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虐めと媚薬 ※
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1年が経ち、アマーリエの行動は益々過激になっていった。
公爵にバレぬよう飲み物に虫を入れたり、顔以外の隠れた部分をムチで叩いたり、エスカレートする行為に俺はどんどん疲弊していった。
アマーリエは虐め行為そのものよりも、俺の嫌がる姿を楽しんでいるように感じた。
俺はアマーリエを刺激せぬよう出来るだけ抵抗せず受け入れて嫌がらせに耐えたが、後から思えば無反応な俺も虐めを加速させる原因となったのかもしれない。
公爵はあれから俺に目をかけてくれるようになり、執務室で一緒に過ごすことも増えた。このことも、彼女の怒りを助長させた理由の一つなのかもしれない。
(公爵の手を煩わせたくはないからな。俺さえ耐え続ければ何も問題ない)
「サミュエル、紅茶でも飲みなさい」
アマーリエが有無を言わせぬ視線で、俺を向いの席に座らせる。従者が流れるような所作で紅茶を注ぐと上品で淡い香りが鼻をくすぐる。
(今度は何を入れたんだ。ゲームの時よりも苛烈になっている。俺はいつまで耐えられるだろうか)
ごくりと唾を飲み込んでカップに手をかけた。
「美味しいです。ありがとうございます、アマーリエお嬢様」
二口のんでテーブルにカップを置いた俺をアマーリエがじっと観察している。
「わざわざ貴方のためにジョンに入れさせたんだから全部飲みなさい」
にやにやと意地の悪い表情を浮かべている。
(やはり全部飲まないとだめか。アマーリエの顔はいつもよりニヤついている。まるで新しい遊びでも見つけたような…)
カップに手をかけ紅茶を飲み干そうとした時、心臓がどくんと恐ろしいほど大きな音を立てた。
内側からジンジンと身体が熱くなり、身体が小刻みに揺れる。
手から力がふっと抜け、ガシャンとカップが倒れた。
(熱い…何だそれは)
下半身がジクジクと熱を帯び、得も言われぬ感覚に全身に鳥肌が立つ。
「サミュエル、顔が赤いけど何かあったのかしら?」
アマーリエが何か話しかけているが、頭が朦朧として言葉が耳に入ってこない。
(やべー。ちんこがムズムズしてきた。紅茶と関係があるのか?ぼーっとして考えられないな)
身体に何かが這うようなむず痒さを必死で耐え、モゾモゾと下半身を捩る。
ぴくぴく痙攣する脚をアマーリエが蹴飛ばす。
「ヒェッ……申し訳ありません」
反射的に喉から悲鳴が出てしまい、慌てて謝罪する。
(ちんこがおかしい)
無意識に股間を弄ると、アマーリエが俺の手を扇子で叩く。
「勝手に弄ってはダメよ。ジョン、貴方こっちへきてサミュエルを触ってあげなさい」
名前を呼ばれ、従者が渋々と俺の元にやってくる。
「サミュエル様、失礼いたします」
従者は俺のズボンの上からペニスをさわさわと揉みしだく。
「ヒィッ…やっ…やめろっ…んっ…おいっ…」
必死に抵抗する俺を見て、アマーリエがおかしそうに笑う。
「あはは。無反応な貴方がそこまで慌てるなんてとても面白いわ。媚薬を飲むと性器が疼いて耐えられなくなるって本当なのね。ジョン、サミュエルの男性器を直接可愛がってあげなさい」
ニタニタと薄気味悪い笑顔を浮かべている。
「サミュエル様…すみません」
従者が俺のズボンに手をかけて脱がそうとするのを、足をバタバタとさせて抵抗する。
「やめろっ…やめっ…お願いだから…やめっ…」
知らずと溢れ出た涙と涎で顔がベタベタとなる。
(っ!もうダメだっ)
目をギュッと瞑った瞬間、荒々しくドアが開く音がした。
公爵にバレぬよう飲み物に虫を入れたり、顔以外の隠れた部分をムチで叩いたり、エスカレートする行為に俺はどんどん疲弊していった。
アマーリエは虐め行為そのものよりも、俺の嫌がる姿を楽しんでいるように感じた。
俺はアマーリエを刺激せぬよう出来るだけ抵抗せず受け入れて嫌がらせに耐えたが、後から思えば無反応な俺も虐めを加速させる原因となったのかもしれない。
公爵はあれから俺に目をかけてくれるようになり、執務室で一緒に過ごすことも増えた。このことも、彼女の怒りを助長させた理由の一つなのかもしれない。
(公爵の手を煩わせたくはないからな。俺さえ耐え続ければ何も問題ない)
「サミュエル、紅茶でも飲みなさい」
アマーリエが有無を言わせぬ視線で、俺を向いの席に座らせる。従者が流れるような所作で紅茶を注ぐと上品で淡い香りが鼻をくすぐる。
(今度は何を入れたんだ。ゲームの時よりも苛烈になっている。俺はいつまで耐えられるだろうか)
ごくりと唾を飲み込んでカップに手をかけた。
「美味しいです。ありがとうございます、アマーリエお嬢様」
二口のんでテーブルにカップを置いた俺をアマーリエがじっと観察している。
「わざわざ貴方のためにジョンに入れさせたんだから全部飲みなさい」
にやにやと意地の悪い表情を浮かべている。
(やはり全部飲まないとだめか。アマーリエの顔はいつもよりニヤついている。まるで新しい遊びでも見つけたような…)
カップに手をかけ紅茶を飲み干そうとした時、心臓がどくんと恐ろしいほど大きな音を立てた。
内側からジンジンと身体が熱くなり、身体が小刻みに揺れる。
手から力がふっと抜け、ガシャンとカップが倒れた。
(熱い…何だそれは)
下半身がジクジクと熱を帯び、得も言われぬ感覚に全身に鳥肌が立つ。
「サミュエル、顔が赤いけど何かあったのかしら?」
アマーリエが何か話しかけているが、頭が朦朧として言葉が耳に入ってこない。
(やべー。ちんこがムズムズしてきた。紅茶と関係があるのか?ぼーっとして考えられないな)
身体に何かが這うようなむず痒さを必死で耐え、モゾモゾと下半身を捩る。
ぴくぴく痙攣する脚をアマーリエが蹴飛ばす。
「ヒェッ……申し訳ありません」
反射的に喉から悲鳴が出てしまい、慌てて謝罪する。
(ちんこがおかしい)
無意識に股間を弄ると、アマーリエが俺の手を扇子で叩く。
「勝手に弄ってはダメよ。ジョン、貴方こっちへきてサミュエルを触ってあげなさい」
名前を呼ばれ、従者が渋々と俺の元にやってくる。
「サミュエル様、失礼いたします」
従者は俺のズボンの上からペニスをさわさわと揉みしだく。
「ヒィッ…やっ…やめろっ…んっ…おいっ…」
必死に抵抗する俺を見て、アマーリエがおかしそうに笑う。
「あはは。無反応な貴方がそこまで慌てるなんてとても面白いわ。媚薬を飲むと性器が疼いて耐えられなくなるって本当なのね。ジョン、サミュエルの男性器を直接可愛がってあげなさい」
ニタニタと薄気味悪い笑顔を浮かべている。
「サミュエル様…すみません」
従者が俺のズボンに手をかけて脱がそうとするのを、足をバタバタとさせて抵抗する。
「やめろっ…やめっ…お願いだから…やめっ…」
知らずと溢れ出た涙と涎で顔がベタベタとなる。
(っ!もうダメだっ)
目をギュッと瞑った瞬間、荒々しくドアが開く音がした。
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