本能寺燃ゆ

hiro75

文字の大きさ
上 下
496 / 498
第五章「盲愛の寺」

109

しおりを挟む
 ―― 六月十三日 山崎

 雨であった。

 前夜には、円明寺川沿いに布陣。

 十兵衛は、勝龍寺を背にした御坊塚に本陣を置き、その前に家臣団の斎藤内蔵助利三、藤田伝五行政、溝尾庄兵衛茂朝が陣を構え、

『前面の右翼には、伊勢殿(伊勢貞興いせさだおき:旧幕臣)、諏訪殿(諏訪盛直すわもりなお:旧幕臣)、御牧殿(御牧兼顕みまきかねあき:旧幕臣)、中央に阿閉殿(阿閉貞征・貞大親子)が、左翼は、柴田殿(柴田勝定しばたかつさだ)、津田殿(津田信春つだのぶはる)にお願い仕る』

 と、山と川、さらに沼によって狭まった道を塞ぐように、陣を展開させた。

 縦列で進軍してくる羽柴勢の先鋒を、順次叩いていく策だ。

 さらに、

『松田殿(松田政近まつだまさちか:丹波衆)、並河殿(並河易家なびかやすいえ:丹波衆)は、天王山沿いに進み出て、羽柴勢の本陣を叩いてもらいたい』

 と、一気に片を付けるつもりだ。

 夜半でありながらも、兵たちが慌ただしく、だが粛々と動いていく。

 軍法が効いている。

 それぞれの使番から、着陣が終わったとの報せとともに、物見からの報せも入ってくる。

『羽柴勢、街道を順次進んでくる模様。先鋒は、恐らく高山、池田かと』

『惟住(丹羽)勢、織田勢(信孝)の陣は沼の後方辺り、後詰は羽柴勢と思われます』

 長秀や信孝など、相手ではない。

 秀吉の首を取れば、この戦は勝ちだ。

『〝猿〟の陣屋はどこか、急ぎ探れ!』

 十兵衛の檄が飛ぶ。

『羽柴の本陣は、天王山の南 ―― 宝積寺!』

 ようやくの報せに、

『急ぎ、松田殿に報せを!』

 馬廻りのものが駆けだすが、入れ替わるように政近の使番が飛び込んでくる。

『申し上げます、天王山には、すでに敵方が布陣している模様。我らは、これに対峙すべく、その麓に着陣』

 その報せに、十兵衛の顔が曇った。

『先に、天王山を抑えられたか………………、致し方ない、松田殿らには、死ぬ気でとりにいってもらおう』

 明けても、雨のせいで辺りは薄暗かった。

 それでも、薄っすらと浮かび上がる旗指物の数に、太若丸は眉を顰めた。

 思ったよりも、兵が多い。

 羽柴勢は、沼を挟むようにして天王山側に高山重友、その反対側に池田恒興・元助親子が着陣。

 物見の話では、

「高山勢の後ろには、中川勢(中川秀清)、さらにその後方に堀勢(堀秀政)が続いております」

 池田勢の後方には、

「加藤勢(加藤光泰かとうみつやす)、中村勢(中村一氏なかむらかずうじ)、木村勢(木村重玆きむらしげこれ)が続いております」

 十兵衛の思惑通り、縦に陣をなして進んでいるようだ。

 惟住(丹羽)長秀、そして神戸(織田)信孝は沼地の後方にあり、さらにその後ろの宝積寺に秀吉の馬印が見えたらしい。

 して、天王山を陣取ったのは、

「あの旗印は……、小一郎と黒田だな」

 八郎は、右手を翳して天王山を見やる。

 秀吉の実弟秀長と黒田孝高の馬印が靡いていた。

「藤吉郎も、考えてることは同じようだな」

 秀吉は、己の手の中でも、もっとも信用できて使える駒を、この戦況を左右するもっとも重要な場所に置いたようだ。

 是が非でも、天王山を取りたいのは、十兵衛も、秀吉も同じだ。

「申し上げます」、物見の顔が少々引き攣っている、よくない報せか、「敵方の数、恐らくは四万以上………………」

 どうやら秀吉は、備中高松を取り囲んでいた三万近くの兵を、そのままそっくり移動させることに成功したようだ。

 信孝たちの一万五千の兵とあわせて、四万五千。

 これは………………

「勝負あったか?」

 八郎は皮肉る。

「流石は〝猿〟だ、そう簡単に天下を取らせてはくれないか……」、十兵衛は鼻で笑った、「だが、天下取りははじまったばかり、肩慣らしにはちょうど良い。数だけが、戦の常とう手段ではない。八郎よ、よくよく見ておけ、一万五千の兵が、四万五千の兵に勝つところを!」

 そうだ、負けない、十兵衛は必ず勝つ、どんなことがあっても勝つのだ!

 十兵衛は、全軍に下知を飛ばす。

「四万五千の兵であろうとも、この狭い地で前面に出てくる兵は五千ともいかない。こちら側から討っては出るな、動いた相手を個別に叩いていけ!」

 ここからは慎重に………………

 慎重に………………

 睨み合いが続く。

 十兵衛は、兵力差と戦上手の秀吉に、うかつに手が出せない ―― 相手が勇んで出てきたところを、個々に叩いていく策だ。

 一方の秀吉も、それは百も承知、しかも相手は百戦錬磨の十兵衛だ、下手に動けない。

 双方睨み合ったまま、その日は暮れるかと思われたが、申の刻(午後四時頃)、物見が飛び込んでくる。

「敵方、動きあり!」

 見れば、中川勢が前方の高山勢の横 ―― 天王山の東麓辺りに陣を移そうと動いている。

 相手側が痺れを切らしたか!

「伊勢殿に伝令、中川勢の横っ腹を突き崩せ!」

 十兵衛の檄が飛ぶ。

 すぐさま馬廻りのひとりが駆けていく。

「一番貝鳴らせ!」

 戦場に、陣貝が鳴り響く。

 これに答えるように、相手側からも法螺貝が鳴り響く。

 決戦だ!!

 伊勢貞興の兵が、中川清秀の脇腹を目指して突撃していく。

 不意を突かれた中川勢は隊列が崩れ、防戦にまわるも、あたふたしている。

 伊勢勢も、一気に突き崩そうと、猛攻をかける。

「伊勢殿、中川勢を追い詰めております」

 使番の報せに、十兵衛は力強く頷いた。

 緒戦はまずまず ―― いい出だしだ。

「申しあげます! 高山勢が、中川勢に加勢!」

 これはまずいと、高山重友が中川清秀の助力に入ったようだ。

 形勢は逆転、伊勢勢が守勢にまわる。

 懸命に防ごうとしているが、じりじりと押されているようだ。

「諏訪殿、御牧殿を助力に!」

 諏訪盛直、御牧兼顕が助力に入るが、兵力が間に合わない。

 前線が崩されるのはまずいと、

「阿閉殿にも助力を!」

 十兵衛の指示に、すぐさま馬廻りが伝令に走る。

 阿閉勢からわっと声があがり、中川・高山勢に襲い掛かる。

 押されていた伊勢勢も息を吹き返し、再び攻勢に。

 一方の敵方も、前線を崩されてはかなわぬと、後方の堀秀政の兵があがってくる。

「突き崩されるな、内蔵助の兵もまわせ! 柴田殿も助力に!」

 伊勢勢、中川勢、高山勢、阿閉勢、堀勢、そして斎藤勢、柴田勢の兵が入り乱れての激戦となった。

 そこに、

「天王山の敵方、動きあり!」

 と、物見からの報せが。

 中川勢らを助けんと、天王山から討って出るつもりか?

「そうはさせん! 松田殿、並河殿に出撃を! なんとしてでも天王山を奪い取れと!」

 松田政近、並河易家の兵が、羽柴秀長・黒田孝高の陣めがけて突き進んでいく。

 天王山を取れば、敵の横っ腹を突き崩せる、そればかりか秀吉の本陣を襲撃をすることが可能だ。

 ここを取るか、取られるかが、この戦の勝敗を分けることになるだろう。

 政近、易家は死んでも取りに行くと奮戦している。

 だが、羽柴秀長、黒田孝高もなかなか手ごわいようだ ―― 死にもの狂いで防いでいる。

 ここまでは互角 ―― いや、むしろ押しているか。

 これは……………勝てる!

 いや、勝つ!

 士気も旺盛、陣容もこちらが有利、軍法によって兵も的確に動いている。

 一方、相手方は総勢四万五千といえども、狭い戦場で実際に戦をしているのは一万ほど、雨と沼地のせいで足元をとられ、しかも主力である秀吉の兵たちは長旅で疲弊している。

 必ず勝つ!

 十兵衛だって、そう思っているはず………………なのに、なぜ、そんな顔をするのです………………

「なぜだ………………? なぜだ? こちらが押しているはずだが………………」

 そんな不安そうな………………

 十兵衛は立ち上がり、戦場を見渡す。

「なぜ、中川は動いた? 動けば……、不利になると分かり切って………………」

 縦列で先頭を叩かれるよりは、前面に出て鶴翼のように横に展開した方が良いと判断したのだろうが………………

「それにしては、無謀にすぎる。こちらにわざと脇腹を見せつけるように………………」、十兵衛は叫んだ、「しまった!」

 八郎も気が付いようで、

「こいつはやられたな!」

 と、笑っていた。

 なにが?

 なにが、やられたのだ?

 だって、押しているのは十兵衛で………………

 勝つのは十兵衛で………………

「申し上げます!」、物見の悲痛な声が響き渡る、「左翼から敵の奇襲! 津田殿、これを防戦! 果敢に守るも、押されております!」

 最左翼に布陣していた津田勢の脇腹を、敵兵が攻撃しているらしい。

 池田恒興・元助親子、加藤光泰の部隊が大回りして密かに川を渡り、津田勢の横っ腹を奇襲したようだ。

 中川勢の二の舞?

 意識を天王山側に向けて、左翼を手薄にする策 ―― 中川勢は囮だったのだ!

 津田信春の兵は何とか持ちこたえているが、不意を突かれたことへの焦りと、乱れた戦列に押されているようだ。

「津田殿に、助力を! 親父殿、庄兵衛の兵をまわせ!」

 伝五と庄兵衛が、兵を引き連れ、助力に向かう。

 一方の敵方も、そこに中村勢、木村勢が攻め込んでくる。

 左右ともに、大激戦だ。

 しばらくすると、

「斎藤殿より、助力を願うとの報せ!」

「溝尾殿から、兵をまわしてくれとの願いが!」

「松田殿、いっそうの兵力をと!」

 右も、左も、天王山も押されている。

「内蔵助のもとに五百、庄兵衛のもとに五百、天王山には旗本衆千をやれ!」

 本陣から兵を出すが………………

『左翼が崩れた!』

 叫び声とともに、敵が本陣へと迫ってくる。

『本陣を守れ!』

 旗本や馬廻りたちが討って出て、これを必死で防ぐ。

 右翼は………………?

 左翼は………………?

 天王山は………………?

 敵も味方も入り乱れて………………

「阿閉親子、討ち死に!」

「伊勢殿、戦死!」

 右翼も崩された!

「松田殿が討ち取られました!」

 天王山からも、悲壮な叫びが………………

 こんな………………

 こんな………………

 こんな………………

「勝負あったな、十兵衛、どうするつもりだ?」

 八郎の問いに、十兵衛は答えず、雨零れ、乱れる狂う騎馬や兵たちで土煙る戦場を呆然と見つめている。

 内蔵助、伝五、庄兵衛が駆け込んでくる。

「十兵衛殿、ここは一旦勝龍寺に退いてくだされ、殿しんがりは、この内蔵助が務めまする」

「うつけが! そなたら若い者は、征夷大将軍をお守りせよ! 殿は年寄の務め、若い者らに手柄をとられてたまるか! わしが防ぐ! 裏切り者の〝猿〟め! この藤田伝五が、その首かき切ってやる!」

 と、伝五は刃こぼれした槍をふるって、飛び出していった。

「ご老体、死出の旅路をお供いたしまする。十兵衛殿は、お早く!」

 伝五のあとを続こうとした庄兵衛を、内蔵助が止めた。

「おぬしは、十兵衛殿を守って勝龍寺へ連れて行ってくれ」

「しかし、それでは………………」

「頼む、それでは………………」

 そのまま飛び出そうとすると、

「内蔵助!」

 十兵衛が呼び止めた。

「すまぬ」

 一瞬、内蔵助の顔が崩れそうになるが、ぐっと堪えて、

「なに、まだまだこれから……、坂本で会いましょう!」

 十兵衛は、内蔵助の背中を見送った後、

「そう、まだまだこれからだ、我らの本拠地、坂本へ戻りましょう」

 と、太若丸には笑顔を向けた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

土方歳三ら、西南戦争に参戦す

山家
歴史・時代
 榎本艦隊北上せず。  それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。  生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。  また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。  そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。  土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。  そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。 (「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です) 

処理中です...