10 / 17
ディランの思い
しおりを挟む
カーテンから差し込む淡い月の光に包まれた、彫刻のように整った兄の美貌は、この世のものとは思えないほど魅惑的で囚われずにはいられない。
「んっ…あにうえ…」
「ルーク…」
熱い舌で俺の舌を絡め取ると口内を蹂躙していく。
舌の絡みにぞくっと身体が震え、濃厚な口づけに頭の中が痺れ朦朧としていった。
「あにうえ…んっ…んっ…あにうえ」
兄はふっと笑い、ぶちゅっと音を立てて唇を離すと、脱力しあずけた俺の身体をギュッと抱きしめた。
口の端から唾液が垂れる。指でそっと拭う兄の彫刻のような顔は熱を帯び艶かしく目を奪われてしまう。
「続きは明日だ。疲れただろう。ゆっくり休みなさい」
額にキスを落とすと、ぼうっとしている俺を見て満足そうに笑うと部屋を後にした。
*
(ディラン視点)
この国に4つしかない公爵家。しかも飛ぶ鳥を落とす勢いの公爵家。
若干15歳にしてこの公爵家の次期当主にして当主代理を勤め上げるディランは博学多才にして眉目秀麗。
国内において最もひくてあまたな青年といっても過言ではない。女性男性問わず婚約の打診がひっきりなしに届いている。
性に寛容な社会のため、幾人かの美しいΩの男女、時にはβの女性を抱いてきたが、今までどんな女や男を抱いてもどこか冷めている自分がいて満足することがなかった。
それが、大事にしていた弟ルークが汚された姿を目の当たりにし、冷静さを失い本能のままに動いた。
自分の手で喘ぐ弟の姿に喜びを感じ、とろんと気怠げに潤み色香を放つ弟の姿に欲情し、何度も何度も犯してしまいたくなった。
純粋な弟は無理矢理童貞を奪われたのだろう。
幼く無邪気な清廉な弟は、噛み跡をつけるような色事にたけた売女の手練手管により籠絡されたに違いない。
幼くあどけない弟につけられた淫らな軌跡を、残さず消し去り自分の色で染め上げたかった。
兄としての矜持がなければ、弟の体調も顧みずその場で全身に噛み跡をつけ無理矢理身体の奥を暴いてしまっていただろう。
「んっ…あにうえ…」
「ルーク…」
熱い舌で俺の舌を絡め取ると口内を蹂躙していく。
舌の絡みにぞくっと身体が震え、濃厚な口づけに頭の中が痺れ朦朧としていった。
「あにうえ…んっ…んっ…あにうえ」
兄はふっと笑い、ぶちゅっと音を立てて唇を離すと、脱力しあずけた俺の身体をギュッと抱きしめた。
口の端から唾液が垂れる。指でそっと拭う兄の彫刻のような顔は熱を帯び艶かしく目を奪われてしまう。
「続きは明日だ。疲れただろう。ゆっくり休みなさい」
額にキスを落とすと、ぼうっとしている俺を見て満足そうに笑うと部屋を後にした。
*
(ディラン視点)
この国に4つしかない公爵家。しかも飛ぶ鳥を落とす勢いの公爵家。
若干15歳にしてこの公爵家の次期当主にして当主代理を勤め上げるディランは博学多才にして眉目秀麗。
国内において最もひくてあまたな青年といっても過言ではない。女性男性問わず婚約の打診がひっきりなしに届いている。
性に寛容な社会のため、幾人かの美しいΩの男女、時にはβの女性を抱いてきたが、今までどんな女や男を抱いてもどこか冷めている自分がいて満足することがなかった。
それが、大事にしていた弟ルークが汚された姿を目の当たりにし、冷静さを失い本能のままに動いた。
自分の手で喘ぐ弟の姿に喜びを感じ、とろんと気怠げに潤み色香を放つ弟の姿に欲情し、何度も何度も犯してしまいたくなった。
純粋な弟は無理矢理童貞を奪われたのだろう。
幼く無邪気な清廉な弟は、噛み跡をつけるような色事にたけた売女の手練手管により籠絡されたに違いない。
幼くあどけない弟につけられた淫らな軌跡を、残さず消し去り自分の色で染め上げたかった。
兄としての矜持がなければ、弟の体調も顧みずその場で全身に噛み跡をつけ無理矢理身体の奥を暴いてしまっていただろう。
0
お気に入りに追加
119
あなたにおすすめの小説
可愛い男の子が実はタチだった件について。
桜子あんこ
BL
イケメンで女にモテる男、裕也(ゆうや)と可愛くて男にモテる、凛(りん)が付き合い始め、裕也は自分が抱く側かと思っていた。
可愛いS攻め×快楽に弱い男前受け
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる