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第二章 ユウコの絶望(全14話)
双子との出会い
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ユウヤの双子の妹であるユウコが
直樹のアルバイト先の居酒屋に、
同じくアルバイトとして
入ってきたのは高校1年の10月のことだった。
同じ高校だからという理由で
直樹とは違うクラスのユウコのことを
知っていた訳ではない。
高校では「有名な双子の兄妹」だった。
美青年と美少女の双子の兄妹。
その洗練された顔立ちもさることながら
2人とも頭もよく勉強も出来て、
スポーツも万能であり、
さらに両親ともに弁護士で
かなり大きなマンションに住んでいる
という噂まであった。
とにかく直樹の高校であの双子は
「存在そのものがチート」であり、
とても周囲から目立っていた。
その目立ちすぎる双子の片割れのユウコが
アルバイト?しかも居酒屋で?と直樹は思った。
親は金持ちと噂だったはずだか……
美人と一緒に働けるのは目の保養になるが
直樹はこの時からユウコについて
ちょっとした違和感を覚えていた。
ユウコと同じシフトの日に
なぜアルバイトするのか?思い切って聞いてみたが
「社会経験のために」
としか言われず、その話はそこで終わった。
ユウヤは遊ぶ金欲しさで始めたバイトだったこともあって「社会経験」という理由にいまいちピンとこなかった。やはり金持ちのやつが考えることは同じ高校生でも違うのかなと思った。
それから数日後。
「うちの妹と同じバイト先なんだって?
妹がお世話になってます。」
と兄であるユウヤに下駄箱前で突然、声をかけられた。
ユウヤはどこにいたのか?
初めから下駄箱にいただろうか?
直樹は今日に限って日頃の生活態度を快く思ってない教師から細々とした雑務をやらされて、いつもより下校時刻が遅かった。
直樹も一人だったしユウヤも一人きりだった。
下駄箱の周囲は2人しかいなかった。
まかさ俺を待っていた?
待ち伏せか?と直樹は突然のユウヤの登場に警戒した。
「別に同じバイト先っていうだけで、
お世話なんかしてねぇーよ」
とぶっきらぼうに直樹は返答する。
「ちょっと一緒に帰らないか?」
とユウヤに言われて無下に断ることもできず
「……いいけど別に」
と答えて2人は下校を共にすることになった。
直樹はユウコともユウヤとも違うクラスだった。
違うクラスでも周囲から
様々な関心の目を向けられていた双子。
ユウコにも色々な噂を立てられていたが、
その兄ユウヤの噂も、あとを絶たなかった。
○組の○○さんがユウヤに告白したとかいう噂は
毎日のように大量に出回っていたが
(なんせモテるので告白するヤツが多い)
芸能事務所からスカウトが来てるとか
実はモデルをやっているとか
海外に婚約者がいる、などという噂もあった。
噂は大量に知っていても
渦中である本人と会話するのはこれが初めてだった。
そしてまだ一緒に登校して数十秒たらずで
学校の門に行き着くか着かないかぐらいまでの距離で
直樹はなかなかにして気まずい雰囲気を感じていた。
直樹とユウヤとでは接点があまりにもなさすぎた。
ユウヤほどの人気っぷりはないものの、
直樹もまた外見は悪くなかった。
髪を茶髪に染め、クラスでは適当な冗談を仲間うちで飛ばす、ムードメーカーのような存在だった。
ただ直樹はちょっと頭が悪かった。
市内でも進学校である今の高校に入学できたが、
あれは中学時代に塾漬けの毎日で家庭教師もつけられて、ガチガチに勉強していた時期だから成し遂げられた成果だった。
希望の高校に受かるとすぐに塾はやめて、
バイト生活を送ることにした。髪も茶髪に染めた。
中学時代の勉強しかしてこなかった自分に自分で
反発するように自由に遊びたいと思った。
学力は高校受験の時に
使い切ってしまったと直樹は思う。
そんな自由奔放な雰囲気の直樹は俗に言う
「チャラチャラした不良」の属性だと思った。
ユウヤの属性はなんだろうか?
「キラキラ王子様」属性だろうか?
そんな2人が歩いていると周囲から不良に絡まれてる美青年みたいな図にならないか、ちょっと心配だった。
というか会話がない!誰が助けて!
横でキラキラしてるコイツとチャラチャラしてる
直樹に接点がなさすぎて、直樹は何も話すことがなく
ただただ居心地が悪かった。
「彼氏のフリとか頼めないかな?」
とユウヤから言われた時はなんの話をしてるか
分からなかった。
彼氏のフリ?
誰の?誰が?
「え?え?はぁ?ええ?!あっーー!
もしかして妹の?俺が?なんでよ?!」
と驚きの顔を隠せなかった。
「アルバイト先で
悪い虫が妹につくの嫌なんだよね。
直樹くんが彼氏だと知ったら誰も寄り付かないだろ?」
と言い放つユウヤ。
コイツはとんだシスコン野郎じゃねぇーか
と直樹は思った。
キラキラ王子様属性より
キラキラシスコン野郎属性の方が
ネタとして面白さが増した気がした。
「直樹くんはやめてくれ。直樹でいいよ。彼氏のフリ?それって俺には何かメリットあるか?それにもし俺が本気で妹ちゃんのこと好きになっちまったらどうすんの?俺がその悪い虫になっちまうよ?」
とニヤッとしながら聞くと
「ユウコは直樹のタイプじゃないだろう?好きにならないよ。でも彼氏のフリのメリットか~何がいいかな?ユウコにフェラでもしてもらう?」
と爽やかに言い放つユウヤ。
一瞬、思考が停止してしまいそうになる直樹。
????????!?!?!?!
フェラ?フェラって言った?
フェラってあの?うん?ううん?
何かの聞き間違えかな?
美青年の口から聞く単語としては
いささか不釣り合いな単語だった。
「フェラ?フェラって?ええ?何言ってんの?!」
と直樹のパニックった返答をする中で
「俺ね。田村先生に逆レイプされたことあるんだ」
「だからさっきからなんの話っーーーー!?」
とさらにユウヤが輪をかけて
突拍子もないことを言い放つ。
会話がまともに成立してない
そんな気がしてきた直樹にユウヤは
「アハハ。ごめんね。俺の逆レイプの話は忘れて。
ユウコの彼氏のフリは考えておいて。それじゃあ!」
と言ってユウヤは小走りに直樹を置いて
帰ってしまった。
直樹のアルバイト先の居酒屋に、
同じくアルバイトとして
入ってきたのは高校1年の10月のことだった。
同じ高校だからという理由で
直樹とは違うクラスのユウコのことを
知っていた訳ではない。
高校では「有名な双子の兄妹」だった。
美青年と美少女の双子の兄妹。
その洗練された顔立ちもさることながら
2人とも頭もよく勉強も出来て、
スポーツも万能であり、
さらに両親ともに弁護士で
かなり大きなマンションに住んでいる
という噂まであった。
とにかく直樹の高校であの双子は
「存在そのものがチート」であり、
とても周囲から目立っていた。
その目立ちすぎる双子の片割れのユウコが
アルバイト?しかも居酒屋で?と直樹は思った。
親は金持ちと噂だったはずだか……
美人と一緒に働けるのは目の保養になるが
直樹はこの時からユウコについて
ちょっとした違和感を覚えていた。
ユウコと同じシフトの日に
なぜアルバイトするのか?思い切って聞いてみたが
「社会経験のために」
としか言われず、その話はそこで終わった。
ユウヤは遊ぶ金欲しさで始めたバイトだったこともあって「社会経験」という理由にいまいちピンとこなかった。やはり金持ちのやつが考えることは同じ高校生でも違うのかなと思った。
それから数日後。
「うちの妹と同じバイト先なんだって?
妹がお世話になってます。」
と兄であるユウヤに下駄箱前で突然、声をかけられた。
ユウヤはどこにいたのか?
初めから下駄箱にいただろうか?
直樹は今日に限って日頃の生活態度を快く思ってない教師から細々とした雑務をやらされて、いつもより下校時刻が遅かった。
直樹も一人だったしユウヤも一人きりだった。
下駄箱の周囲は2人しかいなかった。
まかさ俺を待っていた?
待ち伏せか?と直樹は突然のユウヤの登場に警戒した。
「別に同じバイト先っていうだけで、
お世話なんかしてねぇーよ」
とぶっきらぼうに直樹は返答する。
「ちょっと一緒に帰らないか?」
とユウヤに言われて無下に断ることもできず
「……いいけど別に」
と答えて2人は下校を共にすることになった。
直樹はユウコともユウヤとも違うクラスだった。
違うクラスでも周囲から
様々な関心の目を向けられていた双子。
ユウコにも色々な噂を立てられていたが、
その兄ユウヤの噂も、あとを絶たなかった。
○組の○○さんがユウヤに告白したとかいう噂は
毎日のように大量に出回っていたが
(なんせモテるので告白するヤツが多い)
芸能事務所からスカウトが来てるとか
実はモデルをやっているとか
海外に婚約者がいる、などという噂もあった。
噂は大量に知っていても
渦中である本人と会話するのはこれが初めてだった。
そしてまだ一緒に登校して数十秒たらずで
学校の門に行き着くか着かないかぐらいまでの距離で
直樹はなかなかにして気まずい雰囲気を感じていた。
直樹とユウヤとでは接点があまりにもなさすぎた。
ユウヤほどの人気っぷりはないものの、
直樹もまた外見は悪くなかった。
髪を茶髪に染め、クラスでは適当な冗談を仲間うちで飛ばす、ムードメーカーのような存在だった。
ただ直樹はちょっと頭が悪かった。
市内でも進学校である今の高校に入学できたが、
あれは中学時代に塾漬けの毎日で家庭教師もつけられて、ガチガチに勉強していた時期だから成し遂げられた成果だった。
希望の高校に受かるとすぐに塾はやめて、
バイト生活を送ることにした。髪も茶髪に染めた。
中学時代の勉強しかしてこなかった自分に自分で
反発するように自由に遊びたいと思った。
学力は高校受験の時に
使い切ってしまったと直樹は思う。
そんな自由奔放な雰囲気の直樹は俗に言う
「チャラチャラした不良」の属性だと思った。
ユウヤの属性はなんだろうか?
「キラキラ王子様」属性だろうか?
そんな2人が歩いていると周囲から不良に絡まれてる美青年みたいな図にならないか、ちょっと心配だった。
というか会話がない!誰が助けて!
横でキラキラしてるコイツとチャラチャラしてる
直樹に接点がなさすぎて、直樹は何も話すことがなく
ただただ居心地が悪かった。
「彼氏のフリとか頼めないかな?」
とユウヤから言われた時はなんの話をしてるか
分からなかった。
彼氏のフリ?
誰の?誰が?
「え?え?はぁ?ええ?!あっーー!
もしかして妹の?俺が?なんでよ?!」
と驚きの顔を隠せなかった。
「アルバイト先で
悪い虫が妹につくの嫌なんだよね。
直樹くんが彼氏だと知ったら誰も寄り付かないだろ?」
と言い放つユウヤ。
コイツはとんだシスコン野郎じゃねぇーか
と直樹は思った。
キラキラ王子様属性より
キラキラシスコン野郎属性の方が
ネタとして面白さが増した気がした。
「直樹くんはやめてくれ。直樹でいいよ。彼氏のフリ?それって俺には何かメリットあるか?それにもし俺が本気で妹ちゃんのこと好きになっちまったらどうすんの?俺がその悪い虫になっちまうよ?」
とニヤッとしながら聞くと
「ユウコは直樹のタイプじゃないだろう?好きにならないよ。でも彼氏のフリのメリットか~何がいいかな?ユウコにフェラでもしてもらう?」
と爽やかに言い放つユウヤ。
一瞬、思考が停止してしまいそうになる直樹。
????????!?!?!?!
フェラ?フェラって言った?
フェラってあの?うん?ううん?
何かの聞き間違えかな?
美青年の口から聞く単語としては
いささか不釣り合いな単語だった。
「フェラ?フェラって?ええ?何言ってんの?!」
と直樹のパニックった返答をする中で
「俺ね。田村先生に逆レイプされたことあるんだ」
「だからさっきからなんの話っーーーー!?」
とさらにユウヤが輪をかけて
突拍子もないことを言い放つ。
会話がまともに成立してない
そんな気がしてきた直樹にユウヤは
「アハハ。ごめんね。俺の逆レイプの話は忘れて。
ユウコの彼氏のフリは考えておいて。それじゃあ!」
と言ってユウヤは小走りに直樹を置いて
帰ってしまった。
1
【登場人物】
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
ななえ…アルバイト先の先輩とその友人にレイプされる
ユウヤ…ななえの好きな人。アルバイト先で仲良くなったユウコの双子の兄。ななえは密かに想いを抱いていたがユウヤは………実の妹とであるユウコが好きだった。処女が苦手で処女とセックスしたいと思ったら誰かにレイプしてもらわないとセックスしたくない特異性癖を待つ
田村先生……ユウヤとユウコそして直樹の学校の先生。ユウヤを逆レイプする。
木戸先生……田村先生の弱みを握り性奴隷にする。セックスが超絶得意。
ユウコ……ユウヤの双子の妹。実の兄を好きになってしまい、兄のボクサーパンツをこっそり奪って自室でオナニーしてる
直樹……ななえとユウコと同じアルバイトをしている。ななえにとっては先輩でユウコにとっては彼氏のフリを頼んでいる男性。ななえとユウコをレイプする。
先輩の友達……先輩→直樹の友達。物語後半の番外編で登場する。作者にとって一番のお気に入りキャラ。
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