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デリック視点 2 ※
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(デリック視点)
一人でいるとハリソンの妖艶な姿が浮かんできて、股間が熱くなっていった。
性的な事を感じさせない穏やかな彼の、情欲に溺れる淫らな姿。
頭の中から彼の痴態を追い払うように、勉学に集中した。
自分の痴態を知る俺に会いたくなかったのだろう…それ以降ハリソンから俺への接触はなかった。
俺の中に湧き出た謎の感情も一時の気の迷いで、きっとこのまま風化していくだろう。
そう自分に言い聞かせていた矢先に、焦って助けを求めるソフィアの姿を見かけた。
「そんなに焦って…どうした、ソフィア?」
「デリック…ハリソン様を助けて…」
泣き叫ぶソフィアから事態を聞き出し、裏手の森へ急いだ。
「俺が助けに行くから、ソフィアは部屋に戻れ。大丈夫。必ずハリソンは俺が助けるから」
――花を折ったら突然伸びてきた蔓にハリソンが拘束された。
ソフィアの言葉に少し安堵した。
森に存在する巨大化する謎の木の存在は聞いたことがあった。
傷つけられることで突然成長し、蔓が意志をもったように動き出すという謎の植物はそこまで危険なものではない。
蔓は自分を傷つけようとする存在を拘束するが、拘束はそこまで強いものではない。
身動きはできないかもしれないが、絞殺されることはない。
ただ、このまま拘束されたままでいると身体が衰弱してしまうかもしれない。
そうなる前に、蔓を剣で切り離してしまえばよい。
(まったく…世話の焼ける人間だ…)
単純でうっかりもののハリソンの姿が浮かび、笑いがこみあげてきた俺はくくっと笑った。
剣を手に勇んで森の奥へと足を進めた。
「やめっ…イクっ…やだ…イキたくな…」
予想外の言葉が耳に飛び込んできて、信じられない思いで声が響く方向へ駆け寄っていった。
触手に身体を侵されながら、ハリソンが嬌めかしい声を上げ淫靡な姿を晒していた。
ハリソンを侵す蔓に対し、言いようのない怒りを覚え、俺はすぐさま剣で叩き切るとハリソンを片手に抱いた。
ハリソンは快感に侵され目をトロンと潤ませながら、狂ったようにペニスと蕾を弄り喘いでいる。
「くるしっ…んっ…もっ…たすけてっ…」
ハリソンの艶めかしく求める声にごくりと唾を飲み込んだ。どうしようもなく股間が熱くなってきた。
「わかりました。ここではまずい」
考えるより先に言葉が口から洩れ、身体が動いていた。
真っ白な頭の中でどこか冷静な自分がいて、誰にも邪魔をされない小屋へとハリソンを運んだ。
(ハリソン…触りたい…)
喘ぐハリソンの硬く立ち上がったペニスに、おずおずと手を伸ばした。初めて触れる他人のペニスは、熱くねっとりとしていた。
ハリソンの様子を見ながら、上下に擦り上げると先端から透明の液体が溢れてきた。
(俺の手で喘いでいる…気持ちいいんだ…もっと触りたい…)
俺の手に放たれた精液をじっとみつめていると、例えようもない喜びに満たされた。
身体を艶めかしく捩るハリソンを見ながら、精液に塗れた指をハリソンの蕾に挿入した。
ハリソンのものだと思うと精液も蕾も汚いとは思わなかった。舐めまわしたいほど愛しかった。
びくびくと身体を震わせながら、自ら腰を動かし淫らな姿を見せるハリソン。
嬌態に煽られた俺はハリソンの中にペニスを挿入した。
ハリソンの腸壁は温かくねっとりとからみついてきて快感ですぐにでも達してしまいそうだった。
「ぁああ”あ”あ”…んんー…やっ…あんっ…」
奥を突くと目をトロンとさせ大きく喘ぐハリソン。
俺の身体に足を絡めて快感に身を委ねるハリソン。
淫靡なハリソンの身体に溺れ、俺は狂ったようにハリソンの中を侵し、叩きつけるように精液を奥に放った。
(俺はこの人が好きだったんだ…もう離さない…)
「あぁ、頭が朦朧としてよく覚えてないんだ。
デリックにも迷惑をかけたなら申し訳ない」
瞳孔を激しく動かしながら話すハリソンは、明らかに嘘をついていた。
(ははーん。俺とのことをなかったことにしようとしているな…
俺のことを忘れたことにして…そして…この敏感な身体を持て余しながら女を抱くのか?
俺のペニスであんなに乱れたくせに…)
ハリソンへの怒りがふつふつと湧いてきた。
この快感に弱い男は俺の手から逃げようとしている。
ハリソンの敏感な腰を触り、俺はコイツを逃さないことに決めた。
(単純でまっすぐで馬鹿なこの男をがんじがらめにしてやる)
俺はあらゆる手を使ってでもハリソンを逃がさないことに決めた。
一人でいるとハリソンの妖艶な姿が浮かんできて、股間が熱くなっていった。
性的な事を感じさせない穏やかな彼の、情欲に溺れる淫らな姿。
頭の中から彼の痴態を追い払うように、勉学に集中した。
自分の痴態を知る俺に会いたくなかったのだろう…それ以降ハリソンから俺への接触はなかった。
俺の中に湧き出た謎の感情も一時の気の迷いで、きっとこのまま風化していくだろう。
そう自分に言い聞かせていた矢先に、焦って助けを求めるソフィアの姿を見かけた。
「そんなに焦って…どうした、ソフィア?」
「デリック…ハリソン様を助けて…」
泣き叫ぶソフィアから事態を聞き出し、裏手の森へ急いだ。
「俺が助けに行くから、ソフィアは部屋に戻れ。大丈夫。必ずハリソンは俺が助けるから」
――花を折ったら突然伸びてきた蔓にハリソンが拘束された。
ソフィアの言葉に少し安堵した。
森に存在する巨大化する謎の木の存在は聞いたことがあった。
傷つけられることで突然成長し、蔓が意志をもったように動き出すという謎の植物はそこまで危険なものではない。
蔓は自分を傷つけようとする存在を拘束するが、拘束はそこまで強いものではない。
身動きはできないかもしれないが、絞殺されることはない。
ただ、このまま拘束されたままでいると身体が衰弱してしまうかもしれない。
そうなる前に、蔓を剣で切り離してしまえばよい。
(まったく…世話の焼ける人間だ…)
単純でうっかりもののハリソンの姿が浮かび、笑いがこみあげてきた俺はくくっと笑った。
剣を手に勇んで森の奥へと足を進めた。
「やめっ…イクっ…やだ…イキたくな…」
予想外の言葉が耳に飛び込んできて、信じられない思いで声が響く方向へ駆け寄っていった。
触手に身体を侵されながら、ハリソンが嬌めかしい声を上げ淫靡な姿を晒していた。
ハリソンを侵す蔓に対し、言いようのない怒りを覚え、俺はすぐさま剣で叩き切るとハリソンを片手に抱いた。
ハリソンは快感に侵され目をトロンと潤ませながら、狂ったようにペニスと蕾を弄り喘いでいる。
「くるしっ…んっ…もっ…たすけてっ…」
ハリソンの艶めかしく求める声にごくりと唾を飲み込んだ。どうしようもなく股間が熱くなってきた。
「わかりました。ここではまずい」
考えるより先に言葉が口から洩れ、身体が動いていた。
真っ白な頭の中でどこか冷静な自分がいて、誰にも邪魔をされない小屋へとハリソンを運んだ。
(ハリソン…触りたい…)
喘ぐハリソンの硬く立ち上がったペニスに、おずおずと手を伸ばした。初めて触れる他人のペニスは、熱くねっとりとしていた。
ハリソンの様子を見ながら、上下に擦り上げると先端から透明の液体が溢れてきた。
(俺の手で喘いでいる…気持ちいいんだ…もっと触りたい…)
俺の手に放たれた精液をじっとみつめていると、例えようもない喜びに満たされた。
身体を艶めかしく捩るハリソンを見ながら、精液に塗れた指をハリソンの蕾に挿入した。
ハリソンのものだと思うと精液も蕾も汚いとは思わなかった。舐めまわしたいほど愛しかった。
びくびくと身体を震わせながら、自ら腰を動かし淫らな姿を見せるハリソン。
嬌態に煽られた俺はハリソンの中にペニスを挿入した。
ハリソンの腸壁は温かくねっとりとからみついてきて快感ですぐにでも達してしまいそうだった。
「ぁああ”あ”あ”…んんー…やっ…あんっ…」
奥を突くと目をトロンとさせ大きく喘ぐハリソン。
俺の身体に足を絡めて快感に身を委ねるハリソン。
淫靡なハリソンの身体に溺れ、俺は狂ったようにハリソンの中を侵し、叩きつけるように精液を奥に放った。
(俺はこの人が好きだったんだ…もう離さない…)
「あぁ、頭が朦朧としてよく覚えてないんだ。
デリックにも迷惑をかけたなら申し訳ない」
瞳孔を激しく動かしながら話すハリソンは、明らかに嘘をついていた。
(ははーん。俺とのことをなかったことにしようとしているな…
俺のことを忘れたことにして…そして…この敏感な身体を持て余しながら女を抱くのか?
俺のペニスであんなに乱れたくせに…)
ハリソンへの怒りがふつふつと湧いてきた。
この快感に弱い男は俺の手から逃げようとしている。
ハリソンの敏感な腰を触り、俺はコイツを逃さないことに決めた。
(単純でまっすぐで馬鹿なこの男をがんじがらめにしてやる)
俺はあらゆる手を使ってでもハリソンを逃がさないことに決めた。
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