本能寺燃ゆ

hiro75

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第二章「性愛の山」

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 穴の鍛錬は、日を追うごとに激しくなった。

 安仁のものがどれほどかは知らないが、安覚ぐらいのものを受け入れるためには、激しくなるのも当然だろう。

 二、三日は、押し込むところで穴が窄んでいたが、ある日を境に、ぐっと中に押し入る感触があって、それ以降は安寿の人差し指をすんなりと受け入れるようになった。

 そうなると、また不思議な感覚に襲われた。

 慣れるためと、安寿は入れたあと、ゆっくりと出し入れした。

 はじめは、中のものが一緒に出そうでむずむずとしたが、そのうち、穴の周りの肉から甘い痺れが広がり、それが権太の一物をさらに熱くさせた。

 昼間は、安寿から経典を習い、手習いをし、仕草を厳しく指導され、頭も、体も疲れてくたくたであった。

 だが、夜のこの修行は別だ。

 確かに、安寿や安覚に尻を見せ、弄られるのだから恥ずかしいし、嫌だなと思う事はある。

 だが、弄られていると酷く興奮し、入れて動かされると嘘みたいに気持ちが良くて、その間だけ恥ずかしさも、嫌悪感も吹き飛び、まるで極楽浄土に踏み入ったように、何度でもしてほしいと思ってしまう。

 なるほど、姉が何度も十兵衛のものを欲しがったのも頷けた。

 十兵衛のものは、どのぐらいなのだろう?

 もし、安覚ぐらいであれば、指一本では無理であろう。

 いまよりも、まだ穴を大きくしなければならない。

 それを知ってか知らずか、安寿は、今宵から二本入れてみましょうと、人差し指に中指を加えて出し入れした。

 さすがに二本は厳しいと思ったが、意外にすんなりと入った。

 二本が入れば三本も大丈夫ではと、無名指(薬指)も添えてみると、これも意外に入って、「これぐらい入れば十分です」

 と、安寿からお墨付きを受けた。
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