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「殿下、申し訳ありません」
裸のまま平身低頭…床の上に土下座をする。
これだけのことをしてしまったんだ。処刑は確定だろう…
「今日はロザンヌとの婚約解消の相談にきたんだけどね。まさか身体を使って籠絡し婚約解消を阻止しようと目論んでたの?」
なぜかこの状況を楽しんでいるかのような口振りだ。
「いえ…ロザンヌは関係ありません。殿下の顔を見てたらついムラムラと…如何なる処分でも受ける所存です」
ムラムラきたのは本当だけど…
どうせ死ぬんだからと自暴自棄なってたとか…
自分と比べて全て兼ね備えてる王子が妬ましかったからとか…
最後に男とエッチをしてみたかった、しかも皆の憧れの男としてみたかったとか…
恋にとち狂って愚かな行動をしたバカなロザンヌへのちょっとした同情とか
…いろいろ理由はあるけど、他は言えない…
「ふーん。他にもありそうだけど…まぁ、いいか…
でも、嘘はだめかな。
馬車の中でのフラつきから察するに、どうせロザンヌが私に何かしようとここにくる前に睡眠薬でも盛ったのだろう?
裏付けはすぐにできるから誤魔化せないよ。
ロザンヌの処分は決定だから…王族に薬を盛ったのだから処刑は確実だろう」
さすが王子だな。あの状況下でも冷静に判断してる。
「ろ、ロザンヌには私が命じてやらせ 「まさか…睡眠薬だとロザンヌは知らなかったとか言わせないよ。今思うとロザンヌの様子はおかしかったよ…
婚約解消を前に追い詰められての犯行かな?
あのかなりの動揺から見て、ロザンヌもオスカーもそれぞれ単独で行動してるよね…
ロザンヌの処刑は確定だけど…オスカーも私に手を出してきたのだから…どうしようかな」
指で顎を擦りながら思案している。
「わ、私だけの処刑で勘弁してもらえませんか?
ロザンヌは貴族令嬢としてはどうせこれでおわりです」
俺は平民となって嬲り殺されるよりは潔く処刑されたい。
本懐を遂げたし心残りもない。ま、正確には本懐はオスカーとのセックスだけどさ。
ロザンヌは好きなタイプではないが、愛用ゲームのキャラとして情もある。
オマケで助けられるなら儲けものだ。
「ふふ。今までのオスカーなら、ロザンヌのことはただの駒としてしか見ていなかったはずなのに、今日のオスカーは面白いね。
ロザンヌは普段からの行いが悪過ぎるから、流石にお咎めなしってのは無理かな。
まぁ、今回のことは無かったこととして修道院ってとこかなぁ…」
「修道院ですか。寛大なご配慮ありがとうございます」
とりあえずロザンヌの命は繋がった。
よかった、とほっとため息をついて、頭をさげる。
「オスカーは処刑を望んでるみたいだし…このまま処刑するのも君の思う壺みたいで癪に触るなぁ。
それに…侯爵家はかなり幅を利かせてるから潰すには惜しいんだよね。掌握はしておきたいけど」
「それでは、殿下に予定どおり当家に降嫁…婿入いただくのはどうでしょう。
ご懇意にされているカサンドラ嬢を養女にいたしますので…お二人がご結婚されたあとに私のことは如何様にも処分していただいて構いません」
カサンドラのことを伝えても、王子は興味なさそうな顔をしている。
妙案だと思ったのに…思ったのと反応が違うな…
「ああ、カサンドラ嬢はどうでもよいよ。
もともと、噂で聞いていたロザンヌの本性を炙り出すために利用していただけだから…
カサンドラ嬢の型破りなところは見てて新鮮で楽しかったけれど…
もっと破天荒で面白いものを見つけたからね」
ゲームと違う…えっ、ラブラブなんじゃんないの?
「面白いもの?」
何?侯爵家ってこと?
「そうだっ‼︎予定通り侯爵家に婿入することにするよ。
ただし、相手はロザンヌじゃなくてオスカー、君だ‼︎
名目上は妹の責任を兄がとるってとこかな…
君のような大きな男を屈服させるのは癖になるね。
身体の相性も悪くないみたいだし…
オスカーには、これからも私の予想を覆す行動で楽しませてもらおうかな」
鼠を痛ぶる猫のような笑みを浮かべる王子は、美しくも恐ろしくて俺の身体が小刻みに震える。
推しに転生してゲームを終わらせようと思ったら、厄介なものに捕まってしまった。
「ヒィっ……」
ガタガタ震える俺を見て、王子は舌嘗めずりする。
「そんな可愛い顔して…オスカーのこともう手離せなくなるね……さぁ、オスカー…オスカーのベッドで続きをしようか。
私のペニスでオスカーの奥を思い切り掻き回してあげる。身体の内も外も私の所有物の証をいっぱいつけてあげよう」
裸のまま平身低頭…床の上に土下座をする。
これだけのことをしてしまったんだ。処刑は確定だろう…
「今日はロザンヌとの婚約解消の相談にきたんだけどね。まさか身体を使って籠絡し婚約解消を阻止しようと目論んでたの?」
なぜかこの状況を楽しんでいるかのような口振りだ。
「いえ…ロザンヌは関係ありません。殿下の顔を見てたらついムラムラと…如何なる処分でも受ける所存です」
ムラムラきたのは本当だけど…
どうせ死ぬんだからと自暴自棄なってたとか…
自分と比べて全て兼ね備えてる王子が妬ましかったからとか…
最後に男とエッチをしてみたかった、しかも皆の憧れの男としてみたかったとか…
恋にとち狂って愚かな行動をしたバカなロザンヌへのちょっとした同情とか
…いろいろ理由はあるけど、他は言えない…
「ふーん。他にもありそうだけど…まぁ、いいか…
でも、嘘はだめかな。
馬車の中でのフラつきから察するに、どうせロザンヌが私に何かしようとここにくる前に睡眠薬でも盛ったのだろう?
裏付けはすぐにできるから誤魔化せないよ。
ロザンヌの処分は決定だから…王族に薬を盛ったのだから処刑は確実だろう」
さすが王子だな。あの状況下でも冷静に判断してる。
「ろ、ロザンヌには私が命じてやらせ 「まさか…睡眠薬だとロザンヌは知らなかったとか言わせないよ。今思うとロザンヌの様子はおかしかったよ…
婚約解消を前に追い詰められての犯行かな?
あのかなりの動揺から見て、ロザンヌもオスカーもそれぞれ単独で行動してるよね…
ロザンヌの処刑は確定だけど…オスカーも私に手を出してきたのだから…どうしようかな」
指で顎を擦りながら思案している。
「わ、私だけの処刑で勘弁してもらえませんか?
ロザンヌは貴族令嬢としてはどうせこれでおわりです」
俺は平民となって嬲り殺されるよりは潔く処刑されたい。
本懐を遂げたし心残りもない。ま、正確には本懐はオスカーとのセックスだけどさ。
ロザンヌは好きなタイプではないが、愛用ゲームのキャラとして情もある。
オマケで助けられるなら儲けものだ。
「ふふ。今までのオスカーなら、ロザンヌのことはただの駒としてしか見ていなかったはずなのに、今日のオスカーは面白いね。
ロザンヌは普段からの行いが悪過ぎるから、流石にお咎めなしってのは無理かな。
まぁ、今回のことは無かったこととして修道院ってとこかなぁ…」
「修道院ですか。寛大なご配慮ありがとうございます」
とりあえずロザンヌの命は繋がった。
よかった、とほっとため息をついて、頭をさげる。
「オスカーは処刑を望んでるみたいだし…このまま処刑するのも君の思う壺みたいで癪に触るなぁ。
それに…侯爵家はかなり幅を利かせてるから潰すには惜しいんだよね。掌握はしておきたいけど」
「それでは、殿下に予定どおり当家に降嫁…婿入いただくのはどうでしょう。
ご懇意にされているカサンドラ嬢を養女にいたしますので…お二人がご結婚されたあとに私のことは如何様にも処分していただいて構いません」
カサンドラのことを伝えても、王子は興味なさそうな顔をしている。
妙案だと思ったのに…思ったのと反応が違うな…
「ああ、カサンドラ嬢はどうでもよいよ。
もともと、噂で聞いていたロザンヌの本性を炙り出すために利用していただけだから…
カサンドラ嬢の型破りなところは見てて新鮮で楽しかったけれど…
もっと破天荒で面白いものを見つけたからね」
ゲームと違う…えっ、ラブラブなんじゃんないの?
「面白いもの?」
何?侯爵家ってこと?
「そうだっ‼︎予定通り侯爵家に婿入することにするよ。
ただし、相手はロザンヌじゃなくてオスカー、君だ‼︎
名目上は妹の責任を兄がとるってとこかな…
君のような大きな男を屈服させるのは癖になるね。
身体の相性も悪くないみたいだし…
オスカーには、これからも私の予想を覆す行動で楽しませてもらおうかな」
鼠を痛ぶる猫のような笑みを浮かべる王子は、美しくも恐ろしくて俺の身体が小刻みに震える。
推しに転生してゲームを終わらせようと思ったら、厄介なものに捕まってしまった。
「ヒィっ……」
ガタガタ震える俺を見て、王子は舌嘗めずりする。
「そんな可愛い顔して…オスカーのこともう手離せなくなるね……さぁ、オスカー…オスカーのベッドで続きをしようか。
私のペニスでオスカーの奥を思い切り掻き回してあげる。身体の内も外も私の所有物の証をいっぱいつけてあげよう」
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