ある日の絶望。

早坂 悠

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第三章 ユウヤの絶望(全7+番外編全5話)

油断してしまった勃起

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高校1年の6月、ユウヤは油断していた。

クラスメイトが下校した誰もいない教室の窓から、友達と連なって歩くユウコを見て、ユウコの胸やお尻、友達とおしゃべりする唇を眺めていたら、どうにも抑えられない性的な興奮を感じ、制服のズボンがきつく感じるぐらいまでには勃起してしまっていた。

ユウヤは双子の妹であるユウコに欲情していた。 

実の妹であっても胸に吸い付きたくなり、尻を撫でまわし、陰部を掴んで膣をこじ開けてユウヤの性器を突き刺し、欲望のままユウコの膣の中に自分の精液をぶちまけたかった。中出ししまくってユウコを自分のものにしたかった。

実の妹なのになんでこんなことになってしまったのか、これはユウヤが推測するに家庭環境の影響だと思われた。

ユウヤとユウコの両親ともに弁護士で、貧乏人を相手にするような弁護士でなく、大手企業のクライアントをいくつか抱える敏腕弁護士としてその地位と名誉を築いていた。

だが上手く言っているのは社会的な地位だけであり、母と父という保護者としてはまったくもって酷い親だった。弁護士同士の離婚率は高いとネットで読んだ記憶があるが、まさにそれで、双子の両親は仲が悪かった。

2人ともほとんど家には帰らず、資産だけはあるので平日の昼間に家事代行サービスを呼んで身の回りの世話をお金を使って外注していた。

母にも父にもそれぞれ違う恋人がいて、その人と暮らす家が別にあること、世間体を考慮して離婚する予定はないこと、その状況下でそれぞれが幸せになるために”自由に暮らしましょう”と両親から聞かされた時、ユウヤはこの人たちは親失格だと強烈に思ったし、これから先はユウコと2人だけで幸せになろうと心に決めて、少し泣いた。

勉強に励み、適度に運動し体を鍛えて、身だしなみを整えて、友達を作り、元から顔も良かったので、誰からも一目置かれる存在にはなれたが

心のとこかで満たされない思いが蔓延していた。

貧乏でよかった、顔も美しくなくてもよかった、頭だって悪くてよかったし、運動音痴でもよかった、友達だっていなくてよかった、

ただただ親に愛されたかった。
必要とされない子どもでいることがユウヤにとって、とても辛かった。

その誰かに愛されたいというユウヤの強い思いが、歪んだ形となって身近にいたユウコに向かってしまったのだとユウヤは思う。

妹をめちゃくちゃに抱きたかった。同じマンションに住んでいて、毎日、ユウコを犯したくて、犯したくて気が狂いそうだった。

いつもはユウコがお風呂に入っている間に、気づかれないように洗濯カゴの中に放り込まれた、ユウコの靴下を片方だけ取り出して、靴下の中に勃起した性器を入れて靴下こど陰茎を強く握り、ユウコの靴下の中に射精して精液を流し込んでいた。

でも今日は誰もいない教室で下校途中のユウコを見ていたら思いがけず性的な興奮を感じ勃起してしまった。

ここでオナニーしてしまうか?と一瞬思ったが、さすがに教室でやるのはリスクが高いだろうと思って、男子トイレでオナニーしてから帰ろうとユウヤは思った。

それなのに……

「ユウヤくんにはそんな性癖があったのね?先生知らなかったわ~妹ちゃんとヤリたいの?ヤダ!ユウヤくんってば変態ぃぃ実のお兄ちゃんでしょ?」

と声をかけられてユウヤは時の流れが止まった気がした。ユウヤの全身が硬直して、微動だに出来なくなった。

誰もいなかったはずの教室にいつしか音楽の田村先生が、入ってきており、ユウヤの膨らんだズボンを凝視していたのだ。その膨らみを指差し田村先生は続けて言ってきた。

「それどうするの?勃起してるよね?ユウヤくんのちんちん。先生に見せてくれない?」

と言って田村先生はユウヤのズボンに手をかけてきた。

ユウヤは素早く反応して先生の手を払い除けカバンで陰部を隠しつつ、

「やめて下さいっ!先生!何を考えてるんですか?!」

と田村先生に向かって吠えた。

音楽の田村先生はフワッとした可愛さで男子からも女子からも人気のある先生だった。見た目にも可愛くて愛されキャラの位置にいる先生だった。

でも今、目の前にいる先生は誰だ?とユウヤは思った。何か…いつもの先生と違う…?

「何を考えてるかって?もちろんイイことだよ!」

と田村先生はにっこり微笑みかけると、ユウヤの手首を掴んで「こっちへ来て!ユウヤくんが妹ちゃん見て教室で勃起してオナニーしようとしてた!っていう噂が流れても困るよね?ね?」と言われて

ユウヤは脅されていると思った。

「だ!だめですよ!やめて下さい!先生!」と言いながら、ユウヤは手首を振り払うことはせず、田村先生はユウヤの手首を引っ張りながら教室から連れ出すと、ユウヤが行こうと思っていた男子トイレの中に
入ろうとした。

「あ!待って!待って下さい!先生!」

と言う抵抗も田村先生は聞く気はなく、ユウヤともども2人で男子トイレの中に入っていった。

「先生!勘弁して下さい!ダメですよ!あっ!まっ!待って!そんなっ!あ、ちょっと!」

と田村先生はユウヤに抱きつきいて、制服のズボンの上からユウヤの陰部を包み込むように触り出し、落ち着いてきたユウヤの性器を再び元気にさせた。

「妹ちゃんだと思っていいから、ね?しよう?ね?今は私のこと、ユウコって呼んで。ね?」

と言って手をユウヤの陰部に這わせながら、
ユウヤに口づけをしたのだった。
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