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E・Oのイニシャル
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リチャード王子から渡されたハンカチ。
E・O
リチャード王子は私の味方なの?
わからない…
でも、アマンダに内緒でということは、少なくともアマンダの味方でもない?
いや、実はアマンダとグルになって陥れようとしてる?何のために?
周りを気にしてる様子だったけど…
メイドの目?執事の目?アマンダの目?
わからない。
でも、リチャード王子が私の味方だとしたら…
このイニシャルには何か意味があるのかも…
Eってことは、エデン、エレノア、エレナ、エリザベス、エルサ、エロイーズ、エマーソン、エスター、エヴァ…全く心当たりがないわ。
Oってとこは、オリバンダー、オルセン、オンサーガ、オルティス…オルティスって…
確か、亡くなられたお母様のご実家が…オルティス男爵家ですわ。
E・オルティス?
お母様の名前はクリスティーナ…C
義母の名前はジュリアナ…J
違うわ…オルティスかと思ったのだけど違うのかも。
オルティス家はお母様のお兄様が継がれているけど、男爵も、男爵夫人も、その娘もイニシャルはEではない。
行き詰まってしまった。
誰かオルティス家に詳しい者はいるかしら。
…ガーナ
∞∞∞
クリスティーナ=オルティス男爵令嬢がディミトロフ公爵家に嫁いだ時、クリスティーナの侍女として公爵家に一緒に嫁いできたのがガーナ。
クリスティーナと同い年のガーナはオルティス男爵家の執事の娘で、敷地内に住んでいたことから、幼少期から仲良しだった。
ガーナならオルティス男爵家のことを知っているはず。
E・Oの存在についても知っているかも…
でも、私は見張られているから、ガーナに直接聞くことは出来ない。
手紙?
手紙をもし渡しても大丈夫なのだろうか?
虐げている私をガーナは煩わしく思っているはず…
ガーナの手から義母かアマンダに渡ったら?
ガーナを私から切り離そうとした過去の行動が、こんなところで影響するなんて…
ちょっと待って…まだ、ガーナは私を裏切ろうとはしていないかも…
私の目をジッと見る仕草…あれは…
一縷の望みをかけてガーナを呼んだ
∞∞∞
「少し食欲が出てきたので、紅茶とスコーンを用意してちょうだい」
呼び出したガーナに伝える。
ガーナの表情に変化はない。
「わかりました。用意して参ります」
ガーナがカップに紅茶を注ぐ。部屋の中に紅茶の香りが漂った。
スコーンと紅茶の香りを楽しみながら、ガーナの様子を確認する。
無表情ね。これではよくわからないわ。
「ガーナ、ジャムをとってもらえるかしら」
ジャムをもって側に立つ、ガーナの目を見て、右目で2回瞬きをした。
ガーナは大きく目を見開いた後、両目で3回瞬きをする。
よかった。ガーナは味方なのね。
子どものときにやった遊び、覚えてくれてたのね。
右目2回は、ごめんなさい
両目3回は、大好き
∞∞∞
私は手紙を書いた。
小さな紙に小さな文字で。
それを手に忍ばせて、ガーナに渡した。
E・オルティスって誰?
E・O
リチャード王子は私の味方なの?
わからない…
でも、アマンダに内緒でということは、少なくともアマンダの味方でもない?
いや、実はアマンダとグルになって陥れようとしてる?何のために?
周りを気にしてる様子だったけど…
メイドの目?執事の目?アマンダの目?
わからない。
でも、リチャード王子が私の味方だとしたら…
このイニシャルには何か意味があるのかも…
Eってことは、エデン、エレノア、エレナ、エリザベス、エルサ、エロイーズ、エマーソン、エスター、エヴァ…全く心当たりがないわ。
Oってとこは、オリバンダー、オルセン、オンサーガ、オルティス…オルティスって…
確か、亡くなられたお母様のご実家が…オルティス男爵家ですわ。
E・オルティス?
お母様の名前はクリスティーナ…C
義母の名前はジュリアナ…J
違うわ…オルティスかと思ったのだけど違うのかも。
オルティス家はお母様のお兄様が継がれているけど、男爵も、男爵夫人も、その娘もイニシャルはEではない。
行き詰まってしまった。
誰かオルティス家に詳しい者はいるかしら。
…ガーナ
∞∞∞
クリスティーナ=オルティス男爵令嬢がディミトロフ公爵家に嫁いだ時、クリスティーナの侍女として公爵家に一緒に嫁いできたのがガーナ。
クリスティーナと同い年のガーナはオルティス男爵家の執事の娘で、敷地内に住んでいたことから、幼少期から仲良しだった。
ガーナならオルティス男爵家のことを知っているはず。
E・Oの存在についても知っているかも…
でも、私は見張られているから、ガーナに直接聞くことは出来ない。
手紙?
手紙をもし渡しても大丈夫なのだろうか?
虐げている私をガーナは煩わしく思っているはず…
ガーナの手から義母かアマンダに渡ったら?
ガーナを私から切り離そうとした過去の行動が、こんなところで影響するなんて…
ちょっと待って…まだ、ガーナは私を裏切ろうとはしていないかも…
私の目をジッと見る仕草…あれは…
一縷の望みをかけてガーナを呼んだ
∞∞∞
「少し食欲が出てきたので、紅茶とスコーンを用意してちょうだい」
呼び出したガーナに伝える。
ガーナの表情に変化はない。
「わかりました。用意して参ります」
ガーナがカップに紅茶を注ぐ。部屋の中に紅茶の香りが漂った。
スコーンと紅茶の香りを楽しみながら、ガーナの様子を確認する。
無表情ね。これではよくわからないわ。
「ガーナ、ジャムをとってもらえるかしら」
ジャムをもって側に立つ、ガーナの目を見て、右目で2回瞬きをした。
ガーナは大きく目を見開いた後、両目で3回瞬きをする。
よかった。ガーナは味方なのね。
子どものときにやった遊び、覚えてくれてたのね。
右目2回は、ごめんなさい
両目3回は、大好き
∞∞∞
私は手紙を書いた。
小さな紙に小さな文字で。
それを手に忍ばせて、ガーナに渡した。
E・オルティスって誰?
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