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自分の意志で気持ちよくなること
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逃げるように勇太はかえってしまった。理性が保てないという話だった。あのまま2人でいたら勇太に押し倒されて、たくさんキスしてセックスしたくなるようなことを言っていた。
そこまでならハルカも理解できる。でもハルカのことを考えながらオナニーするって、しかもハルカも練習のためにオナニーしておいてって、そんな話しの展開にハルカはまったくついていけなかった。
”ついていけなかった”とは言え、それはドン引きしたという感じでもない。うまく言えないが勇太は勇太なりにハルカとの未来を考えてのことなのかもしれないと思ったし、ハルカが思うよりも、勇太はハルカのことが好きなのかもしれないと思った。
2人の未来のために。またハルカに恐怖心を与えないように、普通の恋人同士ならお互いの愛を確かめるためにする行為であるセックスを勇太は見据えている。
そこで躓ずけばハルカがきっと自分を責めるであろうことも勇太は分かっているのかもしれなかった。
ーーーーーー
ハルカは寝る準備を整えて、でも睡眠薬はまだ飲まないようにした。睡眠薬は寝る直前に飲もうと思った。エアコンがきいてる自室のベッドにもぞもぞと潜り込み、勇太のことを考えた。
おでこのキスは出来た。怖くはなかった。
キスも出来た。怖くはなかった。
その後は?
胸を揉まれるのはどうだろうか?あの男性特有のゴツゴツした手で胸を揉まれる。勇太がハルカの胸を揉むのを想像しながらハルカは自分の胸を服の上から揉んでみた。
ギュッと締め付けるように胸を揉まれるとハルカの体は少しピリピリした刺激が走った。集団レイプされた時は胸をもぎ取られるんじゃないかというぐらい引っ張られたりした。その記憶がハルカの恐怖の扉をノックすると……
男たちの手のひらの感触が蘇ってきてしまう。胸を強引に揉まれ乳首が噛み切られそうになるほど噛まれ出血したこと、泣いて痛がっても男たちはそれすらも興奮し、執拗にハルカの乳房をわざと痛めつけた。
悍ましい記憶が蘇り、ハルカは自分の胸を揉むのをやめた。やっぱり怖い。でも勇太のために頑張りたいという気持ちが優った。
ハルカは深呼吸してから、勇太のことを鮮明にイメージして優しく胸を揉む。勇太なら絶対に酷いことはしない、きっと優しく揉んでもくれると思った。
勇太に胸を揉んでもらうイメージをしながらハルカは自分の胸を揉んでいると、次第に体がほてってきた。エアコンが効いていてもすっぽり布団の中にいたのでは、やはり暑いのか、それでも勇太の妄想で感じてるのか。
次に勇太に陰部を触られている想像をしてみた。これも激しく触ればまた怖い記憶が先走ってしまうだろうと思って、ハルカはパジャマ上から自分の股に手を這はわせ、ゆっくりクリトリスを触っていく。
「うっん……はぁ……はぁはぁ」
ハルカはもともとオナニーするタイプの女性ではなかった。それなりに性欲はあってもオナニーはしない。そういう行為とは縁がないと思っていたが、まさかこういう経緯ですることになるとは思ってもみなかった。
ハルカをレイプした男たちの顔を思い浮かべずに、勇太のことを考えて、勇太の指が優しくハルカの大事な部分を愛撫してる想像をする。
「はぁはぁ……うっん……あっ」
ハルカは性的な気持ち良さを感じていた。レイプ被害者になってから性的な快感を感じることに嫌悪感に近いものを感じていた。自分もあの男たちと同じように性的に興奮する生き物とは思いたくなかった。
でもハルカは自分の陰部を擦ってる中で、あの男たちに屈しないために性的な快感を自らの意志で誰にも委ねることなく、自分のために、自分の幸せのために、自分の快感のために獲得していくのは重要なことなのかもしれないと頭をよぎる。
自分の意思で自分で気持ちよくなること。あんな目にあっても性的な快感に幸せを見出せる自由があること。ハルカは何も汚れてないし、汚くない。これからも自分の意志でたくさん気持ちよくなれること。
これは、もしかしたら今も捕まらずに平然と生きてるあの男たちのハルカに出来る最大の復讐になるのかもしれないなと思った。
あんたたちにめちゃくちゃにされても、私は私。今はまだ怖いけど勇太と愛のあるセックスして、あいつらが手に入らない幸せを掴んでみせるーーーー
そう思いながらハルカはパジャマの上からでなく、パンツの中に手を入れてクリトリスをくりくりと刺激する。やがて……強い快感が波のように押し寄せてハルカの体を痺れさせる。
「あっ」
ピクピクッ!とハルカの体は痙攣して膣からはおしっこを漏らしたように愛液がパンツに染みを使った。
はぁはぁ……はぁはぁ……
ハルカはオーガズムの余韻でぐったりしながら、そのまま睡眠薬を飲まずに眠ってしまったのだった。
そこまでならハルカも理解できる。でもハルカのことを考えながらオナニーするって、しかもハルカも練習のためにオナニーしておいてって、そんな話しの展開にハルカはまったくついていけなかった。
”ついていけなかった”とは言え、それはドン引きしたという感じでもない。うまく言えないが勇太は勇太なりにハルカとの未来を考えてのことなのかもしれないと思ったし、ハルカが思うよりも、勇太はハルカのことが好きなのかもしれないと思った。
2人の未来のために。またハルカに恐怖心を与えないように、普通の恋人同士ならお互いの愛を確かめるためにする行為であるセックスを勇太は見据えている。
そこで躓ずけばハルカがきっと自分を責めるであろうことも勇太は分かっているのかもしれなかった。
ーーーーーー
ハルカは寝る準備を整えて、でも睡眠薬はまだ飲まないようにした。睡眠薬は寝る直前に飲もうと思った。エアコンがきいてる自室のベッドにもぞもぞと潜り込み、勇太のことを考えた。
おでこのキスは出来た。怖くはなかった。
キスも出来た。怖くはなかった。
その後は?
胸を揉まれるのはどうだろうか?あの男性特有のゴツゴツした手で胸を揉まれる。勇太がハルカの胸を揉むのを想像しながらハルカは自分の胸を服の上から揉んでみた。
ギュッと締め付けるように胸を揉まれるとハルカの体は少しピリピリした刺激が走った。集団レイプされた時は胸をもぎ取られるんじゃないかというぐらい引っ張られたりした。その記憶がハルカの恐怖の扉をノックすると……
男たちの手のひらの感触が蘇ってきてしまう。胸を強引に揉まれ乳首が噛み切られそうになるほど噛まれ出血したこと、泣いて痛がっても男たちはそれすらも興奮し、執拗にハルカの乳房をわざと痛めつけた。
悍ましい記憶が蘇り、ハルカは自分の胸を揉むのをやめた。やっぱり怖い。でも勇太のために頑張りたいという気持ちが優った。
ハルカは深呼吸してから、勇太のことを鮮明にイメージして優しく胸を揉む。勇太なら絶対に酷いことはしない、きっと優しく揉んでもくれると思った。
勇太に胸を揉んでもらうイメージをしながらハルカは自分の胸を揉んでいると、次第に体がほてってきた。エアコンが効いていてもすっぽり布団の中にいたのでは、やはり暑いのか、それでも勇太の妄想で感じてるのか。
次に勇太に陰部を触られている想像をしてみた。これも激しく触ればまた怖い記憶が先走ってしまうだろうと思って、ハルカはパジャマ上から自分の股に手を這はわせ、ゆっくりクリトリスを触っていく。
「うっん……はぁ……はぁはぁ」
ハルカはもともとオナニーするタイプの女性ではなかった。それなりに性欲はあってもオナニーはしない。そういう行為とは縁がないと思っていたが、まさかこういう経緯ですることになるとは思ってもみなかった。
ハルカをレイプした男たちの顔を思い浮かべずに、勇太のことを考えて、勇太の指が優しくハルカの大事な部分を愛撫してる想像をする。
「はぁはぁ……うっん……あっ」
ハルカは性的な気持ち良さを感じていた。レイプ被害者になってから性的な快感を感じることに嫌悪感に近いものを感じていた。自分もあの男たちと同じように性的に興奮する生き物とは思いたくなかった。
でもハルカは自分の陰部を擦ってる中で、あの男たちに屈しないために性的な快感を自らの意志で誰にも委ねることなく、自分のために、自分の幸せのために、自分の快感のために獲得していくのは重要なことなのかもしれないと頭をよぎる。
自分の意思で自分で気持ちよくなること。あんな目にあっても性的な快感に幸せを見出せる自由があること。ハルカは何も汚れてないし、汚くない。これからも自分の意志でたくさん気持ちよくなれること。
これは、もしかしたら今も捕まらずに平然と生きてるあの男たちのハルカに出来る最大の復讐になるのかもしれないなと思った。
あんたたちにめちゃくちゃにされても、私は私。今はまだ怖いけど勇太と愛のあるセックスして、あいつらが手に入らない幸せを掴んでみせるーーーー
そう思いながらハルカはパジャマの上からでなく、パンツの中に手を入れてクリトリスをくりくりと刺激する。やがて……強い快感が波のように押し寄せてハルカの体を痺れさせる。
「あっ」
ピクピクッ!とハルカの体は痙攣して膣からはおしっこを漏らしたように愛液がパンツに染みを使った。
はぁはぁ……はぁはぁ……
ハルカはオーガズムの余韻でぐったりしながら、そのまま睡眠薬を飲まずに眠ってしまったのだった。
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作者の早坂悠です。よろしくお願いします。すでにこの作品は完結まで書き終わってます。
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