその黄色い声と悪態をつかれている”渦中の人”を見たときに思わず、ななえは学生カバンを地面にドスっと落とした。
「何?!あの人?!めっちゃカッコイイんですけど?!」「誰?誰?モデル?なんでうちの高校に?」「あの高校隣り町の進学校じゃん?!顔もよくて頭もいいってチートかよ?!」と校門付近にいた下校途中の女子生徒たちを一瞬で魅了したその風貌の持ち主は
門を出るか出ないか微妙な位置で硬直してるななえを発見するやいなや、スッと近づいてきて、ななえの地面に落ちたカバンを拾うと(この間も女子たちのキャーキャーという声は鳴り止まない)
「ちょっといい?今からデートしよ?」と周囲の目線を一身に浴びているにも関わらず、高校1年生のななえに向かっていうものだから、高学年女子たちの2と3年生の女子たちの目が険しいものになっていった。
その少女漫画のような登場の仕方とは裏腹に
ななえはあの日、3人の男たちによって自分がレイプされたことをフラッシュバックしてしまった。
「ユ…ユウヤさん…」とかろうじてその名を発するななえ。あの日の思い出が恐怖と共にななえの全身を駆け巡る。頭が真っ白になり手は微かに震えていた。
ななえが硬直してて動けない僅かの間に周りの友人たちはキャーキャーしていた。ある友人が「ななな、ななえとはどういう関係ですか?!」とユウヤに向かって質問すると、
ユウヤはニコリと微笑むで「ななえの彼氏だよ。よろしくね」とななえの腕を引き寄せて自分に密着させながら、そう言うのであった。
1
【登場人物】
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
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