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時限爆弾
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このままでは三十分後には爆発してしまうだろう。
東カズマの目の前には時限爆弾がある。タイマーがセットされていて、三十の文字が表示されている。東カズマは、あせりながらも思った。
「はやく、爆弾を解除せねば」
ショッピングモールで、爆弾がしかけられていると通報があって、東カズマはかけつけた。本来なら、たくさんの客でパニックになったであろうとこだが、そうはならなかった。
なぜなら、ショッピングモールは、現在、改装中で誰もいない状態だったのだ。改装業者も今日は、休みで、とにかく誰もいなかったのだ。
そんななか、匿名の通報があったのだが、どう考えても爆弾処理の東カズマをターゲットにした犯行としか考えられない。
十分経過。東カズマは、時限爆弾を解体にかかっている。汗だくになり、真剣だ。東カズマは、額の汗をそっとぬぐった。
二十分経過。爆弾処理もほぼ終わり、最終的には、赤のコードと青のコードが残った。どちらか一方を切れば爆弾は止まるが、どちらか一方を切れば爆弾は爆発する。
赤を切ればいいのか、青を切ればいいのか、わからない。
二十九分経過。赤を切るか、青を切るか、どうすればいいのか、わからない。
「えぇぇぇい! 運命の赤い色を切れるか!」
東カズマは、東いコードを切った。
「ジリリリリリン」
奇妙な音が鳴り、タイマーが表示されていたところに、こんな文字が浮かびあがった。
「ハッピーバースデー!」
東カズマの目の前には時限爆弾がある。タイマーがセットされていて、三十の文字が表示されている。東カズマは、あせりながらも思った。
「はやく、爆弾を解除せねば」
ショッピングモールで、爆弾がしかけられていると通報があって、東カズマはかけつけた。本来なら、たくさんの客でパニックになったであろうとこだが、そうはならなかった。
なぜなら、ショッピングモールは、現在、改装中で誰もいない状態だったのだ。改装業者も今日は、休みで、とにかく誰もいなかったのだ。
そんななか、匿名の通報があったのだが、どう考えても爆弾処理の東カズマをターゲットにした犯行としか考えられない。
十分経過。東カズマは、時限爆弾を解体にかかっている。汗だくになり、真剣だ。東カズマは、額の汗をそっとぬぐった。
二十分経過。爆弾処理もほぼ終わり、最終的には、赤のコードと青のコードが残った。どちらか一方を切れば爆弾は止まるが、どちらか一方を切れば爆弾は爆発する。
赤を切ればいいのか、青を切ればいいのか、わからない。
二十九分経過。赤を切るか、青を切るか、どうすればいいのか、わからない。
「えぇぇぇい! 運命の赤い色を切れるか!」
東カズマは、東いコードを切った。
「ジリリリリリン」
奇妙な音が鳴り、タイマーが表示されていたところに、こんな文字が浮かびあがった。
「ハッピーバースデー!」
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