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運命の彼女?
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それから放課後、中庭で会うと何度か2人でお互いのことや授業のこといろんなことを話すようになった。
クラスメイトの女性のように気が強いわけではないが、芯がしっかりしているフィンレイはまさに理想の女性だった。
フィンレイのことを知るにつれ、彼女のことがどんどん好きになっていった。
こんなに可憐で魅力的なんだもん。きっとΩだよな。
今まであったことのある庇護欲をくすぐるだけのΩとはまた違って、この凛とした雰囲気、意志の強さを示す蒼い眼はとても魅力的で唯一無二の存在だった。
俺は初めてαに産んでくれた両親に感謝した。
大人になって、Ωの彼女とこれで番となれば誰に奪われることなく強い結びつきを得ることができる。
ただ、俺はまだ10歳だけど、彼女は15歳。
学園を卒業すると婚約や結婚をするかもしれない。早めに約束を取り付けておこう。
「フィンレイはこ…恋人とか…こ…婚約者はいるの?」
最近ではタメ口で話すようになった。
「いや…いない。でも、そろそろ両親が煩くなってきたので婚約するかもしれない」
こんだけ可愛いのだから婚約の打診がたくさん来ているのだろう。
でも、浮かない表情をしているところからみると、そこから選びたくはないのだろう。
「お…おれ…いや…僕ではダメですか?」
「っ!ルークこそよいのですか?こんな気が強くて、生意気なのに」
「ううん。そんな意志の強い貴女が好きです」
「本当ですか?ルークの優しいところ好きです。僕も…」
僕?ぼく?ボク?
「えっー⁉︎ちょっとまって!フィンレイって女性ですよね?女性の制服着てるし」
「えっ⁉︎言わなかったっけ。私はロレーヌ男爵家の次男だよ」
制服は女性用、男性用どちらでも着用してよいが、Ωの男性はほとんどが女性用を着ているらしい。
そういえばクラスの女性も男性の制服着てる人いたわ。
ということは、天使のフィンレイはまさかの男性?無理。俺は女性と恋愛したいから。可愛いけど残念。
「あ、あのごめんなさい。俺、フィンレイが女性だと勘違いしていて。さっきのなしでもいいかな」
返事も聞かずに逃げ出した。後ろから名前を呼ぶ声が聞こえたが振り返らなかった。
クラスメイトの女性のように気が強いわけではないが、芯がしっかりしているフィンレイはまさに理想の女性だった。
フィンレイのことを知るにつれ、彼女のことがどんどん好きになっていった。
こんなに可憐で魅力的なんだもん。きっとΩだよな。
今まであったことのある庇護欲をくすぐるだけのΩとはまた違って、この凛とした雰囲気、意志の強さを示す蒼い眼はとても魅力的で唯一無二の存在だった。
俺は初めてαに産んでくれた両親に感謝した。
大人になって、Ωの彼女とこれで番となれば誰に奪われることなく強い結びつきを得ることができる。
ただ、俺はまだ10歳だけど、彼女は15歳。
学園を卒業すると婚約や結婚をするかもしれない。早めに約束を取り付けておこう。
「フィンレイはこ…恋人とか…こ…婚約者はいるの?」
最近ではタメ口で話すようになった。
「いや…いない。でも、そろそろ両親が煩くなってきたので婚約するかもしれない」
こんだけ可愛いのだから婚約の打診がたくさん来ているのだろう。
でも、浮かない表情をしているところからみると、そこから選びたくはないのだろう。
「お…おれ…いや…僕ではダメですか?」
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「ううん。そんな意志の強い貴女が好きです」
「本当ですか?ルークの優しいところ好きです。僕も…」
僕?ぼく?ボク?
「えっー⁉︎ちょっとまって!フィンレイって女性ですよね?女性の制服着てるし」
「えっ⁉︎言わなかったっけ。私はロレーヌ男爵家の次男だよ」
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ということは、天使のフィンレイはまさかの男性?無理。俺は女性と恋愛したいから。可愛いけど残念。
「あ、あのごめんなさい。俺、フィンレイが女性だと勘違いしていて。さっきのなしでもいいかな」
返事も聞かずに逃げ出した。後ろから名前を呼ぶ声が聞こえたが振り返らなかった。
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