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第二章 ユウコの絶望(全14話)
秘密の共有
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それから数日間、
特に連絡先を交換したユウコからメッセージがくることもなく、直樹は平穏ないつも通りの日常を送っていた。
双子のことで動きがあったのは直樹が学校の雑務を押し付けられて、再び他の生徒より下校が遅れた日のことだった。
「やぁ。妹とLINE交換してくれてありがとう。今日も少し一緒に帰らないか?」
とユウヤにとても爽やかに声をかけらた。その爽やかさがなんだかとても直樹は癪に触った。
「チッ、なんなんだよ。おめぇはよ、いい加減にしろよ。何がパフェだよ。妹ちゃんのフェラはどうしたんだよ?」
と若干、いやかなり、ご褒美のフェラのことを根に持ちつつ、直樹はイライラしながらそう告げる。
「ちょっと協力してくれる人を探しててね。
ここじゃなんだから歩きながらでもいいかな?」
「協力?また意味の分からん話してない?!」
と直樹は仕方なくユウヤと一緒に歩きはじめる。
ユウヤはゆっくりと落ち着いた声で話し始めた。
「俺ね。口が固い人を探してたのね。色々なヤツに自分のことを話してそれが噂になるかどうか確かめた。直樹は田村先生からの逆レイプのこと、誰にも言わなかったでしょ?あれ合格。ユウコのLINE交換も誰かに自慢することなく誰にも言ってないでしょ。それも合格。口が固くてあとは童貞じゃないやつを探しててね。直樹は童貞じゃないでしょ」
「はいはい!ストップーーーっ!な、なんで童貞じゃないって分かる?俺らまだ高1ですけど?そんな経験してるヤツの方が少ないんじゃない?」
と突然のユウヤの発言に直樹はドギマギした。実は直樹は……
「お年頃の高1の男子なのに女子に対して他の男子とは違う温度差かな。直樹は女子に対してわりとクールだよね。ユウコの彼氏のフリを頼んだり、連絡先を交換したりしたら、普通の男子というか童貞くんはもっとドキドキするもんだろ?
あの可愛い俺の妹の前にして平常心というかめんどくさい雰囲気すら直樹からはあったからね。まぁ。もともと清純派代表みたいなうちの妹はタイプじゃなさそうだったけどね。だからと言って今は特定の彼女がいる訳でもなさそうだし、誰かいたの?前に付き合ってたとか?」
とやたら長い”直樹くんは童貞じゃない説考察”を述べるユウヤ。同じクラスでもないのに俺のこと観察し過ぎだろう?と思わず指摘なるところをグッと抑えて、
「うるせーよ。おまえはどうなんだよ。
田村先生との話は本当なのか?」
と直樹はずっと聞きたかった話をこの機会にふることにした。
「本当だよ。弱みを握られて脅されてね。田村先生はいきなりフェラしてきて俺の上に乗って、自分で騎乗位きめてさ。あの人、腰をガンガン動かしててアヘ顔で気持ち良さそうだったよ。」
「………ま……じかよ」(ゴクリ)
直樹は生唾を飲み込んだ。
そんなエロエロな展開があっていいものなのか。田村先生に無理矢理?無理矢理にであってもそんなのご褒美以外の何者でもない展開じゃないか?
俺も弱みを握られて脅して欲しいと直樹は思った。
そんな握られて困るようなネタも直樹にはなかったがそれでも田村先生とのエロエロハメハメな展開を望まずにはいられなかった。
「直樹は誰となの?誰とヤッたの?」
と田村先生とのエロ妄想の中に駆け出そうとしていた直樹に向かって、ユウヤも質問してきた。たぶん、教えねぇーよ的なことを言えば、やり過ごすこと出来たかもしれないが、田村先生のことをアレコレわりと詳しく教えてくれたユウヤに対してフェアじゃないと感じ、直樹も言ってしまおうと思った。
いやむしろ誰かに聞いてもらいたかった。学校の奴らにも言える内容ではなく、ずっと秘密にしていたことだった。
進学校の今の高校受験に合格した日からずっと
直樹は………
「家庭教師の先生と定期的にヤッてんだよ。合格したらやらせてくれるって約束だったから、セックスしたのは今年から。ああー言っちまった。おい、他のヤツに話すんじゃねーぞ」
「何それエロいね。
今でも定期的にしてるの?」
「おぉ。そうだな。月1ぐらい多くて月2かな。向こうの気分次第だよ。」
「今度、俺も入れて3Pしない?」
「なんでだよ?!」
どこまでが本気でどこまでが冗談なのか
直樹はユウヤのことを理解できないでいた。
でも、それでも………
直樹は家庭教師と肉体関係にあることを
言えることが出来て少しホッとしていた。
家庭教師とのセックスは最高に気持ち良かった。自分のとった行動に後悔はないが、なかなか他人に言える話でもなかった。
恋とか愛とかそういう感情を一切持ち合わせない、ただただお互いの性欲を満たすための行為だった。
直樹は性欲のための愛のないセックスに
正当性を見出せるが、
世間はなかなかそうはいかなかった。
”セックスは好きな人と行う”
という倫理観に基づいた暗黙のようなルールが直樹を縛りつけていた。
直樹は別に好きな人とでなくてもセックスしたいと思う。直樹の”たくさんの女を抱きたい”というのはこれはもはや願いに近かった。
そうーーーーーー
世間や法律が直樹を許してくれるなら、直樹は無理矢理でも女の中に自分の性器をぶち入れて、その欲望を満たしたかった。嫌がる女の中に自分の精液を撒き散らしたいとまで思っていた。
そういう願望はやはり世間的には許されない「負」の願望なんだろうなと思うと家庭教師との肉体関係もそうやすやすと打ち明けることなど出来なかった。
それも今日までは、の話となった。
まだ2回しか会話してない、ぶっちゃけよく分からない相手に喋ってしまったが、不思議と後悔はなかった。
なんとなくたが直樹は思う。
ユウヤにとっては”田村先生との逆レイプ”、直樹にとっては”家庭教師とのセックス”というお互いにとって
”秘密の共有が出来る相手”なんじゃないか?と………
「3Pの話、家庭教師の先生に聞いてみてよ。
ダメでもともとさ。俺もやりたいな~」
とまだ諦めの悪いことをユウヤは話す。
そして会話の内容とビックリするほど顔の美しさが不釣り合いで思わず直樹はクスッと笑ってしまった。
「いや他のヤツに話したって言ったら、もうヤラしてもらえなくなるから絶対にアウト!俺のオアシスを奪おうとしてんじゃねぇーよ」
とニヤニヤしながらユウヤに話す。
こういう話を同級生と出来る日が来るとは思ってもみなかったなと直樹はしみじみと思った。
そのしみじみな感情をユウヤはお構いなしに壊してくる。
「突然で悪いんだけどさ。
明日、うちのマンションに遊びに来てさ。
ユウコを一緒にレイプしない?」
と目の前の美青年は微笑みながら、直樹にとって魅力的な誘惑をしてくるのだった。
特に連絡先を交換したユウコからメッセージがくることもなく、直樹は平穏ないつも通りの日常を送っていた。
双子のことで動きがあったのは直樹が学校の雑務を押し付けられて、再び他の生徒より下校が遅れた日のことだった。
「やぁ。妹とLINE交換してくれてありがとう。今日も少し一緒に帰らないか?」
とユウヤにとても爽やかに声をかけらた。その爽やかさがなんだかとても直樹は癪に触った。
「チッ、なんなんだよ。おめぇはよ、いい加減にしろよ。何がパフェだよ。妹ちゃんのフェラはどうしたんだよ?」
と若干、いやかなり、ご褒美のフェラのことを根に持ちつつ、直樹はイライラしながらそう告げる。
「ちょっと協力してくれる人を探しててね。
ここじゃなんだから歩きながらでもいいかな?」
「協力?また意味の分からん話してない?!」
と直樹は仕方なくユウヤと一緒に歩きはじめる。
ユウヤはゆっくりと落ち着いた声で話し始めた。
「俺ね。口が固い人を探してたのね。色々なヤツに自分のことを話してそれが噂になるかどうか確かめた。直樹は田村先生からの逆レイプのこと、誰にも言わなかったでしょ?あれ合格。ユウコのLINE交換も誰かに自慢することなく誰にも言ってないでしょ。それも合格。口が固くてあとは童貞じゃないやつを探しててね。直樹は童貞じゃないでしょ」
「はいはい!ストップーーーっ!な、なんで童貞じゃないって分かる?俺らまだ高1ですけど?そんな経験してるヤツの方が少ないんじゃない?」
と突然のユウヤの発言に直樹はドギマギした。実は直樹は……
「お年頃の高1の男子なのに女子に対して他の男子とは違う温度差かな。直樹は女子に対してわりとクールだよね。ユウコの彼氏のフリを頼んだり、連絡先を交換したりしたら、普通の男子というか童貞くんはもっとドキドキするもんだろ?
あの可愛い俺の妹の前にして平常心というかめんどくさい雰囲気すら直樹からはあったからね。まぁ。もともと清純派代表みたいなうちの妹はタイプじゃなさそうだったけどね。だからと言って今は特定の彼女がいる訳でもなさそうだし、誰かいたの?前に付き合ってたとか?」
とやたら長い”直樹くんは童貞じゃない説考察”を述べるユウヤ。同じクラスでもないのに俺のこと観察し過ぎだろう?と思わず指摘なるところをグッと抑えて、
「うるせーよ。おまえはどうなんだよ。
田村先生との話は本当なのか?」
と直樹はずっと聞きたかった話をこの機会にふることにした。
「本当だよ。弱みを握られて脅されてね。田村先生はいきなりフェラしてきて俺の上に乗って、自分で騎乗位きめてさ。あの人、腰をガンガン動かしててアヘ顔で気持ち良さそうだったよ。」
「………ま……じかよ」(ゴクリ)
直樹は生唾を飲み込んだ。
そんなエロエロな展開があっていいものなのか。田村先生に無理矢理?無理矢理にであってもそんなのご褒美以外の何者でもない展開じゃないか?
俺も弱みを握られて脅して欲しいと直樹は思った。
そんな握られて困るようなネタも直樹にはなかったがそれでも田村先生とのエロエロハメハメな展開を望まずにはいられなかった。
「直樹は誰となの?誰とヤッたの?」
と田村先生とのエロ妄想の中に駆け出そうとしていた直樹に向かって、ユウヤも質問してきた。たぶん、教えねぇーよ的なことを言えば、やり過ごすこと出来たかもしれないが、田村先生のことをアレコレわりと詳しく教えてくれたユウヤに対してフェアじゃないと感じ、直樹も言ってしまおうと思った。
いやむしろ誰かに聞いてもらいたかった。学校の奴らにも言える内容ではなく、ずっと秘密にしていたことだった。
進学校の今の高校受験に合格した日からずっと
直樹は………
「家庭教師の先生と定期的にヤッてんだよ。合格したらやらせてくれるって約束だったから、セックスしたのは今年から。ああー言っちまった。おい、他のヤツに話すんじゃねーぞ」
「何それエロいね。
今でも定期的にしてるの?」
「おぉ。そうだな。月1ぐらい多くて月2かな。向こうの気分次第だよ。」
「今度、俺も入れて3Pしない?」
「なんでだよ?!」
どこまでが本気でどこまでが冗談なのか
直樹はユウヤのことを理解できないでいた。
でも、それでも………
直樹は家庭教師と肉体関係にあることを
言えることが出来て少しホッとしていた。
家庭教師とのセックスは最高に気持ち良かった。自分のとった行動に後悔はないが、なかなか他人に言える話でもなかった。
恋とか愛とかそういう感情を一切持ち合わせない、ただただお互いの性欲を満たすための行為だった。
直樹は性欲のための愛のないセックスに
正当性を見出せるが、
世間はなかなかそうはいかなかった。
”セックスは好きな人と行う”
という倫理観に基づいた暗黙のようなルールが直樹を縛りつけていた。
直樹は別に好きな人とでなくてもセックスしたいと思う。直樹の”たくさんの女を抱きたい”というのはこれはもはや願いに近かった。
そうーーーーーー
世間や法律が直樹を許してくれるなら、直樹は無理矢理でも女の中に自分の性器をぶち入れて、その欲望を満たしたかった。嫌がる女の中に自分の精液を撒き散らしたいとまで思っていた。
そういう願望はやはり世間的には許されない「負」の願望なんだろうなと思うと家庭教師との肉体関係もそうやすやすと打ち明けることなど出来なかった。
それも今日までは、の話となった。
まだ2回しか会話してない、ぶっちゃけよく分からない相手に喋ってしまったが、不思議と後悔はなかった。
なんとなくたが直樹は思う。
ユウヤにとっては”田村先生との逆レイプ”、直樹にとっては”家庭教師とのセックス”というお互いにとって
”秘密の共有が出来る相手”なんじゃないか?と………
「3Pの話、家庭教師の先生に聞いてみてよ。
ダメでもともとさ。俺もやりたいな~」
とまだ諦めの悪いことをユウヤは話す。
そして会話の内容とビックリするほど顔の美しさが不釣り合いで思わず直樹はクスッと笑ってしまった。
「いや他のヤツに話したって言ったら、もうヤラしてもらえなくなるから絶対にアウト!俺のオアシスを奪おうとしてんじゃねぇーよ」
とニヤニヤしながらユウヤに話す。
こういう話を同級生と出来る日が来るとは思ってもみなかったなと直樹はしみじみと思った。
そのしみじみな感情をユウヤはお構いなしに壊してくる。
「突然で悪いんだけどさ。
明日、うちのマンションに遊びに来てさ。
ユウコを一緒にレイプしない?」
と目の前の美青年は微笑みながら、直樹にとって魅力的な誘惑をしてくるのだった。
1
【登場人物】
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
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