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第四章「偏愛の城」
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実際、有岡城周辺にほとんど動きはなかった。
ちょっとした小競り合いで、稲葉貞通が守る河原口に、有岡から足軽連中が出撃してきた程度 ―― これをすぐさま塩河長満と氏家直道が迎撃し、三つも首をあげた。
それぞれに褒美を贈ったが、とくに長満には乱と太若丸が使番となり、銀子百枚を送った。
はじめての使番ということで、乱はひどく緊張していたようだが、太若丸の助けもあって滞りなく役目を終えることができた。
長満は、『過分な贈り物』と謹んで受けていた。
帰り際、太若丸だけひとり長満に呼び止められた。
乱をちらちらと遠慮気味に見ていたので、『外で待っておりまする』と気を利かせて出て行った。
乱に聞かせられることかと不審に思っていると、
「実は、娘のことで………………」
と、切り出された。
実のところ、此度長満だけ特別扱いしたのには理由がある ―― 彼の娘〝鈴〟が、信忠の側室として入っているからだ。
『儂だって、親としていろいろと気を使っておるんじゃ』
と、殿はぼやいていたが………………
その娘のことであろう。
「殿との間柄が、あまりよくいっていないようで………………」
信忠のところに嫁いだが、いまだ子宝に恵まれぬという。
まあ、子は授かりものといいますから………………と、なぜそんなことを吾に相談するのかと、いささか当惑しながら答えたが、
「じつのところ、あまり御渡りもないようで………………」
他の女のところにいっているのか?
信忠には、まだ正妻はいない。
随分以前に、徳栄軒信玄(武田晴信)の娘松姫と婚儀を約していたが、これは破談となった。
その面影をまだ引き摺っているのか、信長や家臣たちが家柄の良い娘をあてがうのだが、頑なに首を振る。
側室としては、いまのところふたり ―― 森可成の遠縁の娘 ―― すわなち、乱の親戚となる ―― と、この塩河長満の娘である。
なるほど、乱を気にしていたのは、そのためか。
相手の娘のほうに気があるとすれば、長満の娘も良い気はしまい。
それが、織田家の跡取りを生むやとなれ、女の嫉妬だけなく、武家の娘としての面子もあろう。
「いや、どうも森殿の娘子のところにも、あまり通っておられないようで………………」
太若丸は首を傾げる。
では、誰と?
もしや、稚児や小姓らに熱をあげているのでは?
確かに、小姓らを相手にするのは武士の嗜みでもあるし、戦場において足軽連中ならば気軽に遊女でも相手にできようが、大将がそれをするわけにもいかず、必然相手は小姓たちとなり、しごく已む得ないことだが、平時においては子をなすことが武家にとって第一である。
「どうも、戦々で、なかなか岐阜に戻られないことが一理あるようで………………、織田家当主となれば、これは仕方がないことでござりまするし、某も武士として戦場に赴くは本分と弁えておりまするが、しかし、跡取りを残すこともまた、武士の本分であるわけでございますし、そのために娘をお預けしたのに、それがないとなると、娘も武士の子として面目が立たないと申しますし………………、某も父親として、少々不憫で………………」
最後は愚痴のようになってしまった。
「大殿から、それとなく殿に言ってもらえぬかと…………………」
それを聞いたら、殿は激怒するだろう。
「いえ、決して戦をないがしろにしておるわけではなく、岐阜に戻られた際は、少しでも娘と一緒にいてもらいたいとう親心でして………………」
太若丸には、親心が分らぬ。
が、聞いたからには、殿に伝えなばならず、これはまた激しくお怒りになるだろうなと思っていたが、
「それは、伯耆(長満)の言う通りじゃ!」
案の定、不出来な息子に怒っていた。
「せっかく娘を嫁がせたのに、何もないでは立つ瀬がないではないか。あのうつけは、何を考えておるのだ。儂があいつぐらいのときは、もうあいつが出来ておったぞ。まったく、跡取りを残すこともできんのか?」
その悩みの種の信忠は、播磨周辺に六つの砦を築くと、そのまま小寺政職の立て籠もる御着城を攻撃、これを落として、政職を敗走。
そのまま有馬に引き返すと、野瀬で青田刈りを行い、意気揚々と古池田に帰ってきた。
まったくもって文句のつけようのない活躍に、此度は褒めてもらえるだろうと思っていたようだが、
「勘九郎、此度はご苦労。早々に岐阜に帰れ!」
と、殿は冷たく言った。
流石の信忠も驚き、目を白黒させている。
「此度は、天下を左右する一戦、この場に織田家の当主がいないでは、如何様にいたしましょうや?」
「跡取り亡くして死んで、如何にする? 伝十郎は子もおらず亡くなったのだぞ、おかげで大津家は断絶じゃ。おぬしは、織田家を斯様にするか? おぬしの代で潰れては、儂は父上に顔向けできんではないか! 早々に帰り、子作りに励め!」
「戦よりも、子作りですか?」
「子作りも、織田家の当主として立派なお役目ぞ!」
殿の叱責に、信忠は苦虫を嚙み殺している。
「佐渡(林秀貞)、おぬしがついておりながら、何たる様か!」
怒りの矛先は、宿老林秀貞に向く。
「まことに申し訳ございません」
秀貞は、真っ白な頭を神妙に下げた。
「ここのことは良い、おぬしは早々に帰って、女を抱け!」
信忠は、心惜しそうに岐阜へ帰っていった。
「まったく、親の心、子知らずじゃわい」
殿は嘆息する。
淡河に対する砦を築いた長秀や越前衆も戻ってくると、これらにも言葉をかけ、越前衆にも帰陣を許した。
五月一日、有岡周辺をしっかりと固めると ―― 塚口に惟住(丹羽)長秀、蜂屋頼隆、蒲生氏郷、東田中に福富秀勝、山岡景佐と山城衆、毛馬に長岡(細川)藤孝親子、川端に池田恒興親子、田中に中川清秀、古川重然、四角屋敷に氏家直通、河原に稲葉貞通、芥川ら、賀茂川に塩河長満、安藤定治、伊賀七郎、池の上に信忠の家臣ら、小屋野に滝川一益、武藤舜秀、深田に高山友重、倉橋に池田元助を配し、有岡城の周辺を二重、三重と掘り下げ、鼠一匹抜けだせないほど厳重に柵で取り囲んだ ―― 京へと上がった。
ちょっとした小競り合いで、稲葉貞通が守る河原口に、有岡から足軽連中が出撃してきた程度 ―― これをすぐさま塩河長満と氏家直道が迎撃し、三つも首をあげた。
それぞれに褒美を贈ったが、とくに長満には乱と太若丸が使番となり、銀子百枚を送った。
はじめての使番ということで、乱はひどく緊張していたようだが、太若丸の助けもあって滞りなく役目を終えることができた。
長満は、『過分な贈り物』と謹んで受けていた。
帰り際、太若丸だけひとり長満に呼び止められた。
乱をちらちらと遠慮気味に見ていたので、『外で待っておりまする』と気を利かせて出て行った。
乱に聞かせられることかと不審に思っていると、
「実は、娘のことで………………」
と、切り出された。
実のところ、此度長満だけ特別扱いしたのには理由がある ―― 彼の娘〝鈴〟が、信忠の側室として入っているからだ。
『儂だって、親としていろいろと気を使っておるんじゃ』
と、殿はぼやいていたが………………
その娘のことであろう。
「殿との間柄が、あまりよくいっていないようで………………」
信忠のところに嫁いだが、いまだ子宝に恵まれぬという。
まあ、子は授かりものといいますから………………と、なぜそんなことを吾に相談するのかと、いささか当惑しながら答えたが、
「じつのところ、あまり御渡りもないようで………………」
他の女のところにいっているのか?
信忠には、まだ正妻はいない。
随分以前に、徳栄軒信玄(武田晴信)の娘松姫と婚儀を約していたが、これは破談となった。
その面影をまだ引き摺っているのか、信長や家臣たちが家柄の良い娘をあてがうのだが、頑なに首を振る。
側室としては、いまのところふたり ―― 森可成の遠縁の娘 ―― すわなち、乱の親戚となる ―― と、この塩河長満の娘である。
なるほど、乱を気にしていたのは、そのためか。
相手の娘のほうに気があるとすれば、長満の娘も良い気はしまい。
それが、織田家の跡取りを生むやとなれ、女の嫉妬だけなく、武家の娘としての面子もあろう。
「いや、どうも森殿の娘子のところにも、あまり通っておられないようで………………」
太若丸は首を傾げる。
では、誰と?
もしや、稚児や小姓らに熱をあげているのでは?
確かに、小姓らを相手にするのは武士の嗜みでもあるし、戦場において足軽連中ならば気軽に遊女でも相手にできようが、大将がそれをするわけにもいかず、必然相手は小姓たちとなり、しごく已む得ないことだが、平時においては子をなすことが武家にとって第一である。
「どうも、戦々で、なかなか岐阜に戻られないことが一理あるようで………………、織田家当主となれば、これは仕方がないことでござりまするし、某も武士として戦場に赴くは本分と弁えておりまするが、しかし、跡取りを残すこともまた、武士の本分であるわけでございますし、そのために娘をお預けしたのに、それがないとなると、娘も武士の子として面目が立たないと申しますし………………、某も父親として、少々不憫で………………」
最後は愚痴のようになってしまった。
「大殿から、それとなく殿に言ってもらえぬかと…………………」
それを聞いたら、殿は激怒するだろう。
「いえ、決して戦をないがしろにしておるわけではなく、岐阜に戻られた際は、少しでも娘と一緒にいてもらいたいとう親心でして………………」
太若丸には、親心が分らぬ。
が、聞いたからには、殿に伝えなばならず、これはまた激しくお怒りになるだろうなと思っていたが、
「それは、伯耆(長満)の言う通りじゃ!」
案の定、不出来な息子に怒っていた。
「せっかく娘を嫁がせたのに、何もないでは立つ瀬がないではないか。あのうつけは、何を考えておるのだ。儂があいつぐらいのときは、もうあいつが出来ておったぞ。まったく、跡取りを残すこともできんのか?」
その悩みの種の信忠は、播磨周辺に六つの砦を築くと、そのまま小寺政職の立て籠もる御着城を攻撃、これを落として、政職を敗走。
そのまま有馬に引き返すと、野瀬で青田刈りを行い、意気揚々と古池田に帰ってきた。
まったくもって文句のつけようのない活躍に、此度は褒めてもらえるだろうと思っていたようだが、
「勘九郎、此度はご苦労。早々に岐阜に帰れ!」
と、殿は冷たく言った。
流石の信忠も驚き、目を白黒させている。
「此度は、天下を左右する一戦、この場に織田家の当主がいないでは、如何様にいたしましょうや?」
「跡取り亡くして死んで、如何にする? 伝十郎は子もおらず亡くなったのだぞ、おかげで大津家は断絶じゃ。おぬしは、織田家を斯様にするか? おぬしの代で潰れては、儂は父上に顔向けできんではないか! 早々に帰り、子作りに励め!」
「戦よりも、子作りですか?」
「子作りも、織田家の当主として立派なお役目ぞ!」
殿の叱責に、信忠は苦虫を嚙み殺している。
「佐渡(林秀貞)、おぬしがついておりながら、何たる様か!」
怒りの矛先は、宿老林秀貞に向く。
「まことに申し訳ございません」
秀貞は、真っ白な頭を神妙に下げた。
「ここのことは良い、おぬしは早々に帰って、女を抱け!」
信忠は、心惜しそうに岐阜へ帰っていった。
「まったく、親の心、子知らずじゃわい」
殿は嘆息する。
淡河に対する砦を築いた長秀や越前衆も戻ってくると、これらにも言葉をかけ、越前衆にも帰陣を許した。
五月一日、有岡周辺をしっかりと固めると ―― 塚口に惟住(丹羽)長秀、蜂屋頼隆、蒲生氏郷、東田中に福富秀勝、山岡景佐と山城衆、毛馬に長岡(細川)藤孝親子、川端に池田恒興親子、田中に中川清秀、古川重然、四角屋敷に氏家直通、河原に稲葉貞通、芥川ら、賀茂川に塩河長満、安藤定治、伊賀七郎、池の上に信忠の家臣ら、小屋野に滝川一益、武藤舜秀、深田に高山友重、倉橋に池田元助を配し、有岡城の周辺を二重、三重と掘り下げ、鼠一匹抜けだせないほど厳重に柵で取り囲んだ ―― 京へと上がった。
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