25 / 43
3章 最強主人公
478日目その1~OSLC最終日(試合開始までのひと時)~
しおりを挟む
翌朝、いつもと同じように5時50分に目が覚める。
今更の説明になるが、この地下施設には外の日光が引き入れられていて、季節によってちゃんと日照時間の増減や、日差しの厳しさを感じることが出来る。
まぁ、24時間空調が効いているため、真夏の暑さや真冬の寒さを感じることは出来ないが。
時期は、秋から冬に差し掛かる頃で、まだ少し薄暗い。
ここに来てから、早朝に散歩がてら喫煙ルームで一服吹かすのが日課になっている。
幸いというか、この施設で愛煙家は俺だけで、静かな時間が流れる。
今日は違うが。
水元「おはよーっす!」
火火野「おう、おはよう。朝からでけーよ、声が。」
テヘペロのような顔をする。
水元「ついに全体決勝ですね!」
火火野「あぁ。」
水元「テンション低いですね。」
俺は、タバコの煙をフ~っと吹きながら。
火火野「俺はお前みたいに、起きてすぐスイッチは入らん。徐々に覚めていくタイプなんだよ。だ…」
水元「そうなんすか。知らなかったっす。で、勝算は!?」
食い気味で来たから、「だからそっとしておけ。」が言えなかった。
少し面倒くせーと思いながら。
丁度、追っ払えると思い。
火火野「お前は、水の能力者だろ。秘密に決まってんだろうが。」
水元「えーっ!俺と火火野さんの関係はそんなもんですか!?」
火火野「まぁ、”勝算はある”とだけ言っておいてやるよ。」
そう言うと、まだ吸えそうなタバコを消して、喫煙所を後にする。
試合は10時開始だ。
さて、それまで何をしようか。
あぁ、そういえば、夢野長官に用事があったんだ。
夢野の所に行き、色々な手続きをしている内に、あっという間に時間が過ぎていった。
ー9時45分入場口付近
グループ戦の時とは違い、出場者は1か所に集められていた。
天岩「火火野さん、初めてだけど、ルールとか大丈夫?」
火火野「あぁ、あのフザケタルールブックには目を通しているよ。」
ルールブックには、こう書いてあった。
OSLC決勝戦ルール
・力を放出して、相手を押し出せば勝利。
・試合時間は10分間。
以上だ。
里水「まぁ、持久力と瞬間火力との両方を求められる。ただそれだけだ。」
火火野「まぁ、そうなるな。自ずと実力が拮抗していると試合時間が長くなる。能力者本人への負担を考慮して時間制限が設けられているってことだろ。」
天岩「私が持久力にちょっと不安があったから、今まで冷の後塵を拝してきたけど、今回こそ1位は渡さない。」
雷華「いーえ、もう兄さんに気兼ねすることもないので、全力が出せるようになった、私が負けるはずありません!」
里水「フッ、誰が相手だろうが、どんな状況だろうが、1位は譲るつもりはない。」
火火野「フッ、ハッハッハ!」
俺が、急に笑いだしたので、3人がキョトンとしている。
火火野「いやーお前ら、ズレてるよ。」
雷華「何がです?」
火火野「1位ってのはな、渡されるものでも、譲られるものでもない。更に負けなければ転がり込んでくるもんでもないだろ?…勝利ってのはな、自分で勝ち取るもんだろうがよ。だから、今日は俺が勝つんだ。」
全員に、ピリッと気合が入る。
夢野「さー、ついにOSLC最終日よー全体1位が決まる!!里水が連勝街道を突っ走るのか!?解き放たれた天岩、風嵐雷華が本領発揮で連勝を阻むのか?もしくは、最強新人火火野がその勢いのまま駆け抜けるのか!?いやー楽しみしか勝たん!!それでは…選手にゅーじょー」
里水から順番に会場に足を踏みいれる。
ワクワクが止まんねー。
もう3人から色が視えている。
やる気満々だ。
さて…俺の作戦に目ん玉飛び出すほど驚け。
今更の説明になるが、この地下施設には外の日光が引き入れられていて、季節によってちゃんと日照時間の増減や、日差しの厳しさを感じることが出来る。
まぁ、24時間空調が効いているため、真夏の暑さや真冬の寒さを感じることは出来ないが。
時期は、秋から冬に差し掛かる頃で、まだ少し薄暗い。
ここに来てから、早朝に散歩がてら喫煙ルームで一服吹かすのが日課になっている。
幸いというか、この施設で愛煙家は俺だけで、静かな時間が流れる。
今日は違うが。
水元「おはよーっす!」
火火野「おう、おはよう。朝からでけーよ、声が。」
テヘペロのような顔をする。
水元「ついに全体決勝ですね!」
火火野「あぁ。」
水元「テンション低いですね。」
俺は、タバコの煙をフ~っと吹きながら。
火火野「俺はお前みたいに、起きてすぐスイッチは入らん。徐々に覚めていくタイプなんだよ。だ…」
水元「そうなんすか。知らなかったっす。で、勝算は!?」
食い気味で来たから、「だからそっとしておけ。」が言えなかった。
少し面倒くせーと思いながら。
丁度、追っ払えると思い。
火火野「お前は、水の能力者だろ。秘密に決まってんだろうが。」
水元「えーっ!俺と火火野さんの関係はそんなもんですか!?」
火火野「まぁ、”勝算はある”とだけ言っておいてやるよ。」
そう言うと、まだ吸えそうなタバコを消して、喫煙所を後にする。
試合は10時開始だ。
さて、それまで何をしようか。
あぁ、そういえば、夢野長官に用事があったんだ。
夢野の所に行き、色々な手続きをしている内に、あっという間に時間が過ぎていった。
ー9時45分入場口付近
グループ戦の時とは違い、出場者は1か所に集められていた。
天岩「火火野さん、初めてだけど、ルールとか大丈夫?」
火火野「あぁ、あのフザケタルールブックには目を通しているよ。」
ルールブックには、こう書いてあった。
OSLC決勝戦ルール
・力を放出して、相手を押し出せば勝利。
・試合時間は10分間。
以上だ。
里水「まぁ、持久力と瞬間火力との両方を求められる。ただそれだけだ。」
火火野「まぁ、そうなるな。自ずと実力が拮抗していると試合時間が長くなる。能力者本人への負担を考慮して時間制限が設けられているってことだろ。」
天岩「私が持久力にちょっと不安があったから、今まで冷の後塵を拝してきたけど、今回こそ1位は渡さない。」
雷華「いーえ、もう兄さんに気兼ねすることもないので、全力が出せるようになった、私が負けるはずありません!」
里水「フッ、誰が相手だろうが、どんな状況だろうが、1位は譲るつもりはない。」
火火野「フッ、ハッハッハ!」
俺が、急に笑いだしたので、3人がキョトンとしている。
火火野「いやーお前ら、ズレてるよ。」
雷華「何がです?」
火火野「1位ってのはな、渡されるものでも、譲られるものでもない。更に負けなければ転がり込んでくるもんでもないだろ?…勝利ってのはな、自分で勝ち取るもんだろうがよ。だから、今日は俺が勝つんだ。」
全員に、ピリッと気合が入る。
夢野「さー、ついにOSLC最終日よー全体1位が決まる!!里水が連勝街道を突っ走るのか!?解き放たれた天岩、風嵐雷華が本領発揮で連勝を阻むのか?もしくは、最強新人火火野がその勢いのまま駆け抜けるのか!?いやー楽しみしか勝たん!!それでは…選手にゅーじょー」
里水から順番に会場に足を踏みいれる。
ワクワクが止まんねー。
もう3人から色が視えている。
やる気満々だ。
さて…俺の作戦に目ん玉飛び出すほど驚け。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
夢の国のネガティブ王女
桜井 小夜
ファンタジー
ある日、私はお姫様になる夢を見た。
転校先の中学校では三年間いじめられ続け、両親には馬鹿にされ、いいことなんて一つもない人生。
これまで三年間いじめに耐え続けてきたんだから、せめて夢の中でくらいお姫様みたいに華やかに楽しく暮らしたい・・・
そう思っていた私への、神様からのご褒美だって思ってた。
でも夢の中の人たちはみんな王女様である私に冷たくて、現実よりももっと鬱屈した気分にさせられた。
夢の中でくらい、いい思いをさせてよ!
とうとう我慢できなくて逃げ出した私に手を差し伸べてくれたのは、王女である私と瓜二つの女性だった?!
初めまして。
異世界転移のお話になります。
軽く読めるものを目指して書きました。
一読していただけたら幸いです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ねこさんは、トレジャーハンター!?
豆井悠
ファンタジー
直立二足歩行で猫が闊歩する世界。
その住人の一人であるトレジャーハンターのねこさんが、お宝をさがしたり、バイトをしたりします。
ほんわかした日常? を送るねこさんとその仲間たちをご覧ください。
一話一話をとても短くしていますので、気軽にお読みいただけます。
※作中に登場する通貨『えん』は、いちえん≒1円です。
※本作はカクヨムにも投稿しています。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
異世界転移女子大生、もふもふ通訳になって世界を救う~魔王を倒して、銀狼騎士団長に嫁ぎます!~
卯崎瑛珠
ファンタジー
突然獣人と人の王国の国境に転移してしまった、普通の女子大生、杏葉(アズハ)。
タヌキが、タヌキが喋ってるうううう!しかも、いきなり誘拐!?タースケテエエエエ!!と動揺していたら、冒険者ギルドのマスター、ダンに保護される。
なんとこの世界には人間と獣人、エルフがいて、お互いに言葉が通じないらしい。しかも、人間と獣人の仲は最悪で、一触即発・戦争勃発の緊急事態!
そんな中、人間の代表として、命懸けで獣人との会談に臨むダンに同行したアズハは、獣人王国の騎士団長、銀狼ことガウルに一目惚れ!
もふもふしたい!と近寄ると変態扱いされるが、言語が分かると知られるや否や通訳に大抜擢!戦争と恋の行方、どうなる!どうなるの!?
-----------------------------
カクヨムとノベプラでも公開しています。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる