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不審な行動
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「アリーシャ、何をしてたんだ?」
アリーシャが父の作業部屋から出てきた。
この時間に父はまだ帰っていないので、この部屋には特段用事はないはずだ。
「あら、お兄様、帰ってらしたのね。物音がしたので覗いてただけですわ」
と何故か不敵な笑みを浮かべる。
ガラクタの詰まったこの部屋には近寄ろうともしなかったのに珍しい。
「そうか。そういえば、アリーシャはダレン様と付き合っているのかい?一緒にいるところを見かけたのだが」
「やだ、お兄様。見ていらしたのね。声かけてくださったら良いのに。ダレン様とはお友達ですわ。お友達として仲良くしていただいてますの」
友達が、あんなに寄り添うものなのか?いや、違うだろ。誰が見ても違うだろ…
「ならよいが…ダレン様には婚約者がいるのだから、誤解されるような振る舞いは控えるようにな」
「はぁい。気をつけますわ。大丈夫。アリーシャはダレン様よりもお兄様のが好きですよ」
にっこり微笑む姿は可憐で可愛らしい。
これは小悪魔だな。恐ろしい…
アリーシャが父の作業部屋から出てきた。
この時間に父はまだ帰っていないので、この部屋には特段用事はないはずだ。
「あら、お兄様、帰ってらしたのね。物音がしたので覗いてただけですわ」
と何故か不敵な笑みを浮かべる。
ガラクタの詰まったこの部屋には近寄ろうともしなかったのに珍しい。
「そうか。そういえば、アリーシャはダレン様と付き合っているのかい?一緒にいるところを見かけたのだが」
「やだ、お兄様。見ていらしたのね。声かけてくださったら良いのに。ダレン様とはお友達ですわ。お友達として仲良くしていただいてますの」
友達が、あんなに寄り添うものなのか?いや、違うだろ。誰が見ても違うだろ…
「ならよいが…ダレン様には婚約者がいるのだから、誤解されるような振る舞いは控えるようにな」
「はぁい。気をつけますわ。大丈夫。アリーシャはダレン様よりもお兄様のが好きですよ」
にっこり微笑む姿は可憐で可愛らしい。
これは小悪魔だな。恐ろしい…
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